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* 1
世の中には様々な趣味趣向があり、それは特殊であればあるほど一般には認められづらい。
特にそれが性癖関係となると「こんなのは普通じゃない」と、他人に打ち明けることもできずに悩み続けることになる。
それ故に、そういった特殊な性癖を理解してくれる相手と出逢えると嬉しくなり、つい色々と話してしまったりするものだ。
その相手が同性であるなら尚のことだろう。人によっては違うのかもしれないが、少なくとも彼女……一条由紀はそうだった。
偶然、そういった相手に出逢えて。その相手が、実現できるはずがないと思っていた性癖を満たす方法を持っていて。
だから、こんなの普通じゃないと分かっていても、由紀はその相手が主催する集いに参加していた。
自分も含めて参加者は5人だけという、誰にも秘密の同好会。
それが、由紀も参加している集い……シュリ百合同好会(名前は気紛れに変えられる)だった。
○
「さて、今日は由紀さんが小人になる番でしたね?」
そう言って微笑んでいるのは、この集いを主催している会長の天城真理阿。
透き通る様な空色の長髪に綺麗な肌。そして生粋のお嬢様であり、今日のシュリ百合同好会の活動場所である広くて豪華な部屋も彼女が用意したものだ。
ほんわかした雰囲気を出している。それは演技ではなく彼女自身の持ち味なのだが、そんな優しい雰囲気のままで相手を特殊なシチュでの快楽に包み込むというちょっと変わった特性の持ち主だ。
「あ、あの。今日はよろしくお願いします……」
少し恥ずかしそうにそう言ったのは、式野彩。
大人しく、どちらかと言うと内気な少女だが、興奮してくるとけっこうやんちゃな娘。
容姿としては……現メンバー内では一番胸がでかい。そしてふたなり。
「おねーちゃん、よろしくねー」
えへへーと笑いながら、由紀に抱きついたのは栗林アンナ。通称アン。
外国人とのハーフで、金髪碧眼でポニーテール。見た目はロリっ娘だが、ちゃんと由紀と同じ学園に通う生徒で、一つ下の学年だ。
ただ、見た目と言動が子供っぽいのでどうしてもロリっ娘として見られてしまう。
本人はそのことについて別に特別気にしていないようだが、時々大人ぶりたいこともあるようで「子供じゃないよー」と怒ってたりする時もある。その様子がまた子供っぽいという評価に繋がることにアンはまだ気付かない。
「では、縮小を始めますので服や貴重品は予め外しておいてください。着たままをお望みであれば、貴重品だけでけっこうですが」
人間を小人にすることができる縮小装置を手にしながら、いつも通りの説明を告げるのは真理阿会長の付き人であり、この同好会の副会長である霧宮美夜。
シュリ百合同好会での安全管理などを徹底している。けどそれは、思いっきりこの同好会を楽しむためだったりするので、多少無茶に思えるプレイでも安全であることは計算済みで、けっこう激しくやっちゃうタイプだ。
今はメガネをかけているが、彼女が小人化する際には外している。彼女曰く「普段身に付けているものが巨大なものとして目の前にあるというのも、一興です」とのことで、小人化した際に自分のメガネを見てうっとりしていたりする。
中々に個性的なメンバーだが、そんな集いに好んで参加している辺り、やはり由紀自身も一般的な感性とは少しずれているのかもしれない。
だが、由紀も、真理阿も、彩も、アンも、美夜も、自分達が特殊な性癖であることを受け入れた者達だ。
一般の人とは彼女達のことを「おかしい」と言うかもしれないが、それでも好きだと思うことがあるのだから、それはもう仕方ない。
特殊な性癖を持つことは悪ではない。善悪を決めるのは、その性癖とどう付き合っていくのか、だ。
そして彼女達は、特殊であることを受け入れた者同士で楽しみ、付き合っていくことを決めた仲間達。ただ、それだけのことだった。
「じゃあ……今日も今日とて、楽しみましょうか」
由紀はそう言って、小人になるための準備を始める。
普通じゃない趣味を、普通のこととして楽しみ、心を満たし合うために。
○
「ふふ……とっても小さなお人形になっちゃいましたね、由紀さん」
小人化された由紀は、ふかふかの絨毯の上に敷かれた、綺麗なハンカチの上に降ろされた。
ハンカチの上といっても、今の由紀には小部屋程の範囲はあるだろうか。
今の自分はまるで食べられるためにハンカチをお皿代わりにして用意されたクッキーのようだ、と由紀は思った。
ある意味、その表現も間違いではないのだが。
「では、まずは……そうですね、こんなのはどうでしょうか」
ひょい、と真理阿に摘み上げられて、おもちゃのように運ばれる。
どうするのかと由紀が思っていると、会長は彩に近づいていき、美夜から小さなリボンを受け取りながら。
「彩さん、ちょっとおちんちんをお借りしたいのだけど、下着を脱いでくださるかしら?」
そう、楽しそうに微笑みながら、言った。
