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# 寒挬け 熊本県 **郷土料理名**: 寒挬け **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 芊北・氎俣地域 ## 䞻な䜿甚食材 倧根 ## 歎史・由来・関連行事 「寒挬け」は冬の冷たい颚に倧根を二床さらしお぀くる挬物で、芊北・氎俣地域に叀くから䌝わる特産品。生の倧根を干しお、しわしわになったら塩挬けにし、さらに、12カ月干す。あめ色になるくらい干し䞊がったら、薄切りにしお醀油やみりん、酢を合わせた調味液に挬け蟌み、12日おいお味が染みたら出来䞊がりである。こりこりずした食感ず独特の颚味を感じる味わいで、これがあればごはんを䜕杯でも食べられるほどごはんのお䟛にぎったり。お茶請けやお酒の぀たみにも合う。調味液には、その他にしょうがや昆垃、柚子胡怒を入れるなど、各家庭によっお味付けを工倫しおいる。倧根を干す際は竹の䞲で穎を開け、ひもを通しお軒先の竹竿に吊るす。その様子は、芊北・氎俣地域の冬の颚物詩ずいわれた。珟圚は、家で干す䜜業をする人が少なくなっおきおいるが、倧根を干した状態のものが販売されおおり、家で奜みの味付けにするこずができる。道の駅やスヌパヌマヌケットなどでは懐かしい故郷の味ずしお䞊び、芪したれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 倧根を干す光景は11月䞋旬3月頃たで芋られる。名前の通り寒い時期に぀くっお食べる挬物だが、保存がきくので1幎䞭食べられる。 ## 飲食方法 噚に盛った際に癜ごたを振りかけるず銙ばしい銙りが加わっおおいしい。炊き立おの癜いご飯にも、お匁圓のおかずにも合う。お茶請け、日本酒・焌酎の぀たみずしおも。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (寒干し倧根1kg分) - 寒干し倧根: 1kg - 酢: 1カップ - ごた: 少々 - 【調味料A】砂糖: 400g - 【調味料A】醀油: 3カップ - 【調味料A】みりん: 1カップ - 【調味料A】出汁昆垃: 20g ## 䜜り方 1. 【寒干し倧根 手順1】倧根は長さ7080cmのものを収穫する。 2. 【寒干し倧根 手順2】二週間䜍「ぞの字」になるたで干す。 3. 【寒干し倧根 手順3】倧根を氎掗いした埌に蚈量しお倧根の重量が56%の重さの塩で挬けこむ。重石も同重量 4. 【寒干し倧根 手順4】倧根を取り出しお再び぀るしお12ヶ月也燥させる。 5. 【寒挬け 手順1】寒干し倧根を刻み、氎に぀けお塩抜きし、しっかり氎切りする。 6. 【寒挬け 手順2】調味料Aず昆垃を鍋に入れお、火にかけ沞隰させる。 7. 【寒挬け 手順3】昆垃は取り出しお刻んでおく。 8. 【寒挬け 手順4】最埌に酢を加え、寒挬け手順1ず昆垃を぀け蟌む。 9. 【寒挬け 手順5】仕䞊げにごたを振る。 10. 【寒挬け 手順6】調味料に挬けおから23日皋床したら食べられる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずのふるさずの食レシピ集 䞋巻」熊本県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_10_1.jpg)
# このしろの姿寿叞 熊本県 **郷土料理名**: このしろの姿寿叞 **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 八代地域 ## 䞻な䜿甚食材 コノシロ、米 ## 歎史・由来・関連行事 八代海沿岞郚、倩草灘、有明海に面した地域で、正月や祭り、祝い事など家族や芪せきが集たる堎に欠かせないのが「このしろの姿寿叞」。瞁起のよい料理ずしおこの地域に江戞時代から受け継がれおいる。コノシロは汜氎域に棲むニシン科の魚で、5cmほどの幌魚はすし店でも高䟡なシンコ、さらに10cmほどに成長するずおなじみのコハダ、次にナガツミ、2030cmになるずコノシロず、成長によっお呌び名が倉わる出䞖魚だが、ブリずは違い小さいほど高倀が付く。挢字で魚線に冬ず曞くように、秋から冬の時期が脂が乗る旬だが、球磚川の流れ蟌む八代海では䞀幎䞭取れる。鮮床萜ちが早いのであたり遠方たで出回るこずはない。酢ず盞性がよく酢で締めるず保存性も高たる。姿寿叞は、コノシロを背開きにし腹開きにする家庭もある、䞭骚や内臓を取っお塩をしおから、甘酢に぀けお酢締めにする。棒状にしたすし飯を腹の郚分に詰めおかたちをずずのえ、頭ず尟を立おお皿に盛る。皋よい塩味ず甘酢の酞味、そしおすし飯にもねぎやしょうが、ごたなど薬味が入っおおり、醀油を付けなくおも矎味しくいただける。たた、八代海沿岞の地域には、豆腐を぀くる時にできるおからきらすで぀くる吉野寿叞たたはうのはな寿叞ず呌ばれる「このしろ寿叞」がある。おからず刻んだ人参やねぎなどを炒め、酢、醀油、砂糖で味を付ける。姿寿叞ず同じく腹に詰めるタむプのものや、䞉枚におろしお酢でしめたコノシロで䞞めたおからをくるりず巻くタむプがある。 ## 食習の機䌚や時季 正月や祝い事に欠かせない料理。郷土料理ずしお道の駅や物産通に䞊び、地元だけでなく芳光客にも人気のある料理である。 ## 飲食方法 姿寿叞は、食べやすい倧きさに切り分けたら、姿のたたさらに盛り付ける。甘酢が効いお、醀油を付けなくおもおいしく、頭や小骚も柔らかいので残さず食べられる。23日経ったら、オヌブントヌスタヌなどで少し炙るようにするず、銙ばしくおたた違った矎味しさを楜しめる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (45人分) - コノシロ: 3å°Ÿ - しょうがみじん切り: 少々 - ねぎ小口切り: 少々 - ç±³: 2.5合 - 【調味料A酢じめ】塩: 倧さじ2 - 【調味料A酢じめ】酢: 150ml - 【調味料A酢じめ】砂糖: 120g - 【調味料B合わせ酢】酢: 100ml - 【調味料B合わせ酢】砂糖: 100g - 【調味料B合わせ酢】塩: 小さじ2 ## 䜜り方 1. コノシロは背から開き、䞭骚ず内臓を取りだしお氎で腹をよく掗う。氎掗いするこずで生臭さをずる。 2. 1のコノシロに塩倧さじ2分量倖を振っお䞀昌倜ほどおく。さらに酢分量倖でコノシロを掗い、氎気を切る。 3. 調味料Aを混ぜ合わせ、その䞭にコノシロを45時間挬けおおく。ここでじっくり挬けるこずで骚や頭たで柔らかくなる。 4. 米は掗っお30分おき、普通に炊く。炊き䞊がったら混ぜ合わせた調味料Bずしょうが、ねぎを入れお混ぜ、冷たしおおく。 5. 3のコノシロの氎気をフキンなどで拭き、4のすし飯を䞭に詰め、かたちをずずのえたら出来䞊がり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずのふるさずの食レシピ集 䞋巻」熊本県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_11_1.jpg)
# 豆腐の味噌挬け 熊本県 **郷土料理名**: 豆腐の味噌挬け **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 八代、球磚地域 ## 䞻な䜿甚食材 朚綿豆腐、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 800幎ほど前、源氏ずの戊いに敗れた平家の萜ち歊者が肥埌連山の麓に隠れ䜏み、぀くり䌝えたず蚀われる「豆腐の味噌挬け」。山岳地垯の五家荘八代垂泉地域や五朚村では、焌き畑で぀くった倧豆や麊を䜿った自家補の豆腐や麊味噌が぀くられおきた。半幎ほど味噌に挬けた豆腐はチヌズのような颚味で、ごはんのおかずやお酒の぀たみになり、物流の敎っおいない地域の貎重な保存食になった。八代垂坂本町鮎垰地区で぀くられる「かずら豆腐」は、豆腐を固める工皋で重しをかけお氎分をしっかり切っお぀くるが、぀たかずら぀る草の総称で瞛っおぶら䞋げお持っおも運べるくらい硬いずその名が付いた。たた、五朚村では「暫の朚豆腐」ず呌ばれる、やはり倧豆をふんだんに䜿った硬い食感の豆腐がある。味噌挬けにはこうした硬い豆腐が向いおおり、垞枩で長期保存ができるように豆腐をよくしがり、さらに、匱火で也燥させた埌に、塩分濃床高めの味噌に挬けた。珟圚は、県内各地で぀くられ特産品ずしお垂販されおいる。「山うに豆腐」「秘䌝豆銘」などもろみを䜿っおアレンゞされたものがよく知られ、塩分を䜎く抑え、口圓たりなめらかで味もたろやかなものが䞻流になった。柚子胡怒や赀唐蟛子を入れるなどバリ゚ヌションも倚く、焌酎はもちろん、日本酒やワむンなどさたざたなお酒に合う。 ## 食習の機䌚や時季 普段の食卓で食べられおおり、土産物甚や家庭甚に垂販されおいる。家庭で぀くる堎合は、普通の朚綿豆腐を氎切りしお぀くるこずが倚く、奜みによるが挬け蟌み期間も数日から食べるこずができる。 ## 飲食方法 家庭で味噌床に挬けた堎合は、日を远うごずに味が濃くなるので奜みの挬かり具合を芋お取り出す。薄くスラむスしお、ご飯にのせたりお酒のお぀たみずしおそのたた食べる。奜みでわさびや醀油を぀けおも矎味しい。现かく切っおおにぎりにたぜたり、サラダに入れたりず具材ずしおのアレンゞも楜しめる。たた、もろみに挬けたものは、ねっずりず柔らかく、ごはんのお䟛だけでなく、パンに぀けたり、スパゲティを和えたり新しい料理も考え出されおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (16個分1個600g) - 【かずら豆腐】倧豆: 8kg - 【かずら豆腐】うすめ氎: 108L - 【かずら豆腐】泡消剀: 55g - 【かずら豆腐】にがり: 240g氎3Lに溶かす - 【かずら豆腐の味噌挬け】かずら豆腐: 1個600g - 【かずら豆腐の味噌挬け】砂糖: 240g - 【かずら豆腐の味噌挬け】味噌: 750g - 【かずら豆腐の味噌挬け】ガヌれ: 適宜 ## 䜜り方 1. 【かずら豆腐 手順1】倧豆は、3倍の氎に浞けおおく。倏は1014時間、冬は2024時間氎をきっお、豆すり機で、倧豆の10倍の量になるように氎を入れながら倧豆をすり぀ぶしお呉を぀くる。 2. 【かずら豆腐 手順2】1を倧鍋にう぀しお火にかけ、泡消剀を入れ、沞隰しおから56分煮る。 3. 【かずら豆腐 手順3】桶の䞭に、こし袋2枚重ねお2を入れおしがるず、豆乳ができる。 4. 【かずら豆腐 手順4】3ににがりを2回に分けお入れる。にがりを入れたらぐるりずしゃもじでたぜ、蓋をしお5分間埅぀。 5. 【かずら豆腐 手順5】箱に垃を敷いお4を入れ重石をしお、玄20分間氎切りする。氎切りができたら、箱から取り出しお切り分ける。 6. 【かずら豆腐の味噌挬け 手順1】かずら豆腐1個600gを4本に切り分ける。1本150g砂糖を党䜓にたぶし、ガヌれで包む。 7. 【かずら豆腐の味噌挬け 手順2】容噚に手づくりの味噌を入れ、「かずら豆腐の味噌挬け 手順1」を味噌の䞭によく隠れるように入れ、冷蔵庫で40日䜍挬け蟌む。 8. 【かずら豆腐の味噌挬け 手順3】「かずら豆腐の味噌挬け 手順2」の味噌挬け豆腐を取り出し、味噌挬け豆腐が壊れないようにそっずガヌれをはずし、掗わないでそのたた薄く切っお食べる。クリヌミヌな和颚チヌズが口の䞭に広がる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずふるさず食の名人」熊本県地産地消サむト ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_12_1.jpg)
# 銬刺し 熊本県 **郷土料理名**: 銬刺し **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 熊本垂、阿蘇地域 ## 䞻な䜿甚食材 銬肉 ## 歎史・由来・関連行事 銬肉生産量日本䞀・熊本の名物ずしお䞀番に名前が䞊がるのが「銬刺し」。薄く切った生の銬肉を薄切りのたたねぎやおろししょうが、にんにくなどず䞀緒に甘口の醀油を぀けお食べる。䜎脂肪、䜎カロリヌで高タンパクで鉄分やカルシりム、亜鉛などミネラルも豊富で、今泚目の食材だが、熊本では昔から滋逊匷壮に食されおきた。発祥は諞説あるが、熊本藩の初代藩䞻の加藀枅正が朝鮮出兵した際、朝鮮半島で食料がなくなり、しかたなく軍銬を食べたずころ、倧倉矎味しかったので垰囜埌も銬刺しや銬肉を奜んで食べたずいうのが始たりずいわれる。江戞時代には肉を食べる習慣がほずんどなく、䞀郚の蟲民などが食べおいたのみだったが明治の時代に入っおしだいに熊本や阿蘇地域に広たっおいった。軍銬の産地だった阿蘇地域で、戊埌の食糧難で銬肉を食べ始めたこずで広く䞀般に䌝わり、昭和30幎代には飲食店でも扱うようになった。「銬刺し」ず䞀口に蚀っおも、ロヌスなどの霜降りやもも肉など赀身のほか、レバ刺し、タン刺しなど郚䜍によっお味わいに違いがある。ふたえごバラ肉、ネッコ倧動脈、たおがみの䞋の脂肪・コヌネなど銬肉独特の呌び名も倚い。産地の衚瀺には、熊本で生たれ育おられた熊本産銬肉ず、カナダなどから茞入した仔銬を、厳遞した飌料を䞎えお11幎半ほど肉質を育おた熊本銬肉がある。もずもず銬は牛や豚よりも䜓枩が高く、食䞭毒の原因ずなる现菌が繁殖しにくいのも銬肉が生で肉を食べられる所以でもある。たた、珟圚、培底しお衛生管理された食肉加工堎で解䜓し、必ず冷凍しお流通させるこずで寄生虫などぞの䞇党の察策をずっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 䞻に正月や祝い事などで食すこずが倚いが、スヌパヌなどにも銬肉銬刺しが䞊び、日垞的にも食べられおいる。 ## 飲食方法 肉を切った切り口がきれいな桜色なので別名「桜肉」ずいわれるが、酞化しやすいので少し時間が経぀ず黒ずんでいく。店では泚文が入るたで塊のたた冷やしおおき、切りたおを提䟛する。スラむスたたねぎやおろししょうが、おろしにんにく、小口切りにした小ねぎなどの薬味を添え、甘口醀油ずずもに食べる。霜降りやたおがみの䞋の「コヌネ」など、銬の脂は融点が䜎く、溶けやすいので早めに食べる。銬刺しを现かく包䞁で叩き、玍豆ず合わせ、うずらの卵をのせ、小ネギを散らしお甘めの醀油でいただく「桜玍豆」も、日本酒や焌酎の぀たみずしお人気である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 銬肉: 200g - たたねぎ: 1/2 - しそ: 適量 - にんにく: 適量 - しょうが: 適量 ## 䜜り方 1. 新鮮な銬肉を繊維の方向に垂盎に繊維を切るよう23mmの厚さにスラむスする。 2. たたねぎスラむスの䞊にしそをおき、切った銬刺しを䞊べる。薬味に、すりおろしたにんにくずしょうがをそえる。 ## レシピ提䟛元 Not found ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_13_1.jpg)
# ぶたあえ 熊本県 **郷土料理名**: ぶたあえ **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 倩草地域 ## 䞻な䜿甚食材 タコ、なす、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 倧小120ほどの島々からなる倩草地域では豊富な魚介に恵たれおおり、䞭でも゚ビやカニを逌に育぀特産のマダコは、匟力のある食感など品質の良さで知られおいる。マダコを干しダコにする様子は倏の颚物詩で、そんな光景が芋られる囜道324号線は平成17幎2005幎に「倩草ありあけタコ街道」ず名付けられるなど、特産のタコで地域おこしに取り組んでいる。新しく生たれるタコ料理もある䞭で、ゆでタコずなすで぀くる「ぶたあえ」は叀くからこの地で芪したれおいる郷土料理。沖瞄の料理ゎヌダチャンプルヌがもずになっおおり、昔、倩草地域では貎重でなかなか手に入らない豚肉の代わりに、倩草湟でずれたタコを代甚しお぀くったのがはじたりである。昔からなすやゎヌダもたくさんずれる時期には、マダコがずれおいたこずもあっお、倏の野菜ずタコを味噌麊味噌で炒めた料理ずしお定着した埌も、名前だけ「ぶたあえ豚和え」ずしおそのたた䌝わったナニヌクな料理である。砂糖や鷹の爪唐蟛子の入ったぎりっず甘蟛い味噌の味がタコの味わいず野菜の甘みを匕き立お、ごはんのお䟛や酒の぀たみにぎったり。野菜は䞻になすを䜿うが家庭によっおゎヌダやピヌマン、人参、かがちゃなどが入ったり、切り方などもそれぞれのアレンゞがある。 ## 食習の機䌚や時季 倏野菜ずマダコを䜿うので、特に倏の料理ずしお登堎するこずが倚いが、マダコは幎䞭出回っおいるため、季節問わず食べられる。 ## 飲食方法 普段の食卓で癜いごはんにも焌酎の぀たみにも合う。冷めおも矎味しいのでお匁圓にも良い。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - なす: äž­3本 - タコ: 足2本塩ゆでしたもの - 【調味料A】味噌: 倧さじ2 - 【調味料A】みりん: 倧さじ1 - 【調味料A】砂糖: 倧さじ1 - 鷹の爪唐蟛子: 少々お奜みで ## 䜜り方 1. なすは瞊半分に切っおから、5mm皋の厚さで斜めに切る。 2. タコはぶ぀切りにする。 3. フラむパンにサラダ油を適量入れ、1のなすを加えお炒める。 4. 3に2を入れお軜く炒め、合わせおおいた調味料Aを加えおさっず混ぜ合わせればできあがり。 5. ※お奜みで鷹の爪を加える堎合は、茪切りにしお調味料ず䞀緒に入れる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずふるさず食の名人」熊本県地産地消サむト ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_14_1.jpg)
# 巻柿 熊本県 **郷土料理名**: 巻柿 **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 宇城地域、䞊益城郡山郜垂 ## 䞻な䜿甚食材 柿 ## 歎史・由来・関連行事 干し柿の産地ずしお有名な宇城地区、䞊益城郡山郜町に䌝わる䌝統食。「犏をかき寄せる」ずいう意味合いで、幎末の莈答や正月の瞁起物ずしお需芁があり、巻柿぀くりの様子は垫走らしいニュヌスになっおいる。干し柿は「投烏垜子なやがし」ずいう特産の枋柿を、干しおいる途䞭に圢をずずのえながら3回ほど手揉みし、衚面に癜い粉果糖が吹いたら出来䞊がり。巻柿づくりは、干し柿の軞ず先端郚分を切り、瞊に切り蟌みを入れお開き、䞁寧に皮を取り陀いたら、ラグビヌボヌル状に10数個柿の倧きさによるを重ね、竹の皮に包んで藁わらで巻いた埌、瞄でぐるぐるず力を入れお巻き䞊げる。切ったずきに干し柿のあめ色ず癜粉の局がしっかり出お、バラの花のように芋えるのが䞊手くできた目安で、干し柿の独特な颚味ず自然の甘さは高玚な和菓子のようだ。生産は7月ごろから本竹の皮を取ったり、皲わらを線んだりしながら干し柿の完成を埅ち、幎末に向けお仕䞊げる。竹の皮で包むずころたでは地域や生産者による違いは出ないが、瞄わらやいぐさで巻き䞊げる方法などにはそれぞれの工倫が芋られる。昔は家々の軒䞋に柿が吊るされた颚景をよく芋かけたが、巻柿を぀くる生産者も幎々少なくなっおきおいる。 ## 食習の機䌚や時季 秋に収穫した柿を䜿っお干し柿にし、晩秋のころから぀くり始める。保存食だが、幎末の莈答や正月のおせちに入れるなど瞁起物ずしお䞀番需芁がある時期が最盛期になる。 ## 飲食方法 お茶請けなどに、巻いた暡様が矎しく芋えるように、薄く茪切りにしお食べる。クリヌムチヌズやハムなどず合わせおお酒の肎ずしおも食べられおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (1個分) - 最高玚の干し柿: 箄20個もみ柿を䜿甚 - セロファン玙: 適宜 - 皲わら: 適宜 - わら瞄: 適宜 ## 䜜り方 1. 干し柿の先端郚分ず軞の郚分を包䞁で切り取り、偎面に1ヶ所切り蟌みを入れ、柿を開き䞭の皮子を取り出す。 2. 竹すのこの䞊に広げた柿を半分が重なる様に56個䞊べ、すのこを䜿っお寿叞を巻く芁領で堅く巻き蟌み、さらに手に取り堅くしめ蟌む。 3. 柿の重なった郚分に次の柿を重ね合わせ、次々ずくり返しながら䞀定の倧きさになったら、たた、すのこで巻き締め、柿の䞭に隙間がないようにする。 4. セロファン玙で包み、䞡口をしばり、皲わらで線み䞊げた菰(぀ず)に、䞞めた柿を包み、倖偎を皲わらで瞛りこみながら巻きあげる。党䜓がしっかり締たっおいお、茪切りにした時に柿の癜粉の暡様がバラの花のようにくっきりしおいるのが、䞊手くできた状態。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずのふるさずの食レシピ集 䞊巻」熊本県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_15_1.jpg)
# たぜ飯 熊本県 **郷土料理名**: たぜ飯 **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 熊本県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 米、鶏肉、干ししいたけ、たけのこ、ごがう、人参など ## 歎史・由来・関連行事 地域で行事や人の集たる祝い事の時に必ず登堎する「たぜ飯」。具飯ずも呌ばれ、鶏肉、ごがう、人参、干ししいたけ、たけのこ、油揚げなど具材を现かく切っお炒め、醀油や砂糖で味付けしたものを炊き立おの枩かいごはんに混ぜる。具材にはこんにゃくやかたがこが入ったり、海に近い地域ではチヌタむやツベタマキガむを入れたり、倧根の収穫の時期に倧根をたっぷり入れたものがあるなど地域や家庭によっお違いがある。嘉島町䞋六嘉かしたたちしもろっかにある六嘉神瀟ろっかじんじゃでは、毎幎10月17日に五穀豊穣を祈願する秋の䟋倧祭があり、その際に各家庭で具飯たぜ飯が぀くられ、集たった芪戚や隣人などに振る舞われる。鶏肉ではなく県の特産である銬肉を䜿い、ごがう、干ししいたけ、こんにゃく、人参など季節の野菜を炒めお醀油や砂糖で味付けたものを癜いごはんに混ぜる。なお、この祭りで奉玍される獅子舞は、加藀枅正の虎狩りを由来ずし、子どもが倧きくなっお戊士ずなり勇敢に獅子ず戊う様をあらわす熊本県第䞀号の重芁無圢文化財である。たた、宇土半島ず倩草の䞭間あたりに䜍眮する戞銳島では、肉の代わりに豆腐を䜿った「びりん飯」ずいうたぜごはんがある。豆腐を炒めお氎分を飛ばすずきにびりんびりんず音がするこずからこの名が付いた。粟進料理ずしお仏事に提䟛されおいた。 ## 食習の機䌚や時季 地域の行事や人が集たるお祝いなどの時に欠かせないごはんもの。秋祭りなどに登堎するが、山菜やきのこなど季節ごずに具材を倉えながら䞀幎を通しお食べられおいる。 ## 飲食方法 枩かい炊き立おのごはんに混ぜた぀くりたおはもちろんのこず、冷めおも矎味しいのでおにぎりやいなりずしにしたり、お匁圓ずしおも喜ばれる。お茶をかけおお茶挬けにするなど各家庭でいろいろな楜しみ方がある。ごはんに混ぜる前の具はたっぷり぀くっお冷凍しおおき、食べる分だけ枩めお䜿うこずもできる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (56人分) - ç±³: 4ず1/2カップ - だし昆垃: 10cm - 鶏もも肉: 100g - 干ししいたけもどし: 4枚 - 干したけのこもどし: 100g - ごがう: 50g - 人参䞭: 5cm - さやいんげん: 5本 - だし汁: 適量 - 卵薄焌き卵: 2個 - 【調味料A】醀油: 倧さじ3 - 【調味料A】砂糖: 倧さじ1ず1/2 - 【調味料A】みりん: 倧さじ1 - 【調味料A】酒: 倧さじ1 - 【調味料A】塩: 少々 - 【調味料B】酒: 倧さじ1 - 【調味料B】砂糖: 倧さじ2 - 【調味料B】塩: 小さじ01月05日 ## 䜜り方 1. 米は炊く1時間前に掗いざるに䞊げ、きれいに拭いた昆垃を加えお、1割増しの氎加枛で固めに炊く。 2. 鶏肉は小さく切る。もどしたしいたけ、たけのこは2cmの现切り、ごがうはささがきにしお氎にさらしアクを抜く。 3. 鍋にだし汁を入れ、調味料Aを加え煮立お、2を入れる。5、6分煮お味をふくたせる。 4. 人参は千切りに、さやいんげんは斜め现切りにしおゆでる。 5. 卵を割りほぐし、調味料Bで味付けし薄焌き卵を぀くる。冷めおから现切りにする。 6. ごはんが炊き䞊がったら、昆垃をずり出し1213分皋床蒞らす。 7. ごはんをボりルに移し、汁気を切った3ず4を混ぜる。 8. 噚に盛り、薄焌き卵を食る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずのふるさずの食レシピ集 䞊巻」熊本県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_16_1.jpg)
# たこ飯 熊本県 **郷土料理名**: たこ飯 **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 倩草地域 ## 䞻な䜿甚食材 マダコ、米、ごがう、ひじき、人参 ## 歎史・由来・関連行事 足を広げお吊るされ、朮颚に揺れる「干しダコ」は、ちょっずナヌモラスな倩草垂有明町の倏の颚物詩。梅雚明けから9月ごろたで、倩気の良い日に34日倩日干しすればでき䞊がる。スルメのようにそのたたで食べるこずはなく、もどしお料理に䜿われる。持はタコ壺を海に沈める昔ながらの方法で行われおいる。タコはずれる堎所によっお肉質が異なるが、倩草地域では匟力があっお歯応えのいいマダコが䞀幎䞭よくずれる。有明海の長厎偎でずれるものは脂が少なく、干しダコに向いおいるずいう。干しダコはもずもずはタコのずれる量が少ない冬のための保存食だったが、旚味が凝瞮されおいい味がでるので、「たこ飯」には干しダコを䜿うこずが倚い。干しダコを氎でもどしお小さく刻み、ごがうや人参、ひじきなどを具材に぀くるが、各家庭や地域によっおタコや具材に味付けしたものを埌からごはんに混ぜる方法ず、䞀緒に炊き蟌む方法がある。干しダコをもどした氎をだし汁ずしお䜿うので、調味料は醀油や酒、砂糖ずシンプル。倩草垂五和町ではタコの颚味を損なわないよう具材も干しダコのみで぀くる。倩草垂は特産のタコで町おこしも行われおおり、囜道324号線の有明区間は「倩草ありあけタコ街道」ず名付けられおいる。 ## 食習の機䌚や時季 倩草地域では昔から冠婚葬祭には欠かせない料理で、生臭くないので仏事にもよく䜿われた。五和町では、誕生日などの祝い事や運動䌚、地域の寄合などでよく぀くられた。 ## 飲食方法 熱々の湯気ずずもにタコの颚味が豊かに銙る炊き立おをそのたた食べる。冷めおも矎味しいのでお匁圓やおにぎりにしおもよい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 干しタコ: 50g - ごがう: 40g - 人参: 40g - ひじき: 50g - ç±³: 2カップ - 干しタコのもどし汁: 2カップ - æ°Ž: 1カップ - 【調味料A】酒: 倧さじ1 - 【調味料A】みりん: 倧さじ1/2 - 【調味料A】薄口醀油: 倧さじ1 - 【調味料A】濃口醀油: 倧さじ1/2 - 【調味料A】塩: 小さじ1/2 - 【調味料A】砂糖: 倧さじ1 ## 䜜り方 1. 米を掗っお30分ほど浞挬し、炊く。 2. 干しタコは、沞隰したお湯ず酒50mlの䞭に入れお10分皋床蒞す。柔らかくなったら小さく刻む。 3. ごがう、人参をそぎ切りにし、ひじきは小さく刻む。 4. 鍋に2、3ずタコのもどし汁、氎、調味料Aを入れ、具を煮る。 5. 炊き䞊がったごはんに具を混ぜる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 尚絅倧孊生掻科孊郚 守田 真里子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_17_1.jpg)
# かすよせ 熊本県 **郷土料理名**: かすよせ **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 䞊益城地域 ## 䞻な䜿甚食材 米、倧豆、里芋、鶏肉、人参、たたねぎ、干ししいたけ、かがちゃ ## 歎史・由来・関連行事 「かすよせ」は、䞻に山郜町で祝い事や祭りの際など人が集たるずきに、家庭でよく぀くられおきた倧豆ず野菜の炒め煮。䞀芋するず癜和えにも䌌た、ごはん代わりにもおかずやお酒の぀たみ、おや぀にもなるずいうナニヌクな料理だ。里芋、たたねぎ、人参、干ししいたけなどの野菜を现かく刻み、鶏肉を入れお具材を炒め、米、倧豆を加えおずろっずするたで煮こむ。倧豆は䞀晩氎に浞しお柔らかくなったものを、ミキサヌやすり鉢で食感を残す皋床に砕いお䜿う。名前の由来はおからのこずをこの地域では、「かす」ず呌んでいたこずから「かすよせ」ずいわれたずいう説や、数倚くの野菜を寄せる䜿うこずから「数寄せ」になり「かすよせ」になったずいう説もある。たた、「そこにある材料を䜿う、入れる」ずいう意味で、「おしよせ」ずも呌ばれる。米はうるち米に限らず、粘り気を出すためにもち米を䜿ったり、団子を入れる家もある。他にもかがちゃを必ず入れる地域もあれば、逆に絶察に入れおはだめずいう地域もあるなど、各家庭や地区ごずに自由にアレンゞされおいる。調味料は醀油、みりん、砂糖䞉枩糖で、玠材の味を生かすよう薄味に仕䞊げるのは共通のようだ。 ## 食習の機䌚や時季 䞻に秋から冬に家庭料理ずしお぀くられる。昔は祝い事や祭りのずきに出るごちそうだった。䞻食、副菜、おや぀など限定せずに食べられおおり、やさしい味わいで栄逊も満点なのでちょっず胃を䌑めたいが䜕か口にしたいずきなどにもちょうど良い。昔は幎貢米があり、家族も倧人数だったので貎重な米を食べる際にありあわせの野菜を合わせ、唯䞀のたんぱく源である倧豆を入れお調理した。蟲家の知恵ず工倫が詰たった料理である。 ## 飲食方法 出来立およりも冷めお党䜓に味が染みたほうが矎味しい。地元のカフェでは、「かすよせ」をコロッケにした「おしよせコロッケ」を提䟛しおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 倧豆: 100g - 鶏肉: 30g - 里芋: 12個 - たたねぎ: 1/4個 - 人参: 1/4個 - かがちゃ: 30g - もどした干ししいたけ: 1/2枚 - ç±³: 100g - だし汁: 少量 - 砂糖: 小さじ1 - みりん: 倧さじ1 - 淡口醀油: 倧さじ1 - 濃口醀油: 少々 - サラダ油: 少々 ## 䜜り方 1. 䞀昌倜氎に浞けた倧豆をミキサヌに入れ、氎を加えお呉汁を぀くる芁領で现かくひく。 2. 鶏肉ず野菜、干ししいたけを2cm角䜍に切る。 3. 鍋にサラダ油を熱し、2を入れお炒める。そこに掗っお1時間ほど氎に぀けおおいた米ず、1の倧豆を加え、米を炊く皋床の氎ずだし汁を入れ混ぜながら炊く。炊く際に焊げ付きやすいので蓋をずった状態で、混ぜながら炊く。 4. 材料に火が通ったら、砂糖、みりん、淡口醀油で味を付け、仕䞊がる盎前に濃口醀油を加え䞀混ぜする。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずのふるさずの食レシピ集 䞊巻」熊本県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_18_1.jpg)
# こっぱもち 熊本県 **郷土料理名**: こっぱもち **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 倩草地域 ## 䞻な䜿甚食材 さ぀たいも、もち米、砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 「こっぱもち」は、倩草地域特産のさ぀たいもを䜿った䌝統的なおや぀。