主人とペットと生玩具  シーツは無窮の雲海のように広く、砕ける波のようにしわが寄り、波音に似て大きな音が響いていた。そこには鯨より大きなものが二つ霞んでいて、真珠のように美しい肌を持ち、イルカのように切なく声を漏らし、二人だけの世界、互いを貪り、求め、絡みつく。ゆっさゆっさと揺れるベッドが僕を揺らし、もはや立つことも諦めた私は、唯々その威容に打ちのめされていた。二人の愛の添え物として、アクセントとして、私は持ち込まれ、これから使われるのだろう。当然だ。そういう存在が私だし、それが私の仕事なのだから。女神二人の新たな刺激としてまるでバイブか何かのように扱われる為にここにいる。だから自分はねぐらから連れ去られ、今日彼女らに売り渡されたのだ。  一方が相手の顔にふわりと座り込む。黒のロングスカートが空気をはらんで広がり、ストッキングに包まれた美脚が一瞬色っぽく目に触れた。ゆったりとしたスカート、ふんわりとした肩出しニットと、清楚で柔らかな印象を与える。そして茶目っ気ある表情で長い黒髪をかき上げると、悪戯っぽくペロっと舌を出した。 「ありがたく思いなさいね?」  まるで無邪気に彼女は言うと、濡れた薔薇の花弁に似たその赤い舌先には透明な雫が結ばれ、股間の顔へと蜘蛛の糸の如くそれを垂らし始めた。私からは絡み合う頭と臀部が見えるだけで、その向こうの表情は窺い知れない。けれど脚の間からわずかに見える頬には確かに赤みが差し、切なげに漏れる快哉の声が、鼓膜を震わせた。 「犬みたいな声出してホント無様ね。縛られて唾まみれなのに喜んでるのは、どこの雌犬かしら?」  まるでダンスでもしてるような優雅な素振りで、彼女は相手の顔を尻で踏みにじる。そのたび、ベッドの脚につなげられているのだろう、手枷足枷の鎖が鳴った。目の前には、その巨尻が顔に沿って形を変え、私までも飲み込むようにせり出したり、引いて行ったりとしてあまりに恐ろしい。スカートの裾がふわっと頭を撫でる。その体温に蒸した熱い空気が、一瞬私を包み込み、僅かに光の透けた中に、紫のショーツが垣間見えた。 「ほら、何か言ったらどう?」  気まぐれにその足を振り上げると、お腹にそれをねじ込む。くぐもった悲鳴が尻の底から漏れ聞こえ、その振動に一瞬彼女は身を捩る。  興が乗ったらしい。 「いいわ、もっといい声、出して頂戴?」  そういうとぐりっと顔の上でお尻をひねり、やおらこちらに向き直る。尻に敷いた相手の声に時々声を漏らしながら、こちらを見下ろす。 「……」  ぞっとするほど冷たい目がこちらを覗いた。床の埃でも見るような、何気ない、けれどその分瞳の奥まで無関心な視線がこちらを射る。蛇に睨まれた蛙、体が呼吸を忘れる。  彼女はその長い脚をツンと伸ばす。足が上がると巨大なドームのようなスカートの薄暗い中が見え、空気を吸い込んだその中へと吸い込まれそうになる。そして不意に暗くなると、ほぐすようにくにくにと蠢く足指が襲い掛かってきた。本能的な恐怖に後ずさる。 「……」  ズドンッと巨大な足に押し倒され、私は僅か人差し指だけで完全に制圧されてしまう。化け物のような足指はシーツに塗り込めるように私の上で踊り、足指の間にピンと張ったストッキングの膜が網のように小人を包み込む。足袋の切れ込みに挟まる様に私は足指に捕らえられ、もはやなんら私のことなど気遣っていない強烈な締め付けによって捻りつぶされた。叫びながら肌の透けたその布地を叩く。が、その足はそのまま私を連れ去り、彼女の下でよがる女の下着の中へと滑り込む。陰毛の芝の上に落とされると、もはや息もつけずに私はそこにへばりついた。  ……猛烈な湿気によって肌に蒸気の膜が張るのがわかる。