「はうっ……く、くすぐったいです」
会長は器用にリボンを使い、由紀を彩のちんちんへと縛りつけた。
縛った、といっても痛くならないように工夫されていて、彩の射精を阻害しないように、プレゼントの箱にリボンを結びつけるような優しい加減がされていた。
小さくなった由紀にとっては、自分と接しているそそり立つモノも、巨大な塔のような大きさだ。
それが彩の興奮によって勃起して、力強く脈動しているのだ。そこに結ばれている由紀は、ピクンと跳ねるように彩のモノが動く度に身体を揺り動かされて、リボンが食い込んだりしている。
「にゃー、おねにーちゃんのおちんちんキャンデー、いただきまーす」
一番乗り、と言わんばかりにアンナが彩のモノに顔を近づけて、ペロっと小さな舌で由紀の身体ごと舐めた。
ペロペロ。唾液をモノと由紀に染み込ませるようにアンナの舌が動き、それに反応して彩のモノがまた一回り大きく膨らんでいく。
「アンナさん、独り占めは良くないですよ」
と、真理阿がアンナの横に並び、綺麗なピンク色の舌で彩の下半身を愛し始めた。
アンナと真理阿の二人掛かりで味わわれて、彩は限界が近づいてきたのか、嬌声を上げながら身体を震わせていた。
由紀も、全身を唾液と先走り汁に濡らされながら、1回目の絶頂に達しようとしていた。
「ああ、出る、出ますっ、もう……!」
「あらあら。じゃあ、アンナさん。絞りたてのミルクをどうぞ」
「わーい♪」
会長の言葉に喜びながら、アンナはかぷっと噛み付くように、そそり立つモノと由紀の身体を口内に咥え込んだ。
そのまま爆発寸前の欲望を吸い出すように、顔を上下させてフェラを行う。
彩も、アンナの頭を抑えながら腰を振り始め、刺激を加速させていく。
やがて——。
「あ、ああああ!!」
ビュルル、と。溜まっていた欲望が吐き出された。
口内に吐き出される白い欲望を、おいしそうに飲み干していくアンナ。
しばらくして精液を飲み下すと、僅かに残ったそれを舌に絡みつかせて、由紀の身体へすりつけていく。
やがて満足したのか、ちゅぽんと音を立てながらモノを口内から抜き、様子を見ていた会長や美夜と共に、唾液と精液にまみれて悦びの表情を浮かべる由紀を見つめて、嬉しそうにしている。
「ごちそーさまでした!」
「では、今度は私の番ですね」
アンナの行為が終わったのもつかの間、今度は美夜が彩の前に座った。
そして快感の余韻に浸っている彩のモノを、黒いストッキングを穿いた両足で挟み込み、こすり始める。
敏感になっている彩と由紀にとっては、由紀が潰れないように加減されていても、かなり激しい刺激となる。
そのことを理解した上で、美夜は器用に足を使いこなして、より強い快感に打ち痺れる二人の様子に妖艶な笑みを浮かべていた。
「どうです、気持ちいいですか? 足で乱暴にこすられているのに、そんなに気持ちいいんですか?」
そんな言葉を投げかけながら、由紀が潰れないように絶妙な力加減でこすり続ける。
乱暴に、という言葉とは裏腹に、その動きには細心の注意を払っている美夜だった。
「ひあ、あ、あああー!!」
最早言葉になってないような嬌声をあげながら、身体を仰け反らせている彩。
彩はもう、我慢する余力もなかったのか、絨毯の上に敷かれたバスタオルをぎゅーと握り締め、早くも2回目の絶頂に達して、精液をぶちまけた。
ビクビクと脈打つモノを、由紀の身体ごと両足で包み込み、その白濁した欲望を受け止める美夜。
黒いストッキングが溢れるような白に汚されることも厭わず、精液を受け止めきって尚も足を動かし、由紀の身体にさらに精液を染み込ませるようにこすりつけた。
「もう限界ですか? まだまだ、お楽しみはこれからなのに」
それは由紀と彩の二人に向けた言葉なのだろう。
美夜は妖しく微笑みながら彩の上に跨り、度重なる快感の波に呆然としている由紀に、見せびらかすように己の秘部を指で押し広げた。
「見えますか? 小さなあなたは、これからココに入れられるんですよ? せいぜいすり潰されずに、私を愉しませてくださいね」
言うだけ言うと、返事をする時間も与えずに美夜は腰を落とした。
ずぷぷ、と。愛液が溢れる肉のクレバスへと、由紀の身体ごと彩のモノが挿入される。
絶妙な力加減をしながら腰を上下する美夜と、されるがままに快感に打ち震える彩。
小人の由紀がどう思おうと、二人の性交に巻き込まれることになる。
……そのことに、由紀もまた興奮している以上、普通でないことは確かだろう。
しかし、彼女達は皆満たされた表情をしており、幸せそうだった。
ビクン、と。もう何度目になるか分からない彩の射精。
美夜の子宮へと放たれ、溢れた精液が由紀の身体に降りかかる。
しばらく余韻に浸るように静止していた彩のモノは、しばらくすると精液と愛液が入り混じった秘境をいやらしい音を立てながら引き抜かれた。
全身を襞と愛液と精液にもみくちゃにされながら、由紀は恍惚とした表情を浮かべていた。
「すっかり出来上がったようですね……では、そろそろフィニッシュと参りましょうか」