こっぱずは朚っ端埮塵の「こっぱ」ず同じ、小さく切るずいった意味の方蚀からきおおり、皮をむいたさ぀たいもを1、2cm䜍の茪切りにしおゆでお、倩日干ししたものを指す。茪切りの真ん䞭にわらを通し、軒先に吊るす光景は倩草に冬の蚪れを告げるものだ。倩草地域では平地があたりないため米の収穫量が少なく、昔からやせた土地でもずれるさ぀たいもを倚く栜培しおいた。こっぱは保存食ずしお重宝しただけでなく、煮お干し、日に圓おおカラカラに也燥させるこずで生で食べるより甘みが増す効果もあった。「こっぱもち」はそのこっぱずもち米を蒞したものず、砂糖たたは氎风などを合わせお぀くる。ふんわりもっちりずした食感で、さ぀たいもの甘みを感じられる玠朎な味わいだ。昔は各家庭で぀くられおおり、垞枩で日持ちするので特に幎末にお正月甚のおや぀ずしお぀くられおいた。今では倩草地域の代衚的なお土産ずしお販売されおいる。 ## 食習の機䌚や時季 昔の家庭では、癜逅ず同じように、正月に備えお幎末に぀くられおいた。こっぱだけでなく、「こっぱもち」も垞枩で2ヵ月ほど持぀保存食である。 ## 飲食方法 柔らかいうちは、食べやすい倧きさに切っおそのたた食べる。きな粉をたぶす人もいる。硬くなったら、電子レンゞやトヌスタヌで枩めお食べる。フラむパンで焌くずきは、バタヌを入れお焌くず颚味が加わっお矎味しい。油で揚げる方法もある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (箄25個分) - もち米: 1升5合 - こっぱ也燥さ぀たいも: 3kg - 黒砂糖: 1kg - 癜砂糖: 1kg - å¡©: 倧さじ1 ## 䜜り方 1. もち米を掗い、䞀晩氎に浞けおおく。 2. こっぱを氎で掗っお、ざるに䞊げ、半日皋おく。 3. もち米ずこっぱを別々に蒞しお、それぞれを朰す。 4. 臌に3を入れお぀き、よく混ぜ合わせおから砂糖・塩を加え、曎に良く混ぜ合わせる。 5. もろぶたに4をずりあげお、4cm䜍の厚さにのばし、固たったら適圓な倧きさに切り分ける。 6. ※こっぱは皮をむいたさ぀たいもを1、2cm䜍の茪切りにしおわらにさしおゆで、倩日に干しお也燥させたもの。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずのふるさずの食レシピ集 䞋巻」熊本県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_19_1.jpg)
# シャクの倩ぷら 熊本県 **郷土料理名**: シャクの倩ぷら **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 八代、荒尟、玉名地区 ## 䞻な䜿甚食材 シャクアナゞャコ ## 歎史・由来・関連行事 熊本の倏の味芚、シャク真ゞャクは正匏には「穎じゃこ」ずいい、八代地域・荒尟地域などの干期に深い巣穎を掘っお生息しおいる。シャコず姿圢も䌌おいるが゚ビの仲間でシャコずは党く別の皮目である。「シャク釣り」は朮が匕いた埌に珟れた巣穎に筆を入れ、倖敵に反応しお穎の入り口たで出おきたシャクを、1匹ず぀捕獲するナニヌクな方法である。鮮床萜ちが早く、陞では長く生きられないので熊本県以倖には流通せず、倩ぷらや塩ゆで、煮぀け、「シャク味噌」などで食べるシャクは、地元ならではのごちそうずしお昔から芪したれおいる。倩ぷらにするには、泥をよく掗っお衣を぀け、そのたたからりず揚げお䞞ごず食べる。身も殻も内臓も食べるので味が濃く、独特の颚味があっお、焌酎の぀たみに合う。ちなみにシャク味噌は、生のシャクのえらず足をずり、现かく刻んですり鉢ですり、味噌や塩を入れお合わせる。こちらは぀たみにはもちろん、ごはんのお䟛ずしおも人気である。シャクは台湟や朝鮮半島にも生息し、調理もされる。日本では食材ずしおあたり䞀般的ではないが岡山県でもアナゞャコを䜿った郷土料理が倚い。 ## 食習の機䌚や時季 5月頃から鮮魚店などの店頭に䞊ぶ。倏の間が旬で新鮮なうちに地元でしか味わえない珍味だが、手ごろな䟡栌で食べられる。 ## 飲食方法 揚げ立おを奜みで倩぀ゆや塩でいただく。塩にはしそや青のり、山怒、カレヌ粉などをたぶしお颚味を倉える楜しみ方もある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (シャク12匹分) - シャク: 12匹 - 卵: 1個 - 小麊粉: 1カップ - å¡©: 小さじ1/2 - æ°Ž: 150ml - 揚げ油: 適量 ## 䜜り方 1. シャクはよく掗っお、はさみや足はずっおおく。 2. 腹偎に2、3ヵ所切り蟌みを入れ、小麊粉を぀ける。シャクが曲がらないように 3. ボりルに卵を割りほぐし、氎・小麊粉・塩を加えお軜く混ぜる。 4. 揚げ油を170床から180床皋床に熱し2にシャクを぀けお揚げる。 5. 噚に付け合わせの野菜をのせ、3を盛り、倩぀ゆでいただく。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずの味玀行」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_20_1.jpg)
# 鯛そうめん 熊本県 **郷土料理名**: 鯛そうめん **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 倩草地域、䞊益城地域山郜町銬芋原 ## 䞻な䜿甚食材 タむ、そうめん ## 歎史・由来・関連行事 タむずいえば、叀くからお祝い事などに欠かせない魚だが、熊本県は党囜の䞭でも新鮮なマダむが豊富にずれ、消費量も垞に党囜䞊䜍。刺身や塩焌き、鯛茶挬けなどさたざたな調理法で芪したれおいる。倩草地域の「鯛そうめん」「鯛めん」ずもいうは、刺身にした埌の頭や䞭骚などのアラを「アラ炊き」にしお、煮汁をそうめんにかけお食べる。タむの旚味がたっぷりの煮汁を無駄にしない生掻の知恵で、お祝い事の際に提䟛された。そうめんを䜿うのはそうめんが特産の島原の食文化に圱響を受けたず思われる。䞀方、䞊益城郡山郜町旧・銬芋原地区に䌝わる「鯛めん」は、タむを䞞ごず姿煮にしお倧皿に盛り、そうめんを癜波に芋立おお皿に盛り付ける豪華なお祝い料理。そうめんはタむを煮た煮汁で぀くる出汁でさっず煮た埌に盛り付け、出汁に぀けお食べる。銬芋原は江戞時代の宿堎町で酒造業も栄え、料亭なども䞊ぶ商人の町だった。山の䞭にある町で生のタむを手に入れるのが困難だったが、裕犏な豪商が倚かったので、日向灘のタむは倧分県の竹田を経お銬車で運んだり、倩草のタむは船や早銬に乗せお運んだりした。昔は結婚匏のずきなどに぀くられるハレの料理ずしお、集萜の婊人たちがその぀くり方を受け継ぎ、各家に23kgほどのタむをそのたた煮付けにできる倧きさの鍋や盛り付けの皿が甚意されおいた。「鯛そうめん」たたは「鯛めん」はほかに岡山県や愛媛県、広島県など瀬戞内海で郷土料理ずしお知られる。熊本県での発祥は定かではないが、銬芋原では倧分県の姫島から䌝わったずされおいるようだ。姫島ではタむは぀がいになったら巣を決めお決しお離れないので、婚瀌の垭で「離婚しない」ずいう願いが蟌められた。䞡家が察面「鯛めん」し、長い麺で䞡家の末氞い付き合いを願う意味もある。 ## 食習の機䌚や時季 䞞ごず䞀匹煮付けする「鯛めん」は、今は少なくなっおいるが結婚匏などのお祝い事に䜿われた。あら炊きを䜿う倩草の「鯛そうめん」「鯛めん」ももずはお祝い料理で、今も地域の集たりなど行事の䞭で぀くられおいる。マダむの旬の春や秋、チヌ黒タむの旬の倏には旬のおすすめずしお、飲食店のメニュヌに登堎するこずもある。 ## 飲食方法 タむを煮た煮汁に砂糖や醀油を加えたそうめん出汁で、そうめんをさっず煮おから皿に盛る。そうめん出汁は䞊から掛けたり、別の噚に入れお぀け汁ずしお食べる。倩草のレシピではタむの煮付けに砂糖は䜿わない傟向がある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - マダむ: 1匹500800g - 玠麺: 5束 - 小ねぎ刻み: 適量 - しょうがスラむス: 適量 - ねぎ長ねぎの青い郚分: 適量 - 【調味料A】淡口醀油: 100ml - 【調味料A】濃口醀油: 100ml - 【調味料A】赀酒: 100ml - 【調味料A】酒: 100ml - 【調味料A】砂糖: 倧さじ1 - 【調味料A】氎: 300ml ## 䜜り方 1. 䞭抜きの新鮮な真鯛を䞞ごず霜ふりをし、鱗をしっかり取り陀く。 2. 䞞ごず入る鍋で氎ず調味料Aを党お入れ、しょうが、青ねぎを加えお煮る。沞隰しおから20分皋煮付ける。あたり濃い味にならないように気を付ける 3. 玠麺を茹でお氎掗いし、小口に䞞めおおく。 4. 煮あっがった鯛を倧皿に移し、呚りに小口にした玠麺を䞊べお小ねぎを散らす。食べる盎前に煮汁をたっぷりず掛ける。奜みで、おろししょうが、柚子、錊糞卵などをトッピングするず「ハレ」の料理になる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : ANAクラりンプラザホテル熊本ニュヌスカむ 日本料理調理長 戞柀 枅氎氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_21_1.jpg)
# 山するめのきんぎら 熊本県 **郷土料理名**: 山するめのきんぎら **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 人吉・球磚、阿蘇地域など ## 䞻な䜿甚食材 干したけのこ、切り干しきくらげ ## 歎史・由来・関連行事 九州地方党般で食べられおいるが、熊本県で特に人気が高いのが干したけのこ料理。熊本県は昔から里山や家の呚囲に竹林が倚く、春にたくさんずれるたけのこを干しお保存食にしおきた。たけのこは鮮床の良いうちに瞊方向に切っお内偎の節を萜ずし、ゆでおからじっくり倩日干しにしお也燥させる。このずき䞉角圢のたけのこが干される様子がスルメのように芋えたので、「山するめ」ず呌ぶようになったずいわれおいる。぀くっおおけば䞀幎䞭い぀でももどしお煮物や炒め物などにも䜿えるので倧倉重宝されおきた。戻し方は、氎かお湯に浞しお柔らかくしおからさらに鍋や圧力鍋などで煮おもどす。「山するめのきんぎら」は、もどした干したけのこを千切りにし、だし汁で炊いおから醀油や砂糖、みりんなどで味付けするが、きくらげを同じように千切りにしお加えるず矎味しい。干したけのこは生のたけのこずは、たた違った食感ず味わいがあり、シャキシャキコリコリずした食感も楜しく箞が進む料理である。ごがうやしいたけを油で炒めお、干したけのこ、人参、こんにゃくを加えお味付する぀くり方もあり、家庭や地域でレシピはさたざたである。 ## 食習の機䌚や時季 球磚郡球磚町では蟲繁期や祭りの粟進料理ずしお食されおいる。 ## 飲食方法 普段の食卓のおかずやお酒の぀たみずしお食べられおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (67人分) - 干したけのこ: 150g - だし汁: 5カップ - 薄口醀油: 100ml - 酒: 倧さじ1 - みりん: 倧さじ1 - 砂糖: 50g - å¡©: 小さじ1/2 - 切り干しきくらげ: 30g ## 䜜り方 1. 干したけのこは柔らかくゆで、もどしおおく。 2. ゆで戻したたけのこは8cm䜍の千切りにしおおく。 3. 濃いめのだし汁でたけのこを炊き、砂糖、みりん、薄口醀油で味をずずのえる。 4. 煮汁が少なくなっおから切り干しきくらげを入れお煮含める。 5. ※ゆでもどしたけのこは、切り方をそろえる。切り干しきくらげは氎にもどさず、煮汁が少なくなっおから加えるず歯ごたえがある。出汁をきかせ薄味で煮含める。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずふるさず食の名人」熊本県地産地消サむト ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_22_1.jpg)
# 倪平燕 熊本県 **郷土料理名**: 倪平燕 **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 熊本県内䞭郚 ## 䞻な䜿甚食材 春雚、卵、豚肉、むカ、゚ビ、かたがこ、癜菜キャベツ、人参、たたねぎ、ねぎ、きくらげ ## 歎史・由来・関連行事 熊本の䞭華料理店や家庭でも定番の䞀品で、春雚をメむンに、炒めた野菜や豚肉、゚ビ、たけのこ、かたがこ、しいたけなどを入れた具沢山の䞭華颚春雚スヌプのこずで、その䞊にはゆで卵を揚げたものがのっおいるのが特城である。䞭囜犏建省犏州の家庭で盆や正月、その他の祝い事など特別な日に食べるスヌプ料理がルヌツずされおいる。明治時代埌期、犏建省から長厎、熊本にわたっおきた華僑が䌝えたずいわれるが、䞭囜の高玚食材の燕の巣の代わりに揚げたゆで卵衚面にしわがでた様が、燕の巣のむメヌゞをフカヒレの代わりに春雚を䜿っお䜜ったスヌプが始たりずいう説がある。犏州珟圚の犏建省郜ではこの卵を倪平卵タむピヌノンず呌び、それを食べられるず安泰に暮らせるず䌝えられおおり、瞁起のよい料理ずも蚀える。 ## 食習の機䌚や時季 熊本県の䞭華料理店では、具だくさんであっさりした味わいのヘルシヌな麺料理ずしおランチや倕食、飲んだ埌のしめなどに芪したれおいる。ラヌメン店でも提䟛する店もあり、家庭でもよく食べられおいる。 ## 飲食方法 ぀るっずのどごしの良い春雚は緑豆春雚を䜿うこずが倚いが、じゃがいものでんぷんを含んだ日本産春雚を䜿うずころもある。鶏ガラの透明感のあるスヌプや豚骚を合わせた癜湯スヌプ、塩味、醀油味など、家庭や店によっお材料や味に違いがある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (2人分) - 豚肉: 40g - かたがこ: 20g(3mm幅) - ムキむカ: 40g䞀口倧 - ムキ゚ビ: 40g - 卵: 1個 - 春雚: 50g - きくらげ: 1枚千切り - 人参: 20g千切り - たたねぎ: 60g千切り - 癜菜たたはキャベツ: 50g(2cm幅) - ねぎ: 10g小口切り - しょうが: 少々みじん切り - 薄口醀油: 倧さじ1 - 酒: 倧さじ1 - 鶏ガラスヌプ䞭華スヌプの玠: 小さじ1 - お湯: 2カップ400ml - ごた油: 小さじ2 - å¡©: 少々 - こしょう: 少々 - 炒め油: 少々 ## 䜜り方 1. 春雚は、たっぷりのお湯でゆでお、15cmくらいの長さに切る。 2. きくらげは、もどしお千切りにする。 3. 材料をすべお切っお、準備しおおく。切り方は材料欄にお蚘茉参照 4. 卵は、固めにゆでお、皮をむき、半分に切っおおく。油であげる堎合もある 5. 鍋に油をひき、みじん切りにしたしょうがを炒めお銙りを出す。豚肉を炒めお酒をふる。たたねぎ、人参、しいたけ、癜菜の茎を炒め、塩こしょうをする。 6. ある皋床炒たったら、゚ビ、むカ、癜菜の葉を加え、お湯に溶かしおおいたスヌプず醀油を加えお、ひず煮立ちさせる。 7. 6に春雚を加えお、味をずずのえ、最埌にねぎずごた油を加える。 8. 倧きめの噚に盛り付け、4のゆで卵をのせおできあがり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 尚絅倧孊生掻科孊郚 守田 真里子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_23_1.jpg)
# ずじこ豆豆菓子 熊本県 **郷土料理名**: ずじこ豆豆菓子 **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 山鹿地域、菊池地域 ## 䞻な䜿甚食材 倧豆、小麊粉、砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 甘い小麊粉の生地で倧豆をずじこめたずいう意味で名付けられた「ずじこ豆ずちこ豆、ずしこ豆ずもいう」。県北の山鹿垂菊鹿地区では昔から幎末になるずおせちなどの正月料理ず䞀緒に必ず぀くっお食べられおいた玠朎な味わいの郷土菓子である。初めに鍋に砂糖ず氎を入れお溶けたずころに炒った倧豆を入れ、柔らかくなったら小麊粉を入れお混ぜる。フラむパンに油をひいお、小麊粉が透明になるたで緎りあげたら、竹の皮に包んで蒞す。昔は倧豆を䜿っおいたが、珟圚はピヌナッツ入りが食感も颚味も良く、倧豆のように炒る䜜業なく䜿える䟿利さもあっお䞀般的になった。生地に柚子やしょうがが入ったり、砂糖も黒砂糖だけでなく䞉枩糖、きび砂糖、たたは、それらをブレンドしおコクを出すなど材料に家庭や地域でバリ゚ヌションがある。最埌の蒞す䜜業を省いお、巻きすに巻いお぀くる方法も䌝わっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 昔から冠婚葬祭に登堎するお菓子で、山鹿垂では昔は正月に必ず食べおいた。蟲家では倧豆や小麊粉、黒砂糖などおもな材料は栜培しおいた。蟲繁期の䜜業のおや぀にしたり、お土産にしたりしおいた。 ## 飲食方法 1cm幅䜍の茪切りに切っおそのたた食べるが、軜く炙ったり焌いたりしお枩めおも矎味しくいただける。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (30人分) - 倧豆: 400g - 小麊粉: 1kg - 砂糖䞉枩: 400g - 砂糖黒糖: 400g - å¡©: 倧さじ1 - æ°Ž: 900ml - æ²¹: 倧さじ4 ## 䜜り方 1. 小麊粉、砂糖、塩を分量の氎でむらがないようによく混ぜ合わせる。 2. 倧豆はフラむパンで銙ばしい皋床に炒り、熱湯にさっずくぐらせおざるに䞊げ、1の䞭に混ぜ合わせおおく。 3. フラむパンを熱し、焊げ付かない皋床に油を匕き、2回か3回に分けお緎り䞊げる。 4. 盎埄5cm䜍の现⻑なかたちにずずのえお、✵の✪に包んで3040分皋床セむロで蒞せばできあがり。 5. ※⌀⟖は⟹ばしく炒りあげるこず。䞉枩ず黒糖を混ぜるず、黒糖だけより⟊合いが良い。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずふるさず食の名人」熊本県地産地消サむト ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_24_1.jpg)
# 銬肉蕎麊 熊本県 **郷土料理名**: 銬肉蕎麊 **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 阿蘇地域 ## 䞻な䜿甚食材 銬肉、そば ## 歎史・由来・関連行事 熊本県は銬肉の生産量党囜1䜍蟲林氎産省什和元幎畜産物流通統蚈である。「桜肉」や「蹎ずばし」などずも呌ばれ、銬肉の䞭でも銬刺しが特産ずしお知られおいる。そもそもは肥埌藩䞻・加藀枅正が朝鮮出兵の際、食料がなくなりやむを埗ず軍銬を食したずころ、倧倉矎味だったので垰囜埌も奜んで銬刺しを食べたこずが銬肉や銬刺しの食文化を広めたずいわれおいる。銬肉はタンパク質やビタミン類が豊富で、脂肪分が少ないのでヘルシヌな食材だが、江戞時代の肉食犁止の時代にも栄逊䟡の高い食材ずしおけが人や病人に食べさせるなど薬膳料理ずしお提䟛されたずいう。熊本県では戊前から䞀郚の蟲民の間で食されおいたが、阿蘇山麓の攟牧地は陞軍の軍銬の生産地で、戊埌の食糧難で牛肉や豚肉の代甚品ずしお圹目を終えた軍銬の肉を䜿ったこずで銬肉料理が広たった。昭和30幎代には料理店でも提䟛されはじめた。スヌパヌマヌケットでも牛肉や豚肉ず䞊んで銬肉が売られおおり、カレヌや肉じゃがに䜿われるほどポピュラヌな食材だ。䞭でも銬刺しを加工したあずに䜙ったこた切れ肉を䜿い、醀油や砂糖、しょうがを入れお甘じょっぱくほろほろになるたで煮こんだしぐれ煮は昔から庶民のおかずで、ごはんのお䟛や酒の぀たみずしお芪したれおきた。そばやうどんの具ずしおもお銎染みで、熊本で肉そばうどんずいえば銬肉のしぐれ煮だった。 ## 食習の機䌚や時季 そば・うどん店などで提䟛されおおり、幎䞭食べるこずができる。 ## 飲食方法 しぐれ煮は枩かいそば・うどんの具材ずしお䞊にのせ食べる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (2人分) - 銬肉の小間切れ: 200g - そば: 2玉 - しょうが: 1/2片 - だし汁: 3カップ - 醀油: 倧さじ2 - ねぎ: 10g - 【調味料A】濃口醀油: 倧さじ2 - 【調味料A】砂糖: 倧さじ1/2 - 【調味料A】酒: 倧さじ2 - 【調味料A】赀酒みりん: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 銬肉は、1床ゆでお、アクをずりざるにあげる。 2. 鍋に1の銬肉、すりおろしたしょうが、調味料Aを入れ、かぶるくらいの氎を加えお䞭火にかけ、煮立ったら匱火にし、銬肉が柔らかくなるたで煮こむ。途䞭氎分がなくなっおきたら氎を足す 3. ねぎは小口切りにする。 4. そばは、奜みの硬さにゆでる。 5. だし汁は煮立おお、醀油を加え、奜みの味に調敎する。 6. 5にそばを入れ、再沞隰したら、どんぶりに぀ぎ分け、銬肉ずねぎをのせおできあがり。肉汁も出おくるので、汁の塩分は少し控えめにする。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 尚絅倧孊生掻科孊郚 守田 真里子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_25_1.jpg)
# 䞀文字のぐるぐる 熊本県 **郷土料理名**: 䞀文字のぐるぐる **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 熊本県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 䞀文字わけぎ ## 歎史・由来・関連行事 6代目藩䞻现川重賢の時代、肥埌藩の財政が苊しく立お盎しを図っお倹玄什が出された際に、安くお矎味しい酒の぀たみずしお考えだされたのがはじたりずいわれおいる。䞀文字はわけぎの別称で、怍えおある姿が「人」の文字に芋えたずか、たたは、ねぎが「き」ず䞀文字で呌ばれおいた埡所時代の女房蚀葉「䞀文字草」に由来する。熊本県の䞀文字は、癜根の郚分の膚らみが特城的な名産品だ。ぐるぐるずは、さっずゆでた䞀文字の癜根の郚分を軞に青い葉の郚分をぐるぐるず巻き付けたこずで名付けられた。巻き付けた葉の先を指で切るず、ずろりずした汁が出るので、これで巻き終わりをくっ぀ける。こうしおひず口倧にきっちり巻き付けるこずでザクっずいう食べごたえのある食感を生み、独特の銙りず甘みを楜しめる。䞀文字だけで぀くられるシンプルな料理だが、酢味噌や蟛味噌を掛けるずごちそうになる。栄逊豊富な䞀文字をたくさん食べられる。江戞時代から栜培されおいる䞀文字の旬はもずもず春だが、郷土料理ずしお通幎提䟛したいずいう需芁が高たり、品皮を改良するなどしお栜培時期を増やしおいる。 ## 食習の機䌚や時季 䞀文字は今は䞀幎䞭ずれるが、冬を越し、寒さで甘味が増した春先が旬。この料理が出るず春の蚪れを感じるずいう人も倚い。昔はこんにゃくの刺身、マテ貝、りバ貝の煮しめなどず䞀緒にひな祭りの際には欠かせないものであった。 ## 飲食方法 䞀文字をさっずゆで、冷たしおから、癜根の郚分を軞に青い葉の郚分を巻き぀ける。そこに、酢味噌や蟛味噌を掛けたり、添えたりしお盛り付け、色合いず食感を楜しんでいただく。酒の぀たみずしおも食されおきた。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (34人分) - 䞀文字わけぎ: 120g - å¡©: 小さじ1 - 【調味料A】癜味噌: 40g - 【調味料A】砂糖: 倧さじ2 - 【調味料A】酢: 倧さじ2 - 【調味料A】みりんたたは赀酒: 小さじ2 ## 䜜り方 1. 䞀文字は根を切り萜ずし、よく掗う。 2. 鍋にたっぷりの氎を入れ、塩小さじ1を入れお沞隰したら䞀文字を根元の方から先に入れおゆでる。芯のかたさが残る䜍にさっずゆでるが、加枛はお奜みで。 3. 2をざるにあげお冷氎で冷やした埌、しっかりしがっお氎気を切る。 4. 癜根から5cm䞊を折り、癜根を芯にしお青い葉の郚分をぐるぐるず巻き぀ける。䞀぀ひず぀の倪さ、倧きさが同じになるように䞁寧に巻くず芋栄えも口圓たりも良い。 5. 調味料Aを合わせお酢味噌を぀くっお添える。お奜みで、蟛子酢味噌、梅味噌などでも矎味しい。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもずのふるさずの食レシピ集 䞊巻」熊本県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_26_1.jpg)
# 蛇腹倧根房切り倧根の煮物 熊本県 **郷土料理名**: 蛇腹倧根房切り倧根の煮物 **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 南阿蘇地域 ## 䞻な䜿甚食材 蛇腹切りかけ・房切り倧根 ## 歎史・由来・関連行事 蛇腹倧根は、南阿蘇地域で冬の冷たい颚を利甚しお昔から䜜られおいる干し倧根。房切り倧根、切りかけ倧根ずも呌ばれる。青銖倧根でも䜜られるが、干し倧根に向く「理想倧根」を䜿うこずが倚い。切り方が独特で、倧根を暪にしお眮き、23mm幅の茪切りにするように包䞁を入れる。この時切り離さないよう䞋偎を5mmほど残すが、䞋たで切らないように菜箞を倧根の脇に添えおおくず良い。裏返しお切り目を真䞋に眮き、23mmの幅の切り目を斜めに入れおいく。端たで切るず蛇腹のように長く䌞びお3倍ほどの長さになる。新鮮な生の倧根の切り立おは倧根が硬くお䌞ばすずちぎれやすいので、ざるなどに入れお干し、しなっずしお吊るしおも切れないようになったら竿に掛けお干す収穫した倧根を数日から1週間ほど干しおから切る方法もある。こうするず長现くなるので堎所もあたり取らず、也燥も早く進む。できあがったものは猶や瓶にいれお保存し、䞀幎䞭の食べ物にした。倩日に干すこずで旚味や栄逊が凝瞮され、カルシりムや鉄分、食物繊維が増えるので、冬から春の野菜の切れ目に重宝した。調理するずきは氎で戻し、䞻に煮物や酢の物、みそ汁の具にも利甚する。味が染みおパリっずいう独特の食感は生の倧根を䜿うのずは、たた違った矎味しさがある。干し倧根を戻した氎も旚みがあるので䜿うこずが倚い。阿蘇地域の煮物は、季節の野菜や油揚げ、しいたけ、こんにゃくなどを醀油や砂糖で煮お䜜るが、お祭りや仏事、お祝では必ず煮物を䜜る習慣がある。 ## 食習の機䌚や時季 倧根の収穫時期112月頃に぀くられ、冬の冷たい颚に圓おお干す。南阿蘇地域で軒䞋に癜い花のように連なり吊るされる様子は冬の颚物詩だ。䞻に冬から春に䜿われる保存食だが、長く保存がきくので䞀幎䞭䜿われた。蛇腹倧根房切り倧根の入った煮しめは冠婚葬祭のずきに必ず出された。 ## 飲食方法 蛇腹倧根は煮物、酢の物、炒め物、みそ汁などにも䜿われる。煮しめに入るのは定番である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (3人分) - 蛇腹倧根切りかけ・房切り: 1本 - しいたけ: 3枚 - 人参: 1/2本 - ねぎ: 1/2本 - 卵: 2個 - 醀油: 1/2カップ - 砂糖: 倧さじ1ず1/2 - æ²¹: 少々 ## 䜜り方 1. 蛇腹切りかけ・房切り倧根葉をおずし45日奜倩の日に干し、しんなりさせたものを䜿甚する。3mm間隔で7分目たでたっすぐに切り目を入れる。切り目を入れたずころを䞋にしお斜めに3mm間隔で7分目たで切り目を入れる。奜倩の日、䞊べお干し、柔らかくなったら、竿に干し、也いたらのばしながら干しあげおいく。生の倧根の3倍の長さに仕䞊げる。 2. しいたけは氎でもどし、蛇腹倧根はぬるた湯に23分浞す。そしおたな板の䞊に23分おいおおく。 3. 人参、ねぎ、しいたけを现長めに切る。蛇腹倧根の氎気を拭き、1cm䜍に切る。 4. 油を少々入れた鍋に蛇腹倧根、しいたけ、人参の順で入れ䞭火で炒める。 5. なじんだら少量の氎たたは酒を加える。 6. だいぶしんなりなったずころで砂糖、醀油を入れる。 7. ねぎを入れる。 8. 卵2個をずいお入れ、手早く混ぜ合わせおできあがり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもず味玀行」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_27_1.jpg)
# 骚かじり 熊本県 **郷土料理名**: 骚かじり **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 䞊球磚地域 ## 䞻な䜿甚食材 猪たたは豚の骚付き肉 ## 歎史・由来・関連行事 「骚かじり」は、人吉・球磚地域の特に奥球磚䞊球磚湯前町、倚良朚町、氎䞊村ず呌ばれる地域の郷土料理である。䞻に宎䌚など人が倧勢集たるずきに出されるが、手づかみで骚付き肉にかぶり぀く豪快な料理である。調理は、猪や豚のあばらや背、骚盀などの骚付きの肉を倧鍋に入れ、氎から3時間火力や倧きさによるほどじっくりず煮こむ。途䞭、䞁寧にアクや脂をすくいながら、肉が骚から倖れるくらいたで煮蟌んだら、塩で味付けするだけである。時間は掛かるがシンプルで、煮こんだ肉はホロホロず柔らかく、ゞュヌシヌで旚味もたっぷりである。皆、骚の髄たで吞っお楜しむので「骚かじり」ずいう名が぀いた。猪狩りの猟垫料理がもずになったずいわれ、猪や豚を解䜓凊理した埌の骚に残った肉を䜿ったのがはじたり。氎だけで煮る䞋ゆでの埌に昆垃や、しょうがなどの銙味野菜を入れたり、球磚焌酎で銙り付けしたり、醀油や味噌で味付けする぀くり方も芋られる。肉ず骚からの゚キスがたっぷりず出たスヌプはラヌメンや鍋などの料理にも䜿える。 ## 食習の機䌚や時季 猪に぀いおは狩猟の時期に食べられるこずが倚いが、豚肉に぀いおは季節を問わず、地域の行事の際に぀くられおいる。 ## 飲食方法 そのたた手で持っおかぶり぀き、骚のたわりの肉を食べる。焌酎の぀たみにぎったりである。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 () - 猪の骚もしくは豚: 適量 - æ°Ž: 適量 - 醀油: 適量 - å¡©: 適量 ## 䜜り方 1. 猪豚の骚を氎から炊く。アクや脂はすくっおおく。 2. 肉が骚から倖れるくらいになったら、醀油、塩で味付けする。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 有限䌚瀟ひたわり亭 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_28_1.jpg)
# 柚逅子 熊本県 **郷土料理名**: 柚逅子 **郜道府県**: 熊本県 ## 䞻な䌝承地域 菊池地域、人吉・球磚地域 ## 䞻な䜿甚食材 もち米、うるち米、味噌、柚子、砂糖、柚子 ## 歎史・由来・関連行事 逅のような食感で、柚子の銙りず味噌が噛めば噛むほど味わい深い玠朎な郷土菓子である。「柚逅子」は党囜的に芋られる和菓子だが、この地域は竹の皮で包んで蒞すのが特城。保存食ずしお竹の皮の抗菌䜜甚を利甚しおいる。珟圚は菊池垂の銘菓だが、圓地は叀くからの米どころで、米の収穫時にできるくず米を有効利甚しお぀くられおいた。南北朝時代に栄えた菊池䞀族がその保存性に目を付け兵糧ずしお甚いおいたのが起源ずされる。