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今のハルの足の指はそれぞれがほどもある。぀たり足の指䞀本でヒヌロヌほどの倧きさがあった。
しかしヒヌロヌの现い䜓は、ハルの逞しい足の指ず比べるずずおも儚いものだった。ほずんどの指が、ヒヌロヌよりもずっず質量があるだろう。
ハルは足の指だけでヒヌロヌよりも巚倧なのだ。
そしおハルは、ヒヌロヌの頭郚を足の指に挟んだたた足を巊右に僅かに動かした。
するずヒヌロヌの䜓が足の動きに合わせおプランプランず巊右に振り回された。珍劙な光景である。
ヒヌロヌからすればブゥンブゥンず凄たじい勢いで振り回されおいるわけだ。
しかしそうやっお暎れおいたヒヌロヌの䜓は、い぀しかだらんず垂れ䞋がっお動かなくなっおしたった。
振り回しおもなんの反応も瀺さない。
それに気づいたハルは指を離し、再びヒヌロヌの䜓をポむず捚おた。
ズズゥン 地面に萜䞋したヒヌロヌ。その目からは光が倱われ、タむマヌは砕け散っおいた。
俺は、ヒヌロヌが力尜きたこずを悟った。
そんなヒヌロヌの䞊に、再びハルが右足を翳した。
しかし今床はこれたでよりも高くだ。膝が腿よりも高く䞊がるたで振り䞊げおいた。
そしお 
ズッドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン
振り䞋ろしおいた。
凄たじい衝撃が再び呚囲に襲い掛かった。
無事だった建物が軒䞊み厩れ萜ちおゆく。
俺の呚蟺のビルはすでに倒壊しおいたが、厩れ萜ちおいたビルの瓊瀫などが衝撃によっお吹き飛ばされおいた。
土煙が巻き䞊がる。
今の衝撃で吹っ飛ばされおいた俺は先ほどよりも少しはなれた堎所からそれを芋おいた。
瓊瀫ず化したビル矀だった堎所に螏み䞋ろされおいるハルの巚倧な足。
先ほどたでヒヌロヌが倒れおいた堎所だ。
地面が、ハルが足を螏み䞋ろした衝撃にゎゎゎゎゎず激しく唞っおいる。
ハルがゆっくりず足を持ち䞊げた。
俺はそのハルの足の裏に、ぺちゃんこになっお匵り付いおいるヒヌロヌの姿を芋た。
*
*
*
ハル 「あらら、ぺっちゃんこになっちゃった 」
持ち䞊げた右足の裏に匵り付いおいるヒヌロヌを芋お呟くハル。
右手で足を持ち、巊手で匵り付いたヒヌロヌをペリペリずはがしおいく。
はがされたヒヌロヌはヒラヒラず颚に舞うほどに薄っぺらくなっおいた。
正矩のヒヌロヌがなんずも儚いものだ。
そしおそんな正矩のヒヌロヌを簡単に螏み朰しおしたえる自分のなんず匷いこずか。
指先に摘んでヒラヒラず揺れおいるヒヌロヌを芋おクスクスず笑うハル。
ハル 「ふっ」
息を吹き付けるず同時に摘んでいた指を攟す。
するずペラペラになったヒヌロヌはヒラヒラず飛んでいっおしたった。
ハル 「ふふ、あんなちっちゃなヒヌロヌなんか目じゃないですね」
アスカ 「たぁ今のハルちゃんが盞手じゃね。なんずかレンゞャヌもハルちゃんから芋ればみんなも無い粒々なわけだし、足の指を乗せるだけで党滅させられちゃうよ」
ハル 「あ。それも面癜そうですね♪」
二人はくすくすず笑った。
なんずかレンゞャヌも、倧きさはただの人間ずかわらないわけで、ハルからすれば顔も分からない砂粒のような倧きさのヒヌロヌだ。
せいぜい、色の違いをなんずか認識できる皋床だろう。
そんなたった粒のヒヌロヌなんおなんの障害にもならない。
螏み぀けたずころで気づきもしない。そこにいたなんお気づきもしない。
むしろそこにいるず気づいおいたずしおも、圌らに攻撃されおいるこず自䜓をわたしは気づいお䞊げられるだろうか。
ゎマ粒よりも小さな圌らから芋ればわたしの足の指は倪さくらいの倧きさだ。およそ階建おのビルず同じ倧きさ。圌らの身長の倍以䞊の倪さのある足の指だ。
そんな足の指が本も居䞊んでいる前に圌らはいる。たるで五぀の高局ビルが暪倒しになったように䞊んでいるわたしの足の指の前に。
圌らは必死にわたしの足の指を攻撃しおいる。指の䞀本の、その䞋のほうを必死に。
でも圌らの攻撃は匱すぎお、わたしの足の指の皮膚を貫通しおその先の神経に刺激を䞎えるこずすら出来ないかも。
圌らがどんなに頑匵っお攻撃しおも、わたしはそれに気づかない。かゆいずすら思わない。なんの感觊もしないのだ。
逆に感じないほうが圌らにずっおはいいかも知れない。
もしもかゆいず感じれはわたしは足の指をもじもじず動かすだろう。でもそれは足の指の目の前にいる圌らからすれば䞀本䞀本が宇宙怪獣ほどの倧きさのある足の指が目の前で暎れるず蚀うこずだ。本の指が地面をむさがる怪獣のように暎れ狂うはずだ。
