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校舎裏、二人の少女が小さな声で喋っていた。 「で? で? どうなのよ?」 「うん…、やっちゃった…」 ショートヘアーの少女の言葉に顔を赤らめながらもじもじと答えるロングヘアーの少女。 「おぉー! やったのか! それでそれで? 今どこにあるの?」 「……ここ…」 ロングヘアーの少女は着ていたワイシャツのボタンをプチプチと外し肌蹴た。 ワイシャツの向こうから若い少女の瑞々しい肌が露出し、同時にブラに包まれた大きな乳房も躍り出てきた。 少女はその大きな乳房を覆うブラのカップを外した。何にも覆われなくなった乳房が、ブラを外されたときにぶるんと弾む。 少女はそんな自分の右の乳房を指さした。乳房の、乳首の、乳頭の、僅かに左にいった部分。 ショートヘアーの少女は乳房に顔を近づけ、そのロングヘアーの少女の指先が指す部分をジーッと注視した。 よーく見る。 するとその指先の先、乳頭の付け根より横に5mmほどずれたところに、緑色の汚れみたいなものが付いていた。縦に細長かった。 「うわーホントにやっちゃったんだ!」 ショートヘアーの少女は面白そうに顔を輝かせながらロングヘアーの少女の乳首に付いたその緑色のものを見た。ただ見ただけでは乳首に付いた糸くずのようなゴミだ。だがそれがただのゴミで無い事を二人は知っている。 「ここにあんたのお気に入りの子がいるの?」 「うん…」 ロングヘアーの少女は顔を更に赤らめて言った。 このロングヘアーの少女は先日一人の少年に恋をした。 ネットで異星の情報を流し読みしていたとき、偶然出てきた写真を見てだ。 少女の心はその写真に写っていた少年に釘付けになった。胸の高鳴りが止まらなくなった。 少女はすぐにでもその星に赴いて少年に胸の内をあけようと思った。 だがそれは出来なかった。少年は極小のヒューマノイドだったのだ。少女の、10億分の1の大きさだった。 しかも彼の星の文明は低く、多星との交信もできない。 少女の想いを少年に伝えられる術は無かった。 しかし少女は諦められなかった。 自分が少年と結ばれなくても、少年が誰か他の女の子と結ばれてしまうのがいやだった。 だから少女は、少年を、彼のいた星の島ごと自分の乳首に移してしまったのだ。 少女から見た少年のいる星は1.3cmほどの大きさしかなかった。 少女は少年のいる島を見つけると、爪を使って慎重に星からはがし、自分の乳首に張り付けた。細長い、長さ3mmほどの島だ。自分の乳首の乳頭の横にちょこんと張り付いている。そこに少年がいると思うとその島まで愛しく思えてくる。 そして胸の高まりは強まった。乳房に張り付けられた島にいる少年には自分のこの胸の高まりは聞こえるだろうか。そんなことを考えると胸がキュンキュンとして少女は顔を赤らめてしまった。 少女は、少年のいる島を張り付けた乳首のある大きな乳房をブラの中にそっと仕舞い込みワイシャツのボタンをハメなおすと、その島を張り付けた右の乳房を愛おしそうに撫でた。 これでもう、この少年が他の女の子のもとに行ってしまう事はない。少年はずっと、自分の胸の上で暮らすのだ。 服を着直した少女は視線を前に向けた。そこにはたった今、島をはがし取った小さな星がふわふわ漂っていた。青く美しい星だ。島を剥がすために爪を立てたせいで崩れかけてしまっていたが、それはもうどうでもよかった。 もうこの星に用はない。 少女は手を伸ばすと、その小さな星をくしゃりと握り潰した。手の中で砂細工が潰れるような微かな感触。開いてみるとそこには砂となった星の欠片が漂っていた。ふぅ…と小さく息を吹き付けるとそれらは散り散りになって宇宙の彼方に消え去っていった。これでこの星の女の子が少年を取り戻しに来ることもなくなった。万々歳である。 そして少女は笑顔でその宙域を去っていった。 今、校舎裏で晒し出されているロングヘアーの少女の大きな乳房のその乳首の表面に付いている小さな小さな汚れがその島である。全長3mm。幅は0.何ミリだろう。ちょっとまがった形をしてる。ショートヘアーの少女から見るとその小さな小さな島は横に聳え立つロングの乳頭の影に入ってしまっていた。 「か~わいい~。ちゃんとコーティングしてある?」 「うん、大丈夫…。ゴシゴシ擦っても平気だよ」 「…ということはお風呂に入る事前提に胸にくっつけたわね?」 「はぅっ!」 にやりと笑ったショートヘアーの少女の言葉にロングヘアーの少女は更に更に赤くなった。 「そのちっちゃな島つけたままお風呂に入って、そのお気に入りの子と一緒にお風呂入ってる妄想してたんでしょ」 「そ、それは…」 「洗ってあげるとか言いながらその島を擦って、同時に自分の乳首も擦ってキュンキュンしちゃったり?」 「うぅ…」 「彼にしてもらってるって妄想しながらこの右のおっぱいイジったりしてたんでしょ」 「ふにゅ…!」 ショートヘアーの少女がその右の乳房の乳首をつつくとロングヘアーの少女は小さく喘いだ。 「わーエロエロー。あんたのおっぱいなんかその子には大きすぎるっての。その子の住んでた星よりも大きいんでしょ? そんなおっぱいどうやって揉ませる妄想なんかするのよ」 「も、妄想の中ではちゃんとおっきいもん!」 「あはは、まあいいけど。でもこれからその子はずっとあんたのおっぱいの上で暮らしていくんだから、ちゃんとお手入れしないとダメよ」 「うん、がんばる」 ロングヘアーの少女は自分の右の乳房の乳首にくっついている小さな小さな緑色の島を見下ろしてにっこりとほほ笑んだ。 もうあの男の子とはこれでずっと一緒だ。ずっとずっといつまでも、この子は私と一緒にいてくれる。それだけで幸せだった。 少女はその島に微笑みかけたまま乳房をやさしくブラに仕舞っていった。 乳頭の横に付いている島は、やがてブラの作る巨大な影に包まれ、ブラの向こうに収められ見えなくなっていった。 「さ、そろそろ休み時間終わるし、教室にもどろ」 「うん」 ショートヘアーの少女に促されロングヘアーの少女も歩き出した。 彼女が歩を進めるたびに大きな乳房がゆさゆさと揺れ弾む。 その右の乳房に小さな異星の島がくっつけられていることなど、二人以外に誰も知らない。 |