珟圚のかたちになったのは明治時代に入っおからで、现川藩埡菓子叞だった接島屋又平が西南戊争の戊火に远われ、熊本の京町から菊池に移り䜏み、埓来の「柚逅子」に改良を加えお商品化した。昭和40幎代に菊池枩泉の掘削があり、土産物ずしお人気になった。実は、名前は同じ「柚逅子」でも、柚子を䜿った料理の倚い人吉・球磚地域には党く違った「柚逅子」がある。柚子の䞭身をくり抜いお容噚にし、䞭に味噌、ピヌナツ、ごた、しょうが、ずうがらし、小麊粉に調味料を加えお混ぜ合わせたものを詰めお蒞すずいうもので、その埌、ネットに入れお2週間䜍倩日干ししお熟成させたら出来䞊がり。昔は「わら぀ず」に包み、1ヶ月軒先に干しおいた。こちらは唐蟛子の蟛みがアクセントで塩分もあり、お茶請けだけでなく、球磚焌酎の぀たみにもなった。保存食ずしお、豊富に取れる柚子を無駄にしない知恵だったのだろう。 ## 食習の機䌚や時季 菊池地域の「柚逅子」は、普段のおや぀だけでなく正月などにも食され、球磚地域の「柚逅子」は、お茶請けやお酒の぀たみに普段の食卓に登堎する。 ## 飲食方法 もっちりしお玠朎な甘さの和菓子の柚逅子は、奜みの倧きさにスラむスしおも、かぶり぀いお食べおも矎味しい。぀くった翌日が食べ頃だが、硬くなったら電子レンゞでさっず枩めたり、フラむパンやトヌスタヌで焌くずふっくらず矎味しく食べられる。人吉・球磚地域の柚逅子は、薄く切っおお茶請けやおかずに。柚子の独特の颚味ず塩味が焌酎のお䟛にぎったりだ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (15個分) - 糯米もち米の粉: 600g - 粳米うるち米の粉: 400g - 味噌: 200g - 砂糖䞊癜糖: 600g - 柚子: 45個 - しょうが: 適量 - 竹の皮: 15枚 - æ°Ž: 2カップ - サラダ油: 適量 ## 䜜り方 1. 糯米の粉をふるいにかけおおく。 2. 柚子は掗っお皮の郚分をおろし金ですっお砂糖の䞀郚をたぶしおおく。 3. ミキサヌに氎を1杯200ml入れ、柚子、しょうがを入れおミキサヌにかける。 4. 味噌ず氎100ml皋床を入れ、さらにミキサヌにかける。 5. ミキサヌの䞭身を鍋に返し、砂糖を入れお火にかける。ぶくぶくず沞隰したら火を止めお糯米の粉ず粳米の粉を入れお玠早く混ぜる。 6. 少し冷えたら竹の皮にサラダ油をひく。 7. 15等分した柚逅子を平らにのばし竹の皮にのせ、竹玐で結ぶ。 8. 蒞し噚に䞊べお40分皋蒞す。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「くたもず食の名人」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kumamoto_29_1.jpg)
# そらきたもち 倧分県 **郷土料理名**: そらきたもち **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 姫島村 ## 䞻な䜿甚食材 さ぀たいも、匷力粉 ## 歎史・由来・関連行事 「やせうた」や「じり焌き」、「ゆでもち」など、小麊粉を原材料ずする郷土菓子が倚く䌝わる倧分県。その理由は、叀くから根づいおきた粉食文化にある。台地が発達しおいる倧分県では、米づくりに適さない土地が倚かった。各地で氎路が敎備されるようになっおからは、畑䜜による麊の栜培が発展する。そこから、小麊粉が料理に掻甚されるようになり、郷土菓子や郷土料理ぞず定着しおいった。「そらきたもち」は、瀬戞内海西端に浮かぶ離島・姫島に叀くから芪したれおきた郷土菓子である。姫島は、囜東垂くにさきしの䌊矎枯からフェリヌでおよそ20分。叀事蚘に収められた神話の䞀぀「囜生み」のなかで、䌊邪那岐呜(いざなぎのみこず)ず䌊邪那矎呜(いざなみのみこず)が生んだ女島は、この姫島にあたるず䌝わっおいる。呚防灘すおうなだを臚む姫島近海は、奜持堎になっおおり、タむやタコ、車゚ビ、スズキなど豊富な魚介が氎揚げされる。海に囲たれた姫島では、米が育たずその代わりに小麊粉やさ぀たいもがよく぀くられた。そのような環境で぀くられた手ごろなおや぀ずいえる。そんな姫島村で芪したれおきた「そらきたもち」は、柔らかくゆでたさ぀たいもを朰し、半分は小麊粉をたぶし入れ、火にかけお緎っお皮にする。残りのさ぀たいもは砂糖を加えあんにしお、包んだものである。蒞す䜜業がいらないため、調理時間を短瞮できる。そのため、急な来客があっおも、「そらきた」ずいうぐらいすぐに぀くれるこずから、「そらきたもち」ずいう名になったずいわれる。昔は、どんな家でもさ぀たいもを湯がいお眮いおあったこずも、すぐに぀くれる理由の䞀぀である。 ## 食習の機䌚や時季 急な来客があった時や、子どものおや぀ずしおよく぀くられおいた。珟圚は家庭で぀くる機䌚はそれほど倚くない。 ## 飲食方法 たず、さ぀たいもをゆでお皮甚ずあん甚に分ける。皮甚には匷力粉を加えお加熱する。あん甚には砂糖ず塩を加える。あんを皮で包んで、最埌にきなこをたぶしおから食べる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (12人分) - さ぀たいも: 1kg - 匷力粉: 80g - 砂糖: 300g - å¡©: 少々 - きなこ: 50g ## 䜜り方 1. さ぀たいもの皮をむき、1.5cmくらいの厚さの茪切りにしお、氎にさらす。 2. 鍋に入れ、氎をひたひたより少し少なめに加えおゆでる。 3. さ぀たいもが柔らかくなったらゆで汁を切り、匱火にしお鍋の䞭でさ぀たいもを぀ぶす。 4. 二等分しお半分を取り出す。 5. 鍋に残った方に匷力粉を少しず぀振り入れおこねる。癜い粉が残らないようにこねたら、フタをしお、䜙熱で匷力粉に火を通す。 6. 取り出しおおいたさ぀たいもに砂糖ず塩を加えおこね、あんを぀くり、10等分する。 7. 鍋にあるさ぀たいもを10等分しおのばし、さ぀たいものあんを包む。 8. 圢をずずのえ、きなこをたぶす。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_21_1.jpg)
# じり焌き 倧分県 **郷土料理名**: じり焌き **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 豊埌倧野垂 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、黒砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 鶏肉の消費量が倚いこずで知られる倧分県だが、小麊粉を䜿った粉食文化も暮らしに深く根づいおいる。倧分県は台地が発達しおいたこずもあり、米づくりに適さない土地が倚かったが、長い月日をかけお各地に氎路を敎備。やがお、畑䜜による穀物栜培が盛んに営たれるようになった。収穫された小麊のほずんどは挜かれお地粉になる。地粉を䜿った「やせうた」などは、いたもなお幅広い䞖代に芪したれおいる。豊埌倧野垂に䌝わる「じり焌き」も粉食文化の産物である。地粉を氎で溶いたものをクレヌプのように薄く焌いお、现かく砕いた黒砂糖やかがちゃのあんを巻いお食べる。手軜に぀くれお、䞇人に愛される玠朎な味わいのため豊埌倧野垂のみならず、倧分県内で広く浞透しおいる。名前の由来に぀いおは、生地が“じりい倧分の方蚀で、「ゆるい」ずいう意味”こずから来おいるずいう説、“じりじり”ず生地を焌くからずいう説などがある。日田垂の「ぞこ焌き」をはじめ「ひ焌き」や「たらたら焌き」など地域によっおさたざたな呌び名があるのも特城。 ## 食習の機䌚や時季 昔は子どものおや぀や倧人の蟲䜜業䞭の差し入れずしお日垞的に食べられおいた。黒砂糖が貎重だった時代は、「じり焌き」の代わりに「ゆで逅」小倉あんを詰めた生地をゆでたものや「石垣もち」さ぀たいもを混ぜた生地を蒞したものを食べた家庭もあったずいう。昔ほど、食べられる機䌚は少なくなっおしたったが、珟圚でも子どものために぀くっおあげる芪は珍しくない。 ## 飲食方法 昔は地粉、氎、塩で生地を぀くっおいたが、珟圚ではさらに卵を加え、ふっくらず仕䞊げる。たた、米粉を加えおもちっずした食感の生地にしたり、砂糖を少なめにしお甘さをひかえた生地に柚子味噌を巻いお食べるなど、アレンゞを楜しむこずもできる。近幎は、ゞャムやマヌマレヌド、生クリヌムなどをそえるレシピもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 昔颚 地粉: 150g - 昔颚 å¡©: 少々少し倚め - 昔颚 æ°Ž: 340g - 昔颚 黒砂糖: 適宜 - 昔颚 æ²¹: 適宜 - 珟代颚 小麊粉: 150g - 珟代颚 å¡©: 少々 - 珟代颚 æ°Ž: 340g - 珟代颚 砂糖: 10g - 珟代颚 卵: 1個 - 珟代颚 ベヌキングパりダヌ: 3g - 珟代颚 牛乳: 少々 ## 䜜り方 1. 昔颚 手順1 地粉に塩ず氎を加えお溶く。 2. 昔颚 手順2氎の分量は、粉の重量の2.22.3倍。さらっず流れるくらいに溶く。 3. 昔颚 手順3フラむパンに油を敷き、薄く流し入れる。 4. 昔颚 手順4衚面が也いおくるたで焌く。 5. 昔颚 手順5黒砂糖をのせ、端から巻いおいく。 6. 昔颚 手順6適圓な長さに切る。 7. 珟代颚 手順1 小麊粉に卵、砂糖、ベヌキングパりダヌ、牛乳、氎を入れ、よくかき混ぜる。 8. 珟代颚 手順2 フラむパンに、薄く流し入れる。 9. 珟代颚 手順3 衚面が也いおくるたで焌く。 10. 珟代颚 手順4 さ぀たいものゞャムや、玫芋ペヌストを塗っお端から巻いおいく。 11. 珟代颚 手順5 適圓な長さに切る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_12_1.jpg)
# きらすためし 倧分県 **郷土料理名**: きらすためし **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 臌杵垂 ## 䞻な䜿甚食材 魚、おから、かがす ## 歎史・由来・関連行事 倧分県の東南郚に䜍眮し、豊予海峡方面ぞ楕円状に现長くのびる臌杵垂うすきし。東は豊埌氎道に面した臌杵湟を臚み、南西郚は鎮南山・姫岳ずいった山皜が広がっおいる。叀くから沿岞集萜で持業が営たれおおり、䞀本釣り、はえ瞄、小型底びき網などがおこなわれる。特産品は、倪刀魚、ブリ、フグなどがある。「きらすためし」は、「黄飯」や「茶台ずし」ず䞊ぶ臌杵垂の郷土料理である。冬堎の料理ずしお銎染みのある「黄飯」やおもおなし料理の「茶台ずし」ず異なり、「きらすためし」は通幎食べられおいる。江戞時代䞭期、たびたび財政難に陥るこずがあった臌杵藩は、倹玄什を出しお食べ物や着るものを芏制するこずが倚かったずされる。そんななか、生み出されたのが「きらすためし」である。残り物の刺身や魚をおろしたあずの䞭萜ちを、倧豆の搟りかすであるおからをたぶしおかさ増しをしたものである。倹玄料理でありながら、栄逊豊富で庶民に愛された。臌杵地方の方蚀で、おからのこずを「きらず」、たぶすこずを「ためす」ず蚀い、刺身に“切らず”を“ためし”た料理であるこずから、「きらすためし」ず呌ばれるようになったずいわれおいる。旧藩時代、山間郚から蚪れた商人や幎貢玍めの人たちにずっお、「きらすためし」を食べるのが最倧の楜しみだったずいわれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 臌杵垂では1幎を通しお家庭で食べられおいるが、特に花芋に欠かせない料理であるこずから、春の料理ずしおあげられるこずも倚い。たた、倧切なお客様には「きらすためし」でもおなす。 ## 飲食方法 ブリやアゞ、マグロなどの刺身を、醀油ベヌスの぀けダレにしばらく挬け蟌み、おからをたぶす。最埌にねぎやしょうがなどの薬味をのせおいただくが、仕䞊げにカボスを絞っおアクセントを加えるのが特城。銙りが良く、爜やかな颚味を楜しめる。家庭によっお、぀けダレや䜿う薬味が異なり、家庭ごずの味がある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - おから: 100g - 魚ブリ等の刺身をずったあずの切れ端: 150g - ねぎ: 2本 - しょうが: 少々 - 濃口醀油: 倧さじ2 - 淡口醀油: 倧さじ1 - 酒: 倧さじ2 - みりん: 倧さじ1 - 砂糖: 少々 - かがす: 1個 - å¡©: 少々 - 醀油: 適量 ## 䜜り方 1. 魚を小さめに切る。 2. ほんの少し塩をたぶしお、23分おく。身がカチっず締たる 3. 濃口醀油、淡口醀油、酒、みりんを混ぜお挬けこむ。 4. おからを手でこねお぀ぶす。 5. 手で抌し付けお山型にする。おからに粘りが出る 6. 癜髪ねぎを぀くっお氎にさらしおおく。 7. ねぎは小口切り、しょうがは千切りにしおおく。 8. おからにかがすず醀油、砂糖少々で味を぀ける。 9. 8に小口切りのねぎずしょうがを加えお混ぜる。 10. 魚をのせお、おからを起こしながらたぶす。 11. よく混ぜる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_6_1.jpg)
# りゅうきゅう 倧分県 **郷土料理名**: りゅうきゅう **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 南郚沿岞郚 ## 䞻な䜿甚食材 旬の魚介、ごた、しょうが ## 歎史・由来・関連行事 瀬戞内海に面し、豊富な魚介類に恵たれる倧分県では、アゞやタむ、倪刀魚、むワシ、サバなど四季折々のさたざたな魚介が氎揚げされる。「りゅうきゅう」は、地元でずれた新鮮な魚を、醀油、酒、みりん、ごた、しょうがで぀くるタレず和えおいただく、倧分県の代衚的な郷土料理。䞀皮の保存食ずしお地元に浞透しおいった。「りゅうきゅう」ずいう名に぀いおは諞説ある。倧分の持垫が、沖瞄琉球の持垫に぀くり方を教わり、地元に持ち垰ったこずから「りゅうきゅう」ず呌ばれるようになったずいわれる説や、ごた和えにする料理を「利䌑和え」ず呌ぶこずから掟生したずいう説がある。持垫たちにずっおのたかない飯、たた保存食ずしお、南郚の沿岞地域から倧分県党域に広たった。 ## 食習の機䌚や時季 ブリやアゞ、サバなど、その時期にずれる旬の魚を䜿っお1幎を通しお食べられる。刺身を捌いた埌の切れ端や䜙った刺身を䜿うのが䞀般的だが、「りゅうきゅう」を぀くるために新鮮な魚を甚意する飲食店も少なくない。芳光地の飲食店では、ごはんに「りゅうきゅう」を盛った「りゅうきゅう䞌」ずしお提䟛されるこずが倚く、シンプルなものから具だくさんのものたで、各店で趣向を凝らしおいる。 ## 飲食方法 刺身をしょうがや調味料に挬けこんでいただく。そのたた熱々のごはんに乗せお食べおも矎味しいが、お茶挬けにしお食べるず味の違いを楜しめる。たれに魚ず食感の䌌おいるこんにゃくを入れおかさ増しするケヌスもある。お奜みでみょうがやしそ、わさびなどを加えおも矎味である。海が遠く新鮮な魚が手に入りにくい山間郚などでは、䞀床酢でしめおから食べる家庭もあったずいう。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - ブリの切り身: 適量アゞ、ハマチ、タむなど他の魚でも可 - 醀油: 100cc - 砂糖: 100g - 酒: 100cc - いりごた: 適宜 - 小ねぎ: 適宜 ## 䜜り方 1. タレに䜿ういりごたをすり鉢でよくする。 2. 1に醀油、砂糖、酒の順で調味料を加えお混ぜる。 3. ブリを刺身に切る。 4. タレにブリを挬け蟌む。 5. 噚の䞊にブリをのせ、奜みでタレを少しかける。小口切りの小ねぎを散らす。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_4_1.jpg)
# だんご汁 倧分県 **郷土料理名**: だんご汁 **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 倧分県は台地が発達しおおり、米づくりに適さない土地が倚く、叀くから畑を基盀ずした麊などの穀物栜培が盛んだった。穀物のほずんどは粉にされたため、倧分県では粉食文化が各地に根づいおいる。「だんご汁」はその代衚栌である。小麊粉をこねお薄く垯状に匕きのばしただんごを具材ずずもに、九州地方でよく食されおいる麊味噌、たたは合わせ味噌や癜味噌仕立おの汁に入れおいただく。米が䞍足しおいた時代に、米の代わりに日垞的に食べおいた。䞀般的に“だんご”ずいうず球状にしたものを想像するが、倧分の堎合は手で匕きのばしお食される。うどんよりもコシが匷く、歯応えを楜しめるのが特城である。芋た目はきしめんのような圢状であるが、だんごを぀くる際に䞞めた状態でしばらく寝かせるこずから“だんご”ず呌ばれるようになったずいわれる。その埌、薄く垯状にするのは、汁で煮こむ際に味が染み蟌みやすくするためである。犏岡県や熊本県では「だご汁」ず呌ばれる。 ## 食習の機䌚や時季 昔は家庭でも「だんご汁」をよく぀くっおいたずいう。祖母や母から子や孫ぞず぀くり方が䌝承され珟代ぞず繋がっおいる。寒い季節を迎えるず身䜓が枩たりお腹が満たされる「だんご汁」は秋口から冬の間、よく食卓に䞊った。倧分の゜りルフヌドずいえる。 ## 飲食方法 倧分の名産である、しいたけやいりこで出汁をずるこずが倚いが、各家庭によっお出汁のずり方やだんごののばし方などに違いがあり、バラ゚ティに富んでいる。最近は、人参やねぎ、ごがう、倧根、しいたけ、癜菜、肉類など、どの家庭にもある䞀般的な食材で぀くられるこずが倚いが、なかでも里芋は、だんごの独特の食感ず盞たっお、非垞に奜たれる組み合わせである。「豚汁」ず違っお肉類は基本的には入れないシンプルな汁物。か぀おは、地粉で぀くられるこずが倚く、噛み締めるほどに旚味を味わえるのが奜たれおいたが、最近では地粉が手に入りづらくなっおいる。味噌以倖にも醀油ベヌスで味付けしおも矎味である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (6人分) - 小麊粉: 500g - å¡©: 13g - æ°Ž: 250cc - だし汁いりこ・昆垃: 適宜 - 倧根: 10cmくらい - 人参: 1本 - ごがう: 1本 - 里芋: 5個 - 豚肉: 150g - 小ねぎ: 適宜 - 味噌: 150g ## 䜜り方 1. 小麊粉に塩を混ぜお氎を少しず぀加える。 2. よくこねる。氎は粉の状態を芋ながら加え、䞀床に党郚入れおしたわないようにする。 3. 手に぀かなくなるたでこねたら、䞞くたずめる。 4. 濡れフキンで包んで、1時間くらい寝かせる。 5. 寝かせた埌、棒状にしお、芪指倧にちぎる。 6. 手のひらを䜿っおのばし、濡れフキンをかけお、さらに寝かせる。 7. 手でのばし、鍋の熱湯に萜ずしおゆでる。 8. ゆであがっただんごをざるにあげ、氎掗いしお、ぬめりを取る。 9. いりこず昆垃で出汁を取る。 10. 里芋を皮付きのたた䞋ゆでし、皮をむいお、78mmくらいの厚さで食べやすい倧きさに切る。 11. ごがうはささがきにしお、氎にさらす。 12. 人参の皮をむき、倧きめのささがきにする。 13. 倧根の皮をむき、倧きめのささがきにする。 14. 切った野菜をだし汁に入れお煮る。食べやすく切った豚肉も入れる。 15. 具材に火が通ったら、味噌で味をずずのえ、だんごを加える。 16. 噚に盛り付けお、小口切りにした小ねぎを散らす。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_1_1.jpg)
# あじの䞞ずし 倧分県 **郷土料理名**: あじの䞞ずし **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 䜐䌯垂米氎接 ## 䞻な䜿甚食材 アゞ、しそ ## 歎史・由来・関連行事 倧分県南東郚に䜍眮する䜐䌯垂さいきしは、九州最倧の面積をも぀街。面積は903.12km2、海岞線延長玄270kmに及ぶ。地勢は、九州山地から広がる山間郚、䞀玚河川番匠川䞋流に広がる平野郚、リアス匏海岞の続く海岞郚で構成。豊埌氎道によっおもたらされる海の恵みが地域の氎産業を支える。倚圩な魚介類が持獲されおおり、氎揚げされる魚皮は350皮以䞊になるずいわれおいる。この地で叀くから芪したれおきた魚介がアゞである。氎質がきれいな豊埌氎道は、南から北ぞ流れる黒朮の暖流ず瀬戞内海からの寒流がぶ぀かりあい、魚の゚サも豊富。豊埌氎道で育ったアゞは、脂ののりがよく、味が良いず評刀。倧量に氎揚げされるので、さたざたな郷土料理、加工品に掻甚される。2007幎には、アゞが「垂の魚」に認定された。アゞを䜿った郷土料理の䞀぀が「あじの䞞ずし」である。梅酢挬けしたアゞに赀しそが巻かれおいる。アゞを䞞ごず䜿っおいるのが特城。しそを䜿っおいるため、保存もきく。 ## 食習の機䌚や時季 アゞは幎間を通じお手に入れやすい魚。「あじの䞞ずし」は祝いの垭やお祭りごずの際で食べられた。お祝いの日を前に、たくさんの「あじの䞞ずし」を぀くるのがひず昔前の慣䟋だったずいう。䞭骚やはらわた、目玉などを取り陀いたり、しそで巻いたり、調理に手間暇のかかる料理のため、家人はおいねいに䞀぀䞀぀仕䞊げおいく。手間がかかる分、䞀般家庭で぀くるこずは枛っおきおいる。地元の䞀郚の飲食店では、いたも取り扱っおおり完党に衰退したわけではない。 ## 飲食方法 䞭骚、はらわた、目玉などをきれいに取り陀いた新鮮なアゞを背開きにし、塩ず酢でしめる。その埌、酢飯を䞭に入れ、最埌に赀しそを巻き぀けおいただく。頭から尻尟たですべお食べられる。アゞず酢飯の酢加枛は家庭によっお異なる。すぐ食べるより眮いおおくず味が銎染んで矎味しい。抌し箱に䞊べお蓋をしお、䞊から重しをしお半日䜍眮くこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (30人分) - アゞ: 30å°Ÿ - 酢: 1000cc - 砂糖: 1kg - 酒: 適宜 - 酢飯: 30個 - 赀しそ: 30枚 ## 䜜り方 1. アゞは頭を残したたた、背開きにする。 2. 䞭骚を取る。 3. 内臓を取り、よく掗う。 4. たっぷり塩をする。 5. 䞀晩おく。 6. 塩を掗い流す。 7. 掗いながら小骚を取る。 8. 酢、砂糖、酒で぀くった甘酢に䞀晩挬け蟌む。 9. 䞞ずし甚に梅酢挬けにしおいる赀しそ。 10. 氎で掗っおから、アゞを挬け蟌んでいた甘酢の䞭で少し振り掗いする。 11. 酢飯を぀くる。酢飯の味加枛は、家庭によっお違う。 12. 酢飯をアゞの倧きさに合わせお握る。 13. 姿よくできるように、アゞの䞭に酢飯を入れる。 14. 手のひらでそっず抌さえお圢を敎える。 15. 赀しそを巻いおいく。7月からお盆くらいたでに摘んだしそでないず、薄すぎお巻く時に砎れおしたう。 16. うたく巻き終わったら、最埌にたた、そっず抌さえる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_30_1.jpg)
# 頭料理 倧分県 **郷土料理名**: 頭料理 **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 竹田垂 ## 䞻な䜿甚食材 倧型の魚 ## 歎史・由来・関連行事 倧分県の南西郚に䜍眮し、くじゅう連山、阿蘇倖茪山、祖母山麓に囲たれた竹田垂。戊囜時代に志賀氏が岡城に入城埌、豊臣秀吉の倩䞋統䞀のころに䞭川氏が移封。竹田村内に城䞋町を造成しおからは、商業を䞭心ずしお発展する。やがお、西南の圹により埀時の颚景の倚くが倱われたものの、垂内䞭心郚には、歊家屋敷通りなどの叀い面圱をいたなお残しおいる。 亀通むンフラの敎備されおいない江戞時代、内陞郚で海が遠いこの地では、海魚を食べる機䌚は少なく、新鮮な魚介ずもなるずめったに食べるこずはなかった。垌少な魚介を無駄なく䜿うために生み出されたのが「頭料理」である。「頭料理」に䜿われるのは、魚の身はもちろん、゚ラ、アゎ、内臓など倚皮倚圩。頭以倖を残しお、普段なら捚おおしたうような郚䜍も材料になる。これらをサっず湯びきしお倧皿に豪快に盛り付けられる。䜿うのは、アラ、ク゚、ニベ、ハタなどの倧型魚など。倧型魚を䜙すずころなく掻甚し、家族や客人たちず楜しんだ。 ## 食習の機䌚や時季 祝いごずなど、ハレの堎で食べられた。たた、傷みやすい魚も䞀床調理しおしたうずしばらく保存がきくため、お正月の来客にも振る舞われる。珟圚では、䞀般家庭で「頭料理」が食卓に䞊ぶこずは少なくなったが、ひず昔前は、幎の暮れになるず瞁偎にたな板を持ち出しお、倧きな魚をさばく颚景が颚物詩になっおいたずされる。 ## 飲食方法 身、アゎ、胞ビレ、真子、内臓など頭以倖の郚分をさっず塩ゆでしお冷氎にさらす。倧皿に盛り付けたら、ねぎやもみじおろしずいった薬味ずずもに、䞉杯酢やかがすをしがった぀けだれでいただく。さっぱりずした味わいの身を酞味のきいた調味料がひきしめる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (12人分) - ニベ、アラ、ハタ、ク゚、マス等の倧きな癜身魚: 10kg60kg - 季節の野菜きゅうりなど: 適宜 - かがす: 適宜 - 二杯酢たたは䞉杯酢: 適宜 ## 䜜り方 1. 魚のうろこをずり、胎ず頭を切り離す。 2. ゚ラの䞋から包䞁を入れお胞ビレたで䞀緒にずる。頭・骚・゚ラ・胞ビレを切り離す。 3. ゚ラブタをはずし、䞊あご・䞋あごをはなす。が぀肉をはずす。 4. ゚ラの血、粘りなどを萜ずしお塩もみにしおきれいにする。 5. 胃袋コりワタ、肝臓、腞、卵巣マコ、粟巣癜子の汚れを出刃包䞁できれいにおずし、塩を匷めに振る。 6. ヒレからヒレ肉をはずす。 7. 倧鍋にたっぷりの湯をわかし、湯匕きをする。塩を入れる 8. 湯匕き(1) ヒレ肉・ホホ肉・磯づり肉の身をそぎ切りにしお、塩をたぶしお湯匕きにする。 沞隰湯にサッず぀けお鍋にずり、冷氎に攟ち盎ちに匕き䞊げる 9. 湯匕き(2) 肝臓・胃袋コりワタ・腞に塩を匷くしお30分おき、湯匕きしお冷氎に攟ち匕き䞊げる。 10. 湯匕き(3) 真子・癜子は竹の皮に包み、時間をかけお60分䜍ゆでる。 11. 湯匕き(4) 皮・䞊アゎ・䞋アゎ・゚ラ・゚ラブタを湯匕きにし、冷氎にずりその䞭で皮・頭骚の小さいうろこを冷めきらないうちにきれいに萜ずす。 皮・゚ラは短時間、䞊䞋アゎ・頭骚は倧きいのでゆでるのに時間がかかる 12. 䞋凊理したものを、それぞれ食べやすい倧きさに切る。 13. 倧皿に季節の野菜ず共に盛り合わせる。 14. 薬味・赀おろし倧根、唐蟛子・䞉杯酢たたは二杯酢をかけお食べる。酢はかがすが良い。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_29_1.jpg)
# ごただし 倧分県 **郷土料理名**: ごただし **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 䜐䌯垂 ## 䞻な䜿甚食材 魚、ごた ## 歎史・由来・関連行事 九州最倧の面積を誇る䜐䌯垂さいきしは、豊富な海の幞に恵たれた持垫町ずしお知られおいる。県内の氎産業生産量の玄7割を䜐䌯垂が担っおおり、なかでもブリ類やヒラメを䞭心にした逊殖業は党県生産量の倧半を占めおいる。たた、持船持業も盛んで、たき網、底びき網、船びき網、䞀本釣り、さらには朜氎などがおこなわれる。アゞ、クルマ゚ビ、ヒラメなど氎揚げされる魚皮も倚岐にわたる。むワシ類は特産品の「䜐䌯むリコ」ずしお珍重されおいる。䜐䌯垂で日垞的に食べられおいる「ごただし」は、幎間を通しお゚゜゚゜科の魚を䜿った䌝統的な調味料。幎間を通しお氎揚げされる゚゜ずすりごた、みりんなどを混ぜあわせお぀くられる。発祥の由来は定かではないが、倧量にずれた魚を凊理するためずも、持垫の劻が出汁を぀くる手間を省くため、ずもいわれおいる。「ごただし」はさたざたな料理に掻甚されるが、地元ではうどんに合わせお食べるのが䞀般的である。近幎ぱ゜がずりづらくなっおきたこずから、アゞやサバ、むワシなどでも぀くられるようになった。 ## 食習の機䌚や時季 「ごただし」を入れるこずで手軜に颚味豊かな料理が぀くれるこずから、日垞的に食べられおいた。地元のスヌパヌマヌケットや盎売所などでも手に入れやすい。「ごただしうどん」を取り扱う飲食店も倚く、ファヌストフヌド感芚で食べられる。 ## 飲食方法 焌いた゚゜をほぐしたものに、醀油、ごた、みりんを加えお぀くる。ごたが高い抗酞化䜜甚があるため、保存がきく。食べ方ずしおは、かけうどんに「ごただし」をのせるだけの、「ごただしうどん」が人気。そのほか、お茶挬けにしたり、そうめんの぀け汁に入れたりずさたざたなアレンゞを楜しめる。゚゜に限らず、アゞやサバを䜿っおも良い。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - [ごただし]゚゜ほぐし身: 100g - [ごただし]いりごた: 100g1カップ匱 - [ごただし]醀油: 適宜 - [ごただしうどん]うどん: 4玉 - [ごただしうどん]薬味: 小ねぎ、かたがこなど適宜 ## 䜜り方 1. ごただし 䜜り方 ゚゜を焌いお身をほぐし、皮ず小骚をおいねいに陀く。 2. ごただし 䜜り方いりごたをすり、゚゜を加えおさらにする。 3. ごただし 䜜り方醀油を入れおする。 4. ごただしうどん 䜜り方 うどんをゆで、氎を切る。 5. ごただしうどん 䜜り方 どんぶりにうどん、かたがこずごただしを入れお熱湯をかけ、薬味をのせる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「今こそ䜜っおみたいおおいたの郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_28_1.jpg)
# あゆうるか 倧分県 **郷土料理名**: あゆうるか **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 䞉隈川、倧野川流域 ## 䞻な䜿甚食材 アナ ## 歎史・由来・関連行事 䞀玚河川・筑埌川本流の䞊流にあたる䞉隈川、長さ107kmにも及ぶ、県䞋最倧の川・倧野川など、倧分県には585の枅流が流れおおり、それらの䞀぀䞀぀が地域に川の恵みをもたらした。特にアナは、山間地域の貎重なたんぱく源ずしお珍重された。河川流域にはアナ料理を振る舞う割烹圩、和食店が点圚する。河川流域で定着しおいるアナ料理に「あゆうるか」がある。「うるか」ずは塩蟛のこず。䞉隈川、倧野川などの枅流でずれるアナを䜿っお、「あゆうるか」が぀くられた。「うるか」には「身うるか」、「子うるか」、「にがうるか」の3皮類がある。それぞれ、(1)身うるか新鮮なアナの身、内臓を「うるか」にしたもの。(2)子うるかアナの真子、癜子を取り出し、「うるか」にしたもの。(3)にがうるかアナの内臓のみを「うるか」にしたもの。ずいった特城がある。倧分県で「あゆうるか」ずいうず、「にがうるか」を指すこずが倚い。内臓を䜿っおいるこずもあり、「にがうるか」の独特な苊味、枋味を奜む人も倚い。アナはずれる時期が限られるため、保存手段の䞀぀ずしお「うるか」が生み出された。発酵食品のため、胃腞をずずのえる効果があるずいわれおおり、昔から腹痛時などに重宝されたずいう。 ## 食習の機䌚や時季 産卵期をむかえた7月から8月にかけお、身䜓に栄逊を蓄えるため矎味ずされる。この時期の新鮮なアナを原料にするこずで、莅沢な「あゆうるか」を぀くるこずができ、保存食ずしおも重宝しおいた。ひず昔前は、「あゆうるか」を䞀般家庭でも぀くっおいたが、手間がかかるため、珟圚では家庭で぀くる機䌚は枛っおきた。地元のお土産屋や盎売所などで賌入するこずができる。 ## 飲食方法 新鮮なアナの身や内臓を包䞁などでミンチ状にし、塩を加えお1週間ほど熟成させる。熱々のごはんに乗せお食べたり、酒の肎にしたり、調味料ずしお䜿うなど、さたざたなシヌンで掻甚できる。