会長が微笑みながら、彩のモノと由紀を結んでいたリボンを解いた。
戒めを解かれて落下しそうになった由紀を空中でキャッチして、真理阿はニコっと微笑みながら。
「それでは、いただきます……あーん」
手のひらの上でビクンビクンと身体を震わせている由紀を、自分の口の中へ放り込んだ。
由紀にとっては大蛇の如く蠢く巨大な舌。それが、壊れそうな程に敏感になった由紀の身体を舐め回していく。
真理阿の口の中を飴玉のように転がされながら、全身を味わわれる由紀。
事前にみんなが飲んでいる、消化液などを調整する薬のおかげで飲み込まれても危険はないと分かっていても、自分より圧倒的に大きな存在に飲み込まれるというのは恐怖を感じさせられる。
それ故に、その行為に快感を感じることに背徳感を感じて、由紀の興奮はさらに昂ぶった。
やがて、全身を味わいきったのか、真理阿が由紀の身体を喉の奥へと運んでいき、ごくんという音を立てて、嚥下した。
「……ごちそうさま。今日も、とてもおいしかったですよ」
由紀が飲み込まれていったお腹をさすりながら、満足そうに微笑む真理阿。
けぷ、と。少し息を吐き出して「はしたない」とばかりに口に手を当てながら、小人の美味に舌鼓を打った。
その後は、真理阿のお腹に耳を当てて「すっごい動いてるー。あ、いま由紀さんの声が聞こえた!」なんてアンナが笑っていたりしたが、やがて就寝の時間となり、みんなで風呂に入り、パジャマに着替えて、寝ることにした。
真理阿は、身体の中を運ばれていく由紀の存在を感じながら、明日の仕上げのことを楽しみにしていた。
○
一夜明けて。
真理阿はみんなが見ている前で下着を下ろして、部屋に用意していた簡易便器の上に跨っていた。
「恥ずかしい」なんて言いながら、慣れたように力を込めていると……。
肛門がヒクヒクと動き始め、やがて排泄が始まった。
事前に腸内は洗浄してあり、夕食も取っていなかったので、出てくるのは由紀だけだ。
ぐぐぐ、と。少し引っかかっているのか、それとも真理阿がわざと加減をしているのか、由紀の頭だけが肛門からぴょこんと出ており、身体が中々出てこない。
しかしそれも時間の問題だったのか、しばらくすると由紀の身体が押し出されてきて……ピンク色の簡易便器の上に、捻り出された。
体内の温度のせいか、ほかほかと湯気が出ている由紀の身体。その彼女は、とても満ち足りたような表情だった。
「……ふぅ。これにて今回の活動は終了ですね。
さて——次回は、どのようにいたしましょうか?」
変態と言われようとなんだろうと、彼女達の同好会は今後も活動を続けていく。
彼女達が、そうあることを望む限り、ずっと。
* 2
「では、ルールを確認しましょう」
シュリ百合同好会の会長、天城真理阿は優しげな微笑みを浮かべながら、今回の趣向を語り始めた。
「仰向けになっている由紀さんの身体を、下から上へと登っていき、顔まで辿り着いたらゴールです。スタートは、みなさんがすでにいるストッキングの中から。ストッキングを脱出したら、そのまま顔に向かって移動してください。どのように登るのかは自由ですが、必ず秘部の上は通るように……落ちたら復帰は容易ではないですよ?」
ちなみに、ゲームの舞台になっている由紀はストッキング以外は何も着ていない。ほぼ全裸だ。
そして、小人となったゲーム参加者達の動く感触でこそばゆくなり、反射的に身体が動いてしまうのをできるだけ防ぐという建前で両手足を手錠やリボンで拘束されている。
私こんなのばっかり? と言いつつも頬を赤く染めている辺り、乗り気なようだった。
「では、スタート」
その掛け声で、今日のゲームは始まったのだった。
ゲーム参加者は、霧宮美夜、栗林アンナ、式野彩の3人。
真理阿は審判役で、由紀の身体を這い上がろうとする小人達と、由紀自身を楽しそうに観察している。
誤解がないようにいうなら、この役割分担は先に行ったゲームで決まったものであり、真理阿が会長権限を振りかざしてその特等席についたわけではない。
もし他の役割になったとしても、それはそれとして存分に楽しもうとするだろう。
「んにゃー、せまいー!」
由紀のストッキングの中。3人の小人達が外を目指して這い上がっていく。
身動きが取れない程ではないが、ストッキングのせいで由紀の肌へと押し付けられて、動き辛かった。
「ゆ、由紀さんの匂いが染み付いて……はうぅ」
「ふふ、のんびり愉しんでいていいですよ? 1位は私がいただきますから」
「あ、あう……ま、負けませんっ」
魅力的な提案を振り切って、彩も出口を目指す。
毎度のことだが、こういったゲームを行う場合は1位に特権が与えられる。
簡単に言うなら、好きなシチュエーションをお願いできる権利。
余程無茶なもの(死んじゃうようなもの)を除いて、同好会メンバーの誰を対象としてもよく、自分のやりたいシチュエーションを行えるというのは、とても素晴らしい特権だった。