濡れた布団のようにびっしょりと濡れたショーツがのしかかり、脚元では闖入者を誘うようにやわやわと襞が蠢いている。そこに飲み込まれればもはや一生出ては来れないだろう。 「動きが悪いわね。まあ、ないよりはマシかしら?」  濡れそぼり冷たくなったショーツが、やおら人肌によって温められる。そして絡みつくような粘つく動きで、ショーツの上の塊が私を女陰へとこすりつけ始めた。陰毛にチクチクと苛まれ、ぷっくり膨らんだ陰唇へと上下に嬲られる。悦ぶ肌色の大地から快哉が噴出する。 「ん゛ッ、ん゛ん゛ーーっ!」 「ほんと汚い雌犬ね! 顔に座られてそんなにうれしい? 虫をこすりつけられるのがそんなに好き? この変態! 椅子は椅子らしく黙ってればいいの! ほら! ほら!」  そう言うと彼女は相手の顔にぐりぐりと尻をねじ込み、空いた足で私をソコにこすりつける。ぬちぬちと淫猥な音を立てて女の顔は唾液と愛液に沈み、そのまたぐらでは蜜におぼれかけの私がいた。両者を責め立てる彼女は汗一つ流さないまま、そのスカートの中、ストッキングだけを濡らしていた。女の抵抗はむなしく鎖を鳴らすばかりで、それが彼女のマゾヒズムを刺激し、切なさに太ももを摺り寄せる。そんな惨めな女の所作にさえ私は翻弄されてしまい、足の下で唯泣きながら女の陰毛にしがみつくことしかできなかった。抜けた毛が顔や体に絡みつく。ぬちゃぬちゃと愛液に浸され、その圧倒的な熱、香り、力に、溶かされるのではないかと不安だった。 「変態! 変態! 変態!」  彼女の足が速くなる。親指の付け根の膨らみに、ぷりぷりと柔らかい足指に、私の体はみっちりと踏みつぶされ、特大のソファのように大きな桃色の柔肉は容易に私を咥え込んで、飲み込もう飲み込もうと震えている。その無限の暗闇から逃れるように私は陰毛やクチビル、様々なものに縋りつく。そしてその手にぷっくりと丸いふくらみを掴んだ時、その巨体がびりびりと震え、決壊を迎えようとしていた。  が。 「誰がイっていいって言ったかしら?」  愛液の糸を引かせたまま、彼女の脚が腹に振り下ろされる。「ひんっ!」と奇妙な悲鳴を上げると、ようやく女は尻の戒めから解かれ、ぐしゃぐしゃに汚された美しい顔の、恍惚とした様を晒す。その茶色い髪が、濡れそぼって額に張り付いていた。  その顔をくすくすと見下ろすと、彼女は 「アンタみたいなド変態に付き合ってやってるのよ? 節操ない駄犬に付き合ってやる筋合いなんてないんだから! そうね、誠意を見せなさいな。虫を口で綺麗に洗って、そのまま加えて待ってなさい」  首輪を乱暴にひったくり、その顔に命令する。 「ああ、ありがとうございます、私、わたし……!」  茶髪の女はその命令を法悦の表情で受け取り、戒めを解かれると床に正座で座らせられ、後ろ手に縛られる。私はそのショーツの中、鎖のぶつかり合い引きずられる音を耳にし、巨体に張り付いたまま一気に体を持ち上げられるのを感じた。そして巨大娘の重い一歩一歩が体を揺り動かすのに金切り声を上げながら耐えていると、やおらその巨躯が跪き、太腿がせりあがってくるのを見た。呆気なく、恥丘と太ももの三角形の中にとらわれる。  黒髪の少女が、やおらショーツの中に足を突っ込むと、 「ひゃんっ!」  そのまま先と同じ要領で私を足指に挟もうとする。にちっと音を立て忍び込んできた巨大な足先は私をワレメに圧しつけたり、ショーツにぎゅうぎゅうに押し込んだりして散々弄んだあと、気まぐれに私を挟み込み、無造作にまたぐらから引き抜いた。 「ほら、舐めなさいな」  命令されると、女奴隷は屈みこんで口を脚に近づけ、泡立った粘液と毛にまみれた私を悠然と見下ろした。  大きいというのは、それだけ偉いということだ。