塩を加えお身や内臓を混ぜ合わせるずきは、杉の朚でできた箞を䜿うず発酵を促しお矎味しい「うるか」が仕䞊がるず䌝わっおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 () - アナ: 適宜 - å¡©: 適宜 ## 䜜り方 1. うろこ、頭を包䞁で萜ずす。 2. 腞のみを取り陀く。 3. 頭付近を぀ぶしながら、1cm皋床のぶ぀切りにし、尻尟を切る。 4. 食塩を入れ、銎染んで柔らかくなるたですり鉢でする。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「別府倧孊食物栄逊科孊郚食物栄逊孊科」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_27_1.jpg)
# くじゃく 倧分県 **郷土料理名**: くじゃく **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 䜐䌯垂蒲江地区 ## 䞻な䜿甚食材 癜身魚、卵 ## 歎史・由来・関連行事 倧分県南東郚に䜍眮する䜐䌯垂さいきしは、面積は903.12km2の九州最倧の街である。九州山地から広がる山間郚、䞀玚河川・番匠川䞋流に広がる平野郚、リアス匏海岞の海岞郚に分けられる。明治10幎1877幎に起こった西南戊争では、宮厎ずの県境の山間郚が戊堎になった。西郷隆盛を盟䞻にする西郷軍の䞀郚が䜐䌯垂街にも䟵入した。宇目・盎川地区などには珟圚も台堎跡が点圚しおいる。䜐䌯垂に䌝わる「くじゃく」は、癜身郚分を赀に着色したゆで卵を、緑色に着色した癜身魚のすり身で包んで揚げたもの。半分に切った時に、緑、赀、癜、黄色ずあざやかな色合いであるこず、卵の断面がくじゃくの矜にある暡様にそっくりなこずから、この名が぀いた。豊富な海の幞に恵たれた豊埌氎道の近くに䜍眮する䜐䌯垂ならではの郷土料理である。昔から氎揚げされた魚を無駄にしないようすり身などの加工品がよく぀くられおいた。魚のすり身ぱ゜が䜿われるこずが倚いが、゚゜は小骚が倚いため、刺身や䞉枚おろしで流通するこずはなく、すり身やカマボコに加工されお流通する。倧分県民にずっおは、銎染み深い魚介である。色が付き華やかな「くじゃく」は、お正月などの祝いの垭で食べられおきた。 ## 食習の機䌚や時季 その華やかな芋た目からハレの堎でよく食べられる。䜐䌯垂では、お正月のお節にも入れられるほか、運動䌚の日の特別なおかずずしお匁圓に加わるこずもあるずいう。幎間を通しお地域のスヌパヌマヌケットや道の駅などでも売られ身近なものずなっおいる。 ## 飲食方法 ゆで卵の殻をむいお、癜身の郚分を赀の食玅に挬けお着色する。次に、癜身魚(゚゜など)の生身をミンチにし、砂糖、塩、卵、片栗粉などずずもにすり鉢でする。このずき、すり身に緑色の食玅を加えおおく。さらに、片栗粉をたぶした卵をすり身で包んで15分ほど蒞す。蒞したものが本来の食べ方だが、今は油で揚げたものが倚くなっおいる。揚げる堎合は180℃の油でかたくならないようサっず揚げる。蒞したものや揚げた卵を瞊に切っお、断面をくじゃくの矜のように盛り付けお食べる。赀や緑色以倖にも奜みの色を䜿っお、くじゃくの矜を再珟しおも良い。倚くは、赀ず緑を䜿ったものが売られおいる。最近では、人工着色料を避ける傟向も芋られすり身に色付けしない商品も出回るようになった。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (20人分) - 魚のすり身゚゜、ゎチなど: 2kg - å¡©: 35g - 砂糖: 125g - 卵癜: 1個分 - ゆで卵: 適宜 - 食玅: 少々 - 揚げ油: 適宜 ## 䜜り方 1. ゚゜などの魚を3枚におろす。 2. 3枚におろした魚をすり぀ぶしお、塩、砂糖、卵癜を混ぜ、曎によくすり混ぜる。 3. ゆで卵に食玅で色を付ける。 4. 手に氎を付けお、卵が入るくらいのすり身を取る。 5. 広げたすり身の䞊に、ゆで卵をのせる。 6. ゆで卵をすり身で包む。 7. 少し時間をおいおから、油で揚げる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_26_1.jpg)
# ゆずの皮煮 倧分県 **郷土料理名**: ゆずの皮煮 **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 日田垂、玖珠町、竹田垂 ## 䞻な䜿甚食材 柚子皮 ## 歎史・由来・関連行事 倧分県は、柚子の生産量で囜内䞊䜍の産地。県内各地のいたるずころに柚子の朚が散芋され、蟲業にかかわらない人にも銎染み深い果実である。日田垂は昌倜の寒暖差が倧きいので、銙りが豊かで質の良い柚子がずれる。80人ほどの生産者で構成される「JAおおいた日田柚郚䌚」は、玄30haの栜培面積で柚子を栜培。8月䞋旬から緑色の青柚子の出荷がはじたり、11月ごろから黄色く熟れた黄玉柚子の出荷がはじたる。県内倖に出荷された柚子の倚くは、果汁や柚子こしょうなどの加工品ずなる。日田垂をはじめずする、柚子の特産地では果皮や果汁を料理に䜿う以倖にもさたざたな楜しみ方がある。たずえば、皮を぀や煮にした「ゆずの皮煮」は、お茶うけやお節料理の䞀品に甚いられる。皮を现かく刻んで甘く煮た「ゆず緎り」は、そのたた食べたり、パンにぬったりしお食べられおいる。お湯を泚げば「ゆず茶」になる。ほか、皮を焌酎に挬けお化粧氎を぀くったり、冬至にお颚呂に入れたり、食甚以倖にもさたざたな䜿い方がある。 ## 食習の機䌚や時季 柚子は8月から11月にかけお出荷される。「ゆずの皮煮」は比范的保存がきくので、お節料理に䜿われるこずもある。庭先などで柚子を育おおいる䞀般家庭も少なくないため、いたも食習慣ずしお根づいおいる。 ## 飲食方法 厚めの柚子皮の衚面を削り、2等分か4等分、倧きめに切っお、たっぷりの氎で2回ゆでこがしする。ゆでこがしするこずで苊味やえぐみが軜枛される。氎気を切り、砂糖をたぶしおしんなりしたら、氎を適量入れお鍋でコトコト煮こんで、照りが出おきたずころで保存容噚に入れお保存する。冷凍する家庭もある。砂糖の量は奜みにもよるが、皮の重量の8割皋床の砂糖でゆっくりず煮含めるず良い。鍋で煮こむずきに火が匷すぎるず焊げたり煮厩れたりしやすいので、火加枛に泚意しお匱火でじっくり煮るのがコツである。以前は倧釜を䜿い薪で炊いおいたので、火の調敎もしやすかったようである。薄切りにしおほかの料理に䜿ったり、甘酒に浮かべたりしおも矎味である。家庭によっおさたざたなアレンゞ方法がある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (20人分) - 柚子皮: 1kg - 砂糖: 800g ## 䜜り方 1. 柚子の衚皮を薄く剥く。 2. 䞭身を取り出し倧きさによっお2぀割りもしくは4぀割りしお、23回ゆでこがし、氎にさらす。 3. 砂糖を23回に分けお入れながら汁がなくなるたで煮含める。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_25_1.jpg)
# あいたぜ 倧分県 **郷土料理名**: あいたぜ **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 竹田垂 ## 䞻な䜿甚食材 豆腐、切り干し倧根、ぜんたい、干ししいたけ ## 歎史・由来・関連行事 倧分県の南西郚に䜍眮する竹田垂は、くじゅう連山、阿蘇倖茪山、祖母山麓に囲たれた自然豊かな地域である。垂内を䞀玚河川・倧野川が流れおおり、1日に数䞇トンの湧出量ずもいわれる湧氎矀を誇っおいる。竹田垂久䜏地区の埡膳には、「あいたぜ」が欠かせない。これは、炒めた野菜にすった豆腐を和えたもの。豆腐で和えるこずから癜和えず䌌おいるが、ぜんたいなどの山菜やしいたけ、切り干し倧根などをたっぷり䜿っおいる点が異なる。具材ず豆腐の䞡方に味付けをしお、混ぜ合わせるこずから「あいたぜ」ずいう名になったず䌝わっおいる。同じ名の料理が䞉重県や鳥取県にも䌝わるが、こちらは「煮なたす」や「野菜のごた酢和え」のこずを指しおおり、倧分県の「あいたぜ」ずは党くの別物である。 ## 食習の機䌚や時季 冠婚葬祭のおもおなし料理ずしお、埡膳には必ず「あいたぜ」が出された。䜿う具材に決たりはなく、身近でずれる旬の野菜や山菜など、バリ゚ヌションは幅広い。このため、各家庭によっお芋た目や味付けが倧きく異なる。砂糖が貎重な時代、特別な行事の時に出される「あいたぜ」は,砂糖をたっぷり䜿い味付けするため、ごちそうだった。たた、砂糖の代わりに甘酒を甚いお、甘みを出すこずもあった。 ## 飲食方法 干ししいたけ、人参などは千切りにし、ぜんたい、切り干し倧根ずずもに出汁、醀油で煮付ける。豆腐も塩、砂糖を加えながらすり鉢ですっお、最埌に具材ず混ぜ合わせおいただく。豆腐をする前にしっかりずよく氎を切っおおくず、すった際に粘りが出お、和えやすくなる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ぜんたい: 30g - 豆腐: 1/2䞁 - 也しいたけ: äž­3枚 - 切干倧根: 30g - こんにゃく: 1/2枚 - 人参: 30g - 玅しょうが: 少々 - いりごた: 倧さじ4 - サラダ油: 適宜 - [A]だし汁: 少々 - [A]醀油: 少々 - [A]砂糖: 少々 - [B]醀油: 倧さじ1,5 - [B]みりん: 倧さじ1 - [B]砂糖: 倧さじ1 - [C]å¡©: 小さじ1/2 - [C]砂糖: 15g - [C]å¡©: 少々 ## 䜜り方 1. 也しいたけず切干倧根を氎でもどす。こんにゃくを䞋ゆでする。 2. ごたを炒っお、油分が出おくるたでよくする。 3. ゆで汁に䞀晩浞けおおいたぜんたいを油で炒め、Aで味を含たせ、食べやすい長さに切る。 4. しいたけ、人参、こんにゃくを千切りにする。 5. 戻した切干倧根を食べやすい長さに切る。 6. しいたけ、人参、切干倧根、こんにゃくをBの調味料で汁気がなくなるたで煮る。 7. 熱湯でゆでお氎切りしおおいた豆腐を、すったごたに加えお、よくする。 8. Cの調味料で味をずずのえる。 9. 具材を入れお混ぜ合わせる。 10. 噚に盛り付けお、玅しょうがを食る。 ## レシピ提䟛元 情報提䟛元 : 倧分県食生掻改善掚進協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_24_1.jpg)
# こねり 倧分県 **郷土料理名**: こねり **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 豊埌倧野垂 ## 䞻な䜿甚食材 なす、にがうり、味噌、小麊粉 ## 歎史・由来・関連行事 「こねり」は、倏の野菜である、なすやにがうりを油で炒めお、出汁で溶いた味噌で味付けをし氎で溶いた小麊粉を入れずろみを぀ける料理。野菜から出る栄逊を含んだ氎分を小麊粉が閉じ蟌めるので効率よく栄逊を取れる。食欲が䜎䞋する倏でも食べやすいので、家庭でよく぀くられおいた。小麊粉を入れお緎るこずから「こねり」ずいう名が付いたずいわれる。囜東半島くにさきはんずうでは、なすずにがうりで぀くる「こねり」のこずを「オランダ」ず呌ぶが、その理由はわかっおいない。そのほか、「こかけ」や「あんかけ」、「ばばころし」ずいった呌び方もある。起䌏に富んだ地圢ず倧小の河川が流れる豊埌倧野垂では、県内屈指の畑䜜地垯になっおおり、なすの栜培が盛んである。この地域で぀くられるなすは、芋た目が矎しく「矎なすびヌなす」の名でブランディングされおいる。倧量にずれるなすやにがうりを凊理するための手段ずしお、蟲家が「こねり」を食べはじめた、ずする説もある。 ## 食習の機䌚や時季 倏の盛り、なすやにがうりが収穫される時期に぀くられる。これらの野菜は育おやすく、家庭菜園で育おおいる䞀般家庭も少なくないため、いたでも食習慣ずしお根づいおいる。しっかり火を通せば柔らかくなるので、胃が匱っおいる人やお幎寄りにも奜たれる。 ## 飲食方法 なすは茪切りか短冊切りに、にがうりは0.7cmほどの厚さに切っおおく。フラむパンでなすずにがうりを炒め、氎で溶いた味噌で味付けする。仕䞊げに氎で溶いた小麊粉を流し入れ、ずろみが぀いおきたタむミングで皿にずっお食べる。なすのみ、にがうりのみでも぀くられるほか、ピヌマンなどのほかの野菜、豚肉やじゃこなどを入れる家庭もある。たた味付けは味噌が䞀般的であるが、醀油颚味の「こねり」もあり、食材や味付けは家庭によっお千差䞇別である。小麊粉に卵を混ぜおいるず、べちゃっずなりにくい。にがうりをさっず湯通ししおおくず、苊味成分がぬけお子どもでも食べやすくなる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - なす: 3本 - ピヌマン: 3個 - いりこ: 適宜 - 小麊粉: 50g - æ°Ž: 50g - 砂糖: 少々 - 味噌: 倧さじ1.52 - æ²¹: 適宜 ## 䜜り方 1. なすを切っお氎にさらす。 2. ピヌマンを千切りにする。 3. 鍋に倚めの油を熱し、いりこずなすを炒め、なすがしんなりしたらピヌマンを加える。 4. 小麊粉、味噌、砂糖を氎で溶く。氎ず粉の分量は奜みで調敎する。 5. 火を匱火にしお、溶いた粉を鍋に加え、混ぜながら粉に火を通す。 6. 粉に火が通ったら、味をずずのえる。 ## レシピ提䟛元 情報提䟛元 : 倧分県食生掻改善掚進協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_23_1.jpg)
# 酒たんじゅう 倧分県 **郷土料理名**: 酒たんじゅう **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 竹田垂・豊埌倧野垂 ## 䞻な䜿甚食材 米、米麹、小麊粉地粉、小倉あん、塩 ## 歎史・由来・関連行事 倧分県南西郚に䜍眮する竹田垂ず豊埌倧野垂から構成される豊肥ほうひ地方。祖母・傟山系や阿蘇倖茪山、久䜏山などに四方を囲たれた地域で、山々を挟んで宮厎県や熊本県に接しおいる。「酒たんじゅう」は豊肥地方の倏の行事などで食べられおいる郷土菓子。麹による発酵の力でたんじゅうをふくらたせるのが特城である。䞀般的に、小倉あんが入っおいるが、あんが入っおいないものは豊肥地域では「しいら」、「しえもち」、「しえっぜ」、県南地方では「ばっぜ」の名で䌝わっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 5月の端午の節句やお盆、お祭りなどのほか、蟲䜜業の合間にも食べられおいた。冬も蒞し䞊がったたんじゅうを食べるず䜓が枩たるので、奜んで食べられた。぀くるずきは、米麹を発酵させるため、枩かい時期の方が適しおいる。地元䜏民からは゜りルフヌドのように愛されおおり、竹田垂や豊埌倧野垂内にはいたでも販売店舗が点圚。通幎賌入できる。 ## 飲食方法 たず、炊いた米ず麹を混ぜ合わせお2日ほど攟眮し、酵母液を぀くる。続いお、小麊粉に塩少々を加えおふるい、酵母液を加え、耳たぶの柔らかさになるたでよくこねお生地を぀くる。さらに、小倉あんを生地で包んだら、かんから山垰来の葉にのせお数時間寝かせお生地がふくらむのを埅぀。このずきにふくらむのは、発酵によっお気䜓が発生するからである。充分ふくらんだら、蒞し噚で蒞しおから食べる。生地の䞀郚は也燥させお「皮」ずしお残しおおく。皮は次回、「酒たんじゅう」を぀くるずきに発酵を促すために甚いられる。皮の良し悪しが仕䞊がりに圱響するため、ひず昔前は皮を代々受け継いでいくのが習わしだったそうだ。小豆あんを入れるのが䞀般的だが、小豆あんを入れずに黒砂糖やはちみ぀を぀けお食べるのも矎味しい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10人分) - [甘酒酵母液]もち米: 80g1/2カップ - [甘酒酵母液]麹: 5060g1/2カップ - [甘酒酵母液]湯冷たし: 2カップ - [たんじゅう]地粉䞭力粉: 400g3ず2/3カップ - [たんじゅう]å¡©: 5g小さじ1匱 - [たんじゅう]砂糖: 40g倧さじ4ず1/2 - [たんじゅう]あん: 400g ## 䜜り方 1. 甘酒酵母液 䜜り方米を軟らかめに炊いお、60℃に冷たす。 2. 甘酒酵母液 䜜り方麹ず湯冷たしを加え、60℃に保぀。玄1日で甘酒ができる。 3. 甘酒酵母液 䜜り方宀枩で泡が立぀たでおいおおく。これが酵母液で、数日間かかる。 4. たんじゅう 䜜り方地粉に塩ず砂糖を加え、酵母液を耳たぶの軟らかさになるたで少しず぀加えながら、よくこねる。 5. たんじゅう 䜜り方あんを40gず぀に分けお、䞞める。 6. たんじゅう 䜜り方生地を60gず぀に分け、あんを包む。 7. たんじゅう 䜜り方フキンをかけお、ふっくらするたで寝かせる。 8. たんじゅう 䜜り方2030分間、蒞す。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「今こそ䜜っおみたいおおいたの郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_22_1.jpg)
# ゆでもち 倧分県 **郷土料理名**: ゆでもち **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 竹田垂、豊埌倧野垂 ## 䞻な䜿甚食材 小豆あん、小麊粉、塩 ## 歎史・由来・関連行事 か぀お倧分県は氎捌けの悪い地域が倚く、氎をはる必芁がある皲䜜に向かなかったこずから、小麊の栜培が盛んだった。そういった背景もあり、粉食文化が各地で発達。さたざたな料理に小麊粉が䜿われる。「ゆでもち」は「石垣もち」や「じり焌き」、「やせうた」などず䞊ぶ、小麊粉を䜿った倧分県の郷土菓子。これらは子どものおや぀のほか、蟲䜜業䞭の小昌こびるに食べられた。「ゆでもち」の特城は、なんずいっおもその芋た目にある。平たく円盀状にのばされた圢状は、党囜的に芋おも䟋が少ない。なかに詰められたあんが透けお芋えるほど薄くのばすこずで、火の通りが早くなり調理時間も短瞮できる。たた、食べやすくなるため、䜜業の合間の間食ずしおもうっお぀けである。 ## 食習の機䌚や時季 蟲䜜業䞭の間食や子どものおや぀ずしお通幎食べられおいた。珟圚、家庭で぀くる機䌚はそれほど倚くないが、スヌパヌマヌケットや盎売所などで賌入できる。生地の䞭倮にあんが包たれおいなかったり、平たくのばす力が匷すぎるず皮が砎れおしたうため、初芋では぀くるのは難しい。包むのず薄くのばすのには熟緎の技術が必芁である。家庭で぀くるずきは、お幎寄りが「ゆでもち」づくりの腕前を発揮した。ひず昔前は芪から子ぞ、祖父母から孫ぞ、䞖代を越えお継承されおいくのが通䟋だった。 ## 飲食方法 小麊粉に塩ず氎を混ぜお耳たぶくらいにこねた生地で小豆あんを包んで䞞め、それを麺棒で薄く䞞くのばし、熱湯に入れおゆでお食べる。小豆あんの他に、さ぀たいもやかがちゃあんを挟むこずもある。ゆでるこずでもっちりずした食感になり、腹持ちも良い。ゆでたおの枩かい状態で食べるのがいちばん。生地にペモギやむらさき芋を緎りこんで、色圩豊かに぀くられるこずもある。枩かいうちにラップで包めば、皮が也燥しにくくなる。地元䜏民のなかには、冷めおかたくなっおしたった「ゆでもち」を火であぶっお食べる人もいるずいう。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 地粉䞭力粉: 200g1ず4/5カップ - å¡©: 3g小さじ1/2 - ぬるた湯: 3/5カップ - あん: 240g ## 䜜り方 1. 地粉ず塩を混ぜ、ぬるた湯を加えお耳たぶくらいの硬さになるたでよくこね、ぬれ垃巟をかけお20分間寝かせる。 2. あんを8等分する。 3. 生地を8等分し、あんを包む。 4. 3を手のひらで抌さえ、次に指で円圢にのばす。 5. たっぷりの湯でゆでる。浮き䞊がっおきたらすくい䞊げお、濡れフキンを敷いたざるに䞊べる。 6. 熱いうちにラップで包む。 ## レシピ提䟛元 情報提䟛元 : 倧分県食生掻改善掚進協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_20_1.jpg)
# 石垣もち 倧分県 **郷土料理名**: 石垣もち **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 さ぀たいも、小麊粉 ## 歎史・由来・関連行事 倧分県に根づく食文化の䞀぀に、粉食文化がある。か぀お、倧分県は米づくりに適さない台地が倚かったが、氎路が敎備されるようになっおからは、小麊などの穀物栜培が盛んに。昭和20幎代には4侇haを超える䜜付け面積を誇ったずいう。そういった背景もあり、庶民の日垞食ずしお小麊粉を䜿った郷土料理や郷土菓子が県土䞀垯に浞透しおいく。粉食文化から生たれた「石垣もち」は、昔の人が蟲䜜業の合間に食べるために぀くられおいたおや぀である。名前の由来は、その芋た目が、石垣のようにゎツゎツしおいるからずいう説ず、石垣の倚い地区発祥であるからずいう説がある。材料を手に入れやすく、簡単に぀くれるので埐々に倧分県党域に広がっおいった。芋を切りこむから「きりこみもち」、芋をこねるから「こねこみもち」などず、地域によっお名前や由来が異なる。小麊粉ずさ぀たいもだけのシンプルな材料で、噛み応えのある生地が特城。「石垣もち」のほか、小麊粉を平麺状にのばした「やせうた」やあんを詰めおゆでた「ゆでもち」なども倧分県を代衚する郷土菓子ずしおいたも幅広い䞖代に芪したれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 冬から春にかけお蟲䜜業の合間のおや぀に食べられおおり、玠朎な甘さが疲れた身䜓を癒した。珟圚もさ぀たいものおや぀ずしお各地で食べられおいる。 ## 飲食方法 小さく切ったさ぀たいもに、小麊粉、氎を入れおこね、適圓な倧きさに䞞めたら蒞し噚で蒞しお食べるのが䞀般的。ただし、地域によっお、さ぀たいもの倧きさや小麊粉の分量が異なるほか、ふんわりずした食感を出すためにベヌキングパりダヌを加える堎合もある。さ぀たいもの代わりに、かがちゃや人参、スむヌトコヌンなどを䜿うアレンゞもある。小麊粉をこねた埌にさ぀たいもを入れおも混ざらないので、最初から䞀緒に混ぜる事がコツ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (6人分) - 小麊粉䞭力粉: 500g - さ぀たいも: 正味650g - 砂糖: 75g - å¡©: 12g - æ°Ž: 125cc䜍 ## 䜜り方 1. さ぀たいもの皮をむき、1.5cm角で厚さ23mmの倧きさに切る。 ※きれいなさ぀たいもなら、皮をむかなくおも圩りが良くなる。 2. 氎に浞けお、アクを抜き、アクが抜けたら氎を切る。 3. 砂糖をたぶしお、さ぀たいもから氎分が出おくるたで、少しおく。 4. ベヌキングパりダヌを混ぜた小麊粉をさ぀たいもに合わせ入れ、さ぀たいもに粉をたぶすように混ぜる。 5. 塩を溶かした氎を、少しず぀入れながら、よくこねる。氎の分量は加枛する。 ※䞀床に党郚入れないように。 6. 生地が手に぀かないようになったら、手で䞞める。 7. 蒞し垃を敷いた蒞し噚に䞊べ、湯気の䞊がった蒞し噚で、さ぀たいもに火が通るたで玄15分間蒞す。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_19_1.jpg)
# 鯛麺 倧分県 **郷土料理名**: 鯛麺 **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 姫島村 ## 䞻な䜿甚食材 タむ、うどん ## 歎史・由来・関連行事 囜東垂くにさきしの䌊矎枯からフェリヌでおよそ20分、瀬戞内海西端に浮かぶ離島・姫島。叀事蚘に収められた神話の䞀぀「囜生み」のなかで、䌊邪那岐呜(いざなぎのみこず)ず䌊邪那矎呜(いざなみのみこず)が生んだ女島は、この姫島にあたるず䌝わっおいる。呚防灘すおうなだを望む姫島近海は、奜持堎になっおおり、タむやタコ、車゚ビ、スズキなど豊富な魚介が氎揚げされる。「鯛麺」は、うどんの䞊に煮こんだタむを1匹䞞ごずのせた、シンプルでありながら豪華な郷土料理である。タむは぀がいになっお巣を決めるず決しお離れない魚であるこずから、婚姻の垭における瞁起物の料理ずしお「鯛麺」が䟛された。たた、「鯛麺」ず「察面」が同じ発音であるこずから、婚瀌を控えた䞡家の顔合わせの䌚食にも提䟛された。長いうどんは、付き合いが末長く続くようにずの想いがこめられおいる。タむは2kgほどのサむズのものを䜿うこずが倚い。 ## 食習の機䌚や時季 婚瀌の垭だけでなく、子どもの初節句や持垫が新しく船を䞋ろす時など、さたざたな祝いの垭で぀くられた。ひず昔前は、婚瀌の垭に欠かせない料理だった。客人に酒がほどよくたわり「これの座敷」ずいう祝歌を唄い出しはじめるころを芋蚈らっお、「広ぶた」ずいう脚付きの膳に乗せられた「鯛麺」を披露。豪快であざやかな「鯛麺」は、ハレの垭をパッず明るくするような華やかさに客人たちは感嘆の声を䞊げる。うどんは家庭で打たれたものを䜿っおいたため、ずおもコシが匷かったずいう。 ## 飲食方法 新鮮なタむを軜く塩焌きした埌、だし汁で煮る。タむの出汁が染み出た汁でうどんをゆがき、味を染み蟌たせる。最埌に倧皿にうどんを波に芋立おお盛り、その䞊にタむを食る。客人にお披露目した埌、うどんずほぐしたタむを぀ぎ分けお食べる。姫島以倖にも「鯛麺」が食べられおいる地域がある。倧分垂呚蟺では、うどんずタむを取り分けた埌、別にずった出汁をかけおいただく。宇䜐地域では、うどんではなくそうめんを䜿う。食べる手順や麺が異なるが、䞻に婚瀌の堎で食べられるずいうこずは共通しおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ã‚¿ã‚€: 1å°Ÿ - 地粉: 500g - 薄力粉: 500g - æ°Ž: 500cc - 也しいたけ: 適宜 - 昆垃: 適宜 - 酒: 適宜 - å¡©: 適宜 - 濃口醀油: 適宜 - 薄口醀油: 適宜 ## 䜜り方 1. 倧鍋に也しいたけず昆垃で出汁をずり、調味料で味をずずのえる。 2. タむのうろこず内臓を取り、塩をしお少しおく。 3. タむにさらしをかぶせお熱湯をかけ、霜降りにする。 4. 身が厩れないようにタむをさらしにくるんで、1にそっず入れ、火が通るたで煮る。 5. 地粉ず薄力粉を半々に混ぜ、氎を少しず぀加えながら、よくこねる。 6. 5を4぀か5぀に分ける。 7. 補麺機にかける。 8. 最初補麺機にかけるのは緎るため。 9. 出おきたものを折りたたんで䜕床もかける。 10. だんだんなめらかになっおくる。 11. 45回かけるず、さらになめらかになっおくる。適圓な長さに切る。 12. なめらかになった生地を補麺機の違う郚分にかけお麺に切る。 13. 姫島のうどんは现め。 14. すぐにたっぷりのお湯でゆでる。 15. 吹き䞊がったら差し氎をする。ゆであがりは1本食べおみお確かめる。 16. ゆであがった麺を、流氎でよく掗う。 17. 䞀人分ず぀たずめる。これを“かなけ”ずいう。 18. 煮あがったタむを鍋からそっず取り出す。 19. タむの身を厩さないように倧皿に盛り付ける。 20. タむを取り出した埌の煮汁の味を濃い目にずずのえ、うどんを入れお煮蟌み、タむの旚味を染み蟌たせる。 21. 倧皿に麺を䞀緒に盛り぀け、だし汁をかけたら完成。 22. みんなにお披露目した埌は、お怀に麺を入れ、タむの身を乗せる。 23. さきほどのだし汁をかける。 24. 薬味なしでも、ずおも矎味しい。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_18_1.jpg)
# けんちゃん 倧分県 **郷土料理名**: けんちゃん **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 囜東垂 ## 䞻な䜿甚食材 豆腐、干ししいたけ、倧根、里芋、人参、ごがうなどの根菜類 ## 歎史・由来・関連行事 瀬戞内海に突き出た囜東半島くにさきはんずうの東郚を占め、呚防灘すおうなだ・䌊予灘に面した囜東垂。東半島の䞭倮郚に䜍眮する䞡子山ふたごやた、文珠山もんじゅやたなどを䞭心ずする攟射谷からなり、山間をぬっお静かな小河川が流れる。䞡子山の山麓には神仏習合文化・六郷満山の寺院が点圚しおいる。蟲業も営たれおおり、みかんやしいたけ、いちご、メロンなどが特産品になっおいる。「けんちゃん」は囜東垂で食べられおいる郷土料理。倧根や里芋、人参ずいった根菜をふんだんに䜿った汁物で、地域によっおは「けんちん汁」の名で呌ばれおいる。発祥に぀いおは、神奈川県鎌倉垂にある犅宗の寺院・建長寺けんちょうじにあるずされる。建長寺の和尚が野菜くずや皮を無駄にしないようにず汁物にしお食べ、それがやがお「建長汁」ずしお各地ぞ䌝わり、「けんちゃん」や「けんちん汁」ずいった地域ごずの呌び名で呌ばれるようになったずいわれおいる。囜東垂には、根菜以倖にうどんを入れお食べるレシピが䌝わっおいる。たた、地域によっおは、焌いた゚゜゚゜科の魚から出汁をずるこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 根菜類が倚くずれる冬によく食べられる。米を口にする機䌚の少ない時代でも、具だくさんの「けんちゃん」を食べればおなかがふくれた。倧家族なら倧鍋にたくさん仕蟌んで、煮返しをしお食べたずいう。身䜓を芯から枩める、冬には欠かせない料理である。 ## 飲食方法 必ず䜿うのは、豆腐、倧根ず里芋。そのほか、油揚げ、こんにゃく、ごがう、人参などあるものを入れる。具材は倧きめに切るのが特城。汁気を少なめに぀くられるこずが倚く、煮物に近い食べ方もできる。汁を倚めにしお぀くるず「けんちゃん汁」になり、たた違った味わいが楜しめる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 倧根: 1/2本 - 里芋: 45個 - 人参: 1本 - ごがう: 1本 - うどん: 4玉 - 醀油: 適宜 - æ²¹: 適宜 ## 䜜り方 1. 里芋は䞋ゆでしお食べやすい倧きさに、ごがうは倧き目のささがき、倧根ず人参はいちょう切りにする。 2. 鍋に油を熱し、倧根を炒める。 3. 倧根に油がたわったら、ごがう、人参、里芋の順に加えお炒める。 4. 倧根が透き通っおきたら、ひたひたより少し倚い氎を加えお煮蟌む。 5. 具材に火が通っおきたら斜め切りにしたねぎを加え、醀油で味をずずのえる。 6. 枩めたうどんを噚に盛り付け、䞊から汁をかける。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_17_1.jpg)
# がん汁 倧分県 **郷土料理名**: がん汁 **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 宇䜐垂域 ## 䞻な䜿甚食材 川カニツガニ ## 歎史・由来・関連行事 囜東半島くにさきはんずうの付け根に䜍眮する宇䜐垂。北は呚防灘すおうなだに面し、南は立石山・人芋岳などの暙高1000m匱の山岳を望む。党囜4䞇䜙瀟の八幡瀟の総本宮・宇䜐神宮は、毎幎倚くの参拝者が蚪れるパワヌスポットずしお知られおいる。垂内を流れる駅通川やっかんがわは、ツガニ持が有名。ツガニずは、河川に生息する倧型のカニ「モクズガニ」の呌び名で、藻屑のようにびっしりず毛の生えたハサミが特城である。この地域で食べられおいる「がん汁」ずは、ツガニをすり぀ぶしお醀油颚味に仕立おた汁物。そのたたでは食べづらいツガニを味わうために考案されたずいわれる。昭和䞭期たでは䞀般家庭でもよく぀くられおいたが、぀がに自䜓の生息数が枛っおいるこず、぀くるのに手間がかかるこずから、䞀郚の地域を陀いお、家庭で぀くられるこずは枛っおいる。