なので、一日履き続けたストッキング内の匂いも、体温と汗が織り成す蒸し暑さも振り切って、小人達はただストッキングの外を目指した。
時折、由紀の身体がぴくんと動く。こそばゆいのだろう。ある程度身体を拘束されていても、僅かに動く余地はあった。
ただ、由紀にとっては僅かな動きでも、小人達にとってはすごい揺れとなる。今はまだストッキングのおかげで転落することはないが、顔に向かうためには外へ出ないといけない。
そうなった時の揺れへの対処を考えながら、小人達は最初の関門であるストッキングの外へとなんとか脱出することに成功した。
「まずは第一関門クリア、おめでとう。けどここからが、本当の勝負ですよ?」
小人達を遙か高みから見下ろしながら、真理阿は微笑む。
その視線には小人達を見下すような雰囲気はなく、ただ純粋にこのゲームの様子を楽しんでいた。
小人達は前を見る。ストッキングを抜けた先の関門は……沈めば自力で登ることは不可能であろう、媚肉のクレバスが待ち受けていた。
真理阿が設けたルール上、そこを通らなければいけない。
閉じられているならまだなんとかなるだろうが、今は貼り付けられたセロハンテープにより両端から引っ張られ、その谷間への入り口は小人達を待ち受けるかのように、大きく口を開けていた。
どうしようか、と悩む二人を置き去りにするように、アンナは勢いよく走り出し――飛んだ。
走り幅跳びの要領だ。柔らかい肉の床という動きづらい場所で行うには無理のある運動だったが、アンナは持ち前の運動神経と行動力で、秘部の上を飛び越える。
だが、少しだけ飛距離が足りなかったのか、着地したのは由紀の陰核の上だった。
「――!」
敏感な箇所への激しい衝撃に、我慢ならないとばかりに由紀の身体が跳ねる。
アンナが慌てて「あわわわっ」と言いながら先へ進もうとするが、その動きがさらに陰核を刺激して、由紀の身体を震えさせた。
美夜と彩はその場で必死にしがみついて揺れに耐える。アンナはなんとか安全地帯に逃げようと、じたばたと動き続けた。
アンナが無事、へその近くまで移動した頃には、由紀のクレバスはすっかり出来上がり、愛液に濡れながら獲物を待ち受けるかのように蠢いていた。
「えへへー、ちょっと失敗しちゃった」
「あ、アンナ……後で覚えてなさいよ」
由紀の言葉を無視して、アンナは「おーっし、1位はもらったー!」と顔に向かって走り出し……転んだ。
やはり立つのは難しいようだった。よつんばいになり、這うようにして改めてゴールを目指し始める。
「ど、どうしましょう。置いていかれちゃいます……」
「くっ……ここは私達も飛ぶしかなさそうね!」
桃色の谷間は、獲物が落ちてくるのを待ちわびるように波打っている。
飲み込まれたら敗北は決定的だ。だが、そこを飛び越えなければ、勝利はない――2人は意を決して、駆け出した。
1、2の、3――とタイミングを合わせて飛ぼうとした瞬間、由紀の身体がビクン! と跳ねた。
アンナが、由紀の敏感な部分にでも触れたらしい。そう判断するのがやっとで、崩れたバランスを戻せないまま、二人は深い深い桃色の谷間へと、転がり落ちた。
ぐちょり、と。たっぷりと溢れた愛液に音を立てて倒れこむ。
2人は慌てて起き上がろうとするが、そもそもまともな足場はなく、足から腰へ、一気に引き込まれた。
「こ、この……!」
「あわ、わわわわ!」
「ちょ、2人共、そんな、はげし――ひゃうっ!」
必死の抵抗も、由紀に余計な刺激を与えるだけだった。
餌を咥えた肉の牢が蠢き、2人の小人を彼女達の抵抗ごと飲み込み始める。
「ん、んぶっ!」
「く、きゅう……」
身体を支えていた腕が飲み込まれ、胸、肩、首……。
そして、叫ぶ言葉ごと口が飲み込まれる。
ついに頭の先端まで飲み込まれ……僅かに残されていた髪も沈みこみ、消えた。
――くちゅり。
抜け出そうと暴れるうちに、偶然向かい合わせになった体勢のまま、彩と美夜は愛液の海と媚肉壁のクレバスに包まれていく。
「ちょ、どこ触って……ひぁっ」
「ご、ごめんなさい、わざと、じゃ……くぅ、んっ……!」
由紀の秘部が作り出す体液のローションにまみれ、2人の身体が擦れあう。
元々、シュリ百合同好会に所属する2人だ。この状況も、ゲームの勝利を目指さないのであれば、とても魅力的な空間だった。
巨大な女性器の中で、己の小ささの思い知らされながら、肉壁に好き勝手に掻き回されて――。
2人の小人がより大きな興奮を求めて、互いに愛し合うのは、時間の問題だった。
「彩……んっ」
「美夜さ……っ」
唇が重なり、互いの意思を言葉を介さずとも理解しあう。
今回のゲームにおける勝機は、肉の奈落へ滑り落ちた瞬間になくなった。
けど元々……勝利を目指すのも、シュリ百合同好会に所属するのも、より満足するため。
だから、楽しもう。この状況を。この普通じゃない性欲を。止まることなく昂ぶる興奮を。
狭い膣の中では満足に体勢を変えることもできない。
だから2人は、そのままの姿勢で互いの胸を撫で、唇を重ね、想いを繋げた。
