|
梨花(りか・高校2年生)身長は160m。体重は51000t。足の大きさ24m。 |
|
千冬(大学1年生)身長は3200m。体重は4,000,000,000t。足の大きさ480m。 |
|
ズズゥン! ズズゥン! |
|
突然鳴り響く轟音と地響きに町の人は辺りを見渡した。 |
|
体にズシンと響く重低音が徐々に近づいてくる。 |
|
町人「うわあぁぁ! なんだあれはぁ!」 |
|
遠くから制服姿の巨大な女子高生が近づいてくる。 |
|
梨花「先輩! 来ないでぇ!!!」 |
|
身長160メートルはあろう巨大女子高生は、足元の家をまるでマッチ箱をぐしゃっと踏むように次々と踏み潰しながら町中を走り抜ける。 |
|
町人「うわあぁぁ! こっちに来ないでくれぇ!!!」 |
|
ドシィィィィィン!!! ぶちっ! |
|
梨花は足元にいる人間や豆粒のような車を踏み潰しながら走り続ける。 |
|
町には多数の靴あとが存在し、道路にはヒビが入り、靴あとには多くの踏み潰された人間がこびりついている。 |
|
さらに住宅街が木片と化し、50階建ての高層ビルですらポッキーを折ったように見事にへし折れている。 |
|
町は大惨事だが、巨大女子高生は何かから逃げるように走り続ける。 |
|
町人「ひぎゃあぁぁ……」 |
|
ドシィィィィィン!!! ぶちっ! |
|
梨花のローファーの底には多数の人間が変わり果てた姿となってこびりついている。 |
|
もちろん、巨大女子高生はアリンコみたいな人間を踏み潰したことに気づいていない。 |
|
梨花「やめてぇ! 先輩来ないでぇ!!!」 |
|
巨大女子高生は悲鳴をあげ、後ろを何度も振り返りながら走り続ける。すると、目の前にサンダルを履いた巨大な足が踏み降ろされた。 |
|
凄まじい衝撃に身長160メートルの巨大女子高生が吹き飛ばされた。 |
|
巨大女子高生は尻餅をつき、クレーターのように地面を陥没させた。 |
|
梨花「ごめんなさい! ごめんなさい!」 |
|
巨大女子高生の周りが暗くなり、見上げると、山のような大きさを誇る女子大生が腰に手を当て、梨花を見下ろしていた。 |
|
千冬「うふふ。私の大好きなショートケーキを勝手に食べるなんて許せないんだから! 踏み潰してあげようか?」 |
|
巨大女子大生は足を高々と振り上げ、梨花の真横に踏み降ろした。 |
|
ずどおおおぉぉぉん!!! |
|
身長が3200メートルはあろう巨大女子大生の踏みつけにより、米粒のような高層ビル群がペチャンコになり、巨大な足跡を残した。 |
|
断崖絶壁の足跡には数百人の人間がペチャンコになってこびりついていた。 |
|
梨花は体を小刻みに震わせ、巨大女子大生を見上げるしかなかった。 |
|
すると巨大女子大生は梨花をつまみ、口の中へ放り込もうとしていた。 |
|
梨花「先輩! 本当にごめんなさい! もう二度としません!」 |
|
千冬「だぁめ! 食べ物の恨みは怖いんだからね~! あ~ん!」 |
|
梨花「いやあぁぁぁ……」 |
|
ごっくん…… |
|
千冬「ふぅ~。なかなかいいのどごしね!」 |
|
巨大女子大生は近くにある山に腰掛けた。 |
|
ズズンと重い音が鳴り響き、僅かに山が沈んでいた。 |
|
千冬「私を怒らせたらただじゃすまないんだからね!」 |
|
巨大女子大生はくすくす笑いながらあたりを見渡した。 |
|
町はわずか3分で壊滅状態となってしまった。 |
|
梨花や千冬に踏み潰された人間は推定3000人。 |
|
賑やかだった街が静まり返ったのだ。 |