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生産国:イギリス
ギフト:ボックス×/バッグ×/簡易ラッピング× (詳細)
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・筒状で発送させていただきます。
・使用イメージは実際のサイズやレイアウトと異なる場合がございます。
The Underdog Print Shopは創設者のMarc Binghamのシンプルなアイデアから始まりました。デザイナーとして成長し、エキサイティングな作品を作り出す主に無名のアーティストによるオリジナルプリントを集めることにより、お互いのデザインを共有し、自信を持ってアーティストとして成長できるコミュニティを作りたいという想いから生まれたアーティストの作品ギャラリーです。
まずこの舞台、ガガーリン団地というのが重要。人類初の有人宇宙飛行を成し遂げたソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンから名前をもらった団地です。どうしてフランス人がロシア人宇宙飛行士の名前をつけるの?と思うかもしれないけれど、団地があるイヴリー・スュル・セーヌはフランス共産党の地盤。ナチスドイツに積極的にレジスタンスを行ったフランス共産党は戦後に多くの支持者を獲得。戦後は工業化と好景気で地方から労働者がパリに移り住んだこともあって、労働者の支持を得たリベラルの繁栄期があったわけです。
行政も社会主義的な政策のもと、積極的に低賃金の人でも暮らしやすい団地を建設していきました。このガガーリン団地もそうした経緯で1961年に建てられました。労働者にとっての理想的な住まいという共産党の理想の具現化だったので、1963年にはガガーリン本人が団地を訪問して植樹するイベントも行われました。この映画は、そのガガーリンの植樹のニュース映像から始まります。
ところが70年代の脱工業化で工場は次々と閉鎖され、労働者は失業してしまいます。戦後フランスは戦争で失った労働力補充のため旧植民地だったアフリカ・アラブ地域から移民を呼び入れましたが、低賃金の仕事しか就けないのでどうしても賃貸料が低い団地に集まり住むようになります。失業者と移民が集まる団地は貧困率とともに若年犯罪率も上がり、郊外を指すバンリューという単語が犯罪が多発する貧困地域を指す言葉になってしまいました。
ガガーリン団地解体中の2019年9月11日、ニューヨークタイムズは集まっていた住人たちのコメントを紹介しています。1969年に団地に引っ越してきた女性にとって「当時はとてもモダンだった」労働者の夢の住宅も、2008年に移民としてきた人にとっては「無理矢理押しこめられた」「デッドエンドのように感じた」となってしまいます。
同紙はフランス共産党から緑の党に転向した市議会議員の、ガガーリン団地の栄光と没落は共産党のそれを反映しているという発言も紹介しています。団地の解体にはかつての夢の終わりという大きな意味があるのです。しかし中に住んでいれば、時代が変わるんですね、じゃあ出ていきますというわけにはいかない。東京五輪で都営霞ヶ丘アパートが解体された際も、住民の多大な苦労やジェントリフィケーションが問題になりました。ガガーリン団地についてもフランス24は再建された街で暮らし続けられるのかという住民の懸念を伝えています。
この映画の主人公のユーリは、ガガーリンから名前をもらった団地育ちの少年。シングルマザーの母親が彼を置いて恋人と暮らしていることもあって、母を待ちながら団地の解体を阻止しようとします。賢い少年なので頑張って団地を修復し、住民も巻き込んで延命しようとするのですが、いよいよ老朽化が判明しアスベストが使われていたこともわかって解体が決定、母親からも戻ってこないというメッセージが。
そこでユーリはどうするか? 廃材で部屋を改造して宇宙船的生活システムを作り、尊敬する宇宙飛行士のようにたったひとり自活しようとするんです。ケールや寒冷地ケベック産トマトを育てる温室も完備されたすごい部屋。美術もいちいちかわいいです。しかし建物の解体は部屋どころかユーリの生命の危機。一体、どうなるのか―—建築を使ったクライマックスが最大の見どころとなります。
