| 戦場 | |
| 両軍入り乱れ、陣地を塗り潰し合う。 | |
| 互いの戦力は拮抗している。 | |
| 「このままでは拉致が明かん。アレを使うぞ」 | |
| 片方の軍の指揮官が合図を出すと、控えていた召喚士達が一斉に詠唱を始める。 | |
| それに呼応するように戦場の空中に横向きに直径2kmはある巨大な魔法陣が展開される。 | |
| ざわつく戦場。 | |
| 次の瞬間、その中から巨大な魔法陣を埋め尽くすピンク色がゆっくりとその姿を現し始める。 | |
| 奇妙な色をしたゴツゴツとした山のような巨大物体。 | |
| その巨大なピンク色の登場に敵対する軍の兵達が巻き込まれ超質量に押し潰される。 | |
| 召喚魔法。 | |
| その威力に驚愕しながらも数千、数万の兵達はピンク色を取り囲み一斉攻撃を仕掛ける。 | |
| ビクともしない。 | |
| と思いきや突然反撃と言わんばかりにピンク色は轟音を立てながらさらに巨大化し、自身に群がる者達を容赦なく轢き潰す。 | |
| 質量の暴力。 | |
| 兵達の悲鳴や絶叫を吸収しながら巨大化する。 | |
| 巨大化が止まり倍近くの大きさになったピンク色はしばらくするとそのまま召喚魔法の効果切れとともに消えていく。 | |
| 一体あれは何なのだろうか？ | |
| それは召喚士達にも分かっていなかった。 | |
| 分かっているのはただゲートを通じて異世界の何かを召喚しているということだけだった。 | |
| 2年C組の教室 | |
| 「んッ…」 | |
| 乳首に微かな刺激を感じA子は胸を押さえる。 | |
| 今の声が聞こえていないかキョロキョロと辺りを見回す。 | |
| 誰もこちらに気づいていないのを確認しA子はホッとする。 | |
| （今のは何だったんだろう？） | |
| そう思いながらもA子は授業に集中する。 | |
| 自分の乳首が知らない間に異世界の何万の兵達を押し潰しているなどと考えるほどA子の想像力は豊かではなかった。 | |
| ある昼下がり | |
| 一通り家事を終えたB香はソファに座りテレビをつける。 | |
| 緊急特番。 | |
| どのチャンネルも同じ話題で持ちきりだった。 | |
| とある海外の都市に突然現れた超巨大怪獣。 | |
| 全長数十kmはある異形の怪獣。 | |
| 赤黒い口のようなグロテスクな全身を一本一本がこれまた極太の黒々とした体毛が覆っている。 | |
| 見たこともないような超巨大怪獣に対し被害が出る前に倒してしまおうという事で各国の軍が緊急出動し怪獣にあらん限りの攻撃を仕掛け始める。 | |
| 「ンッ…、なんかムズムズするわね」 | |
| その様子をテレビで観ながらB香はアソコがなんとなくチクチクするのを感じる。 | |
| その感覚に触発されムラムラしてきたB香は下着に指を忍ばせオナニーを始める。 | |
| 突然、何よりも太い肌色の柱が現れたかと思うと怪獣に突き立てられ激しく動き始める。 | |
| 怪獣同士の争いか？ | |
| 軍は攻撃を止めその様子を静観する事しか出来ない。 | |
| グチャアア！グチュウウ！ | |
| と凄まじい音を立てながら怪獣の謎の行動がしばらく続いたかと思うと | |
| ブシャアアアアア！！ | |
| と怪獣から大量の体液が噴き出し街を襲い、一瞬で大都市は洪水のような生温かく生臭い体液に沈んでしまった。 | |
| 「フゥ…久しぶりだからすごくよかったわ…あら？」 | |
| オナニーを終えたB香がテレビに意識を戻すと怪獣は突如姿を消していて体液に沈んだ街が映し出されていた。 | |
| B香はまあ大変ねえと思いながら残っている家事の続きを始めた。 |