周囲を埋め尽くす肉壁に掻き乱されながら、2人の心は満たされていく。
溢れ出す巨人の愛液は小人達の全身を包み込み、彩達の小さな身体の火照りをさらに加熱していた。
勝利や特権などの利益に拘らず、状況に合わせて楽しもうとする彼女達の姿勢こそが、この同好会が円満に活動できる理由なのかもしれない。
もちろん、勝てる時には勝利を目指すし、負ければ悔しいという気持ちを感じることもあるのだろうけど。
敗北が確定した2人は、それでも、互いに性欲を満たしあい、幸せそうだった。
「にゅふふー、後はここを潜り抜ければ私の勝ちー♪」
そしていま、1人で勝利を目指すアンナは、ゴールを目指して胸の谷間を這い進んでいた。
審判役の真理阿の手によって、由紀の双丘がぎゅうっとくっつけられて、狭い通路となっている豊満な胸肉の隙間をなんとか前進する。
「彩お姉ちゃんほどじゃないけど、由紀お姉ちゃんのおっぱいも大きいな……」
ぼそり、と感想を漏らす。
本人に聞かれたら怒られそうだが、ただでさえ小人と化しているアンナの小声は、由紀の耳に届くことはなかった。
というか、アンナからしてみればどっちも自分とは比べ物にならない大きさだ。羨ましいにも程がある。
「……えい」
むに、と。壁になっている胸を揉んでみる。
小人の力では充分に掴めないが、くすぐったいのか「ひゃん」と由紀が声をあげた。
「あ、アンナ、何してんの、さっさと抜けなさ……んっ!」
「えい、やー、とー!」
むにむにむに! と何度もつつくように揉む。
なんだか楽しくなってきた! とアンナが調子に乗っていると、怒った感じの由紀が決断する。
「……真理阿さん、やっちゃってください」
「いいのかしら? ちょっと、由紀さんも苦しいかもしれませんが」
「構いませんっ、GO!」
由紀の提案に真理阿が「では、GO♪」とノリノリで応えると……肉の通路が、さらに狭まった。
間に挟まれているアンナはすぐに身動きが取れなくなり、今更ながら「や、やりすぎたー!?」と後悔した。
やっていることは実に単純。由紀の双丘を押し付けあう力を、真理阿が強めたのだ。
さらに、先程までと違い、擦り合わせるように動かされる。由紀が軽い嬌声を響かせているが、アンナにとっては軽くは済まない。
ぐにゅり、と。何度も肉壁に押し付けられて、すり潰されて、呼吸することしかできなくなっていく。
一応手加減はされており、圧死することはないだろうけど、苦しいことに違いはない。
「き、きついよぉ! 潰れちゃう!」
「あら、ごめんなさい。少し緩めるわね」
真理阿がそう言って、締め付ける力を弱める。
だが、少し弱めすぎたのか肉の通路が広がり、這わなくても進めそうな隙間ができた。
(ちゃ、チャーンス!)
この機を逃せば、また締め付けられて、顔まで登ることが難しくなるかもしれない。
首の部分はフリークライミングで登らなくてもいいように補助してもらえるので、この胸の谷間さえ越えればゴールだ。
もう競争相手もいないし、余力を残す必要はない。アンナはそう判断して、一気に前へ進んだ。
進みやすくなったおかげで、すぐに出口から差し込む光が見えてきた。
そこを目指して、アンナは駆け抜ける。
もうすぐ。
もうすぐ……!
あと、ちょっとー!
飛び出すように肉の牢獄から抜け出したアンナを待っていたのは。
くぱあ、と。アンナという餌を味わおうと開けられた真理阿の口と、唾液に濡れた舌肉の絨毯だった。
体勢を整える暇もなく、アンナは飛び出した勢いのまま真理阿の口へと倒れこんでしまう。
「え、ええええ!? こんなのありな、」
ぱくん、と。アンナの抗議の声ごと、真理阿は口内へと閉じ込めた。
そしてひとしきり舐め回して満足すると、由紀を組み敷くように身体を重ねて、濃厚なキスを始めた。
「んっ、ちゅう……」
「っ、ぷはっ、んぅ……」
くちゅくちゅ、と。唾液と舌が絡み合い、やらしい水音を立てる。
飴玉のように2人の巨人の口内で味わい尽くされて、小人は抵抗する気力も吸い尽くされたようになっていく。
アンナ自身が、もうどちらの口内にいるのかも判断できなくなってきた頃に、ごくりと音を立てて嚥下された。
勝者となるはずだった小人は、ゲームとしては理不尽な目に遭いながら、まんざらではない様子で体内の奥深くへと送り込まれていった。
「飲み込んだのは由紀さんですし、一応ゴールには辿り着いたということで……アンナさんの勝ち、ということで」
真理阿はそう裁定して、審判としてゲームの終了を宣言した。
じゃあ起き上がろう、とした由紀の身体を、真理阿は押し倒したままで弄くり始める。
「せっかくなので、このまま楽しんじゃいましょう♪」
「い、いや、けど、そろそろこの体勢、疲れてきたんですが」
「あらあら、なら続きはベットの中でやりましょうか」
真理阿は手早く由紀の拘束を解くと、軽々と由紀を持ち上げてベットへと運んだ。お姫様抱っこ、と呼ばれる体勢だった。
そして優しくベットへと降ろすと、そのまま抵抗する暇を与えずに組み敷いて、再び唇を重ねた。