名称に぀いおは諞説あるが、カニ汁が蚛っお「ガニ汁」ず呌ばれ、埐々に「がん汁」ぞず蚀い方が倉化しおいったずいわれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 8月䞭旬の川カニ持解犁の埌、家庭で぀くられる。産卵期を迎えた秋から冬にかけお身䜓に栄逊が蓄えられるため、矎味ずされおいる。ひず昔前は、季節のごちそうずしお、近隣に振る舞っおいた。 ## 飲食方法 生きたツガニを殻ごずすり぀ぶし、殻をこしずった埌、塩を入れ残りを煮立おる。するず、たんぱく質がふわふわずしたかたたりになっお浮かび䞊がっおくるず同時に汁が柄んでくる。鍋を火にかけ、汁が濁りはじめた所に高菜を切っお入れるずカニのたんぱく質が高菜に集たるため(“ずたる”ずいう)、高菜を入れる家庭が倚い。最埌に、塩もしくは醀油を入れお調味するだけのシンプルな食べ方であるが、その分、カニの旚味を存分に味わえる。ツガニ独特の銙りが気になるようなら、しょうがを加えおも良い。昔は石臌でツガニをすり぀ぶしおいたが、珟圚はミキサヌやフヌドプロセッサヌを䜿うのが䞀般的。こちらのほうが现かく粉砕できるのでこしやすい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 川カニ: 6匹 - å¡©: 適宜 - か぀お菜: 倧きい葉を3枚 - 淡口醀油: 適宜 - æ°Ž: 適宜 ## 䜜り方 1. 川カニをよく掗う。 2. 生きた川カニず氎をミキサヌにかける。 3. ざるでこし、残った殻をさらにミキサヌにかける。これを23回繰り返す。 4. 集めた汁を、もう䞀床こす。 5. 鍋に入れ、塩を加えお䞭火にかける。しゃもじで鍋底から静かにかき混ぜお焊げ付かないようにする。 6. か぀お菜を1cmくらいの幅に切る。 7. 鍋の汁が、にごり始めたら、か぀お菜を入れる。 8. 川カニがか぀お菜にずたり、汁が柄んできたら、淡口醀油で味をずずのえる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_16_1.jpg)
# 鶏汁 倧分県 **郷土料理名**: 鶏汁 **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 豊埌倧野地方 ## 䞻な䜿甚食材 鶏肉、ごがう、しいたけ、長ねぎ ## 歎史・由来・関連行事 䞀䞖垯圓たりの鶏肉幎間賌入量が党囜トップレベルの倧分県では、叀くから鶏肉を䜿った郷土料理が食べられおいる。か぀お鶏肉が貎重だった時代のごちそうに「鶏汁」がある。お祝いごずや客を招くこずがあれば、あらかじめ飌っおいた鶏をさばき、身や内臓などは「鶏めし」や「がめ煮」などに䜿い、残りの鶏ガラも䜙すこずなく「鶏汁」に䜿ったずいう。身はもちろん、鶏ガラから出汁をずるので無駄なく、玠材を堪胜できる。「鶏汁」に䞊ぶ鶏肉料理に「鶏めし」がある。これは、煮こんだ鶏肉、ごがう、人参などを混ぜこんだ飯料理である。この「鶏めし」を぀くった際に䜙った、身の切れ端や内臓が「鶏汁」に䜿われるこずもある。そのため、「鶏めし」ず「鶏汁」はセットで぀くられるこずも倚かった。 ## 食習の機䌚や時季 お盆や正月、祭りなど人が集たる時には欠かせないごちそうだった。ひず昔前は、ハレの日に備えお、瞁の䞋に網を匵りめぐらせお鶏を飌っおいた家庭もあったずいう。「鶏めし」は、卵を産たなくなった「芪鳥」が䜿われるこずが倚かったため、その流れで「鶏汁」にも芪鳥の身が䜿われた。圓時の味を再珟するために、䞀般的に流通しおいる若鶏ではなく芪鶏の肉を賌入をする地元䜏民も少なくない。たた、䜙った肉の切れ端が䜿われおいた背景から、あえお身を现かく刻んで調理する堎合もある。柔らかい肉質の若鶏ずくらべ、芪鶏はしっかりした肉質で滋味深く、脂の颚味も豊か。 ## 飲食方法 䞀口倧に切った鶏肉ず、ごがう、干ししいたけ、長ねぎを軜く炒めた埌、昆垃で出汁をずったすたし汁に入れお䞀煮立ちさせおから食べる。柚子胡怒やかがすの皮を入れお味わうこずも。たた、そうめんやうどん、冷や飯を入れおおじやにするなど、アレンゞも楜しめる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 鶏肉: 150g - ごがう: 1.5本 - だし汁鶏ガラでずったもの: 600cc - æ²¹: 倧さじ1 - 砂糖: 倧さじ1 - みりん: 倧さじ1/2 - 酒: 倧さじ2 - 醀油: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 鶏肉を1cm角に切る。 2. ごがうをささがきにしお、氎にさらしアクをずる。 3. 鍋に油を熱し、鶏肉を炒める。 4. 鶏肉の色が倉わったら、ごがうを加えお炒める。 5. だし汁を加え、アクをおいねいにずる。具材が柔らかくなったら、調味料で味をずずのえる。 ## レシピ提䟛元 情報提䟛元 : 倧分県食生掻改善掚進協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_15_1.jpg)
# ずり倩 倧分県 **郷土料理名**: ずり倩 **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 鶏肉、倩ぷら粉 ## 歎史・由来・関連行事 鶏肉を倚く食べるこずで知られる倧分県。2019幎、総務省が郜道府県庁所圚地ず政什指定郜垂を察象に、䞀䞖垯あたりの鶏肉幎間消費量を調査したずころ倧分垂が党囜1䜍になった。倧分県では、鶏肉を䜿ったたぜごはん「鶏めし」や鶏出汁の汁物「鶏汁」ずいったさたざたな鶏肉料理が食べられおきた。なかでも、唐揚げが有名だが、鶏肉を倩ぷら粉で揚げた「ずり倩」も倧分県党域にわたっお広く芪したれおいる。鶏肉が高䟡な食材だった時代、家庭では衣がたっぷり぀いた「ずり倩」が぀くられおいた。厚い衣がかさ増しになり、家族が倚くおもみんなで鶏肉を味わうこずができる。「ずり倩」は、別府垂内にある県内初のレストラン「東掋軒」が発祥だずされおいる。昭和初期、既存メニュヌの唐揚げが骚付きであったために女性が食べづらいだろうずいう気遣いから、骚のないもも肉を食べやすい倧きさに切り、倩ぷら颚にアレンゞしたのがはじたり。唐揚げより早く調理できお、サクサクず柔らかい衣は、たたたく間に評刀ずなり、やがお、さたざたな飲食店が「ずり倩」を提䟛するようになったずいう。 ## 食習の機䌚や時季 倧分県では、唐揚げず同じくらい䞀般的なメニュヌで、日垞的に食べられおいる。飲食店でも定番メニュヌになっおおり、地元䜏民向けの店から芳光客向けの店たで、さたざたな「ずり倩」が楜しめる。 ## 飲食方法 鶏もも肉もしくは胞肉を、醀油やにんにくで䞋味を぀け、倩ぷら粉で揚げた埌、緎りからしをそえた酢醀油で食べるのが䞀般的。ポン酢やかがすを䜿うこずも倚い。䞋味の぀け方やそえるたれは、各家庭によっお違いがある。たた、䜿う郚䜍によっおも口あたりが異なる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 鶏肉もも肉: 400g - 醀油: 倧さじ1 1/3 - おろしにんにく: 少々 - 砂糖: 5g倧さじ1/2 - 薄力粉: 50g1/2カップ - 卵: 1/2個 - æ°Ž: 適宜 - 揚げ油: 適宜 - 付け合わせ: キャベツ、トマト、かがすなど ## 䜜り方 1. 鶏肉を䞀口倧に切る。 2. ポリ袋に鶏肉ずおろしにんにくを入れ、手でもむ。醀油ず砂糖を加え、さらにもみ蟌む。 3. 箞でさっず材料をかき混ぜお衣を぀くる。 4. 3に2の鶏肉を入れお軜く混ぜ、175180℃の油で揚げる。矎味しそうな色になっお膚らんだ感じになったら、鍋から䞊げる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「今こそ䜜っおみたいおおいたの郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_14_1.jpg)
# たらおさ 倧分県 **郷土料理名**: たらおさ **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 日田・玖珠地方 ## 䞻な䜿甚食材 たらおさ ## 歎史・由来・関連行事 「たらおさ」は、県内陞郚の日田・玖珠くす地方で食べられおいるタラの也物。タラの゚ラず胃を干したもので、倧きな歯ブラシのような独特の圢状が特城である。保存技術や亀通むンフラが敎っおいない時代、日田・玖珠地方では、海の幞を食べようず思っおも、也物や塩挬けにしたものしか食べられなかった。それでも、魚を原料にする「たらおさ」はごちそうで、粟進を建前ずする盆料理でも「たらおさ」の煮しめだけは行事食ずしお珍重され、日田地方のどの家庭でもお盆には食卓に䞊がる䞀品。也物状の「たらおさ」は䞀芋グロテスクな芋た目をしおいるため、地元の人以倖は扱い方や食べ方など分からず知らない人が倚い。しかし地元の人にずっおぱラのコリコリずした食感や胃のもっちりずした食感にやみ぀きになり、な぀かしいふるさずの味ずしお芪したれおいる。倧分県では、アゞやタむ、タチりオなどさたざたな魚皮が氎揚げされるが、タラはずれない。そのため、「たらおさ」は北海道最北端の皚内垂から運びこたれる。身を取りのぞいたタラの゚ラずはらわたを、真冬の寒颚にさらしお也燥させお぀くられる。北海道内で消費されるこずは少なく、お盆の時期に合わせおほずんどが日田・玖珠地方に送られるずいう。 ## 食習の機䌚や時季 日田地方では、お盆に欠かせない料理である。昔は、魚屋や也物屋で取り扱っおいたが、珟圚ではスヌパヌマヌケットでも手に入るが貎重な食材でもあり、倀段も高めで売られおいる。送られおくる北海道の皚内垂では、11月ごろからタラの凊理がはじたり、翌幎3月から屋倖で玄1カ月かけお也物に加工する。倧分県に向けお出荷されるのは5月ごろである。 ## 飲食方法 「たらおさ」は独特の臭いがするので途䞭で氎を䜕回か取り替えながら柔らかく戻し、食べやすい倧きさに切っお、醀油や砂糖などで甘蟛く煮぀めお食べるのが䞀般的である。干したけのこを氎で戻し䞀緒に煮たり、唐蟛子などを加えピリ蟛に仕䞊げるこずもある。煮぀めた埌、䞀晩寝かすずより味が染みお矎味しい。コリコリした゚ラの郚分、もっちりずした食感の胃の郚分ず、郚䜍によっお異なる食感を楜しめる。「たらおさ」は、きれいな风色をしたものを遞ぶず良い。ごはんのおかずはもちろん、お酒の぀たみにもよく合う。。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - たらおさ: 2本 - 醀油: 倧さじ5 - 砂糖: 45g倧さじ5 - 酒: 倧さじ4 - みりん: 倧さじ4 - 唐蟛子: 1本 ## 䜜り方 1. たらおさを氎に浞けお、軟らかくなるたで戻す。 2. 適圓な倧きさに切る。 3. ひたひたの氎を加えお、軟らかくなるたで煮る。 4. 煮汁を捚おる。 5. 調味料を加えお煮る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「今こそ䜜っおみたいおおいたの郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_13_1.jpg)
# 物盞ずし 倧分県 **郷土料理名**: 物盞ずし **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 䞭接垂、宇䜐垂 ## 䞻な䜿甚食材 米、癜身魚、油揚げ、干ししいたけ、ごがう、人参 ## 歎史・由来・関連行事 倧分県の北西端に䜍眮する䞭接垂ずそこに隣接する宇䜐垂では、叀来より「物盞ずし」が食べられおきた。「物盞」ずは、䞀蟺15cm、高さ15cmほどの朚補の正方圢の型のこずで、この物盞で぀くる抌しずしのこずを「物盞ずし」ずいう。䞀説では数癟幎の歎史がある郷土料理ずいわれおいる。米が非垞に貎重だった時代に、皆が平等に食べられるように、定量で切り分けるために物盞を䜿ったずいわれおいる。具材を混ぜこんだ酢飯を物盞に入れお、䞊から抌しぶたで䞊から圧力をかける際は、力のある男性が抌すのが習わしだった。もずもず寺院で䜿われた円筒状の曲げ物をいうが、この地方では朚補の真四角な抜型を「物盞」ず呌んでいる。二合物盞や䞉合物盞など、物盞にも倧小さたざたなサむズがあり、行事の芏暡によっお䜿い分けられた。倧分県は、各地にさたざたなすし料理が䌝わっおおり、宇䜐垂長掲地区の「かち゚ビちらしずし」や臌杵垂うすきしの「茶台ずし」など食べ方やレシピは倚岐にわたる。いずれも祝いごずやお祭りなどハレの日に食べられる行事食ずしお珍重された。 ## 食習の機䌚や時季 蟲繁期の嗜奜食ずしお食べられるほか、4月の金毘矅祭りこんぎらた぀りや2月の皲荷祭りの行事食になっおいる。皲荷祭りの際は、すし飯ではなくおこわを詰めた「物盞おこわ」が぀くられる堎合もある。 ## 飲食方法 お米に、地元で取れた人参やごがう、干ししいたけ、油揚げを现かく切っお、だし汁ずずもに煮る。それを酢飯に混ぜこみ、型に入れお抌しずしにし、仕䞊げに癜身魚ず朚の芜をそえおいただく。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ç±³: 280g2合 - [すし酢] 酢: 倧さじ2 1/3 - [すし酢] 砂糖: 36g倧さじ4匷 - [すし酢] å¡©: 6g小さじ1 - 干ししいたけ: 2枚 - 油揚げ: 1/2枚 - ごがう: 50g1/4本 - 人参: 80g1/2本 - しいたけの戻し汁: 1/2カップ - 砂糖: 23g倧さじ1 1/2 - å¡©: 9g倧さじ1/2 - 癜身魚: 適宜 - 倧葉: 適宜 ## 䜜り方 1. ごはんをかために炊き、すし酢を混ぜお酢飯を぀くる。 2. 干ししいたけを氎で戻し、千切りにする。 3. ごがうはささがき、人参、油揚げは千切りにする。 4. 野菜ず油揚げをしいたけの戻し汁で煮お、砂糖ず塩で調味する。 5. 酢飯に4を混ぜる。 6. 物盞箱に詰め、抌しぶたをしお抌す。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「今こそ䜜っおみたいおおいたの郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_11_1.jpg)
# お方ずし 倧分県 **郷土料理名**: お方ずし **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 倧分垂竹䞭地区 ## 䞻な䜿甚食材 米、うずら豆、アゞ ## 歎史・由来・関連行事 倧分県は、各地にさたざたなすし料理が䌝わっおいる。倧分垂竹䞭地区に䌝わるすし料理が「お方ずし」。「お方ずし」は、すし飯に焌きほぐしたアゞず甘く煮たうずら豆を混ぜお、俵方に握ったすしである。「お方」ずは庄屋のこずを指す。昔、蟲業の繁忙期に入る前の「地獄入り」ずいう行事で、庄屋が小䜜人たちに、劎いの気持ちをこめお振る舞ったのがはじたりずいわれる。「地獄入り」ずはこれからはじたる蟲䜜業の重劎働ず皆が集たる行事、嚯楜を意味しおいた。圓時はごちそうずいっおも、魚はアゞやむワシ、野菜も豆や芋しかずれなかったものの、小䜜人は癜米を食べられるのを非垞に喜んだずいう。倧分県は、各地にさたざたなすし料理が䌝わっおおり、宇䜐垂、䞭接垂に䌝わる「物盞ずしもっそうずし」は、朚補の正方圢の朚枠を䜿っお぀くられる抌しずしの䞀皮。米が非垞に貎重だった時代に、皆に平等にいきわたるように生み出されたずいわれおいる。さらに、宇䜐垂長掲地区には特産品の赀゚ビを䜿った「かち゚ビちらしずし」が、お祭りや来客時のごちそうずしお振る舞われる。臌杵垂うすきし域の郷土料理「茶台ずし」は、ネタに魚介ではなく野菜を䜿った握りずし。安䟡で手にはいる野菜をネタに䜿ったこずがはじたりずされおいる。 ## 食習の機䌚や時季 田怍えをひかえた初倏などに食べられおいた。田怍えや皲刈りなどの蟲䜜業のシステムが倉わっおいくなかで「地獄入り」もおこなわれなくなり、「お方ずし」を食べる習慣も衰退しおいる。倧分県は、アゞがよくずれるため、通幎調達できる。煮豆も垂販品で代甚できるため、季節を問わずに぀くるこずができる。 ## 飲食方法 うずら豆(金時豆などでもよい)をひず晩、氎に浞け煮厩れしないようにし、じっくりずろ火で煮たうずら豆に砂糖、塩少々を加え煮る。玠焌きにしたアゞの身をほぐしおおき酢飯に和える盎前に甘酢を振り、すし酢を絡めたごはんにアゞず甘い豆ず混ぜ、俵状のおにぎりにしお食べる。煮豆を぀くる時間がない時は、垂販の煮豆を利甚しおもできる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ç±³: 280g2合 - [すし酢] 酢: 倧さじ2 1/3 - [すし酢] 砂糖: 27g倧さじ3 - [すし酢] å¡©: 6g小さじ1 - アゞ: äž­1å°Ÿ - [甘酢] 酢: 小さじ2 - [甘酢] 砂糖: 6g小さじ2 - [甘酢] å¡©: 1.5g小さじ1/4 - [煮豆] 金時豆: 80g - [煮豆] 砂糖: 36g - [煮豆] å¡©: 3g小さじ1/2 ## 䜜り方 1. 金時豆を䞀晩、氎に浞ける。 2. ひたひたの氎を加え、䞀煮立ちさせる。氎を換え、煮厩れしないように煮る。 3. 豆が軟らかくなったら砂糖を加え、最埌に塩を加える。 4. ご飯は氎を少なめに炊き、すし酢を加える。 5. アゞを玠焌きにし、身をほぐす。酢飯に加える盎前に、甘酢をかける。 6. 酢飯に煮豆ずアゞを加え、俵型に握る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「今こそ䜜っおみたいおおいたの郷土料理」 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_10_1.jpg)
# あみめし 倧分県 **郷土料理名**: あみめし **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 宇䜐垂・䞭接垂・豊埌高田垂域 ## 䞻な䜿甚食材 干しアミ、米、醀油 ## 歎史・由来・関連行事 犏岡県東郚から倧分県北郚沿岞に広がる豊前海ぶぜんかいは、遠浅が続くため干期が発達しおおり、垌少な生物が生息しおいる。倧分県においおは、䞭接垂、宇䜐垂、豊埌高田垂が豊前海に面しおおり、゚ビやシタビラメ、ハモなどを察象ずした小型底びき網、タコ、むカなどを察象ずした刺し網やカゎ網ずいった持がおこなわれるほか、干期ではのりも逊殖されおいる。さらには、なたこを目的にした朜氎持もおこなわれおいる。豊埌高田垂沿岞では、昔からアミ正匏和名オキアミが豊富にずれた。アミは、冬季に氎揚げされるプランクトンの䞀皮。季節になるず波うち際がピンク色に染たる。ずれた生のアミは塩挬けにし「挬けアミ」ずしお挬物の味付けや調味料ずしお利甚されるほか、干しアミに加工する。どちらも桜゚ビの代甚ずしおお奜み焌きやかき揚げなどに䜿われる。干しアミは旚味が倚く、手軜な䜃煮颚にしおごはんに混ぜおいただく「あみめし」が秋から冬にかけお奜たれおよく食べられおいる。 ## 食習の機䌚や時季 アミは豊前海では、9月から10月の限られた時期しかずれないため、豊前海を代衚する秋の味芚ずしお芪したれおいる。旬の時期ずもなるず豊前海の各枯では、たも網によるアミ持がおこなわれ、地元の颚物詩になっおいる。干しアミに加工されたものは、季節を問わず1幎を通しお調達しやすい。ずれたおの生アミや干したものは、色も銙りもよく「新物」ずしお地元のスヌパヌマヌケットや道の駅などでも売られ、旬の矎味しい時期を楜しみに埅っおいる人も倚い。昔は、醀油に぀けただけの干しアミをごはんに混ぜお食べられおいた。 ## 飲食方法 みりん、醀油、しょうがで甘蟛く煮付けたアミの䜃煮を、炊き䞊がる盎前に入れお䞀緒に蒞らしよく混ぜ合わせおいただく。最近はアミず䞀緒に、しいたけや人参、油揚げなどを入れお䜃煮颚にしお食べるこずが倚い。県北地域の郷土料理ずしお、孊校絊食にも取り入れられたり、手軜に幎間通しお食材も手に入る事から食べる機䌚も増えおいる。たた簡単に、干しアミを醀油にからめおおき、炊き䞊がる盎前に入れお蒞らしお食べるこずもある。干しアミをフラむパンで也煎りしお、ごた、青のり、カツオ節等ずあわせおカルシりムがずれる手軜なふりかけにしお食べるのも矎味である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ç±³: 2合 - æ°Ž: 500cc - アミの䜃煮: 80gお奜みで - å¡©: 少々 - 干しアミ: 3040g - 醀油: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 米を研いで30分以䞊氎に浞しおから炊飯する。 2. ごはんが炊きあがる盎前に、アミの䜃煮をのせる。ごはんが炊きあがる盎前に、干しアミを醀油で絡めたものを乗せ蒞らす 3. 炊きあがったらごはんを混ぜ、味加枛をみお、塩で味をずずのえる。炊き䞊がったらご飯を混ぜる ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_9_1.jpg)
# 黄飯ず黄飯かやく 倧分県 **郷土料理名**: 黄飯ず黄飯かやく **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 臌杵垂 ## 䞻な䜿甚食材 米、くちなしの実、豆腐、倧根、゚゜ ## 歎史・由来・関連行事 倧分県の東南郚地域に䜍眮し、豊予海峡方面ぞ楕円状に现長くのびる臌杵垂うすきし。か぀おは、倧友宗麟おおずも そうりんが治める臌杵藩が眮かれおいた。財政難に陥るこずが倚かった臌杵藩は質玠倹玄什をひき、食べ物や衣服の倹玄を励行した。そんななか、臌杵藩の殿様が、莅沢な赀飯の代わりに぀くらせ圓時、小豆は貎重な食材だった、家来にも振る舞ったのが「黄飯」ず「黄飯かやく」のはじたりずいわれる。たた䞀説では、キリシタン倧名だった倧友宗麟が南蛮貿易をおこなっおいたこずから、スペむンのパ゚リアを暡したのではないかずもいわれおいる。この華やかな山吹色のごはんは、くちなしの実を氎に浞し、その黄色に染たった氎で炊くこずで぀くられる。「黄飯」には、゚゜などの癜身魚や野菜、豆腐などを煮こんだ「かやく」もそえられる。歊家料理が根本にある「黄飯」に察しお、「かやく」は商人たちの暮らしから生たれた。倧晊日や初売りの時期、商人は倚忙を極める。料理を぀くるゆずりもなければ、ゆっくり食事する暇もない。そこで、倧鍋䞀杯に「かやく」を぀くっお䞉が日を乗り切ったずいう。䜕床も鍋を煮なおしおいくうちに、具に味が染みおいき、たろやかな味わいずなる。身䜓も芯から枩たる。時代が移り倉わるなかで、埐々に「黄飯」を぀くる機䌚が枛っおくるず、代わりに「かやく」が「黄飯」ず呌ばれるこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 倧晊日にたずめお「かやく」を぀くり、䞉が日に枩め盎しながら食べる。煮返すほど矎味しく食べられるずいわれおいる。たた、その華やかな色合いから、祝いの垭でも振る舞われる。 ## 飲食方法 くちなしの実で黄色く染たった氎に぀けお炊く。長く぀けおおくず、あざやかな黄色ではなく、くすんだり緑色になっおしたうため泚意が必芁。「かやく」は、゚゜などの癜身魚や豆腐、倧根、ごがうなどの具材を、醀油やみりんなどで味付けをしお煮おいく。臌杵垂では、「かやく」はごはんにそえるのではなく、「黄飯」の䞊に「かやく」をのせお食べる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - 黄飯米: 3カップ - 黄飯氎: 3.6カップ - 黄飯くちなしの実: 23個 - 黄飯かやく黄飯汁豆腐: 半䞁 - 黄飯かやく黄飯汁ごがう: 小1本 - 黄飯かやく黄飯汁倧根: 小1本 - 黄飯かやく黄飯汁人参: 1本 - 黄飯かやく黄飯汁ねぎ: 2本 - 黄飯かやく黄飯汁゚゜: 1å°Ÿ - 黄飯かやく黄飯汁だし汁: 2カップ - 黄飯かやく黄飯汁サラダ油: 倧さじ2 - 黄飯かやく黄飯汁濃口醀油: 少々 - 黄飯かやく黄飯汁淡口醀油: 倧さじ1 - 黄飯かやく黄飯汁みりん: 倧さじ12 - 黄飯かやく黄飯汁酒: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 黄飯 䜜り方くちなしの実をフヌドプロセッサヌにかけお砕く。 2. 黄飯 䜜り方砕いたくちなしを氎に浞けお、色を出しおからこす。 3. 黄飯 䜜り方研いでザルにあげおおいた米に、氎ずくちなしの汁を入れお炊く。 4. 黄飯かやく黄飯汁 䜜り方ごがうをささがきにしお、氎にさらす。 5. 黄飯かやく黄飯汁 䜜り方人参を倧きめの拍子朚切りにする。 6. 黄飯かやく黄飯汁 䜜り方倧根を倧きめの拍子朚切りにする。 7. 黄飯かやく黄飯汁 䜜り方ねぎを斜め切りにする。 8. 黄飯かやく黄飯汁 䜜り方鍋に油を熱し、氎切りした豆腐を手で厩しながら入れお炒める。 9. 黄飯かやく黄飯汁 䜜り方゚゜のミンチ、ごがう、倧根、人参、ねぎの順に加えお炒める。 10. 黄飯かやく黄飯汁 䜜り方だし汁を加えお煮蟌み、調味料で味をずずのえる。 11. 黄飯かやく黄飯汁 䜜り方火を止める前に1cmに切ったねぎを加える。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_8_1.jpg)
# 鶏めし 倧分県 **郷土料理名**: 鶏めし **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 鶏肉、ごがう、米 ## 歎史・由来・関連行事 䞀䞖垯圓たりの鶏肉幎間賌入量が党囜トップレベルの倧分県。鶏肉が䌝統食材ずしお根づいおおり、宇䜐垂は唐揚げ発祥の地ずしおも知られる。「唐揚げ」、「ずり倩」、「鶏汁」など鶏肉を䜿った料理は倚岐にわたり、地元民は思い思いの食べ方で地域の味芚を堪胜する。「鶏めし」は、鶏肉ずごがうや人参などを炊きこんだ飯料理。地域や家庭によっお぀くり方や䞀緒にいれる具材が異なるが、広く倧分県内で愛されおいる郷土料理である。食糧が乏しい時代、鶏は貎重なたんぱく源ずしお各家庭で飌育されおいた。母屋の瞁の䞋に網を匵っお飌育小屋がわりにしおいる家庭も少なくなったずいう。猟垫がお客をもおなすために、キゞやハトなどの鶏肉で぀くっおいたものが起源ずされおいる。 ## 食習の機䌚や時季 芪戚が集たるずきやお祭りなど、ハレの堎に欠かせない料理ずなっおいる。たた、飌育しおいる鶏が卵を産たなくなったら、しめられお「鶏めし」の具に䜿われる。珟圚、垂堎に流通する鶏肉は若鶏が䞻流であるが、昔ながらの「鶏めし」を぀くるために、飌育日数が経過した芪鶏の肉を䜿う地元民も倚い。芪鶏の肉は若鶏ずくらべおしっかりずした肉質で噛めば噛むほど旚味が出おくる。 ## 飲食方法 ぀くり方ずしおは倧きく二぀のやり方がある。先に鶏肉や野菜、きのこなどの具材を醀油や砂糖などで煮蟌み、炊き䞊がったごはんに混ぜ蟌む方法ず、最初から䞀緒に炊き䞊げる方法である。最も玠朎なものは、鶏肉ずごがうだけで぀くられる。若鶏ず芪鳥の䞡方の鶏肉を䜿い、食感や味わいの倉化させるこずもある。それ以倖の具は旬の野菜はすぐに手にはいる野菜を䜿う。調理の際に䜙った内臓や骚、现かな肉は「鶏汁」に䜿われ、無駄にしない。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ç±³: 2合 - 地鶏: 150g - ごがう: 120g - 醀油: 100cc - 酒: 50cc - 砂糖: 30g - æ²¹: 適宜 ## 䜜り方 1. こがうを现かいささがきにしお氎にさらす。※氎を替えないのがコツ。 2. 鶏肉を小さく切る。 3. 熱した鍋に鶏脂か油をしき、鶏肉を炒める。 4. 鶏肉が癜くなるたで炒める。 5. 氎にさらしおいたごがうをザルにあげ、流氎にさらし、氎を切る。 6. 4の鍋にごがうを加え、混ぜながら火を通す。 7. ごがうの色が倉わっおしんなりしたら、砂糖を加えお混ぜ合わせる。 8. 7に酒ず醀油を加えお汁気がなくなるたで煮詰める。ごはんに色を぀けたい時は汁気を少し残す 9. 炊き䞊がったご飯の䞊に8を乗せ、15分間蒞らす。 10. よく混ぜ合わせる。 11. 完成。具材の煮詰め方で、できあがりの色がちがう。 ## レシピ提䟛元 情報提䟛元 : 倧分県食生掻改善掚進協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_7_1.jpg)
# ひゅうが䞌 倧分県 **郷土料理名**: ひゅうが䞌 **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 接久芋垂 ## 䞻な䜿甚食材 マグロ、米、ごた、卵、醀油 ## 歎史・由来・関連行事 接久芋垂の接久芋枯からおよそ14km、豊埌氎道に浮かぶ島・保戞島。叀来より持業が営たれおおり、島に残る持村・持民の歎史、文化、景芳は「未来に残したい持業持村の歎史文化財産癟遞」に遞ばれた。 ずくに、マグロ遠掋持業の基地ずしおずしお知られおおり、「ひゅうが䞌」は島内のみならず接久芋垂域ぞも広く䌝播した郷土料理である。「ひゅうが䞌」は、マグロの赀身を、醀油、砂糖、酒、ごた、卵黄などが入った特補のたれに぀け、ごはんの䞊にのせお䞌にしたもの。タレにネギやしょうがなどの薬味を効かせる事で食欲も増し、さらに矎味しくいただける。保戞島の持垫が、持の合間に手早く栄逊がずれるようにずあみだした持垫飯である。過酷な船䞊で、颚が匷く「ヒュヌヒュヌ」ず音を立おおも火を䜿わずに食べられるこずから「ひゅうが䞌」ずいう名が぀いたずいう説や保戞島のマグロ船が宮厎県日向ひゅうがの油接枯に入り、そこで知ったので「ひゅうが䞌」ず名付けられたずいう説があるが、確かな由来はわかっおいない。地域によっおは、「りゅうきゅう䞌」「あ぀めし」ず呌ばれるこずもある。 ## 食習の機䌚や時季 か぀おは、結婚匏などの祝いの垭で食べられおいた。接久芋垂内の飲食店でも提䟛されおいる。なかには、マグロ尜くしのコヌス料理を甚意するお店もあり、コヌスの䞀品ずしお「ひゅうが䞌」が加わるこずも珍しくない。たた、地元の物産展や桜た぀りなどのむベントでもよく提䟛されおいる。 ## 飲食方法 倧分県では、ごたず醀油ベヌスの぀けだれに刺身を぀けお食べる料理は他にも「りゅうきゅう」などがあるが、「ひゅうが䞌」は、いりごたをよくすり砂糖を加えた少し甘めの醀油の぀けだれに卵黄を入れるのが特城。卵黄がマグロにたずうこずで、よりコクのある味わいになる。ネギやしょうがず混ぜ合わせよく味を銎染たせ、熱々のごはんにのせおいただく。最埌、少し残しおおいお、お茶挬けにするず二床楜しめる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - ç±³: 3合 - マグロ: 2冊 - いりごた: 20g - 醀油: 40cc - 砂糖: 30g - みりん: 少々 - 酒: 少々 - 卵黄: 1個分 - 小ねぎ: 少々 ## 䜜り方 1. いりごたをよくすり、砂糖を加えお、さらにする。 2. 卵黄を加える。 3. 酒、みりん、醀油を加えお、さらにすり混ぜ、たれを぀くる。 4. マグロを薄く切る。 5. 3のたれにマグロを入れ、小口切りにした小ねぎを少し入れお銎染たせる。 6. 熱々のごはんの䞊に、たれに぀けたマグロをのせ、改めお小口切りの小ねぎを食っお完成。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_5_1.jpg)
# やせうた 倧分県 **郷土料理名**: やせうた **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、きなこ、砂糖 ## 歎史・由来・関連行事 緎った小麊粉を平たくのばしおゆでたものに、きなこや砂糖をたぶしお食す、昔ながらのおや぀。緎った小麊粉を麊味噌ベヌスの汁に入れお食べる「だんご汁」ず同様に、倧分で芪したれおいる郷土料理である。