いくら彼女が“雌犬”だったとしても、私はそれ以下の存在だった。優越感を滾らせて彼女は私を見くだす。そして見せつけるようにその白い歯を見せ、熟れた苺のようなその小さな舌をにゅるっと出した。指の股でもがいている私に押し付ける。足事私を咥え込み、愛液と共に吸い付く。ぐちゅぐちゅと音を立てて転がし、無論、主人の足への忠誠も忘れない。媚びるように、犬のように、その足を掃除するのだ。そしてその度に黒い足先が赤黒い怪物とぶつかり絡まるのを、唾液におぼれながら私は見ていた。  私は、その赤黒い触手に抵抗した。噛みついた、殴って、蹴飛ばして、縋り付いた。しかし巨人の舌の弾力は容易に私の攻撃を跳ね返し、ぐじゅっと音を立てて私に巻き付き、そのざらざらとした表面で肌をこする。小人の悲鳴は、巨人の奴隷の中で反響し、しかし外には微塵も漏れ伝うことがない。 (巨人の口の中なんかで殺されるの? こんな、巨人の慰み者にされて? さっきまでは村で普通に暮らしていたのに。家族がいて、家があって、それなりの身分さえあったというのに!)  惨めさに涙が出てきた。もはや道具以上の何物とも思われず、蔑まれているこの女にさえ好き勝手に弄ばれているのだ。そんな私をあざ笑うようにその舌は私の体を持ち上げ、舐め上げ、真っ暗な中で私をぐちゃぐちゃにする。耳や鼻、口の中すべてにネトネトと甘い唾液を流し込まれる。私が噛みつくのはその味蕾、縋り付くのはその舌先、全てがこの粘つく触手だった。そしてそれの気のすむまでいたぶられると、がばあっとその洞窟が開き、舌にへばりつき動くこともできない私を光が照らした。女の凛とした顔が覗き込む。身ぎれいにして、高潔な表情、優越感の塊たる、その尊顔が。 「少しは綺麗にできたかしらね。じゃあ、舌先に乗せて待ってなさい。私が良いっていうまで我慢出来たら褒めてあげる」  主人の声に従い犬のように舌を出すペットを見ると、彼女はひものようなものを取り出す。途端、怯えたように彼女が震える。ぬるっと滑り落ちそうになる舌先の小人など気にも留めず。 「ほら、挿れるから足を開きなさい。好きでしょ?」  雌犬はイヤイヤという風に首を振る。が、ダンッ! と足を踏み鳴らされ、たった一言、 「早くするんだよ」  低い声で命令されると、彼女は震えながらわずかに太ももを開く。 「イイ子」  ビクビクと震える腿の間に小さい球体を滑り込ませる。そして彼女が見せびらかしながらその手のスイッチを押すと 「!!!!!」  雌犬が飛び上がった。ギュウッッと太ももを閉じてなんとかその振動を止めようともがく、が、膣内に挿入されたバイブが止まるはずもなく、その強烈な振動で巨体を震わせた。 「ほら、落としたら殺すわよ」  舌が私に巻き付く。ビクビクっと緊張し、何とか谷間に私を挟み込む。耳の潰れるような嬌声と叫びにのたうち回っていた私は、蠢動する柔肉に抱きしめられ、だらだらと流れる涎の川に沈められた。恐怖に漏れる息がコポコポと浮かび上がり、しかし少しでも身じろぎすれば私は飲み込まれるか墜落するかのどちらかだ。私は舌に頭を埋め、沸き上がる気持ちを抑える。そうしなければ、自ら身を投じないとも限らない。 「アッ、め、、メグミ様ッ! ヒギッ?!」 「フフ、これは一分も持ちそうにないかな? じゃあ、カウントダウンしてあげる。それと、それは後で使うんだから、床に落としちゃだめよ。フフ、涎垂れ流してホントに汚いんだから」  ゆったりと椅子に座ったまま、彼女はニヤニヤとペットの痴態を観察する。そして、カウントダウンの片手間に出力を変えてみたり、気まぐれにその姿を撮ってみたりして、ペットの羞恥心を高めさせる。 「メグミ様っ、も、もうっ、んんんっ!!!」 