彼を取り巻く人々の描写も秀逸。ユーリの宇宙船部屋に居つくようになるプッシャーの祖父はスーフィーの舞踊をやっていたと話します。イスラム教神秘主義の実践者の家系に生まれながら、子孫は移民先では麻薬を売らないと生活できないのです。ユーリの彼女のディアナはロマの娘で、団地の近くで車上生活しています。ディアナ役は『パピチャ!』『フレンチ・ディスパッチ』のリナ・クードリ。『スペシャルズ!』『オートクチュール』となんかアルジェリア出身の彼女に移民2世や3世の役が集中してる気もするけど、彼女の才能は確か。これが俳優デビューというユーリ役のアルセニ・バティリとの演技も超自然です。ドニ・ラヴァンがジャンク屋役なのはちょっと似合いすぎ。
住宅や貧困の問題をさりげなく示した優れた脚本を書いたのは二人の監督たち。ペルー出身のファニー・リヤタールとボルドー出身のジェレミー・トルイユ。二人ともボルドー政治学院で学んだあと、映画を志すもの同士として再会。2014年、映画を撮るためにパリにやってきたとき、建築士の友人たちがガガーリン団地の解体調査をしていたことから、団地の映画を撮ることに。アーカイヴ映像とともに構築されリアルさを増しています。
音楽は『皮膚を売る男』のアミン・ブハファと『ラブレス』のエフゲニーとサーシャ・ガルペリン兄弟。3人ともフランスで活躍しているけれど、出身はそれぞれチュニジアとロシアなので、ダイバーシティとインクルージョンが重視される現代の物語により合っているのではないでしょうか。
監督のひとり、ファニー・リアタールは「象徴的な意味では、建物は母親のおなかの中を表していて、そこから出ていくことを拒む少年の姿が描かれている。これは、終わりと誕生の物語です。」と語っています。“貧しい人にも住宅を”という美しい夢が解体されたいま、では新たに誕生した人はどんなヴィジョンをもって生きていくべきか。コロナ禍や気候危機で新自由主義的資本主義まっしぐらもまずいという認識が共有され始めたいま、この映画の壮大なクライマックス後のシーンにヒントが表されているような気がします。
『GAGARINE/ガガーリン』
(2020/フランス/98分)
監督:ファニー・リアタール&ジェレミー・トルイユ
出演:アルセニ・バティリ、リナ・クードリ、ジャミル・マクレイヴン、ドニ・ラヴァン.
配給:ツイン
©2020 Haut et Court – France 3 CINÉMA
2022年2月25日(金)より新宿ピカデリー、HTC有楽町ほかほか全国ロードショー
公式サイト
『GAGARINE/ガガーリン』だけじゃない! 2月のおすすめ映画。
今月も人生の指標になるような映画が連続で公開。暖かくなってくるシーズン、花粉症の人は空調が整った映画館に逃げるのもアリでは。ところで岩波ホールはまだ閉館していません。7月までやっていますからね。
『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』
2021年のゴールデングローブにノミネートされ、アンドラ・デイが主演女優賞をゲットしたのがこの作品。黒人差別に声を上げた偉大な歌手ビリー・ホリデイの生涯を描いた名作。公民権活動を妨害するFBIの数々の嫌がらせが本当にエグいです。公開中。
『国境の夜想曲』
イラク、シリア、レバノン国境で3年かけて撮影された傑作ドキュメンタリー。家計のために働く少年、精神病院で演劇の練習をする人々、クルドの女性部隊…さまざまな場所、さまざまな人々が断片的に説明なく配置されているので難解かもしれませんが、美しい映画です。公開中。
『ブルー・バイユー』
韓国系アメリカ人俳優ジャスティン・チョンが監督・脚本・主演を務めた意欲作。主人公はアメリカ人として育てられたのに、トランプ政権下の非情な移民政策で30年前の養子縁組の書類不備を理由に強引に国外追放されてしまう。カンヌで大絶賛。日本の試写室でも泣く人続出でした。公開中。
『白い牛のバラッド』
夫が死刑になったが一年後に冤罪と判明。残された妻は死刑宣告した判事を訴えようと門前払いされても裁判所に通い続ける。その彼女の前に謎の男が現れて…というすごい設定のイラン映画。二転三転するストーリー、観客の判断に委ねられたエンディングもまた素晴らしい傑作。公開中。
『焼け跡クロニクル』
映画監督の家が火事で全焼。監督は撮影データが入ったHDを救い出そうと火の中に。監督の妻は咄嗟に携帯で映像を撮り…焼け残ったフィルムや携帯の記録から誕生したのがこのドキュメンタリー。実際、火事に遭ったらどうなるの?ってこともわかり興味深い内容に仕上がっています。25日公開。
『ゴヤの名画と優しい泥棒』
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『牛久』
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