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Text Unupdated 2024-02-23
/[MacOSの角] 巫女さんのお仕事 [killer9999] JP.txt
どうもみなさん、初めまして。 | |
私、巫女です。 | |
ほら、神社とかでよく見るあれですよ、あれ。 | |
今日はみなさんに巫女のお仕事について書こうかなと思いまして、こうして書いているわけです。 | |
……というのも、「後世に我々の仕事を伝えることはとても素晴らしいことだ」とか、私の一族の皆さんが語りはじめまして。 | |
で、その代表として私がこうして記すことにしたのです。 | |
あれ? 言ってませんでしたっけ? | |
私の一族、この辺りでは結構有名な一族だったりするんですよ。 | |
数々の依頼が舞い込んできて、それこそ皆さんが見ているようなドラマのような除霊なんかもしてますし、陰陽師みたいなことも……失礼、話を戻しますね。 | |
巫女が何をするかいいますと……まぁ一番代表的なのは悪霊退治です。 | |
成仏できない悪い幽霊や、迷い込んだ妖怪とかですね。 | |
でも、最近になって出てきたのは「餓鬼」というやつですかね。 | |
餓鬼は皆さんが知っているようなものとは少し違います。 | |
知識を持ち、同じ種族同士共存しあっているという珍しい個体です。 | |
それ故に様々な武器まで作れるといいますから驚きですよね。 | |
その影響か数もだいぶ多く、集落まで作っています。 | |
本当、素晴らしいと思います。 | |
が、悪である事は変わりないので退治するのが巫女の役目です。 | |
そこで今回は、とある餓鬼の集落を落とした際のお話をしましょうか。 | |
ーーの前に餓鬼の倒し方を言っていませんでしたね。 | |
餓鬼はただでさえ数が多く、武装していたりもするので、生身のままでは倒すのには骨が折れます。 | |
だからと言って式神に頼むにしても、数が多いため手間がかかりますし、その間に霊力をごっそりと持っていかれるんですよね。 | |
だったらどうするか。 | |
解決策としては「巨大化」です。 | |
霊力を使用する事で巨大化することは巫女なら可能なのです。 | |
この方が街も効率的に壊せますし、餓鬼の抵抗も少ないですしね。 | |
ちなみに巨大化の倍率は巫女それぞれが保有する霊力に比例します。 | |
私の場合だと1000倍ですかね。 | |
これでも結構凄いものなんですよ。 | |
何と言っても私、神童と謳われていますからね。 | |
これぐらいは当然ですね。 | |
……まぁ、それ以上もそれ以下も出来ないのですが。 | |
今回書いていこうと思っている内容は、つい先日退治した時のお話です。 | |
多少表現とか、色々と間違っているところもあるかもしれませんが、仕方ありませんよね。 | |
私まだ高校生ですから。 | |
ですから、その辺りも考慮に入れて下さいね。 | |
ということで本題に入ります。 | |
私が今回退治したのは海の近くにある集落です。 | |
広さとしては主要都市並みですので……それなりの広さはありますね。 | |
で、私は海から登場。 | |
空中で巨大化しましたから、着地の際に物凄い津波が発生しましたねぇ。 | |
あれは流石に餓鬼の作った堤防も楽々超えましたね。 | |
……そんなに重くないもん。 | |
まぁ、それだけで退治できたかと思いますが、念には念を入れて上陸。 | |
あの時はついでに近隣の集落も滅ぼそうとしていましたしね。 | |
港らしき場所に止まっていた船を踏み潰しながら上陸しましたね。 | |
あの時の船の感触、気持ちよかったなぁ〜……というのは余談ですね。 | |
そこから陸へと上がって行きました。 | |
陸は陸ですごかったですね。 | |
もう完全に自分たちの土地だと思ったのか、色々な建物を作ってましたし。 | |
ここはあなたたちの物じゃないのに。 | |
まぁその建物でさえ、大きい物でも私の膝には届きませんでしたが。 | |
私が上陸した場所が田舎だったのかもしれませんね。 | |
取り敢えずはじめの一歩を彼らが集まっている場所を狙って下ろします。 | |
流石にここまで大きさに差があれば抵抗するのは余程の馬鹿です。 | |
大抵の餓鬼は私から逃げようと必死でしたね。 | |
まぁ、無駄ですけど。 | |
約200mある私の足の裏から逃げられる餓鬼はいないでしょう。 | |
微かに感じる抵抗と共に餓鬼が潰されていく感触は、気持ちがいい物です。 | |
素足で潰すとより快適、というのも前に姉さんから聞いたことがあります。 | |
でも、足が餓鬼の体液で汚れるのは嫌だなぁ……。 | |
あ、補足ですけど、餓鬼が作った建物も勿論壊しますよ。 | |
中からどんな有害物質を出しているかわかりませんから。 | |