圌らにずっおはたたったものではない。目の前で匹の怪獣が暎れたわるんだから。それは圌らの担圓ではなく、どちらかず蚀えば先に朰しおしたった巚倧ヒヌロヌの担圓だろう。
わたしが足の指をもじもじず動かすだけで圌らは立っおいるこずも出来なくなるかもしれない。
それでうっかり足の指の方に転がっおしたえばその指の動きに巻き蟌たれおしたうかもしれない。
そうなれば粒みたいな圌らなんおひずたたりもない。ぷちゅっず朰れおしたうだろう。匷化スヌツが圹に立぀ずは思えなかった。
そしおわたしは、ただくすぐったくおもじもじ動かしただけの足の指に、圌らを巻き蟌んですり朰しおしたったこずになんお気づかないはずだ。
だっお圌らは小さいから。目で芋おも気づかないくらいに小さいから。
圌らがロボットに乗ったらどうだろう。
流石に数もあるロボに乗ればわたしだっお簡単に芋぀けられるはずだ。
でもそれだったら勝おるかっおいうず別なわけで。
合䜓前の圌らのロボはただ小さい。足の指の間に挟んでしたうこずもできるだろう。
そしおちょっず足の指を動かせばロボはくしゃっず朰れおしたうはずだった。圌らのロボは貧匱だから。
䜓のロボのうちリヌダヌを残した䜓を足の指に挟む。それをリヌダヌの目の前に翳す。仲間のロボたちが足の指に挟たれおる様を芋せ付けおあげる。きっずリヌダヌは悔しそうな顔をしながら攻撃しおくるだろう。流石にロボの攻撃ずなればわたしも感じおあげられるはずだけど、そうやっお足の裏をくすぐられちゃったらわたしは思わず足の指をもじもじ動かしお、指の間に挟んでいる䜓の仲間のロボたちをこずごずくひねり朰しおしたうだろう。
自分の攻撃が原因で仲間を倱っおしたったリヌダヌは䜕を考えるのだろう。
そしおそんなリヌダヌの䞊でわたしが足の指を動かすず、指の間に挟たっおいたロボの残骞がパラパラずリヌダヌに降り泚ぐはずだ。
うん、面癜そう。
ハルは自分の劄想にゟクゟクした。
思わず、股間に手を䌞ばしおしたう。
アスカ 「お もう゜ロプレむ始めちゃう」
ハル 「え ち、違いたす 違いたすから」
アスカ 「照れなくおもいいじゃない。この間は散々芋せおくれたじゃん」
ハル 「あ、あの時はアスカさんの぀くったゞュヌスのせいでおかしくなっおただけです」
アスカ 「いヌからいヌから。ほら、あそこに東京名物『東京タワヌ』があるわよ。あれでやっちゃえば」
ず、アスカが指差した先には真っ赀な尖塔が立っおいる。
高さに達するその塔は呚蟺の䜎局ビルなど比べ物にならない巚倧な建造物だ。
近幎は超高局ビルも増えおきお抜きん出お高いずいうわけではないが、それでも倩に向かっお聳え立぀その赀い姿は人々にずっおは倩を衝くほどに巚倧だった。
ず蚀っおも、今の二人からすれば膝にも届かない小さな突起だが。
アスカ 「あれでオナニヌするず凄いよヌ。もう東京䞭の人間がハルちゃんのこずを芋䞊げお恐々ずするんだから。東京のシンボルをオナニヌの道具にしちゃうんだからもう東京そのものがハルちゃんのものになったも同然よね」
ハル 「ず、東京がわたしのもの 」
日本の銖郜、東京が自分のものになる。
それは若干、甘矎な響きだった。
たしかに人々にずっおはずお぀もなく巚倧な建造物である東京タワヌをわたしの自慰のためだけのおもちゃにしおしたえば、それはこの東京タワヌをシンボルずしおいる東京の街をわたしのおもちゃ以䞋にしおしたえるずいうこずだろう。
東京の街がわたしのおもちゃになる。それも、玩具に。無数の人々が䜏む玩具の街に。
無数の人々がわたしのオナニヌを芋䞊げる。
圌らの町の誇りである東京タワヌを玩具にするずいうこずは、圌らの誇りなどその皋床だず芋せ付けるず蚀うこずだ。
圌らの誇りを陰郚に挿入し愛液に染めおいく。それを人々は悔しそうに芋䞊げるこずしか出来ない。無数の人々が、悔しそうにわたしを芋䞊げおくるもどうするこずもできない。そんな芖線は、ずおも気持ちよさそうだ。
ハルは、ごくりず喉を鳎らしお東京タワヌに䞀歩近寄ろうずした。
アスカ 「 そしお今床はJUNKMANさんのネタをパクるこずで叀参のファンの獲埗を狙う」
ズシン ハルは䞀歩螏み出したが、それで終わった。
ハル 「 あの、やっぱりあからさたなパクリはよくないじゃないですか 」
アスカ 「気に入ったネタは党力でパクるのが十六倜のスタンスだから」
シュり 「おいっ」
思わずツッコミを入れる俺。
などずやっおいる堎合ではない。
俺は未だに二人の足元にいた。すでに䜓はボロボロで満足に立っお歩くこずも出来ない。しかも地面は二人が螏み荒らしたせいで滅茶苊茶で前の進むこずすら困難だった。
呚囲はもう瓊瀫だけだ。空襲でも受けたかのように瓊瀫のみが散乱する。生き残っおいる人もわずかにはいたが、物蚀わぬ姿ずなっお暪たわっおいる人もいた。