生地ののばし方にはコツがあり、熟緎者ほど薄く長くのばすこずができるずいう。「やせうた」の発祥の地は叀野倧分県由垃垂ずされおいる。平安時代、信仰心の厚い乳母の八瀬やせが、貎族の若君の健やかな成長のために、叀野にある劙蓮寺ぞ参拝に向かった。その道䞭、お腹がすいた若君が、「八瀬やせ、うた「うた」は幌児期特有の蚀い方で、食べ物を指す」ずいい、その床に八瀬が小麊粉を薄くのばしおきなこをたぶしたものを若君に食べさせたこずから、「やせうた」ず呌ばれるようになったずいわれおいる。劙蓮寺では、珟圚でもお盆の行事ずしお「やせうた」が぀くられおいる。倧分県では、叀くから畑を基盀ずした穀物栜培が営たれおおり、小麊粉を䜿った粉食文化が発展した。「やせうた」のほかにも、小麊粉を䜿った料理は県内各地に浞透しおいる。 ## 食習の機䌚や時季 孊校絊食や飲食店などでも提䟛されるほど日垞に根づいたものであるが、䞃倕やお盆のお䟛え物にもなる。西方浄土に垰る先祖の霊がお䟛え物をたずめるための玐ずしお、「やせうた」を䜿うず䌝わっおいる。 ## 飲食方法 氎で緎った小麊粉を棒状のだんごにし寝かせた埌、手で薄くのばしゆで、枩かいたたきなこず砂糖をたぶしお食べる。あるいは、冷やしお食べるこずもある。きなこの代わりにあんこやはったい粉、砂糖の代わりに黒砂糖を䜿甚するこずもある。たた、ココアパりダヌや抹茶パりダヌなどをたぶすなどの応甚も楜しめる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (810人分) - 小麊粉䞭力粉: 500g - å¡©: 13g - æ°Ž: 250cc - きなこ: 適宜 - 砂糖: 適宜 ## 䜜り方 1. 小麊粉に塩を入れお混ぜ、氎を少しず぀加える。 2. よくこねる。氎は粉の状態を芋ながら加え、䞀床に党郚入れおしたわないようにする。 3. 手に぀かなくなるたでこねたら、䞞くたずめる。 4. 濡れフキンで包んで、1時間くらい寝かせる。 5. 寝かせた埌、棒状にしお、芪指倧にちぎる。 6. 手のひらを䜿っおのばし、濡れフキンをかけおさらに寝かせる。 7. 手でのばしお、鍋の熱湯に萜ずしおゆでる。 8. ゆであがっただんごを冷たしおきなこ、砂糖をたぶす。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_3_1.jpg)
# 鮑腞 倧分県 **郷土料理名**: 鮑腞 **郜道府県**: 倧分県 ## 䞻な䌝承地域 倧分垂戞次地区、倧野川流域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉 ## 歎史・由来・関連行事 叀くから畑を基盀ずした穀物栜培が盛んだった倧分県。収穫した小麊を挜いた「地粉」は、「こねり」や「やせうた」ずいった料理に掻甚され、粉食文化の地盀を築かれた。「鮑腞」は、小麊粉を緎っお现いうどん状にし、薬味を入れた぀け汁だし汁に぀けおいただく麺料理。九州の戊囜倧名・倧友宗麟おおずも そうりんの家来が、アワビの腞のように小麊粉を现くのばしおゆでたものを献䞊したずころ、アワビ奜きの宗麟が非垞に気に入ったこずが「鮑腞」の名の由来だずいわれおいる。その埌、倧分の小麊の産地、戞次地区を䞭心に根づいたず考えられおいる。うどんずも異なる舌觊りや食感を奜む地元䜏民も倚い。䌌たような料理に山梚県の「ほうずう」があるが、この「ほうずう」が蚛っお「鮑腞ほうちょう」になっお䌝わったずする説もある。 ## 食習の機䌚や時季 小麊粉を緎っお食べる「だんご汁」や「やせうた」も倧分の郷土料理であるが、「鮑腞」は手延べで2m以䞊にのばすのが倧きな特城の䞀぀である。非垞に手間ず劎力がかかるため、日垞的に食べるものではなく、お盆やお祭りなど、お客様をおもおなしするずきに振る舞われた。 ## 飲食方法 小麊粉ず塩、氎を混ぜおこね、1時間ほど寝かすこずでグルテンが増え、長くのばすこずができるようになる。お湯でゆでた埌は、冷氎でしっかりしめるこずで匟力があっお噛み応えのある食感になる。たた、「鮑腞」は、぀け汁に぀けお食べるのも特城。倧分の特産品である干ししいたけやいりこからずっただし汁に、すりごたやおろししょうが、かがす、小ねぎずいった薬味を入れお味わう。麺が2m以䞊ず非垞に長いので、少しず぀箞で切りながらいただく。鶏肉、里芋、人参、倧根などず䞀緒に煮こんで、煮こみうどん颚にしお食べおも矎味である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (12人分) - 小麊粉: 1kg - å¡©: 箄35g - æ°Ž: 8カップ - いりこ: 箄30g - 也しいたけ: 箄20g - 昆垃: 箄10cm - カツオ節: 箄510g - 薄口醀油: 1カップ - みりん: 倧さじ3 - å¡©: 少々 - 薬味: ごた、かがす、しょうが、小ねぎ ## 䜜り方 1. 小麊粉に塩を入れお混ぜ、氎を少しず぀少しず぀加えながらこねる。 2. 耳たぶくらいの硬さになるたで、よくこねる。 3. 濡れフキンに包んで、15分間寝かせる。 4. 寝かせた生地を棒状にのばし、ちぎっおいく。 5. 䞀぀䞀぀が党お20gになるようにする。 6. 濡れフキンをかけおおく。この䞀぀䞀぀が1本の麺になる。 7. 6を䞡手のひらでもみながらのばす。 8. 力を入れおもんでいないず、この埌うたくのびない。 9. 党䜓の倪さを均等にするこずず、䞡端をずがらせるのがポむント。 10. さらに20分間寝かせる。 11. 指先を䜿っお、こよりをひねるようにのばしおいく。 12. ひっぱりながら、回しながら、ひたすらのばす。 13. だいたい2mくらいたでのばす。 14. 膝ず䞡腕にかけながらのばすので、割烹着は必須。 15. のばした麺は、2回折り、もろぶたにかける。 16. ここからたた少し重さでのびる。 17. 煮立ったお湯に入れおゆでる。のばした麺はすぐゆでないず、コシがなくなる。 18. 2回差し氎をしおゆでる。 19. ゆで䞊がったら、䞉぀じょうけで取り䞊げる。 20. 冷氎で掗う。 21. ざるに䞀人分ず぀たずめおいく。 22. 也しいたけ、昆垃、いりこを氎にしばらく぀けおおく。 23. 匱火で炊き沞隰前に昆垃を取り出し、10分煮おカツオ節を入れお火を止める。カツオ節が沈んだらフキンでこし、調味料で味をずずのえる。 24. 薬味は、すりごた・おろししょうが・皮付きのたた小さく切ったかがす・小口切りの小ねぎ 25. お怀に薬味を盛り付ける。かがすは盛り付ける時に少し抌し぀ぶす。 26. 食べる盎前に䞌の「鮑腞」にお湯をさし、お怀ににだし汁を泚いで完成。 27. 「鮑腞」は長いので、お箞で切りながらいただく。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「次代に残したい倧分の郷土料理」レシピ画像提䟛元 : 倧分県 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/oita_2_2.jpg)
# 煮しめ 宮厎県 **郷土料理名**: 煮しめ **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 宮厎県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 しいたけ、里芋、たけのこ、こんにゃく、厚揚げ、切干倧根、昆垃 ## 歎史・由来・関連行事 煮汁が残らないように、じっくり時間をかけお煮るこずを「煮しめる」ずいい、その調理方法から「煮しめ」ず呌ばれるようになった。珟圚ではお総菜になっおいるが、もずもずは祝い事や冠婚葬祭にはかかせない料理であった。お正月のおせちの䞉の重に敷き詰められたり、高千穂町では倜通しおこなわれる神楜奉玍での振る舞い料理ずしお提䟛されおいる。たた、昔から普段の食卓にもあがり、田怍えの時期などには、蟲䜜業の合間のお昌のおかずずしお食べられたずいわれ、銎染み深く懐かしい味である。さらに、各地域の具材も個性豊かである。䟋えば、出汁をずる玠材だけでも、地鶏、いりこ、干しアゞ、塩むワシ、昆垃、しいたけ、猪、野鳥、海の幞、山の幞などさたざたなものが䌝わっおいる。玠材に぀いおも、県北郚では干したけのこやしいたけ、県倮郚では鶏肉、西米良村ではむワシの䞞干しず、地域によっおも特色がある。 ## 食習の機䌚や時季 日垞の食事においおもよく食べられおいるが、祝いの垭など特別な日にはかかせない料理。お正月のおせち料理ではそれぞれの食材に意味が蟌められ、それらを䞀緒に煮るこずから、"家族が仲良く結ばれ、末氞く繁栄したすように"ずいう願いが蟌められおいる。 ## 飲食方法 しいたけ、里芋・たけのこ・こんにゃく・ごがう・ぜんたいなどを、調味料醀油・みりん・砂糖ず䞀緒に煮汁が残らないように時間をかけおじっくり煮぀める。䜙熱をしっかりずるこずで、さらに味がしみ蟌む。地域ごずや、各家庭での個性がさたざたにあり、季節の野菜なども加え矎味しく食べられ、故郷の味ずしお芪したれおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 也しいたけ: 4枚 - 昆垃: 1枚 - 切干倧根: 50g - こんにゃく: 1枚 - たけのこ: 1/4本 - 厚揚げ: 1枚 - 里芋: 4個 - だし: 3カップ - 【調味料A】砂糖: 倧さじ2 - 【調味料A】薄口醀油: 倧さじ2 - 【調味料A】みりん: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 也しいたけず昆垃は氎でもどしおおく。 2. 切干倧根はゆがき、氎にもどしおおく。 3. 昆垃は結び、他の材料ずしいたけは適圓な倧きさに切っおおく。 4. 鍋にだし3カップを入れ、しいたけ、昆垃、こんにゃく、たけのこを入れ、20分䜍煮お、他の材料を入れ、10分䜍煮る。 5. 4に調味料Aで味を付け、じっくり味を含たせる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「郷土料理集」 JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_1_1.jpg)
# チキン南蛮 宮厎県 **郷土料理名**: チキン南蛮 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 鶏肉むね肉 ## 歎史・由来・関連行事 延岡垂発祥で知られる「チキン南蛮」。昭和30幎代に延岡垂内の掋食店で、賄い料理ずしお぀くられたのが始たりずされる。圓時は「鶏から揚げ甘酢挬け」ずも呌ばれる料理だったようだが、その埌、タルタル゜ヌスをかけサラダなどを添える、珟圚のスタむルになり人気を博すようになった。昭和40幎代には、時折家族で出かける倖食のごちそうメニュヌずしお浞透し、やがお孊校絊食や家庭料理、県内党域で飲食店のメニュヌずしお普通に芋られるようになった。チキン南蛮の「南蛮」ずは、もずもず戊囜時代に来日したポルトガル人や、その文化を衚す蚀葉である。圌らのもたらした食文化の䞭に「南蛮挬け」があり、これは唐蟛子入りの甘酢に食材を挬けお぀くられるもので、これに鶏肉を甚いお料理されたため、「チキン南蛮」ず呌ばれるようになったずいわれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 家庭の食卓や飲食店、孊校絊食などで日垞の食事ずしお食べられおいる。 ## 飲食方法 鶏肉に小麊粉薄力粉を振り卵液を絡めたものを揚げ、甘酢に浞す。小麊粉を振った埌で卵液を絡めるこずで甘酢を吞い蟌みやすくし、口圓たりも良くなる。もずもずは、むね肉を䜿甚するのが䞀般的だったが、珟圚は脂肪分が倚く食べ応えのあるもも肉を䜿うこずもある。タルタル゜ヌスをかけた䞀般的な「チキン南蛮」ず、甘酢ダレだけで味わうシンプルな「チキン南蛮」の2系統がある。各飲食店では、オリゞナルタルタル゜ヌスの提䟛や、「チキン南蛮カレヌ」など趣向が凝らされおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (2人分) - 鶏むね肉: 240g - 薄力粉: 20g - 卵: 34g - å¡©: 0.4g - こしょう: 0.4g - 揚げ油: 適量 - 【調味料Aタルタル゜ヌス】マペネヌズ: 36g - 【調味料Aタルタル゜ヌス】ケチャップ: 2g - 【調味料Aタルタル゜ヌス】砂糖: 3g - 【調味料Aタルタル゜ヌス】ゆで卵: 10gみじん切り - 【調味料Aタルタル゜ヌス】きゅうり: 20gみじん切り - 【調味料Aタルタル゜ヌス】玉ねぎ: 20gみじん切り - 【調味料B南蛮酢】醀油: 18g - 【調味料B南蛮酢】薄口醀油: 18g - 【調味料B南蛮酢】みりん: 9g - 【調味料B南蛮酢】酢: 30g - 【調味料B南蛮酢】砂糖: 30g - 【調味料B南蛮酢】䞃味唐蟛子: 少々 ## 䜜り方 1. きゅうり、たたねぎ、砂糖、ゆで卵、マペネヌズ、ケチャップをたぜ調味料Aを぀くる。 2. 調味料Bの材料を入れお混ぜ火にかけ、䞀床沞かす。 3. 鶏むね肉に塩・こしょうをし、薄力粉をたぶし、ずき卵を぀け170床の油で揚げる。揚がったら南蛮酢に浞ける。 4. 皿に野菜・汁気を切った鶏むね肉を盛り付け調味料Aのタルタル゜ヌスをかける。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「みやざきの郷土料理 ぞらしおレシピ」 宮厎県食生掻改善掚進協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_2_1.jpg)
# 魚ずし 宮厎県 **郷土料理名**: 魚ずし **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 宮厎県北沿岞郚 ## 䞻な䜿甚食材 アゞ、酢 ## 歎史・由来・関連行事 「魚ずし」ずは、サバやアゞなどを䜿っお぀くる姿ずしのこずで、いわゆる䞀般にいうサバずし、アゞずしのこずである。宮厎県沿岞郚、特に江戞時代に倩領地であった門川町の名物で、その昔はいも焌酎ず䞊ぶ、倩領地にやっおくる圹人の埅望の䞀品であったずいわれおいる。サバ、アゞのほかむワシ、カマスなども䜿われる。もずをたどれば、四囜の郷土ずし・姿ずしに行き着くずいい、四囜から察岞の宮厎県に枡っおきた人々が䌝えたものずもいわれおいる。か぀おは冬祭りには必ず぀くるごちそうであった。たた、普段から、日向灘でずれる新しい魚を行商人が持っおくるので、手軜に぀くっおいた。サバ、アゞは背開きに、むワシは腹開きにし、塩でしっかりしめる。その埌、酢に挬け蟌む。赀いずころがないように䞭たで酢でしめ䞀晩酢に぀けおおいおもよい。 ## 食習の機䌚や時季 各家庭によっお味付けが違う。おめでたい時のごちそうや、お盆、正月、祭りの際に぀くる。たた祭りの時はすぐ売れ切れるほどの人気商品になっおいる。脂がのり身の旚味がある最高の寒サバのみを䜿ったサバの「魚ずし」は、絶品だず地元では評䟡されおいる。 ## 飲食方法 川南町の通浜では旬の小魚ですしを぀くっおおり、レンコダむ、小アゞを䜿い、ずれたおの小魚を䞉枚におろしおから、塩をふり、酢に挬ける。この酢の挬け具合が熟緎の技の芋せどころで矎味しさのポむントである。魚を酢に挬けおいる間にすし飯を぀くり、たず酢ず砂糖で合わせ酢を぀くり、それを炊き立おの、ほかほかごはんにむらなく混ぜ合わせ、ゆっくりず冷たしおいく。その埌、ごはんを䞀぀かみしお手の平でコロコロず食べやすいかたちに䞞め、皋良く酢に挬けた魚を䞊にのせお食べる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 魚アゞ: 適量 - ç±³: 3合 - å¡©: 適量 - 酢: 適量 - 【調味料A合わせ酢】酢: 300g - 【調味料A合わせ酢】砂糖: 250g - 【調味料A合わせ酢】塩: 7g ## 䜜り方 1. 魚をひらいお、塩少々でしめる。それを酢に浞け、䞀晩おく。 2. ごはんに調味料Aを混ぜお酢めしを぀くり、冷たす。 3. おにぎり皋床の酢めしを现長くにぎり、魚たるごずのせおにぎる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」 JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_3_1.jpg)
# ふたたびだんご 宮厎県 **郷土料理名**: ふたたびだんご **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県北郚沿岞郚 ## 䞻な䜿甚食材 やわみ、小麊粉、あんこ、よもぎ ## 歎史・由来・関連行事 宮厎県の東北郚にあり、東は日向灘に面し五぀の川が流れる自然豊かな延岡垂には「ふたたびだんご」ずいう地元の人から人気のあるおや぀がある。぀くり方はもち粉ず小麊粉を6察4の割合で合わせ、氎を加えお耳たぶほどの柔らかさになるたでよくこねる䜜業からはじめ、そこに川原から摘んできたみずみずしいよもぎの新芜を入れお蒞し、再び生地を぀く。「ふたたびだんご」づくりのポむントは、名前の由来にもなっおいるこの䜜業にある。通垞のだんごづくりはこねる䜜業は䞀回であるが「ふたたびだんご」ははじめにこねお、再び぀く。このようにしおできた生地はずおも柔らかく、ふわっずした食感になる。最埌にできあがった生地に特補の甘みを抑えたあんこを包んできな粉をふりかけたらできあがりである。新鮮なよもぎが銙る「ふたたびだんご」は若草色が目にもあざやか。たた、だんごに䜿われおいるやわみずは、手軜にだんごづくりができるようにず、あらかじめもち粉ず䞊新粉をブレンドしただんご粉のこずで、普通のだんご粉より、柔らかい食感のだんごができあがる。 ## 食習の機䌚や時季 よもぎは昔から薬草ずしお煎じたりしお食されたり、その殺菌効果から匂い消しなどにも利甚されおきた。春先に柔らかいよもぎの葉が出おくるので、この時期「ふたたびだんご」がよく぀くられる。 ## 飲食方法 やわみず小麊粉を混ぜ氎を入れながらこね耳たぶくらいの柔らかさになったらよもぎを包み蟌み、沞隰した鍋に入れゆでる。ゆであがったらすり鉢に入れ぀き぀ぶし、少々の塩を入れ、よもぎの色が党䜓にたわるようにこねる。ピンポン玉くらいに取り、あんを入れ、包み蟌み、䞞めおきな粉をたぶす。よもぎの銙りがする若草色の柔らかなだんごが出来䞊がる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (20個分) - やわみ: 350g - 小麊粉: 150g - あんこ: 500g - よもぎ: 100gゆでたもの - きな粉: 適宜 - å¡©: 少々 ## 䜜り方 1. やわみず小麊粉を混ぜ、氎を入れながらこねる。耳たぶくらいの柔らかさになったら、5等分しお、よもぎを包み蟌み、沞隰した鍋に入れ、ゆでる。浮きあがっおくればよい 2. ゆであがったらすり鉢に入れ぀き぀ぶし、塩少々を入れ、よもぎの色が党䜓にたわるようにこねる。 3. ピンポン玉䜍に取り、あんを入れ、包み蟌み、䞞めおきな粉をたぶす。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_4_1.jpg)
# めひかりの唐揚げ 宮厎県 **郷土料理名**: めひかりの唐揚げ **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県北地方沿岞郚、延岡垂 ## 䞻な䜿甚食材 メヒカリ ## 歎史・由来・関連行事 メヒカリは、延岡垂の沖合、日向灘の氎深300m前埌のずころで持獲される515cm皋の小魚で、目が倧きく青くキラキラ茝いお芋えるこずから「メヒカリ」ず呌ばれるようになった。和名で「アオメ゚゜」ずいう。か぀おは、底匕き網持の深海゚ビ匕き網で取れる雑魚ずしお扱われ、持垫たちの食事であったり逊殖甚の゚サずしお䜿われおいた。芋た目に反した、淡癜な癜身ずふんわりずした食感を知っおもらうべく、延岡垂の日本料理店が詊行錯誀を繰り返し、料理を開発し提䟛しおから、マスコミで玹介され脚光を济びるようになった。メヒカリは宮厎固有の魚ではなく、犏島県いわき沖でもよく捕れ、小名浜枯の名物ずなっおいる。江戞時代の延享4幎1747幎)、内藀家九代が磐城平藩から延岡藩に転封された瞁で平成9幎1997幎、延岡垂ずいわき垂は兄匟郜垂ずなったが、こうした瞁が、䞡地域のメヒカリを食べる習慣にも圱響しおいるずいわれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 産卵期の56月は犁持ずなるが、犁持期を陀けばほが通幎氎揚げされる。最盛期は78月頃で、解犁時期ずも重なるこずから、地元延岡垂では垂民が解犁を心埅ちにしおいる。 ## 飲食方法 頭郚を切り萜ずし、内臓、うろこを取り氎ですすぎ氎気をきる。塩こしょうをふりかけ、小麊粉たたは片栗粉をたぶし、180℃に熱した油で揚げる。もずもず骚の柔らかい魚のため、から揚げにするず骚を気にせず、たるごず矎味しく食べられ、お酒の肎ずしおも喜ばれる。唐揚げ以倖にも、南蛮挬け、倩ぷらや塩焌など、特に新鮮なものはお刺身で食べられおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (2人分) - メヒカリ: 100g - こしょう: 少々 - å¡©: 小さじ1/23g - 小麊粉: 倧さじ2/36g - æ²¹: 適量 ## 䜜り方 1. 䞋凊理をしたメヒカリに、こしょう・小麊粉・塩をたぶす。 2. 油を180℃に熱し、1を入れる。 揚げ色が぀いたら、裏返す。 ## レシピ提䟛元 Not found ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_5_1.jpg)
# 歳ずり膳幎取り膳幎越し料理 宮厎県 **郷土料理名**: 歳ずり膳幎取り膳幎越し料理 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 北郚地域、䞭郚地域など ## 䞻な䜿甚食材 タむ・塩むワシなどの魚、昆垃、倧根、人参、豆腐、しいたけ ## 歎史・由来・関連行事 倧晊日の倜に高膳に盛られた豪華な料理を家族揃っお食べ、お正月を迎える。その時に食べられるのが「歳ずり膳」だ。歳神様に䞀幎間の無病息灜を感謝し、新たな歳神様をお迎えするため、お䟛えした膳ず同じものをいただく。倧晊日は倜半から翌未明たで起きお祝い、神瀟や寺院に参詣する。元旊の朝食には、雑煮が぀くが、家事も炊事もなるべくおこなわず、前倜の残りを食べ、静かに幎の初めを祝う颚習である。珟圚でもこの颚習を残す地域はある。この颚習は叀いお正月の迎え方であり、旧暊を䜿甚しおいた頃たで遡る。旧暊では日没埌に䞀日がはじたるずされおいたので、倧晊日の倕方から元旊ずしお新しい幎をお祝いした。圓時は生たれ幎を1歳ずする数え幎で幎霢を衚したので、お正月を迎えるこずで、歳を䞀぀増やしおいた。家族揃っお䞀぀歳をずるこずを喜び、歳神様、新幎を迎える正月料理ずしお特別なものであったのは違いない。 ## 食習の機䌚や時季 倧晊日からお正月にかけお、䞀幎間の無事を歳神様に感謝し食べられる。お膳には「歳ずり魚」が甚意されるこずが倚く、沿岞郚では瞁起物であるタむや、山間郚では䞻に塩むワシが䟛されおいた。珟圚のような茞送手段のない頃では、魚は貎重な食材ずされ、ごちそうずされおいた。 ## 飲食方法 地域によっお䜿う具材や内容は様々であるが、歳ずり魚、煮しめ、癜和え、煮豆、なたす、ご飯おこわ、吞い物などが䞊びお正月のごちそうずしお食べおいた。䞉が日䞭はその残りを食べるこずが倚く、各地域・各家庭で個性のある煮しめが぀くられおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (各10人前) - 【煮しめ】也燥ぜんたい: 50g - 【煮しめ】干したけのこ: 30g - 【煮しめ】干ししいたけ: 小10個 - 【煮しめ】早煮昆垃: 50g - 【煮しめ】厚揚げ: 5枚 - 【煮しめ】こんにゃく: 1ず1/2枚 - 【煮しめ】里芋: 小10個 - 【煮しめ】煮干しだし: 5カップ - 【煮しめ】砂糖: 倧さじ5 - 【煮しめ】酒: 倧さじ3 - 【煮しめ】醀油: 倧さじ3ず1/2 - 【うずら豆の煮豆】うずら豆: 500g - 【うずら豆の煮豆】氎: 適量 - 【うずら豆の煮豆】砂糖: 300g - 【うずら豆の煮豆】塩: 少々 - 【癜和え】こんにゃく: 2ず1/2枚 - 【癜和え】癜菜: 1/4個 - 【癜和え】人参: 1本 - 【癜和え】豆腐: 2䞁 - 【癜和え】癜ごた: 倧さじ5 - 【癜和え調味料A】砂糖: 小さじ2ず1/2 - 【癜和え調味料A】醀油: 倧さじ1ず1/2 - 【癜和え調味料B】砂糖: 倧さじ1ず1/2 - 【癜和え調味料B】塩: 小さじ1ず1/2 - 【なたす】倧根: 500g - 【なたす】人参: 75g - 【なたす】塩: 小さじ1 - 【なたす】酢じめのアゞ: 2å°Ÿ - 【なたす】ごた: 少々 - 【なたす】束葉柚子: 少々 - 【なたす甘酢】砂糖: 倧さじ7 - 【なたす甘酢】酢: 180ml - 【なたす甘酢】氎: 75ml - 【なたす甘酢】塩: 小さじ1 - 【栗おこわ】もち米: 6カップ - 【栗おこわ】栗: 250g正味 - 【栗おこわ】小豆: 1カップ - 【栗おこわ】塩: 小さじ1 - 【栗おこわ】癜ごた: 少々 - 【吞い物】やたのいも粘りのあるもの: 250g - 【吞い物】朚綿豆腐: 2/3䞁 - 【吞い物】小麊粉: 適量 - 【吞い物】揚げ油: 適量 - 【吞い物】干ししいたけ小: 10個 - 【吞い物】み぀ば: 10本 - 【吞い物】束葉柚子: 10個 - 【吞い物】だし汁煮干しだし: 5カップ - 【吞い物】薄口醀油: 倧さじ3ず1/2 - 【吞い物】塩: 小さじ2ず1/2 - 【吞い物】酒: 倧さじ2ず1/2 - 【幎取り塩むワシの焌き物】塩むワシ: 10匹 - 【幎取り塩むワシの焌き物】柑橘類の茪切り: 10枚1/2のもの ## 䜜り方 1. 【煮しめ䞋準備】1也燥ぜんたいはや干したけのこは、䞋ゆでしお、アクを抜いおおく。2干ししいたけはもどしおおく。固い軞は切り萜ずす。3昆垃は23分氎にもどしお、長いたた10cm間隔䜍で結び目を぀くっおから切る。4里芋は、面取りをしながら皮を剥いお、塩を振りかけおよく揉み、ぬめりを取り、氎掗いをしおおく。5こんにゃくは薄切りにしお、真ん䞭に切り目を入れ、手綱にする。 2. 【煮しめ】1倧鍋にだし汁を入れ、しいたけ、結んだ昆垃を入れお、昆垃が軟らかくなるたで煮る。2昆垃を取り出しお、ぜんたい、たけのこ、里芋、こんにゃくを入れ、軟らかくなるたで煮る。3厚揚げを入れ、昆垃をもどし、砂糖、酒、醀油、塩を入れお、萜し蓋をしお煮蟌む。すべおが軟らかくなったら、火を止め、そのたた3時間ぐらいおいお味を含たせる。41人前ず぀噚に盛り付ける。 3. 【うずら豆の煮豆】1うずらは䞀晩氎に぀ける。2うずら豆を䞀床沞隰させ、アクが出おきたら、湯を捚おる。3新しい氎を入れ、豆が柔らかくなるたで、アクを取りながら匱火で煮る。4柔らかくなったら砂糖を数回に分けお入れ、最埌に塩少々加える。 4. 【癜和え】1こんにゃくは3cm長さの现切りにしおゆでお、調味料Aで䞋味を぀けおおく。2癜菜は1cm幅の短冊切り、人参は3cmの拍子切りにしお、それぞれゆでおおく。3氎切りした豆腐をすり鉢ですり、調味料Bで味をずずのえる。43に1ず2を混ぜ合わせ、噚にもり、ごたをふる。 5. 【なたす】1倧根ず人参は千切りにしお塩を振り、しんなりしたら氎分をよくしがる。2酢じめのアゞも千切りにする。31ず2を混ぜ、甘酢で和える。4噚に盛り、ごたをふり、束葉柚子をのせる。 6. 【栗おこわ】1栗は熱湯で1分ゆで、鬌皮ず枋皮を剥いお、1/2の倧きさにする。2小豆はたっぷりの氎で23分ゆで、䞀床湯を捚おおアクをぬく。鍋に小豆ず小豆がかぶる䜍の氎を入れ、沞隰したら匱火にしお少し固めにゆであげる。小豆の煮汁をおたたですくっお、できるだけ高いずころから萜ずすを繰り返すず、鮮やかな煮汁になる。3小豆ずゆで汁に分けおおく。ゆで汁はもち米の6割皋床の分量ゆで汁のうち、1.5カップを取り分け、塩小さじ1/3を入れおおく。ゆでた小豆ず塩を入れたゆで汁はラップをしお、冷蔵庫で保存しおおく。4冷たしたゆで汁にもち米を䞀晩挬け、十分に吞氎させる。5翌日、蒞し噚を熱くしおおく。6氎気を切ったもち米を、蒞し垃フキンを敷いた蒞し段の䞊に広げお蓋をしお匷火で玄20分蒞す。7もち米を蒞し垃垃巟ごず取り出しお、ボりルに移し、3の取り分けおおいたゆで汁を回しかけお、再び蒞し段にもどす。䞊に栗、小豆を散らし、さらに匷火で20分蒞す。8蒞し噚から蒞し垃フキンごず取り出しお飯噚にあけ冷たす。噚に盛り、ゎマ塩癜ごたをふる。 7. 【吞い物】1やたのいもは皮を剥いおすりおろしお、氎きりしお朰した豆腐ず混ぜ合わせる。緩い時は小麊粉を加えお調敎する。がたっずするぐらいの固さ2スプヌンですくっお油に入れ、衚面が色づくたで揚げる。3もどした干ししいたけをだし汁に入れお火にかけ、薄口醀油、塩、酒で味を調える。4怀に2のやたいもの団子、しいたけを入れお汁を匵り、ゆでた䞉぀葉ず束葉柚子を添える。 8. 【幎取り塩むワシの焌き物】1塩むワシはグリルなどで焌く。尟は焊げやすいので泚意する。2さわらの葉を敷いた䞊に盛り付け、柑橘類の茪切りを添える。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 藀本 茝子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_6_1.jpg)
# 菜豆腐 宮厎県 **郷土料理名**: 菜豆腐 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県北地方山間郚 ## 䞻な䜿甚食材 倧豆、にがり、銙りの匷い野菜 ## 歎史・由来・関連行事 怎葉村は熊本県ず境を接する山間郚にあり、平家の萜人䌝説が残る静かな村である。この村では、日垞生掻の䌚話に䞊方蚀葉が䜿い継がれおおり、食生掻の䞭でも京料理を思わせる料理がある。それが豆腐料理の「菜豆腐」である。ここでは癜豆腐も぀くるが、四季折々の季節の銙りず颚味を愛で、豆腐の䞭に、春は菜の花、山藀の花など季節の花や、䞉぀葉を入れたり、秋から春にかけお自生する野沢菜によく䌌た「平家かぶ」ず呌ばれる青菜をゆでお混ぜた「菜豆腐」を぀くる。豆腐の䞭に花や青菜を混ぜるのは、豆腐の色合い、味、滋逊補匷もさるこずながら、豆腐の増量を目的にしおおり、やせた土地でも育぀「平家かぶ」を利甚し、貎重な倧豆を節玄しおきた。なかでも藀の花豆腐は、県内でも他に類をみない珍しい豆腐であり、これは、毎幎5月10日前埌の米の皮たきの祝いの䞀品ずしお぀くられる。 ## 食習の機䌚や時季 半䞖玀ほど前たで、怎葉村の人たちにずっお日垞食は雑穀䞭心で豆腐はごちそうだった。今でもその䌝統は脈々ず根付いおおり「菜豆腐」は祭り、結婚匏などのめでたい祝い事や、葬匏、法事にも䜿われたずいわれ、怎葉村では村人の生掻に銎染んだ味であった。 ## 飲食方法 ぎりっずした味のするからし菜を入れたり、桜、山怒の葉、倧根の葉を干したものなどを甚いたりするが、近幎は倧根、人参、里芋、青じそ、ほうれん草など季節の野菜を甚いるようになった。「菜豆腐」の食べ方は、氎に぀けずに適圓な倧きさに切り、醀油、緎り味噌、柚子味噌を぀けおそのたた食べる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (10䞁分) - 倧豆也: 5kg - にがり粉: 100150g - 銙の匷い野菜をゆがいたもの平家かぶ、人参等: 900g1kg季節によっお倉わる ## 䜜り方 1. 倧豆は氎にもどし、すり぀ぶし、火にかけ沞隰させ、豆乳を぀くる。 2. 野菜はぬるた湯でおいねいに掗い、冷たした湯7080℃にさっずずおし、现かく切る。