むしろ壊さないといけない、ですね。 | |
さて、確か集落の半分ほど潰した時でしたかね。 | |
私の目の前に何かが横切ったのです。 | |
今だから言えるのですが、あれ実は餓鬼が私たちから逃げるために使った、空飛ぶ乗り物らしいですね。 | |
小さくて見にくなったので、てっきり小蝿かと思ってました。 | |
餓鬼と小蝿……私はどちらも苦手ですね。 | |
両方とも鬱陶しいだけですし。 | |
あ、でもまだ潰せる分、餓鬼の方がマシかも。 | |
小蝿潰すのは、少し抵抗が……って、すみません。 | |
また話がずれてしまいましたね。 | |
どこまで書きましたっけ……あぁそうだ、飛行機を見つけたところでしたね。いやぁ、あれもあれでびっくりはしましたね。なんせ私の目の前を通るのですもの。それだけ高く飛んでたというのも凄いのですが、何よりも目の前を通るという勇気が凄いですね。 | |
勿論指で摘んでやりましたよ。 | |
よく見れば、ちょこちょこと餓鬼が動いているのがよく見えます。 | |
こうしてみると可愛いのですがね……まぁそれも、私が身長1500mぐらいの巨人だから言えるのでしょうか。 | |
このままぐちゃりと潰してしまうのもよかったのですが、折角ですので遊んでみましょうか。 | |
題して、耐久ゲ〜ム! | |
……えぇ、言いましたよ餓鬼の前で。 | |
書くとなるとこうも恥ずかしくなるのですね……次回からは言わないようにします。 | |
あの時はテンションが高かったというのもありますので……。 | |
ルールも簡単でしたよ。 | |
もし私が指に力を入れても耐えることが出来たら私の負け。 | |
ここからすぐに撤退してあげると。 | |
あの時の餓鬼の希望に満ちた顔といえば……フフッ、滑稽ですよね。 | |
敵うはずがないのに。えぇ、勿論10秒も持ちませんでしたよ。 | |
そりゃそうでしょう。 | |
わたしから見れば5cmぐらいの小さなものなんですから。 | |
これぐらいだとお箸の持てないお嬢様だって余裕ですよ。 | |
いや〜最高でしたね〜、餓鬼の顔が苦痛と絶望に歪んでいくのも見るのは。 | |
今でも、思い出すだけで笑いで指が震えますね。 | |
さて、そろそろお待ちかねのシーンを書きましょうか。 | |
そう、餓鬼との戦いです。 | |
一部の餓鬼は私とも力の差がわからずに愚かにも抵抗してくるのです。 | |
まぁと言っても普段の私ならともかく、餓鬼の1000倍はあるあの時じゃあねぇ……。 | |
勿論、まともな戦闘になんかなりませんよ。 | |
私の靴にめがけて攻撃してくる餓鬼は、その傍にある箱と一緒に踏み潰してしまいましたね。 | |
ちなみに、私の靴は無事ですよ? | |
傷一つありませんでしたね。 | |
まぁ所詮その程度なのですよ、餓鬼の攻撃なんて。 | |
鉄塔に銃弾を数発打ち込んだだけじゃ、ビクともしないのと同じなんですよ……あれっ、違う? | |
まぁ、あの時の私には全く効かないというのは事実ですね。 | |
……ところであの箱って、なんだったのですかね? | |
武器なのは間違いないとは思うのですが……なんかポスポスと音がなってたんですよねぇ……。 | |
餓鬼が作った兵器だったのかな? | |
……まぁいいや。 | |
あ、あとまた飛行機が出てきたんですよ。 | |
でも、さっきのとは違って私の方に向かってきたんですね……。 | |
まぁ相変わらず手で払っただけで潰れたのですがね。 | |
本当、弱すぎですよ……あ、私が強いだけか。 | |
でも、弱者ほど数に任せて襲ってくるんですよね。 | |
あれから次々と現れましたよ、鬱陶しいぐらいに。 | |
正直、あれに一番足止めされましたね。 | |
いや、無視しても良かったんですよ? | |
私にダメージは一切無いんですし。 | |
でもね、視界に入ったり抜けたりされるとイライラするんですよ。 | |
何もできないくせに生意気な、と思うんですね。 | |
で、結局全部潰していたら相当時間をかけちゃいましたね。 | |
……まさか、あれが作戦だったのかな? | |
しまったなぁ……。 | |
まぁ、というわけでそんな感じですね。 | |
えっ、後はどうしたかって? | |
別に最初と同じでしたよ。 | |
潰して、追いかけて、潰して、遊んで、潰して終わり。 | |
それだけの存在なんですよ、私たちにとって餓鬼は。 | |
範囲も、予定範囲どころかその周辺一帯の集落まで壊してしまいましたしね。 | |
そんな感じでこの話もそろそろ締めですね。 | |
私たち、巫女の仕事はもうわかってもらえたかと思います。 | |
こうなりたければ、大人しくしていてくださいね。 | |
ちなみに慈悲なんてありませんよ?ただの害虫に慈悲なんてあげると思いますか? | |
……ねっ、今これを読んでいる餓鬼さん。 |