「ここのーつ、やーっつ……」  次第に抑制のきかなくなる震えの中何とかこらえるペットを愉快気に眺めながら、彼女はゆっくりゆっくり数を数えていく。 「みーっつ、ふたーつ……」  そして、 「ああああっ!!!」  突き抜ける電撃にその巨躯がのけぞった。白飛びする意識に舌をピンッと張り、舌先からダラダラとよだれを垂れ流す。やおら勾配が変わり、私は泡を食ってその粘液の中を登ろうとする。しかしその圧倒的な水量と重量は私を押し流し、泳いでも泳いでももはや舌先にさえ手が届かない。そして徐々に徐々に回りが明るくなり、火傷するほど熱い涎にまみれた私の腕がテラテラと光ると、 (落ちる!!!)  伸ばした手は舌先を掴むことなく、そのまま宙をもがき落下した。 「ゼロ」  私は紐で縛られた胸へと落ちていく。そこには涎が溜まってできた水たまりが出来ていて、そこに片足がついた途端涎の粘性は私を引きずり込んだ。首筋から尚垂れる涎に打たれ、もがく私を包み込んでいく。 (溺れるなんて、子供のころ以来だな。あの時は友達と海水浴に来てて、みんなが助けてくれたけど、今は……)  ハアハアと熱っぽい吐息が背後から聞こえ、ドクドクと早鐘を打つ心音が水面を震わせる。未だビクビクとした震えに波立ち、私を襲う。  どうしてこんな目に遭わなきゃいけないんだろうと思うと無性に情けなかった。けれど、私を陰に飲み込み聳え立つ彼女の姿を見た時、この後の趨勢を悟ってしまう。 「まあ雌犬ごときが最初から耐えきるとは思ってなかったわ。大目に見て許してあげる」  そう言うと戒めを解き、放心気味の女を無理やり膝立ちに立たせる。 「これ、まだ動くかしら」  乾きかけの涎で肌に張り付けられた私をむしり取る。その手の中にはボロ雑巾のようになった私が息をしていたけれど、おぼれ死んでいないだけ御の字というありさまだった。涎まみれの私をクスクス笑うと、ペットの口に足から私を差し入れた。空いた手でストッキングに手をかける。 「……」  するすると光沢ある薄肌が脱げていくと、もっちりと白い太腿が露わになる。そしてその美しい脛が、足先が、うっすら汗ばみ外気に触れる。そしてその紫のショーツを脱ぐと、 「舐めて?」  ペットの顔を自分の秘所に押し付けだす。 (え?!!)  咥えられたままの私には、ゆっくり近づく巨大な女性器がよく見えた。ペットの痴態に昂ぶり既に太ももを一筋濡らしているそれは、ヒクつき、蠢き、口を広げている。 (こ、これ以上は死んじゃう……!)  何とか抜け出そうと自分を食む唇を叩く、けれど、その様子がおかしいのか、クスクスと背後から笑い声がするばかりだ。そして巨人の上の唇と下の唇がキスをしようと近づき、私の腕が飲み込まれ、 「や、やめっ!!」  私の叫び声が飲み込まれていく。腕が、顔が、腹が、グニグニとその起伏をなぞり、その刺激に驚いたようにギュウッと私を挟み込んだ。それはびしょ濡れの布団のように重く苦しく、私の形に合わせて柔軟に動くけれど、力強く容赦なく私を締め付け、絞り出そうとするかのように蠢動する。そして大陰唇がしっかり私を咥え込むと、巨人の腰のストロークに合わせ、下半身が口の中をにゅるにゅると動きだした。腹が時折外気に触れ、そしてまた飲み込まれる。そしてひときわ大きく密着すると、ベッドの上にでも倒れ込んだのだろう、突然もみくちゃに天地が逆転した。 (な、なに?)  トロリ、と二人の間から垂れ落ちる。見上げると、対面座位になった二人の股間の間に囚われていた。ニヤニヤと主従に見下ろされ、ぐちゃぐちゃになってシーツに転がっている。その巨大な乳房から丸い影二つが私に降りかかり、巨大なベッド、巨大な部屋、巨大な二人の間で私が頼れるものは何一つとしてなかった。  