胸を揉みしだき、恥丘を擦り合わせて、舌を絡めあう。
真理阿の優しくも巧みな攻めに、そのうち乗り気になってきたのか、由紀も積極的になり、2人はゆっくりと愉しみ始めた。
……身体の中にいる小人への影響すらも、想像して愉しみながら。
* 3
「うしゃ勝ったー!」
とても楽しそうに、由紀が自分の勝利を喜んだ。
シュリ百合同好会の、次の活動内容を設定する者を決めるためのゲームで、久々に由紀が勝利を掴んだのだ。
ちなみに、今回のゲームは麻雀。由紀が勝てたのは最後の最後に幸運に恵まれたからだが、勝ったことに変わりは無い。
「では、由紀さん。次回の活動はどのようにしましょうか?」
特に悔しがるでもなく、真理阿は微笑みながら訊ねる。
勝っても負けても楽しくあろうとすること。それが真理阿の信条であり、シュリ百合同好会での基本のルールだった。
何度負けても悔しがるな、とまでは制限されていない。
楽しむためにやっているのだから、他人を不快にするような態度はよろしくない、というような感じだ。
けど、ルールで定めるまでもなく、みんな楽しく活動できているので、特に問題はなさそうだった。
閑話休題。
由紀は、久々に手に入れた特権をどう使うかを考えていたようだが、良いアイデアを思いついたようで、ニヤリと笑った。
「じゃあ……えっと、ちょっと用意していただきたいものが――」
○
翌日。
シュリ百合同好会の部室では、由紀の希望したシチュエーションを実現するための準備が整っていた。
「ふにゃー、動けないー」
そう言うのは、今回の活動での「舞台」として選ばれたアンナ。
彼女は、由紀の要望により――スク水+猫耳&アナル尻尾(もふもふ)という完全武装で、縛られてベットに寝かされている。
縛るといっても、SMプレイ的な盛り上げのためであり、嫌がる少女を無理矢理捕まえて強姦するためのような、きつい縛り方ではない。
安全管理に定評のある副会長・美夜によって、絶妙な力加減が施された芸術的なまでの亀甲縛りとなっている。
「では今回は、由紀さんとアンナさん以外のみんなが小人化して、アンナさん「で」楽しむ、ということでよろしいですね?」
「よろしくないー!」
真理阿の確認に、アンナが反論するが軽くスルーされる。
とはいえ、シュリ百合同好会には、本気で拒むようであれば無理強いはしないという暗黙のルールがある。
なので、アンナが本当に嫌がっているのなら今回の活動内容も変更できるのだが……同好会メンバーの見立てでは、「嫌よ嫌よも好きのうち」と言える範囲内だと判定された。
「では、安全管理のため一人は元のサイズのままでいることにして、交代で小人化するということで。
最初は私が管理役を務めますので、皆さんから先にどうぞ」
全員で小人化すると、万が一のトラブル時に対応ができなくなるので、誰か1人は安全管理役の人物が必要になる。
そういう時は、副会長の美夜の出番だ。後で自分も楽しむために交代はするが、安全管理のためにスキルはメンバー内でも随一の実力の持ち主である。
小人に群がられて悶える少女というシチュを観客として堪能する、という楽しみもあるので、別に小人化しないから損ということもない。
どう転んでも皆が楽しめるように配慮する。シュリ百合同好会の活動における基本姿勢であった。
真理阿、由紀、彩が小人化を終えて、準備完了。
身動きができないアンナの身体に、3人の小人達が群がっていく。
バイブ機能付きのアナル尻尾により刺激を与え続けられているアンナの身体は、ほんのりと汗に濡れている。
若々しい少女の肌に浮かぶ汗の雫。
可愛らしい身体から発せられる体臭は、決して悪臭の類ではなく、甘さすら感じそうな良い匂いが漂う。
そして、時折漏らす「んぁ」とか「ふにゃぁ……」という吐息が、実に悩ましい。
そんなアンナの身体に、これ以上ないぐらい間近で触れ合っている小人達は、あっという間に魅了されていた。
各々が、思うままにアンナの身体を責める。
未成熟な胸の丘にある、蕾のような可愛らしい突起を、紺色の生地の上から揉みしだき。
スク水の生地を横にずらして、股の谷間で蠢いている媚肉の洞穴の真上にある、陰核を愛撫して。
他にも、腋や臍、耳など、敏感な箇所を。
思うがまま。愛するまま。欲するままに――味わい尽くしていく。
途中で、交代で入った美夜も容赦なく責め立てていき、アンナは抵抗することもできず、されるがままになっていた。
「ふぁ……んっ」
もう、そんな漏れるような声しか響かない。
このまま、皆が疲れ果てるまでアンナでの遊びが続くのかと思われたが……。
「やっぱり、どうせならとことん……ね?」
安全管理の役が、真理阿に移った時だった。
素早く、だけど怪我をさせないように配慮された流れるような動作で、元の大きさに戻った真理阿が小人達を捕まえていく。
しまった、と思っても、もう遅い――このお嬢様は、火が点くと、誰にも止められない。
「~♪」
まるで手料理でも作るような笑顔で、鼻歌なんて歌いながら。