季節の花等も入れおも良い。藀の花、菜の花等 3. 豆乳に、にがり合わせ、野菜を入れ豆腐型に流し蟌む60℃皋床 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_7_1.jpg)
# かっぜ鶏 宮厎県 **郷土料理名**: かっぜ鶏 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県北地方山間郚 ## 䞻な䜿甚食材 地鶏、しいたけ、人参、ごがう、くれ竹 ## 歎史・由来・関連行事 神話ず䌝説の町ずしお知られる宮厎県高千穂町。この地方では竹のこずを「かっぜ」ず呌ぶ。か぀お、蟲䜜業の合間に竹を噚代わりにしお湯を沞かしお茶を入れたり、竹を氎筒ずしお䜿うなどしおいたが、氎を泚ぐ時に「かっぜかっぜ」ずいう音がするこずが由来ずいわれおいる。かっぜ竹を噚ずしお䜿う料理が「かっぜ鶏」で、竹が豊富にある高千穂町では、昔から食べられおいる。竹の節ず節の間の䞀郚をくり抜き、そこに䞋味を぀けた鶏肉や野菜類などを詰める。くり抜いた郚分をふたのようにしおかぶせ、竹ごず火にかける。具材は竹の䞭で蒞されるようにしお、ゆっくりず熱が通っおいく。そこに、竹から出る銙りず゚キス油分が加わり、たろやかで独特な味わいずなっおいく。竹の颚味を楜しむ料理でもあるため、噚に䜿う竹は、゚キスが出やすい1幎ものの若い青竹が良いのだそうだ。竹の噚を䜿うこずず、鶏肉を入れるこず以倖は、特に決たりはなく、具材も味付けも自由である。 ## 食習の機䌚や時季 地元の祭りやむベントなどで振る舞われるこずも倚い。元々は山林の仕事や刈干し切り山や荒れ地でカダなどを刈り取る䜜業などの昌食時に、谷川の枅氎をくんできお、山茶の生葉を入れ、たき火で枩めおお茶を飲んだこずが最初であった。その埌、青竹のよい銙りや健康によいずされる瀝青油せきれいゆがでるずいうこずもあり、地鶏、なば、人参等の地元蟲産物を混ぜ合わせ、竹筒の䞭で蒞し焌きにする「かっぜ鶏」にも利甚されるようになり、お茶ずずもに山林の仕事の食事で食べられるようになった。 ## 飲食方法 秘䌝のたれは、家庭によっお調味料が異なる。青竹をくり抜いお竹筒を぀くるが、青竹がなければ、土鍋でも代甚が可胜で、囲炉裏の代わりにBBQコンロで焌くこずも可胜である。竹筒の䞭に地元の焌酎を入れ、囲炉裏などで燗をした酒を「かっぜ酒」ずいい、「かっぜ鶏」ず䞀緒に頂く。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 地鶏: 1枚200250g - ごがう: 150gささがき - しいたけ䞭: 2枚 - 人参: 少々 - にら: 1/2束 - にんにく: 23かけ - 塩こしょう: 少々 - 醀油: 倧さじ1 - くれ竹: 1節 ## 䜜り方 1. 地鶏を食べやすい倧きさに切る。ごがうはささがき、にらは23cmの長さに切る。しいたけは薄切り、人参は现切りにする。にんにくは薄切りにしおおく。 2. 1を党郚混ぜ合わせお、塩こしょう、醀油で䞋味を付ける。 3. くれ竹を準備しお節の䞭倮をノコギリを䜿っおあける。竹を掗っお䞭に2を詰める。 4. 炭火で蒞し焌きにする。途䞭、蓋をずり、味をずずのえる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_8_1.jpg)
# そたげ 宮厎県 **郷土料理名**: そたげ **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県北地方山間郚 ## 䞻な䜿甚食材 そば粉、倧根、人参、ねぎ ## 歎史・由来・関連行事 「そたげ」の「そた」はそばの事で、「げ」はおかゆのこず。怎葉村の郷土料理の「そたげ」は煮干しの出汁を効かせた野菜の入った汁で぀くったそばがきのこずである。䞀方、鹿児島県の郷土料理の「そたげ」は、さ぀たいもを煮お、熱々のうちに぀ぶしたずころにそば粉を加えお䞞めたもので、䞭にあんこを入れる堎合もあるようである。郜城垂ではさ぀たいもを熱いうちに煮おそば粉を混ぜお぀くるものもある。同様のものを怎葉村間柏原あたりでは「゜バガむ」ずいい、戊䞭頃たで食べおいたずいわれおおり、さ぀たいものねったくりねりくりを぀くっお火からおろす際にそば粉を入れお混ぜ、鍋から出しお切っお食べおいた。そばは、タデ科の䞀幎草でやせ地や涌しい山地に適し、8䞖玀頃から栜培されおいた。そばを播いおそばの実が出来たら刈り、その刈ったそばを束ねおよく也燥させ、むしろの䞊でぱたぱたず叩いお実を萜ずす。これを石臌でひいお粉にしおそば粉を぀くっおいた。そばの栜培は米を節玄するためでもあったが、「そたげ」は淡癜な山菜や野菜の味を、油、薬味を甚いお、濃厚にしお枅鮮な味を぀くり出した芋事なそば料理である。 ## 食習の機䌚や時季 その昔はお米の代甚ずしお食べられ、寒い日に食べられ「そたげ」が固くなったら囲炉裏で焌いお食べおいた。 ## 飲食方法 いりこでだしをずり、野菜は千切りにしお、塩、醀油で味付けしお煮る。煮立ったずころぞそば粉を混ぜ蟌みだんご状にする。「そたげ」は固くなったら、小さく切っお焌いおも食べられる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (1人分) - そば粉: 100g - 倧根: 30g - 人参: 20g - ねぎ: 40g - 青菜: 適宜 ## 䜜り方 1. いりこでだしをずり、野菜は千切りにしお、塩、醀油で味付けをしお煮る。 2. 煮立ったずころぞそば粉を混ぜ蟌み、団子状にする。「そたげ」は固くなったら、小さく切っお焌いお食べおも矎味しい。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「怎葉の郷土料理」怎葉村圹堎総務課 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_9_1.jpg)
# 皗ずヌしヌ皗がゆ 宮厎県 **郷土料理名**: 皗ずヌしヌ皗がゆ **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 宮厎県北郚山間郚 ## 䞻な䜿甚食材 皗ひえ、猪肉 ## 歎史・由来・関連行事 雑炊のこずを「ずし」ずいう。お米は貎重であり正月や祭事に食しおおり、昔の普段は、「皗めしピメシ」が䞻食であった。「皗ひえ」は、雑穀の䞀皮で瞄文以前から食べられおきおおり、日本生たれの雑穀ず掚定されおいる。倖皮が非垞に固く長期の貯蔵に耐えるこずで重宝されおきた。焌畑では、粟ず共に、2幎目に栜培されおいる。皗の効果・効胜の䞀぀ずしお䜓を枩める働きがあり、私たち日本人の䜓質や颚土に合った食べものである。「皗めし」は熱いうちは銙ばしいが、冷めるず味が萜ちる。しかし、他の穀物ず比べお腹持ちが良かった。山間郚に䜍眮する怎葉村では、今も狩猟が盛んにおこなわれおおり、猪の骚付き肉を湯がいたスヌプに米、皗、内臓肉、野菜などを入れお炊くあげる雑炊のこずを「皗ずヌしヌ」ず呌ばれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 ごはんの少ないずきや、寒い日の倕食によく぀くる長い冬の栄逊補絊源だった。昔はたくさんの量を぀くっお家族分を少量の鍋にずりわけお、それをだし汁で増やしおあたためお食べおいた。怎葉村では猪をずっおさばくず身や骚を倧鍋で氎炊きし、アクをずっおそこに皗を入れ雑炊にしお村䞭に振る舞った。その時の味付けは塩のみずしおいた。 ## 飲食方法 皗の米粟癜した皗の糠を流す皋床に軜く掗い、あらかじめ取っおおいた猪のだし汁に皗を入れ、トロ火にかけお玄2時間アクをすくい取りながら煮る。味付けは塩のみがよい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (1人分) - ピ: 20g - 猪肉: 30g - アサツキ平家蕪の葉等: 10g - ç±³: 60g - å¡©: 適量 - だし汁シシ: 適量 ## 䜜り方 1. ピの米粟癜したピの糠を流す皋床に軜く掗う。 2. 䞀口倧に切った猪肉を油でよく炒める。あらかじめ取っおおいた猪のだし汁にピを入れ、トロ火にかけお玄2時間アクをすくい取りながら煮る。味付けは塩のみがよい。 3. 猪肉に火が通ったら、米ず氎を加えお煮蟌む。おろし際に小口切りにしたアサツキ等の青味をふり入れる。䞭火以䞊にするず早く煮えるが、独特のずろ味が出ないので泚意。 4. 沞隰したら、綺麗にした皗を入れお、かき混ぜながら、皗が軟らかくなるたで、䞭火でじっくりず煮蟌む。2時間ぐらいかかるここでも䞭火以䞊にするず早く煮えるが、独特のずろ味が出ないので泚意。途䞭で氎も远加する。 5. 煮えたら、最埌に塩で味を調える。おろし際に、刻んだ平家蕪の葉を散らす。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「怎葉の郷土料理」怎葉村圹堎総務課 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_10_1.jpg)
# ずうきびめし 宮厎県 **郷土料理名**: ずうきびめし **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県北地方山間郚 ## 䞻な䜿甚食材 ずうきび、米 ## 歎史・由来・関連行事 「ずうきびめし」は、その昔この地方では、麊飯ずずもに䞭心になる䞻食であった。ずうきびずうもろこしは、倏、畑や焌畑に皮を播き、秋の䞭頃に収穫し、ゆでおそのたたおや぀ずしお食べたり、焌いおたべたりした。ずうきびは、収穫したら束にしお銬小屋の軒䞋の竹さおに掛け、じっくりず也燥させる。そしお山々から吹き降ろす寒颚を受け、旚味を蓄える。也燥させたずうきびを螏臌ふみうすで螏み、也燥させたずうきびの実のひき割りを混ぜお炊いたのが「ずうきびめし」であり、高千穂町、五ケ瀬町、日之圱町など高千穂地方のふるさずの味だ。米が貎重だった時代、「割りずうきび」で米のかさを増し、人々の腹を満たした。ずうきびは高千穂町史によるず、倧正時代は雑穀の䜜付面積の6割を占め、食糧や家畜飌料に利甚されおいたずいう。たた、「ずうきびごはん」ずも呌ばれる。 ## 食習の機䌚や時季 か぀おのこの地方の蟲村では、䞀幎䞭麊飯だけでは飜きおしたうこずもあり、もの足りないず感じる面もあった。そんなずき、「ずうきびめし」の銙りず圩りが食欲を満たしおくれた。炊きたおはそのたた食べるが、冷えるず矎味しくないので、昌ず倜の分は熱いうちににぎり飯にしおおき、日垞的には囲炉裏で焌いお食べおいた。 ## 飲食方法 北海道の「ずうきびめし」はバタヌが入るが、宮厎県の「ずうきびめし」は米に1割か2割のずうきびを混ぜお、氎加枛は少し倚めにし、塩を入れお炊く。最初から米ず炊く堎合ず、ずうきびをゆがいおおいおあずから米に加える堎合がある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (1人分) - ずうきび: 20g - ç±³: 160g ## 䜜り方 1. ずうきびは、あら挜きしたものを甚いお぀くる。小さく挜いたものは、なたのたた米ず䞀緒に掗い、普通の氎加枛で炊く。 2. あら挜きのずうきびをあらかじめ少し柔らかくなるたでゆでおおく。 3. 柔らかくしたずうきびを米ず䞀緒に炊く。その際、少し塩味を付けた方が矎味しい。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「怎葉の郷土料理」怎葉村圹堎総務課 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_11_1.jpg)
# 冷や汁 宮厎県 **郷土料理名**: 冷や汁 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県倮地方 ## 䞻な䜿甚食材 いりこ、豆腐、きゅうり、なす、麊飯、青じそ、みょうが ## 歎史・由来・関連行事 「冷や汁」は、即垭のかけ汁で宮厎県の平野郚を䞭心ずする郷土料理である。近幎は、食文化の情報が広がるに぀れお県内に広がり、暑く湿気の倚い宮厎県の気候颚土の䞭で根づいおいった。自然豊かで山の幞、海の幞に恵たれ黒朮に面した日向灘で採れる新鮮で豊富な魚介類、倪陜の恵みを受けた野菜や䜜物など、矎味しい食材の持ち味を生かした食べ方が「冷や汁」である。蟲民たちが暑い倏に、麊飯に生味噌をのせ、それに氎をかけお食べおいたこずが元になっおいるずいわれおいる。麊飯のほうも、か぀おは、䞞のたたの倧麊をいったん炊いおから、氎を加えおふやけさせ、それをもう䞀床炊き䞊げたものであったらしい。山地の倚い宮厎県の蟲民たちにずっお、藩政時代には、米はきわめお貎重なものだったこずがうかがえる。 ## 食習の機䌚や時季 か぀お蟲民が倏の重劎働をおこなう際、時間や食欲のない時でも充分な栄逊補絊や䜓力回埩のために、簡単に食べられる生掻の知恵ずしお䌝承されおきた料理である。近幎は少なくなったが、蟲家や旧家などでお盆に芪戚䞀同が䌚した時、宎垭の締めに食されるこずが倚かった。 ## 飲食方法 タむかアゞなどの魚を玠焌きにしお、身をほぐし、骚を䞁寧にずっおおく。すり鉢で癜ゎマをすり、ほぐした魚の身ず味噌を入れおすり合わせ、これをすり鉢の内偎にたんべんなくぬり぀けお、炭火の䞊にさかさたに䌏せ、味噌の衚面にいくらか焊げめが぀くくらい炙る。焌いた味噌をだし汁でずいお、味噌汁より濃いめの汁にしあげ、これを冷たくしおおき、小口切りにしたきゅうりをのせ熱い麊飯に冷汁をかけお食べる。タむやアゞなどを䜿うのはぜいたく版で煮干しを炒ったものを材料にする堎合もある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (6人分) - いりこ: 50g - 味噌: 110g - ごた: 40g - ピヌナッツ: 50g - 豆腐: 1/2䞁 - きゅうり: 1本 - しそ: 23枚 - みょうが: 少々 - しょうが: 少々 - 麊飯: 6杯 ## 䜜り方 1. いりこの頭ず腹わたをずり、フラむパンで炒っおおく。 2. ごたも軜く炒っおおく。 3. すり鉢でいりこ、ごた、ピヌナッツをよくする。味噌を加え、さらによくする。 4. 豆腐を入れおすり混ぜる。豆腐は手で぀ぶすようにほぐし混ぜる。 5. 3に人肌くらいに冷たしたお湯600mlを入れ、味噌汁より濃いめに溶かす。 6. きゅうりは茪切り、青じそ、みょうが、しょうがはみじん切りにしたものを加える。※味噌玉に豆腐をすり混ぜず、最埌に豆腐、きゅうり、青じそなどの薬味をいれる぀くり方もある。 7. ごはんにかけお食べる。 8. ※3をすり鉢の内偎にたんべんなく塗り぀け、逆さにふせおコンロの匱火であぶるか、アルミに薄くのばし、トヌスタヌなどで焊げ目を぀けおもおいしい。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_12_1.jpg)
# 千切り倧根切り干し倧根のただか挬け 宮厎県 **郷土料理名**: 千切り倧根切り干し倧根のただか挬け **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県䞭地方 ## 䞻な䜿甚食材 千切り倧根、人参、スルメむカ ## 歎史・由来・関連行事 「ただか挬け」ずは、宮厎県の郷土料理の挬物である。あたりの矎味しさに出来䞊がるのが埅ち切れず「ただかぁ」ずいう声があがるこずが名前の由来ずいわれおいる。千切り倧根、煎り倧豆、人参、スルメ、昆垃など䜓に良いものばかりが具材に入る健康的な料理である。宮厎県は、党囜の千切り倧根の倧郚分を生産しおいる䞀倧産地である。なお、千切り倧根は関西以西の呌び名で、関東では「切り干し倧根」で知られおいる。江戞時代からの代衚的な干し物で、圓時は尟匵ものの愛知県産が䞻流だった。明治になるず、関東地方には千葉産、関西地方に名叀屋ものが出回り、宮厎県ものが垂堎に倚く出るようになったのは、昭和10幎1935幎頃からである。原料は青銖倧根ずもいわれる宮重倧根で、明治30幎1897幎ごろ、愛知県から宮厎県に移怍され、同時に千切りの技術も䌝えられた。宮厎県の䞻産地は囜富町で、田野町、枅歊町がこれに続く。生産量は豊䜜・䞍䜜で異なるが、幎間で2,500トンから3,000トンになる。毎幎11月䞋旬から2月にかけお、囜富町の畑には千切りを干す棚がずらりず䞊び、その景色は冬の颚物詩ずもなっおいる。蟲家では収穫した倧根を掗っお千切りにし、すぐ棚に広げ、霧島おろしの冷たい西颚にさらす。真っ癜い倧根は霧島おろしず南囜特有の匷い日差しのもず、半日から1日あたりで、薄茶色に瞮れた千切り倧根に生たれ倉わる。 ## 食習の機䌚や時季 䞀幎䞭぀くられおいるが、特に新しい千切り倧根の出来る冬の季節に぀くる家庭が倚い。 ## 飲食方法 千切り倧根は、流氎で手早く掗い、氎気を絞る。 人参ずしょうがは千切りにし、干し昆垃は、フキンで拭き千切りに切る。スルメむカは火で炙り小さく切る。倧豆はフラむパンで炒る。醀油、砂糖の䞭に挬け蟌む。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (挬け物容噚倧1個分) - 千切り倧根: 100g - 人参: 50g - しょうが: 1/2かけ - 干し昆垃: 25g - スルメむカ: 1/2枚 - 倧豆: 75g - 唐蟛子: 少々 - 【調味料A】薄口醀油: 100ml - 【調味料A】濃口醀油: 100ml - 【調味料A】砂糖: 90g - 【調味料A】酢: 200ml ## 䜜り方 1. 千切り倧根は、流氎で手早く掗い、氎気をしがる。 2. 人参ずしょうがは千切りにし、干し昆垃はフキンで拭き、千切りに切る。 3. スルメむカは火で炙り小さく切る。 4. 倧豆はフラむパンで炒る。 5. 唐蟛子は奜みで小口切りにする。 6. 調味料Aを鍋に入れ、沞隰寞前に火を止める。 7. 党おの材料を、手順6の調味料に挬ける。※30分皋床でも矎味しく食べられる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 宮厎県経枈蟲業協同組合連合䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_13_1.jpg)
# ぬた芋 宮厎県 **郷土料理名**: ぬた芋 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県倮地方 ## 䞻な䜿甚食材 里芋、砂糖、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 宮厎県は里芋の生産量が倚く、収穫量は埌玉県、千葉県ず䞊んで垞に党囜䞊䜍に䜍眮しおいる。昔からよく食べられおいる里芋を䜿った郷土料理が「ぬた芋」である。飲食店でメニュヌに茉っおいるこずは少ないようだが、お通しなどで提䟛されるこずもあるようである。名前の由来は定かではないが、和えるずきに、ぬたぬたするので「ぬた芋」、たた、酢味噌和えずしおよく知られる「ぬた和え」は「ぬるぬるしたずころが“沌田”に䌌おいる」ずいうこずに由来するずいわれおおり、「ぬた芋」も同様の理由が考えられる。「ぬた芋」は和える時に里芋の角がずれお、ずろみが増す。たた、ゆでた里芋の䞀郚をすり぀ぶしお合わせるこずでより豊かなずろみず粘りをでる料理である。秋に収穫できる小さいサむズの『おちこ』ず呌ばれる里芋が䜿われるこずが倚かったようで、小さな里芋を有効に利甚する先人の知恵が掻かされた郷土食である。里芋は、秋から春先たでの汁の実、煮しめなどに䜿う。里芋は、寒をさけ、日圓たりの良いずころに埋めお貯蔵しおいた。 ## 食習の機䌚や時季 昔から日垞的に食べられおいる料理で、秋の収穫祭でよく぀くられる。雚の日などに手をかけお぀くるおかずである。お酒のお぀たみずしおもよい。 ## 飲食方法 里芋を皮ごず柔らかくなるたでゆで、皮をむいお適圓な倧きさに切る。そこにすりごた、味噌、砂糖、みりんなどを合わせた調味料で和えれば出来䞊がり。ホクホクずした里芋にからむごたず味噌の颚味ずほどよい甘みは、焌酎のお぀たみにぎったりだが、子どもたちのおや぀にもなり、党䞖代に愛されおいる。はじめお食べおもな぀かしさを感じるやさしい味わいである。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 里芋: 400g - 味噌: 倧さじ2 - 癜ごた: 倧さじ2 - みりん: 倧さじ1 - 砂糖: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 里芋は皮぀きのたたきれいに氎掗いにしお鍋に入れる。 2. 1の鍋に里芋がかぶる䜍の氎を加えお、火にかけ竹䞲がスッず通るたでゆでる。 3. 2の里芋がゆで䞊がったら、熱いうちに也いたフキンにずっお皮をむく。 4. 癜ごたは仕䞊げ甚に少し残しおおき、炒っお、よくすり、砂糖・味噌を加えおよくすり合わせる。 5. 4に3の里芋の01月03日量を熱いうちに入れ、぀ぶしおよくすり混ぜる。 6. 5の里芋の固さを芋お、みりんでのばす。 7. 残りの3の里芋は玄1.5cmの厚さに切っお6に加えお和える。 8. 7を噚に盛っお4の仕䞊げ甚の癜ごたを振っお䟛する。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_14_1.jpg)
# お茶の葉倩ぷら 宮厎県 **郷土料理名**: お茶の葉倩ぷら **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 日向垂、郜城垂、䞲間垂、川南町、高千穂町、五ヶ瀬町など ## 䞻な䜿甚食材 生茶 ## 歎史・由来・関連行事 「お茶の葉倩ぷら」は新茶が出来た時に食べられる郷土料理である。宮厎県は、枩暖な気候ず適床の降雚、そしお肥沃な倧地に恵たれ、お茶の栜培には最適な環境にあり、荒茶あらちゃ生産量は党囜䞊䜍に䜍眮しおいる。叀くは山間に自生する山茶やたちゃを摘んで飲甚したずいわれおいる。お茶ぞの取り組みは、宝暊元幎 1751幎に郜城島接藩家士の池田貞蚘が、山城宇治に赎き蒞し補補茶法を取埗しお藩内に広めたのがはじたりずされ、圓時の倩皇にお茶を献䞊したずいう蚘録も残っおいる。戊前たでは行政策などがあり成長するものの、倧戊の圱響を受け倱速した。しかし、近幎では積極的な機械導入による芏暡の拡倧化、ペットボトル飲料の原料甚の茶園ができるなど、生産量が増えおいる。珟圚の䞻な生産地は、日向垂、郜城垂、䞲間垂、川南町などがあり、「やぶきた」をはじめずする倚くの品皮が栜培されおいる。その䞀方では、西北山間地、高千穂町、五ヶ瀬町では䌝統的な釜炒り茶の産地ずしお知られおいる。 ## 食習の機䌚や時季 䞀幎で䞀番最初に摘みずるお茶のこずを䞀番茶、もしくは新茶ず呌び、4月䞊旬から5月にかけおのおおよそ䞀ヶ月間に摘たれた新芜をいただく。八十八倜に摘たれた新茶を飲むず寿呜が延びる、䞀幎間無病息灜で過ごせるなどずいわれおおり、瞁起物ずしおも喜ばれおいる。 ## 飲食方法 摘みたおの新芜を軜く氎で掗い、薄く衣を付けお、サッず揚げる。揚げたおに軜くお塩を振っお食べ、新芜は新しい物から3枚たでで、䞋に行けば行くほど苊味が匷い。新芜は柔らかくお、お茶の銙りずほのかな苊味が、新茶の時期、しかも地元でしか食べられない味わいだ。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (2人分) - 生茶: 100g - 倩ぷら粉: 100g - 揚げ油: 適量 - 倩぀ゆ等: 適量 - 【調味料A】卵: 1個 - 【調味料A】砂糖: 倧さじ1 - 【調味料A】塩: 小さじ1 - 【調味料A】顆粒出汁: 倧さじ1 - 【調味料A】氎: 100ml ## 䜜り方 1. 葉は新芜の3枚を摘む。䞋葉は苊味がある摘んだ生茶を掗い、熱湯にくぐらせ、氎に浞しおしがる。 2. ボりルに倩ぷら粉を入れ、調味料Aを加え混ぜ合わせる。5分䜍そのたたおく。 3. 食油を160℃䜍にあたため、材料をしゃもじ等にのせお平たくしお揚げる。 4. ※衣が残っおいれば、人参、なす、さ぀たいも等を揚げお添えれば色合いも良く芋た目が良い。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_15_1.jpg)
# ざぶ汁 宮厎県 **郷土料理名**: ざぶ汁 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県倮地方東郚 ## 䞻な䜿甚食材 人参、ごがう、じゃがいも、倧根、かがちゃ ## 歎史・由来・関連行事 「ざぶ汁」は䞻に根菜類の野菜などの色々な食材を”ざぶざぶ”ず煮るこずからこの名前が぀いたずいわれおいる。県倮東郚に䜍眮する郜蟲町぀のちょうに䞻に䌝わる郷土料理である。郜蟲町は、西偎は尟鈎山、東偎は日向灘に面した自然の恵み豊かな町であり、日照時間が長く幎間を通しお枩暖な気候ず豊富で良質な氎資源に恵たれた県内有数の蟲業の町でもある。気候を生かしブドりに代衚される果暹、トマトやきゅうりなどの野菜、スむヌトピヌなどの花きなどの栜培がさかんであり、「ざぶ汁」に䜿甚される野菜は日向灘に面した枩暖な宮厎平野が䞻な産地ずなっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 手に入りやすい野菜で぀くられおいるこずから幎䞭食べるこずができる。行事食ずいうよりは日垞の家庭料理ずしお食されおいる。 ## 飲食方法 いりこず昆垃で濃いめの出汁を取る。野菜は皮をむいお小口切り、緎り物は薄切りにする。野菜を炒め、だし汁で煮る。砂糖、醀油で味をずずのえ、ねぎを散らす。入れる具材が倚いため、家にある身近な食材で代甚しお぀くるこずができる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (2人分) - いりこ昆垃出汁: 230ml - 也しいたけ: 4g - 人参: 30g - ごがう: 30g - かがちゃ: 40g - じゃがいも: 40g - 倧根: 40g - おんぷら: 10g - かたがこ: 10g - 厚揚げ: 40g - サラダ油: 倧さじ1 - 砂糖: 3g - 醀油: 倧さじ1匷 - 癜ねぎ: 適量 ## 䜜り方 1. いりこず昆垃で濃いめの出汁を取る。也しいたけを氎でもどしお薄切りにする。 2. 人参、ごがう、かがちゃ、じゃがいも、倧根は皮をむいお小口切りにする。おんぷら、かたがこ、厚揚げは薄切りにする。 3. サラダ油で人参、ごがう、じゃがいも、倧根、也しいたけを炒めたら、だし汁を加えお煮る。埌から、おんぷら、かたがこ、厚揚げ、かがちゃを加えおさらに煮る。 4. 材料に火が通ったら、砂糖、醀油で味をずずのえる。噚に盛っお小口切りにした癜ねぎを散らす。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「みやざきの郷土料理 ぞらしおレシピ」宮厎県食生掻改善掚進協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_16_1.jpg)
# ずりめし 宮厎県 **郷土料理名**: ずりめし **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域、新富町 ## 䞻な䜿甚食材 鶏肉、米、人参、ごがう、しいたけ ## 歎史・由来・関連行事 「ずりめし」は、季節の野菜や鶏肉を䜿った炊き蟌みご飯の蟲家飯ずしお、皲刈りや畑仕事の合間に田んがの畔や、畑仕事の鋀すきや鍬くわをかたわらに、家族が握っおくれた「ずりめし」のおむすびを、食べる姿が芋られる。宮厎県をはじめずする九州地方の、鶏肉を倚く食べる地域では日垞的に食べられおいる料理の䞀぀で倧勢の人が集たる時には倧釜で炊かれ、振る舞われるこずもある。宮厎県は生産量の指暙ずなる、ブロむラヌの飌逊矜数しようはすうが平成30幎2018幎床党囜1䜍であった。たた、宮厎県䞭郚の児湯郡新富町でも、昔から「ずりめし」が食べられおいた。地元の味を䌝えるべく、蟲家からなる䌚がその味を受け継いで、平成23幎2011幎より開催された「ご圓地グルメコントテスト」で優勝し脚光を济びるこずになる。別名「春日ずし」ずも呌ばれるが、これは新富町の春日地区に由来する。 ## 食習の機䌚や時季 お祝いの時に぀くられるこずが倚い。日垞的に食べられるこずも倚く、飲食店でも提䟛されおいる。お祭りや、むベントなど倧勢の人が集たる時には倧釜で炊きだされる。地域や各家庭によっお個性があるのも魅力ある郚分である。 ## 飲食方法 现く切った鶏肉を鍋に入れお炒める。だし汁ずささがきにした人参、ごがう、现切りのしいたけなどの具材を入れ、調味料で味をずずのえお、党䜓に味をしみこたせる。掗い䞊がった米に具材を入れ軜く混ぜ合わせ炊きあげる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ç±³: 2カップ - 地鶏: 300g - 人参: 100g - ごがう: 100g - 也しいたけ倧: 3枚 - 濃口醀油: 倧さじ1 - 淡口醀油: 倧さじ2 - 砂糖: 倧さじ3 ## 䜜り方 1. 米は掗っおざるにあげおおく。 2. 地鶏は油の郚分をずりのぞき、现切れにしおおく。 3. 也しいたけは1時間皋、氎に浞けおもどした埌、千切りにする。 4. ごがうはささがきにしお氎に浞けおおく。人参もささがきにしおおく。 5. 鍋に地鶏を入れ、火にかけお炒める。肉の油があるのでサラダ油は䜿甚しない 6. しいたけ、ごがうの順に入れ、しばらく炒めたらしいためのもどし汁少量ず砂糖を入れる。しばらくしおから醀油を加え、味がしみ蟌むたで炒め。冷たしおおく。 7. 釜に米、冷たした具、人参を入れ、軜く混ぜ合わせ炊きあげる。 8. 炊きあがったら15分皋蒞らし、党䜓を軜く混ぜ、しばらく蓋をしお味を銎染たせる。 ## レシピ提䟛元 レシピ参照元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_17_1.jpg)
# 日向黒皮かがちゃの煮物 宮厎県 **郷土料理名**: 日向黒皮かがちゃの煮物 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 宮厎垂 ## 䞻な䜿甚食材 かがちゃ ## 歎史・由来・関連行事 枩暖な気候に恵たれ、日照時間が党囜トップクラスの宮厎県で、日光をたっぷり济びお育぀特産物、黒皮かがちゃ。黒皮かがちゃは「日向かがちゃ」ずも呌ばれ、黒く艶やかな皮が印象的な、叀くから県民に芪したれおいる䌝統野菜である。民謡にも「日向かがちゃ」が謡われおいるなど、県を代衚する野菜のひず぀ずなっおいる。明治40幎1907幎に宮厎垂で初めおかがちゃが栜培され、倧正13幎1924幎には千葉県から黒皮皮を導入しお、黒皮かがちゃの䞀倧産地ずなった。栜培法が特城的で、支柱に぀るを這わせ瞊にのばす、立䜓栜培ずいわれる方法で぀くられおいる。西掋かがちゃずは違ったさっぱりずした味わいで、たろやかな甘みずきめ现かな舌ざわりがあり、甘みは匱い分、カロリヌも䜎いずいう特城がある。京郜を䞭心に日本料理の最高玚玠材ずしお高い人気を埗おいる。䞊品な甘みがあり、煮厩れしにくいので、「日向黒皮かがちゃの煮物」のような料理にぎったりの品皮。芋た目はご぀ご぀しおいるが、皮の郚分たで矎味しく食べるこずができる。たた、βカロテンが豊富で、ビタミンB1、B2、C、カルシりムや鉄も含たれる。 ## 食習の機䌚や時季 今は掋皮のかがちゃが䞻流になったため、生産者が枛り、量販店で販売されるこずは少ないが、冬至や煮物など、かがちゃを䜿う料理には黒皮かがちゃを䜿う家庭が倚いずいう。 ## 飲食方法 かがちゃを倧きめにカットし、砂糖や薄口醀油などの調味料ず䞀緒にコトコト煮る。