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つい今しがた東京に着いたばかりでこれから目的のものを買うべく東京の町に出張ろうところなのだが…。
シュウ 「…なんだ…? ボーっとしてたのか?」
見渡しても町の様子に変化はないし人々も普通に生活しているように見える。
久々の電車で疲れたのかもしれない。
と思って そんなことよりとバスの時刻表を確認しに出向く。
が、
シュウ 「あれ? もうこんな時間? たった今東京に着いたばかりなのに?」
俺は腕時計を確認して首をひねる。周囲の人々も同じような感じだ。
なんか時計が1時間くらい進んでる。俺は1時間もロータリーに立ち尽くしていたのか? それになんだろう…。この1時間の間に凄い大変なことがあったような……。
などと胸のもやもやに頭を悩ませているとピロリンとケータイが鳴った。
見ればメッセージが届いているようで、送り主はアスカだった。
『おみやげよろしくー♪』
シンプルな内容だ。どうやらウチに遊びに来て、そこでハルから俺の行き先を聞いたのだろう。
やれやれ、と俺は苦笑した。
この胸のもやもや感も、悩んでも分からないのであれば仕方ない。
とりあえず目的のものを買って、あとはアスカの喜びそうなものを買っていくとしよう。
俺は、予定とはかなりずれてやってきたバスに乗った。
#3
ガラリ。
風呂場の戸を開けて中に入ってくるハル。
一糸纏わぬ生まれたままの姿。大きな乳房がハルの歩行に合わせてゆっさゆっさと揺れ、形のいいヒップがぷりんと震える。
いつものツインテールも、今はほどかれてサラサラのロングストレートヘアーになっている。
そしてそんなハルの手のひらの上には、同じく全裸の兄が乗せられていた。
*
アスカ 「いやーめんごめんご」
片手で謝るアスカ。まるで謝罪の意思を感じない。
何に「めんご」なのかと言えば、今の俺の状況だった。
身長8.5cm。20分の1の大きさ。
そんな俺はテーブルの上であぐらをかき、腕を組んでアスカを睨みつける。
そして俺を挟んでアスカの対面に座るハルは縮んだ俺を見下ろしてため息をついていた。
別に、夕方 突然に押しかけてきて有無を言わさず俺をこの大きさに縮めたことに対して文句を言っているのではない。
勝手に縮めておいて、元に戻す方法が無いことに文句を言っているのだ。
シュウ 「随分な真似をしてくれるじゃねーか…」
アスカ 「いやーだからめんご」
苦笑しながら手のひらを立てるアスカ。
ハァ…最早ため息しか出ない。
ハル 「あの…以前アスカさんが作った大きさを変えられるアプリではダメなんですか?」
俺とアスカのやり取りを見守っていたハルがアスカに問う。
アスカ 「あーあれとは縮小化のシステムが違うからねー。下手に使うと体の一部……頭だけ元の大きさに戻ったりするかも」
それは絶対に嫌だ。
そんな奇怪なことになるくらいなら、このままの方がバランスが取れているだけまだマシである。
アスカ 「一応明日までには元の大きさに戻る方法を考えておくからそれまで我慢してて。じゃ!」
ビュッ! と手を上げたアスカが目にも留まらぬスピードで部屋を出て行った。
文句を言う暇すら与えない。
流石アスカだ…。
ハル 「……どうしようお兄ちゃん…」
シュウ 「…まぁ、待つしかないか…」
ハァ、俺はまたため息をついた。
*
*
*
そんなこんなで俺は今晩は1/20サイズで過ごさなくてはいけないのだが…。
シュウ 「…」
俺を乗せるハルの手のひらの背後ではとんでもないサイズとなった乳房がゆっさゆっさと弾んでいる。
ハルが一歩歩くだけでゆっさと上下に揺れ、すこし向きを変えるだけでぶぅんと振り回される。
背後に感じる凄まじい質量の塊に、俺はそれを意識せざるを得なかった。
シュウ 「…つーか一緒に入る必要なくないか?」
ハル 「でも一緒に入っちゃったほうが手間が掛からなくて楽だし」
ハルは何という風も無く言う。
シュウ 「……なんか、大胆になったよな…」
ハル 「あ、あはは…。まぁ、もうオナニーも見られちゃったわけで…」
ハルは苦笑しながら頭を掻いた。
確かに、すでに俺に超至近距離でオナニーを見せつけあまつさえ参加させると言うとんでもない問題行動を過去にとっているわけだ。
今更 裸のひとつやふたつなどものの数ではないと言うことか。
そういうことじゃないような気もするんだが…。
などと思っているうちにハルは風呂場の椅子に腰掛けた。
ハル 「ちょっと待ってて」
言うとハルは右手に乗せていた俺を右の太ももの上におろした。
巨大な太ももは俺が座るのに十分なスペースがある。それどころか寝転がることも出来そうだ。
背後にはハルの巨大な腹がある。俺の頭くらいは余裕で入りそうな大きさのヘソがあり、そして頭上では巨大な胸が胸板からバインと飛び出していた。ほとんど俺の真上くらいまで飛び出している。風呂場の電灯が巨大な胸によって遮られ俺の周囲は若干暗くなっていた。
今度は下にと視線を下げたところ俺は固まった。
俺も乗せられているハルの太もも。その太ももが胴体に繋がる部分には当然ハルの股間がある。
適度な陰毛が生い茂り、それに守られるように神聖な割れ目が縦に伸びている。
かつて間近で見せられたときほどの巨大さは今は無いが、それでも巨大であることにかわりない。
キレイに整えられた陰毛に縁取られたそこは濡れているわけでも疼いているわけでもない。しかし言葉では表現できないような惹きつけられる魅力があった。
ふと、ハルの手がやってきて俺を指で摘んで持ち上げた。
ハル 「な、なにマジマジと見てるのよ…!」
顔を赤くしたハルが睨んできた。
シュウ 「す、すまん…!」
俺も顔を赤くして謝るしかなかった。
ハル 「ほ、ほら! 体洗ってあげるから背中向けて!」
ハルの左手に下ろされた俺は大人しく背中を向ける。
背後から、石鹸で泡立てられたスポンジがこすり付けられてきた。
ハル 「大丈夫? 痛くない?」
シュウ 「ああ。ただ…なんかごわごわするな」
俺は背中をこすってくる巨大なスポンジの感想を言う。
相対的に巨大になっているぶんいつもと感触が違うのは当然なのだが、こうも巨大化し生地も粗くなっているとどうにもしっくりこない。
ハル 「そっか。じゃあスポンジじゃなくて手で洗ったほうがいいかな?」
言うとハルはスポンジを置いて、泡のついた手で俺の背中をこすり始めた。
ハル 「どう?」
シュウ 「さっきよりはいいが、な、なんかくすぐったい…」
俺はハルの指先で背中をこすられて体をビクンと震わせた。
石鹸のついたハルの巨大な指先は俺の背中を優しく撫でる。指の一本で事足りていた。
巨大な指先の広大な腹の広さなら今の俺の背中など指をほんの少し動かせば簡単にこすり終わってしまう。
巨大な指の巨大な指紋が微妙な感触を生み背中をくすぐる。
俺はくすぐったさを我慢するために体をモジモジと動かした。
ハル 「もう、あんまり動くと落ちちゃうよ?」
俺を手に乗せているハルが文句を言う。
ハルの直径30cmほどの俺の体を撫ぜる。背中だけでなく肩から腕からあっという間に石鹸まみれだ。ハルが鼻歌交じりに洗ってゆく。
ただどうしてもその動きはこそばゆい。