最初に、アンナに付けられたままだったアナル尻尾をぐいっと引っ張り、引き抜く。
「――っ!」
ビクン! とアンナの身体が跳ね上がる。
急激に引き抜かれた尻尾の感触は、度重なる刺激に敏感となっていたアンナには凄まじいものだった。
だが真理阿は止まることなく、空いた尻穴へと――「まずはあなたね」と、由紀の身体を自分の指ごと捻りこんだ。
2人が、それぞれの刺激に声にならない叫びを上げる。
だが真理阿は止まることなく、少しだけ入りきらなかった由紀の身体を奥へと押し込むために、アンナの尻穴へと口付けるように顔を近づけて、綺麗な舌を突っ込んだ。
ぐちゅり、と。音を立てて由紀の身体が尻の奥へと飲み込まれていく。
もう一度指を突っ込んだりして、確かに奥へと送り込めたことを確認すると、再びアナル尻尾を「えい」と挿入して、蓋をした。
「さあ……残りの2人は、どうしようかしらね」
そう言うものの、真理阿の予定は既に決まっていた。
縮小装置を操作して、美夜の身体を少しだけ大きくすると、アンナの陰唇の上へそっと乗せる。
少しだけだが大きくなったため、谷間へと滑り落ちていくことはなさそうだ。
媚肉のベットに寝転ぶようになった美夜。
その美夜の上から、「行くわよー」と真理阿が自分の女性器を見せ付けるように指で広げながら、アンナのそれへと重ねるように被せていく。
当然、美夜は二つの陰唇に挟まれる形となり、2人の愛液を全身で受け止めることになる。
ちょうどいい位置を探っているのか、しばらく真理阿は身体を少しずつ動かして微調整した。
やがて、満足する位置を探り当てたのか、満足そうに笑うと……残った最後の仕上げへと入る。
「じゃあ、彩さん。いただきます」
ぱくん、と。残った1人である彩を口へ放り込み、そのままアンナへと覆い被さるように肌を重ねあう。
そして腰を揺すりながら、アンナへと濃厚なキスをした。
身長に差があるので、股と口を同時に合わせようとすると真理阿が少し苦しい体勢になるのだが、本人は気にならないのか、そのままアンナと共に口内の彩をお菓子のように弄んでいく。
元々全員、出来上がりつつあった状態だ。限界もすぐだった。
バラバラのシチュエーションでも、全員がほぼ同時に……甲高い嬌声を上げながら、全身を震わせて、絶頂へと達した。
○
「今回も楽しかったですわ――あ、あら? 皆さんどうしたのかしら、怖い顔して」
全員が元のサイズに戻って。
ご機嫌そうに笑う真理阿へ、他のメンバー全員の視線が集中した。
「真理阿さん、ノっちゃうといつも強引だよね!」
「今回は由紀さんの希望するシチュエーションでしたし、最後まで彼女に任せるべきだったのでは?」
「え、ええ。けど……皆さん、気持ち良さそうなので、そういう展開も受け入れられてると思っていたのですが」
「そ、それは、その……否定できないけども、さ」
文句を言いつつも、実際プレイ中は真理阿の手際の良さもあり快感を愉しんでいたので、誰も強く抗議できない。
ただ、なんというか……最後においしいところを持っていかれるのを何度もされると、やはり羨ましいというかなんというか。
上手く言葉にできない、もやもやとした気持ちになってくるのだった。
「「「「――いつか、ヒイヒイいわしたる!!」」」」
「……あ、あらー? いつの間にか四面楚歌?」
仲が良いのか悪いのか、シュリ百合同好会。
……けどまあ、なんだかんだでこの集いを皆が愉しんでいるようだから、これからもメンバーが欠けることなく続いていくのは間違いないだろう。
○
数日後。
真理阿にひぃひぃ言わし隊(仮)は、数々の策略を練り、天運にも味方された結果……ついに、特権を入手するためのゲームで、真理阿に勝利した。
だが全て語りつくすと日が暮れてしまいそうなので、ゲームの状況については省略する。
「さあて、真理阿様……今回は少々、きつめでいっちゃいますよ」
「あらあら、それは楽しみ……で、でも、できればお手柔らかにお願いね?」
美夜のドSな雰囲気たっぷりの笑顔に、少し戸惑うように返答する真理阿。
既に真理阿の縮小は完了しており、美夜の後ろでは由紀達が「早くやろうよ早く」と急かしている。
「あなた達ねぇ、始める前の雰囲気を楽しむつもりはないの?」
「だって、ずっと楽しみにしてたんだもん! もう待ちきれないよー」
アンナがだだをこねるようにそう言い、由紀と彩がそれを肯定するようにこくこくと顔を頷かせる。
はぁ、と溜め息をつきつつも、美夜もそろそろ始めたいとは思っていたので、予定より少し早いが今回の活動を開始することにした。
「それでは、まず……身体をほぐすためにも、軽いことからやりましょうか」
○
2人の少女が絡み合い、濃厚な口付けを交している。
由紀とアンナだ。2人は互いの身体を弄り合い、時折「んぁ」とか「やっ」とか、悩ましげな吐息を漏らしている。
小人にされた真理阿は、そんな2人の口内で飴玉のように味わわれて、おもちゃのように好き勝手にされていた。
分厚い舌で押し潰されるように、味を吸い出されて、2人の巨人の唾液にまみれていく。