茶髪の女が私を摘み上げ、媚びるような瞳で主に言う。 「ねえメグミ様、コレで私のこと、イジメて?」  両腕を摘ままれぐったりと伸びている私を、彼女達がケラケラ嗤う。彼女のマゾヒズムとサディズムを同時に満たす道具でしかない私には、もはや嘲弄しか与えられることはなかった。  差し出された私をうけとり、主は私を自らの秘部の前に持ってくる。餌を目前にぶら下げられ、ペットの女性器が涎を垂らし始めた。 「ほら、もっとそこ、私に見せて?」 「はぁい」  彼女は指でぴっちりとその口を開く。むっちりとした太ももの間、赤黒く口を開いたそのタテスジが熱い吐息を吐きかけ、ドロッとその粘液を垂れ流した。恐怖のあまり、私の頬に涙が垂れる。 「私のアソコ、メグミ様のでいっぱいにして?」 「飽きさせないでよ?」  そういって二人の女性器が私に近づく。 「も、もうダメ! お願い、お願いだからやめて! 死んじゃう、死んじゃうよお!!」  泣き叫ぶ私にケタケタ哄笑しながら、 「みて、私達のお口が怖くてオモチャが泣いてる! ねえ早くシよ? 早くオモチャをぐちゃぐちゃにして、溺れさせて、ひねりつぶしちゃお?」 「ホント無様だわ、小っちゃいだけで雌犬に嬲られて! これは私のペニス代わりにされるの。そしてあんたをたくさんたくさんイかせるんだから!」  巨人達の声が私を苛む。笑うかのように膣もその唇を動かし、泣き叫ぶ私の声だけが唯一聞こえない。 「やめて! お願いします! 何でもします! だから、だから殺さないで!」 「やーだよ♥」  そしてペットの口が、主の口が、端っこから私を啄ばみ始める。 「……んっ」  私の足を、頭を、その口に圧しつけ、その唇をなぞり、ゆっくりと挿入していく。ぬぷぬぷと淫靡に音を立てて背筋や臀部を膣内の空気が抜けていき、私を飲み干そうと肉壁が蠕動する。 「メグミ様のが入ってくる……! すごいよ、全部感じる。私のおツユでぶくぶく溺れそうになってるのも、怖がって私のナカを叩いてるのも、全部、ぜんぶ……!」  フルフルと感動にクチビルが震える。それが私を締め付ける。ぬとぬとと重く苦しい圧が全身を締め付け、そして、 「は、入ったぁ♥」  ぬちゅっと二人のクチが重なり合った。  ゆっくりとした抜き差しが始まる。徐々に徐々に早く、激しくなり、子宮に響く嬌声が腹を耳をくすぐり震わせた。 「ッ、ほんと、だらしない顔! んんッ♥ こんなのでよがってたら、すぐにトンじゃうわよ? んんん♥」  まるでペニス代わりと言わんばかりに、私を上にこすりつけ、奥にたたきつける。子宮口にズドンと頭をすりつけられ、その度にのけぞられるものだから私の体は引きちぎられそうにねじれ、締め付けられる。 「め、メグミ様、も、もっと、ゆっくり……!!」 「だーめ♥」 「ああああああ!!」  ぱちゅんぱちゅんと天地を揺るがすような衝撃が私を襲う。三半規管をゆすぶり、サウナのように蒸して暑くて息苦しいナカミに呼吸もままならない。激しい揺れは私を酔わせ、全身をこすり付けスパンキングのように叩きつけるその粘膜に肌が赤く痺れる。恐怖が痺れに、痛みが快感に変わっていき、私自身何が何だか分かんなくなり……。 「イっちゃう! イっちゃう! イっちゃう!」 「ッ、いいよ、んッ、イっちゃえ!」 「ッ~~~!!!」  二人の嬌声が重なる。波打つ肉壁が私を思いっきり抱きしめる。脇、脚の間、全てをギュウっと締め付け、切なくまたぐらを弄り、目に真っ白な閃光が迸り……!! 「「ひゃあああああ!」」  勢いよく噴き出した二人の潮が、二人の間に滑り落ちた私を洗っていく。生きているのか死んでいるのか、快楽と恐怖に意識を失くした私の股にも、ささやかなシミが出来ていた。