そんな光景を眺めながら、彩と美夜もまた愛し合っていた。
彩の背後から抱きつくように身体を寄せて、彩のそそり立つ肉棒と、巨大な胸を揉みしだく美夜。
「あぅ、は、はげしっ、んぁ!」
「もう出したい? けど、だぁめ。まだ出させてあげませんよ」
巧みな手際で彩を翻弄し、弄ぶ美夜。
それは、由紀とアンナが満足するまでの時間潰しだけでなく、次のプレイへの下準備でもあった。
しばらくして、真理阿を味わい尽くしたのか、由紀とアンナが真理阿を解放する。
すると美夜は、予定通りに真理阿を――縮小装置を使い、さらに小さく縮めた。
普段の活動では、何かの拍子に潰してしまう可能性が高くなってしまうので、あまり極端に縮めることはない。
けど今回は、普段はできないようなプレイを行おうということで、美夜が緻密な計算に基づいた計画が立てられた。
その結果、今の真理阿は極小サイズへと縮められて、美夜の掌の上で息を荒げていた。
「さあ真理阿様、これからが本番ですよ」
美夜はそう言うと、射精ぎりぎりで止めていた彩のモノを握り締めた。
そして、白濁とした欲望を解き放つための小さな穴へと、真理阿を押し込み始める。
「あっ、ひうううぅ!?」
彩が叫ぶ。
それは痛みからの絶叫であり、同時に信じられない程の快感による嬌声でもあった。
真理阿の言葉は、小さすぎて誰かに届くことなく、膨れ上がった肉棒の中へと身体ごと飲み込まれていく。
さすがに物を入れる穴ではないため、簡単には挿入できなかったが……代理品で練習でもしていたかのように、迷いなく真理阿を押し込んでいく美夜。
やがて、ずぶっと音を立てるように深々と押し込まれて。真理阿の姿は、彩のモノの中へと沈んでいった。
「さあ、それでは……2人もいっしょに、味わいましょう?」
待機していた由紀とアンナに声をかけて、お先にとばかりに肉棒を舐め始める美夜。
それに続き由紀とアンナも肉棒を味わい始めて、彩はビクビクと身体を震わせて、快感に酔いしれていた。
美夜が、射精できないように絶妙な力加減で握り締めて、すぐに爆発しそうになる彩の欲望を押し留める。
だが、あまり長い時間そうしていると、中に押し込んだ真理阿が危険だ。
先に下準備をしていたのは、射精までの時間を短くして早めに真理阿を脱出させるという目的もあった。
そのまま飛び散らせては真理阿の身が危ないので、射精寸前で美夜が肉棒を咥え込んだ。
そして射精を押し留めていた手を離すと――ビュクン!! と。そんな音がしそうな程の勢いで、大量の精液と共に真理阿が解き放たれた。
真理阿を飲み込んでしまわないようにしながら、どんどん口の中に放たれる精液を飲み干していく美夜。
……だが、予想以上に精が解き放たれたのか、途中でむせてしまい、口に手を当てながら飲み損ねた精液を零した。
掌の上に解放された真理阿は、だいぶ疲労しているようだが、怪我などはしていないようだった。
「お疲れ様です、真理阿様。……けど、まだフィニッシュが残ってますよ?」
美夜は、真理阿を最初の小人サイズに戻してから、今日の最後のプレイの準備を始めることにした。
○
真理阿を乗せた大きな器の上に跨るようにして、4人の巨人達が群がる。
4人は、白濁とした液にまみれながら色っぽい吐息を漏らしている真理阿を観察しながら、それぞれ思い思いに己の指で股の間を弄っていた。
所謂、自慰……オナニーと呼ばれるものである。
それぞれ、先程までのプレイで高まっていた者達ばかりなので、ただ指で弄るだけでも充分な快感を得られているようだった。
巨大な乙女達の花園から零れた蜜は、器の中で寝転んでいる真理阿の元へと雨のように降り注ぐ。
1人だけ肉棒をもつ彩は、ぎりぎりまで溜めてから射精しようと、堪えているようだった。
だがその我慢も、昂ぶった肉体の衝動には長くは保てなかったらしい。
「んあ、もう、出る……っ!」
声を荒げて、真理阿へと向かって精を放つ彩。
それにつられたのか、元々限界だったのか……他の3人も身体を震わせて、甲高い嬌声を上げた。
欲望まみれの液体が、小人へと叩きつけるように降り注ぐ。
その全てを浴びながら――真理阿はとても、満たされたような表情をしていた。
○
「とっても楽しかったわ。今回の活動も、素晴らしいものとなりましたね」
元のサイズに戻り、入浴や着替えなどの身支度を終えて。
真理阿は好き勝手にされたことを怒る事などなく、本当に満足そうにしていた。
「……これって、真理阿にひぃひぃ言わし隊(仮)としては、どうなの?」
「目的は成功、したはず、なんだけど……なんだか予想と違う反応ですね」
由紀と美夜が呟くのを聞いて、真理阿は。
「だって、とっても楽しかったんですもの。それでいいんじゃない?」
そう、にっこりと笑って、答えた。
シュリ百合同好会の活動は、これからもまだまだ続いていく。
彼女達がこの集いを完全に嫌わない限り、それはきっと、ずっと終わらない。
いつまでも――とても素敵な、笑顔と共に。