カレヌ、味噌汁、おでんに入れおも矎味しい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (2人分) - かがちゃ: 1/2個 - æ°Ž: 350ml - 【調味料A】砂糖: 倧さじ2 - 【調味料A】みりん: 倧さじ3 - 【調味料A】薄口醀油: 小さじ1 - 【調味料A】塩: 小さじ1/2 ## 䜜り方 1. かがちゃは倧きめにカット、面取りし塩氎に぀けおおく。 2. 鍋にかがちゃず調味料Aを入れ、沞隰するたで煮る。 3. 沞隰したら火を匱め、萜し蓋をしお氎分がなくなるたで煮る。 4. 薄口醀油で味をずずのえおできあがり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : みやざきブランド掚進本郚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_18_1.jpg)
# れんこんのすり流し汁れんこんのごりごり汁 宮厎県 **郷土料理名**: れんこんのすり流し汁れんこんのごりごり汁 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県倮地方 ## 䞻な䜿甚食材 れんこん、油揚げ、ねぎ、味噌、柚子の皮 ## 歎史・由来・関連行事 氎沌神瀟のほずりにある湖氎が池のれんこんは、第䞃代高鍋藩䞻秋月皮成が、貧しい財政立お盎しのために、圓時良質の品皮であった倧和産のれんこんを取り寄せ、地元民にれんこんの怍栜を掚奚したのが始たりずいわれおいる。今でも、独特の歯ごたえず、糞をひくねばりず矎味しさで、地元䜏民から「氎神さんの糞匕きれんこん」ず芪したれおいる。そのれんこんをすりおろし、だし汁ず味噌で味付けしたすり流し汁は、冬の寒さにも負けない、滋逊の食事ずしお倧切に受け継がれおいる。れんこん田は、泥が深いため、胎付長靎が必須で、倏は暑く、冬は泥氎が冷たい重劎働である。そのれんこんを真冬の冷たい泥にもぐっお掘り出すのは、もっぱら男性の仕事で、冬の颚物詩ずなっおいる。れんこんを収穫するこずができるのは、氎沌神瀟の限られた地区の氏子に限られおいる。毎幎、春祭りで池の区画の割り振りが決められる。 ## 食習の機䌚や時季 れんこんは、空気が少ない泥䞭にあるため、空掞は取り蟌んだ空気を行き枡らせお呌吞を助ける圹割がある。空気を送る葉柄も、切るず断面に耇数の穎があり"芋通しが明るい""子宝に恵たれる"瞁起物ずしおれんこん料理は慶事には欠かせないものになっおいる。 ## 飲食方法 れんこんは金たわしできれいに掗い、油揚げは油抜きをしお现めの短冊に切る。现ねぎは小口切りにしおおく。鍋にアゞ煮干しのだし汁を入れお火にかけ、あたり沞隰しない状態で油揚げを加え、続いお、鬌おろしでれんこんをすりおろしながら入れる。ひず煮したら、溶いた味噌を加え、煮立぀盎前に火を止める。噚に盛り、青ネギず柚子の皮を添える。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 氎神様のれんこん: 160g - 油揚げ: 1枚 - ねぎ: 10g8cm - 煮干しアゞだし汁: 3カップ - 味噌: 倧さじ3 - 柚子: 適量 ## 䜜り方 1. 煮干しアゞは䞀晩氎に぀けお出汁を取る。カップ3杯分 2. だし汁を火にかけ、短冊切りにした油揚げを入れる。 3. れんこんは金たわしで衚面を綺麗にする。皮を剥いたり、酢氎に぀けるこずはしないあたり沞隰しない状態で、れんこんを鬌おろしですり入れる。 4. 味噌を入れお味をずずのえる。あたり濃い味にしない。 5. ねぎず柚子の皮を添える。 ## レシピ提䟛元 情報提䟛元 : 新富町通史、新富町芳光情報サむト ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_19_1.jpg)
# がね 宮厎県 **郷土料理名**: がね **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県倮地方 ## 䞻な䜿甚食材 さ぀たいも、ごがう、人参、小麊粉 ## 歎史・由来・関連行事 「がね」は、南九州郜城垂・鹿児島県地方などの代衚的な郷土料理である。「がね」ずいう蚀葉は、この地方の方蚀でカニを意味する。からいもさ぀たいもを现く切り、溶いた小麊粉に混ぜお揚げおできあがった姿がカニに䌌おいるように芋えるこずから、その名が付いたず蚀われおおり、人参やごがう、たたねぎなどを入れるなど、それぞれの家庭で少しず぀異なり、おかずや子どものおや぀ずしお昔から぀くられおきた。昔、からいもさ぀たいもは牛や銬の逌ずしおも぀くられおいたが、土地や気候が合うのかよくずれ、甘みがあっおおいしいので、米の補いずしおたくさん栜培されおいた。5月頃、畑にからいもの苗を怍え、霜の降りるちょっず前に掘る。そのからいもず、ごがう、にらを现長く切っお合わせ、そば粉を入れ、醀油ず砂糖を少しず぀ず氎を入れおよく混ぜ合わせ、油で揚げお぀くられおいた。 ## 食習の機䌚や時季 子どもにはおや぀ずしお、倧人には焌酎の぀たみずしおも食べられおいる「がね」。霧島連山呚蟺では人が集たる時には欠かせない料理ずしお、幅広い䞖代に愛されおいる。 ## 飲食方法 さ぀たいもからいもを䜿っお、衣や具材に味を付けお、小麊粉を入れたりそば粉を入れおたずめお揚げるずいうこず以倖、具材や味付けは家庭によっおさたざたで、甘めの味付けにすれば、おや぀にもなり、塩蟛くすればおかずにもなるので、アレンゞは家庭によっお倚皮倚様である。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (1015個分) - さ぀たいも: äž­1個 - ごがう: 1本 - 人参: 小1本 - 卵: 1個 - æ°Ž: 少々 - 小麊粉: 100g - å¡©: 少々 - 砂糖: 少々 - 揚げ油: 適量 ## 䜜り方 1. さ぀たいもは皮を厚めにむいお倧きめの千切りにし、氎にさらす。 2. ごがうはささがきにし、氎にさらす。 3. 人参もささがきにする。 4. 卵を割りほぐし氎を加え小麊粉ず1、2、3をさっくり混ぜ、塩、砂糖少々で味付けする。 5. 䞭枩でゆっくり揚げる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」 JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_20_1.jpg)
# いりこもち 宮厎県 **郷土料理名**: いりこもち **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 宮厎県党域 ## 䞻な䜿甚食材 逅米、うるち米 ## 歎史・由来・関連行事 名前の由来は、炒ったもち米から぀くるこずから、「いりこもち」ず呌ばれる。江戞時代から薩摩藩に䌝わった節句菓子で子どもの成長を祝い願っお近所に配る颚習があり、江戞時代䞭期頃からは庶民的な菓子ずしお芪したれるようになった。お盆のお䟛えやおや぀ずしお、珟圚でも食べられおいる。「いりこ」ずはその補法からきおいる。逅米を炒っお粉にするから「いり粉」ずいう。これを氎风などで緎り䞊げ、寝かせたものを棒状に切り完成する。手軜に手に入る材料を䜿甚し、手順ずしおも難しいものではないが、その時の気枩や湿床にも巊右される繊现な菓子である。銙ばしい銙りず優しい甘み、柔らかさが矎味しく地域の人々に芪したれおいる郷土のお菓子である。 ## 食習の機䌚や時季 お盆の䟛え物やご圓地の菓子ずしお食べられおいる。宮厎県の気候・颚土に根ざしたおや぀ずしお通幎に枡り、日垞的に広く食されおいる。 ## 飲食方法 もち米ずうるち米を82たたは73に合わせたものを炒っお臌でひき、粉にし、砂糖や氎・塩などを加えおこねお぀くる。いり粉に砂糖・熱湯を入れるず、埐々に䞞くたずたっおいき、あっずいう間にもちもちした「いりこもち」が出来䞊がる。癜砂糖ず黒砂糖を䜿甚する堎合もある。硬くなったらレンゞで枩めお食べるこずもできる。地元ではこの逅を぀くるための煎粉逅粉ずいうのが売られおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - いり粉: 300g - 片栗粉: 少量 - 【調味料A】砂糖: 300g - 【調味料A】氎あめ: 50g - 【調味料A】氎: 1ず1/31ず1/2 ## 䜜り方 1. 調味料Aを鍋に入れお火にかけ、泡が立っおきたらすぐ火からおろす。 2. ボりルにいり粉もち米うるち米82たたは73。これを炒っお、うすでひいお粉にするを入れ、調味料Aを少しず぀加え、すりこぎで手早く混ぜる。 3. 流し箱などに片栗粉を振り2をずりあげ、かたちをずずのえる。 4. よく冷めおから包䞁に片栗粉を付けながら切る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_21_1.jpg)
# 地鶏の味噌ころばかし 宮厎県 **郷土料理名**: 地鶏の味噌ころばかし **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県西地方小林垂 ## 䞻な䜿甚食材 地鶏、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 宮厎県で地鶏ずいえば「地頭鶏じずっこ」である。地頭鶏ずは、宮厎県および鹿児島県の霧島山麓においお叀くから飌育されおいた圚来皮である。名前の由来は、江戞時代にこの鶏を飌育しおいた蟲家の人達が極めお矎味しい肉であるこずから藩城䞻の地頭職に献䞊しおいる内、い぀からずもなく地頭鶏ず呌ぶようになったずいわれおいる。生産矜数が非垞に少ないため昭和18幎1943幎に文郚省から倩然蚘念物に指定された。昭和60幎1985幎に宮厎県畜産詊隓堎川南支堎においお、宮厎県の地域性を持぀地頭鶏を原皮鶏ずした「みやざき地鶏」の開発がスタヌトし、その埌も開発は進み平成10幎1998幎に熊本県・倧分県・宮厎県の3県で共同開発した新たな地鶏「九州ロヌド」が誕生。これを亀配に甚いたずころ、産卵率ず有色矜装率が倧きく向䞊し、新たな亀配様匏が確立され、぀いに「みやざき地鶏」が誕生する。平成16幎2004幎に商品の違いを明確にするため「みやざき地鶏」より「みやざき地頭鶏」ず呜名される。平成22幎2010幎には、2月10日を「みやざき地頭鶏の日」に制定。このように地鶏は宮厎ブランドの䞀぀である。県内では昔から人々に奜たれお鶏料理が食べられおいた。「地鶏の味噌ころばかし」は、昔から䌝わる家庭料理の䞀぀で、「ころばかし」ずは県西地方の方蚀で鍋の䞭で煮転がす事をいい、この地方特有の地鶏の食べ方ずしお受け継がれおいる。家庭によっお぀くり方や䞀緒に入れる具材が異なる。 ## 食習の機䌚や時季 時期を問わず、各家庭で通幎、日垞的に食される。たた、お祝い事やお客さたぞのもおなしに、昔からこの地域では欠かせない料理である。 ## 飲食方法 地鶏は䞀口倧に切る。氎を䜿わないので焊げないように泚意しお調理する。圧力鍋を䜿うず早いが地鶏の味がなくなるので泚意する。こんにゃく、人参、倧根、ごがうの乱切りをゆでお加えおも矎味しい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 地鶏: 500g - しょうが: 1片 - 砂糖: 65g - 味噌: 80g ## 䜜り方 1. 鍋に油を入れ、しょうが、鶏肉を炒める。䞭火にしお鶏肉が柔らかくなるたで煮る。氎は䜿わないので焊げないように泚意する。 2. 砂糖、味噌を入れお煮぀める。圧力鍋を䜿うず早いが、地鶏の味がなくなるので泚意する。 3. お奜みで、こんにゃく、倧根、ごがう、人参の乱切りをゆでお加えおも矎味しい。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_22_1.jpg)
# 酢のしゅい 宮厎県 **郷土料理名**: 酢のしゅい **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 県西地方 ## 䞻な䜿甚食材 むワシ、酢 ## 歎史・由来・関連行事 「酢のしゅい」は、おろした倧根ずむワシを酢ず醀油で煮た枩かい酢の汁物で、「しゅい」は「汁」のこずである。旬の野菜ず疲れをずる「酢」を䜿った郷土料理で「すんしゅい」「酢の汁」ずも呌ばれ、逅぀きの時などにお逅ずずもに食べられおきた。寒い日に䜓を枩める食べものずしお工倫されおきたものの䞀぀である。酢には匷い殺菌力があり、疲劎回埩にも効果があるこずは叀くから知られおいるが、江戞時代から米酢が倧量に生産されお広く䜿われるようになった。なたすは冷たいのが普通だが、これは汁物で䜓が枩たるのが特城である。野菜は倧根が䞻に䜿われるが、これは郜城垂で昔から蓑原倧根みのはらだいこんが自生しおいたので、その利甚法の䞀぀ずもいえる。たた、宮厎県の䌝統野菜である「䜐土原なす」など旬の野菜を入れるこずもある。魚はむワシをそのたた切り身にしたものや、むワシボヌルにしお䜿甚する。むワシは、䞻に県北地方においお旋網たきあみずいう持法で、魚矀を巻きながら持獲され、近幎は持獲量が急激に枛少しおきおいるマむワシの他に、りルメむワシ、カタクチむワシがずれる。むワシには、EPAやDHAなどの䞍飜和脂肪酞が倚く、ビタミンDは成人の䞀日の必芁量の玄5倍100g䞭も含たれおおり、昔から健康、長寿の食べ物ずしお考えられおいた。 ## 食習の機䌚や時季 身䜓が枩たるので䞻に冬に食べられ、日垞的に家庭で食べられおいた。むワシは秋から冬にかけおの時期が特に脂ののりが良く矎味しい。新鮮な状態で、食べられるのは、むワシがずれる地元ならではの楜しみである。 ## 飲食方法 魚の旚味が倧根おろしに絡み、䜓が枩たる郷土料理ずしお芪したれおいる。出汁はいりこや昆垃を䜿う。むワシはぶ぀切りにしたり、ミンチにしお塩、しょうが、片栗粉を入れたむワシボヌルにする堎合がある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (12人分) - むワシ䞀倜干し: 2匹 - 倧根: äž­1本 - 薄口醀油: 80ml - 酢: 120ml - æ°Ž: 2400ml ## 䜜り方 1. 倧根をたかおろし噚竹補の粗い倧根おろし噚でおろす。 2. むワシは45等分のぶ぀切りにする。 3. おろした倧根ずむワシを煮る。薄口醀油を加え、煮䞊がる寞前に、酢を加える。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_23_1.jpg)
# せりのよごし 宮厎県 **郷土料理名**: せりのよごし **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 宮厎県内各地 ## 䞻な䜿甚食材 せり、塩、豆腐、ごた、砂糖、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 せりはセリ科の倚幎草で、日本党囜の山野に自生しおいる。叀く奈良時代にはすでに食甚ずされおいた蚘録が叀事蚘、䞇葉集に残されおいる日本原産の野菜である。氎分の倚い土壌を奜み、沢や河川の氎際などに繁殖しおいる。栜培も昔からおこなわれ、皲を刈った埌の田んがやあぜなどにもたくさん生えおいる。せりの名前の由来は、その生態から䞀箇所から競せり合っお生えおいるずいうこずから名が぀いた。「よごし」ずは癜和えのこずで、すり鉢やすりこ朚を汚しながら぀くるこずからこの名が぀いたずいわれおいる。豆腐ず癜ごたを䜿った癜和えは、その季節の野菜を加えお、栄逊䟡が高く颚味もよく、昔の人の知恵が感じられる料理である。淡癜な味なので、副菜ずしおよく食べられる。たた、癜和えは、粟進料理にはなくおはならない䞀品ずしお法事・仏事に手づくりされる。 ## 食習の機䌚や時季 せりは倏に花を぀ける怍物で、春先に柔らかい芜をグングン䌞ばす。せりが矎味しいのは、その若く柔らかい茎葉の郚分なので、旬の時期は2月から4月の春ずなるが、珟圚は逊液栜培された物が通幎出回っおおり、幎䞭食べられる。 ## 飲食方法 せりはさわやかな銙りず歯ざわり、そしお綺麗な緑が持ち味。加熱する堎合は火を通し過ぎないように気を付ける。ゆで時間は量や茎の倪さにもよるが、10秒皋床で良い。倩然のセリは特にアクが匷いので、䞋ゆでした埌しばらく氎にさらしおおく方が良いが、栜培物はそれほどアクは匷くない。氎気をきった豆腐ず胡麻、味噌、砂糖をすり鉢ですり、和え衣を぀くり、ゆでお刻んだせりを入れお和える。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - せり: 200g - å¡©: 䞀぀たみ - 豆腐: 半䞁 - ごた: 少々 - 【調味料A】砂糖: 倧さじ2 - 【調味料A】味噌: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. せりは塩を䞀぀たみ入れゆがき、3cm䜍に切る。 2. ごたを炒り、すり鉢でする。調味料Aも合わせおすり、しがった豆腐を混ぜる。 3. 2に1のせりを入れあえる。 4. 噚に盛りごたをふる。お奜みでピヌナッツを砕いお入れおも矎味しい。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_24_1.jpg)
# 䞃ずこずし 宮厎県 **郷土料理名**: 䞃ずこずし **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 郜城垂・宮厎垂・日南町・高千穂町・延岡垂・日向垂 ## 䞻な䜿甚食材 米、逅、人参、ごがう、里芋、癜菜、也しいたけ、油揚げ、倧豆もやし、せり ## 歎史・由来・関連行事 「䞃ずこずし」は旧島接藩きゅうしたづはんの郜城みやこのじょう地方に䌝わる行事食。郜城垂では、雑炊を「ずし」ずいう。正月の䞃日のこずをこの地方では「ななずこさんの日」ずいう。昔、「ななずこさん」は子どもの成長を願い、数え7歳の子どもが晎れ着を着お近所の家を7軒回り、䞃草を炊きこんだ雑炊ずしをもらうずいう行事で、この日に぀くる雑炊は「䞃ずこずし」ず呌ばれおいた。䞀般的な䞃草がゆずは意味合いが異なり、倧根、人参、ごがう、癜菜、もやし、せり、しいたけなどの野菜ず䞞もち、米などを入れお぀くる。昔は、結婚匏ず同じくらい、盛倧にお祝いをおこなっおいた。近幎では7軒の家を回るこずは枛り、神瀟などでお祓いを受けおすたすこずが倚くなっおいるが、珟圚でも神瀟や寺院の䞀箇所でおこなわれおおり、数軒の家から「䞃ずこずし」をもらい、神瀟にお参りする。この時期は子どもたちが晎れ着を着おお参りする姿もみられる。 ## 食習の機䌚や時季 数え幎7歳になった子どもたちの成長ず健康を願い1月7日の朝に炊き、食する。 ## 飲食方法 鍋に、倧根、人参、ごがう、里芋、戻したしいたけずだし汁を入れお煮る。炊いたごはんを入れ、調味料で味を぀ける。逅を入れ、柔らかくなったら、もやし、せりを入れ混ぜ合わせ火を止める。この野菜たっぷりの雑炊を近所の7軒からもらい食しおいた。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ç±³: 2合 - 逅: 2個 - 倧根: 100g - 人参: 50g - ごがう: 50g - 里芋: 50g - 癜菜: 3枚 - 也しいたけ: 3枚 - 油揚げ: 2枚 - せり: 10本 - もやし: 50g - だし汁: 4カップ - 【調味料A】淡口醀油: 倧さじ4 - 【調味料A】みりん: 倧さじ1 - 【調味料A】酒: 倧さじ2 - 【調味料A】サラダ油: 少々 ## 䜜り方 1. 米は30分前に掗い、ざるにあげ、普通に炊く。 2. 倧根、人参、里芋は薄めのいちょう切りにし、ごがうはささ切りにし、酢氎に浞けおアクを抜く。 3. 也しいたけは瞊切りにし、癜菜は䞀口倧に切っおおく。 4. せり、もやしは湯通ししお、せりは䞀口倧に切っおおく。 5. 油揚げは熱湯をかけ、油分を抜く。 6. 2ず3の野菜ず油揚げを鍋に入れ、軜く油で調味料Aを加え炒める。 7. 炊きあがったごはんにだし汁を加え、炒めた野菜、1cm角䜍切った逅を入れお、煮る。 8. 逅がずける䜍になったらゆでたせり、もやしを加えお混ぜ合わせる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_25_1.jpg)
# めの逅あられ 宮厎県 **郷土料理名**: めの逅あられ **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 西諞県郡高原町、小林垂、怎葉村 ## 䞻な䜿甚食材 もち米 ## 歎史・由来・関連行事 「めの逅食り」ずは南九州地方に䌝わる小正月の䌝統行事で、五穀豊穣、家内安党を祈願しお、玅癜のお逅の他に黄色、緑のお逅を぀いお、1月15日の朝、小鳥が起きないうちに切りずった抎朚えのきの枝に刺しお床の間や台所、軒先、仏壇や墓などに食られる。「めの逅あられ」はこの食り物で、「めの逅」を1月30日たで食り、片付けるずきに油で揚げおあられにした。語源は「繭めのもち」ずされ、繭たゆの豊産を祈っおかたどったものがはじたりずいわれ、厄払いや蟲䜜物の豊穣、春の蚪れを祝う食りなどずいわれおいる。「あられ」ずいう菓子は奈良時代に唐などからの䜿者に察しお宮廷で出されたもおなしの食べ物だった。すでに平安時代にかきもちの䞀皮ずしお「アラレ逅」「玉アラレ」ず称しお生産されたこずが「山城颚土蚘」に芋られ、江戞時代には商品ずしお倧量に生産されるようになった。あられずいう名前は、逅を煎るずきの跳ねるような音や、小さく膚らんだかたちが、空から降っおくる氷粒の「霰あられ」に䌌おいるこずから付けられた。 ## 食習の機䌚や時季 目の逅食りは1月15日の小正月に぀くり、1月30日頃たで食り、その埌あられにする。 ## 飲食方法 行事食りずしおの圹目を終えお、片付ける際に、抎朚に぀けおいた逅を倖しお油で揚げおあられにする。醀油やきな粉など奜みで味付けをしお食べる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (箄10人分) - もち米: 1升 ## 䜜り方 1. もち米は䞀晩氎に浞しおおき、蒞し噚で蒞しお぀く。 2. ぀いた逅をもちずり粉の䞊に1cmの厚さに広げおのばす。 3. 2の逅が切れる䜍になったら1cm角に切り分ける。 4. 3を枝にさす。固くなっための逅を160℃の油でゆっくりず揚げる。揚げた逅に醀油、きな粉、塩などを奜みでふる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_26_1.jpg)
# おび倩 宮厎県 **郷土料理名**: おび倩 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 飫肥地区 ## 䞻な䜿甚食材 むワシ、アゞ、シむラ、サバ、トビりオ、サワラなど、朚綿豆腐、しょうが ## 歎史・由来・関連行事 「おび倩飫肥倩」ずは、宮厎県日南垂飫肥おび地区の郷土料理で、魚肉緎り補品。揚げかたがこに分類される。飫肥藩領であった江戞時代に領民たちによっお考え出され䌝わっおきた料理である。もずもず飫肥呚蟺では味噌を䜿う料理が倚く、南西諞島からの移䜏者を䞭心に、19䞖玀半ばにサトりキビの栜培がはじたったこずなどを背景に、味噌ず黒砂糖を䜿う「おび倩」が誕生したず考えられおいる。むワシ、アゞ、シむラ、サバ、トビりオ、サワラなど日向灘の近海でずれる倧衆魚を、䞞ごずすり身にしたものに豆腐を混ぜ、味付けに味噌や醀油、黒砂糖を加え揚げお぀くる。芋た目は薩摩揚げに䌌おいるが、豆腐が入っおいるため薩摩揚げに比べお柔らかく、ふわりずした食感で、少し甘めで独特の味わいがある。通垞、煮るなどの二次的加工を斜されずに揚げたそのたたで食べる。飫肥地区では「おび倩」の定食を提䟛する飲食店もあり、揚げたおを食べるこずができる。 ## 食習の機䌚や時季 通幎にわたり日垞的におかずずしお食べられおいる。たた、田怍えや皲刈り、運動䌚などの行事などでも登堎する。さらに、飫肥城䞋日南垂の飲食店でも食べられる。 ## 飲食方法 魚をおろし、骚をずり、こそぎ軜くたたいき、氎気を切った豆腐ずすり鉢でする。しょうが、ずき卵、調味料を加えお、さらによくすり、奜みのかたちにし、油で揚げる。江戞時代から䌝わる庶民の味で垞枩の倩ぷらも矎味しいが、揚げたおは黒砂糖の甘みが感じられ、おや぀代わりにも食べられる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (56個分) - トビりオ正味: 150g - 朚綿豆腐: 100g - しょうが: 8g - 卵: 1/2個 - サラダ油: 適宜 - 【調味料A】塩: 2.5g - 【調味料A】醀油: 18g - 【調味料A】味噌: 9g - 【調味料A】みりん: 18g - 【調味料A】砂糖: 30g ## 䜜り方 1. 魚は3枚におろし、骚をずっお、たな板の䞊でこそぎ軜く叩く。 2. 豆腐はフキンに包んで氎気をしがる。 3. しょうがはみじん切りにする。 4. すり鉢に豆腐を入れおよくすり、魚を加え曎によくすり、ずき卵、調味料Aを加え、味を付ける。 5. 䞭枩よりやや䜎めの油でお奜みのかたちにしおゆっくり揚げる。 6. ※ごがうやにらなどお奜みの野菜を加えおも矎味しくいただける。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_27_1.jpg)
# かに巻き汁 宮厎県 **郷土料理名**: かに巻き汁 **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 北郷町、日南垂北郷・酒谷地域 ## 䞻な䜿甚食材 山倪郎ガニ、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 「かに巻き汁」は宮厎県南郚の北郷町きたごうちょうに䌝わる郷土料理で、北郷町を流れる酒谷川さかたにがわや広枡川ひろずがわで秋から冬にかけおずれる「山倪郎ガニ」北郷町での呌称で正匏名はモクズガニ。䞊海ガニの仲間を䜿う。「山倪郎ガニ」は海で生たれ、川を䞊っお成長した埌、海で産卵するために川を䞋るため、そこを狙っお持をおこなう。この地域では山倪郎ガニは貎重なたんぱく源であり、「かに巻き汁」は味噌がカニの旚味を包み蟌むこずから、その名前が぀いたずいわれる。その独特の味わいは、秋になるずこの地域で埅ちわびる䞀品である。 ## 食習の機䌚や時季 旬である9月から10月頃にかけお食べられおいる。近幎は商品化もされ、この時期に䞀幎分を仕入れ、仕蟌む ## 飲食方法 北郷町に秋を告げる味噌仕立おの汁物である。生きた「山倪郎ガニ」をよく掗った埌、甲矅を倖し、臌ず杵、あるいはミキサヌにかけお、现かく砕き぀ぶす。そこに、氎ず味噌を加えおさらに混ぜ、ざるで、きれいに濟しお鍋に入れる。匱火でゆっくり熱を加えおいくず、カニに含たれるタンパク質や味噌の成分などが反応し、おがろ豆腐のように固たっおいく。それを噚に入れ、おろししょうがやねぎを加える。柄んだ味噌仕立おの汁に浮かぶ、ふわふわずした食感のなかに、カニの旚味が凝瞮されおいる。ゆでお食べおも矎味しいカニを、少しも無駄にせず䞞ごずすり぀ぶすこずで、濃厚な旚味が生たれる。 家庭で簡単に぀くるこずができ、そうめんやうどんを入れお食べおも矎味しい。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 山倪郎ガニ甲矅をずったもの: 200g - 味噌: 100g - æ°Ž: 800ml ## 䜜り方 1. ぀き臌に、カニの掗ったものを入れ、杵である皋床砕き、途䞭味噌を入れ、さらに砕く。ミキサヌを䜿甚しおも良い 2. 现かくなったら氎を埐々に入れ、400ml䜍入れたらざるでこす。 3. ざるに残ったカニを臌にもどし、杵で぀き、残りの氎を入れさらにざるでこす。 4. ざるでこしたカニ汁をもう䞀床こすずなめらかになる。 5. この汁を鍋にう぀し、はじめは匷火で炊き、沞隰し始めたら匱火にし、炊きあげる。 6. 奜みによっおしょうが汁、ねぎなどを入れおいただく。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_28_1.jpg)
# ねりくりねったが芋もち 宮厎県 **郷土料理名**: ねりくりねったが芋もち **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 郜城垂 ## 䞻な䜿甚食材 甘藷かんしょ、もち、砂糖、きな粉 ## 歎史・由来・関連行事 宮厎県ではさ぀たいものこずを甘藷かんしょず呌ぶ、甘藷かんしょで぀くる「ねりくり」は䞻に郜城垂付近で食される。地域によっおは「ねったが」、「ねったくり」、「からいも逅」などずも呌ばれる。江戞時代から぀くられおいた料理ずされ、逅ず蒞した甘藷かんしょを合わせお぀くる芋逅の䞀皮である。昔はお正月の逅を぀くずきに、最埌の䞀くがもち米䞀臌分に、煮た甘藷かんしょを入れお搗぀きあげおいた。 正月に䜙っお硬くなった逅や氎逅などを䜿っお぀くられ、ゆでた逅ず蒞した甘藷かんしょを぀いお䞞め、食べるずきにきな粉をたぶしお食する。「ねりくり」ずは、宮厎匁で『぀きたぜる』ずいう意味で、緎ったがたもちずも、たた、「がったがった」ず緎っお぀くずころからその名が぀いたずもいわれおいる。「ねったが」は、䞻食の代わりや蟲家の間食ずしお食されおきた。日本では薩摩藩が発祥ずされるさ぀たいもは、倧陞のカラ唐から䌝来したので、旧薩摩藩ではからいも唐藷ずいわれ、郜城垂でも同様の呌び方をする。 ## 食習の機䌚や時季 幎末幎始に逅぀きをする際に、぀くっお食べる颚習がある。正月以倖にも、おや぀ずしお食されるこずもある。 ## 飲食方法 蒞し䞊がった甘藷かんしょずもちをすり鉢で䞁寧に぀き混ぜる。かたちよく䞞めたたは適圓な倧きさにちぎりきな粉をたぶす。別に小豆あんを぀くっおおき、䞭に入れる堎合もある。甘藷かんしょを蒞す途䞭で垂販の切り逅を甘藷かんしょの䞊にのせお䞀緒に蒞し、柔らかくなったら぀き混ぜるず良い。党䜓に銎染んだら、食べやすい倧きさにちぎり分け、きな粉ず砂糖、少々の塩を混ぜた䞭に入れおたぶしお食べる。甘藷かんしょず逅の割合は、31くらいが良いずいう。家庭でも手軜に食べられる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (箄40人分) - 甘藷かんしょ: 3kg正味 - もち米: 1升1.5kg - きな粉: 倧1袋 - 【調味料A】癜砂糖: 1kg - 【調味料A】塩: 倧さじ1 ## 䜜り方 1. もち米は掗っお氎に浞しおおく。10時間䜍 2. 甘藷かんしょは皮をむき、乱切りにし氎に浞けおアクを抜く。 3. 氎切りしたもち米ず甘藷かんしょをそれぞれ蒞す。 4. 蒞しあがったもち米を逅぀き機で぀く。 5. もち米が぀きあがったら、蒞した甘藷かんしょを䞭に入れる。 6. 5の䞭に調味料Aを入れ、再び぀く。 7. きな粉を匕いた型に流し入れ固め、お奜みの倧きさに切り、䞊からきな粉をふる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_29_1.jpg)
# ぀わぶきの油炒め 宮厎県 **郷土料理名**: ぀わぶきの油炒め **郜道府県**: 宮厎県 ## 䞻な䌝承地域 宮厎垂・郜城垂・日南垂 ## 䞻な䜿甚食材 ぀わぶき、人参、油揚げ ## 歎史・由来・関連行事 ぀わぶきは、日本原産で本州の犏島県・石川県以南に自生しおいるが、䞻に、九州地方など䞀郚地域で叀くから食甚ずされおきた。珟圚、山菜ずしお出荷されおいるものは、宮厎県、倧分県䜐䌯垂や鹿児島県などで栜培されおいるものであるが、県南郚の沿岞地垯は、枩暖な気候で海岞線に沿っお自生しおいる。日南地方では、぀わぶきは毒消しの䜜甚が䌝えられ、倧正時代、北九州の炭鉱倫が食べるずいうこずで盛んに出荷された。぀わぶきは、キク科ツワブキ属の倚幎草であり、その倖芳などから石蕗むシブキ、たたは、艶葉蕗぀やばぶき、単にツワずも呌ばれるこずがある。ふき蕗ずよく䌌おいるが、ふきが倏に葉を広げるのに察し、぀わぶきは垞緑性で䞀幎䞭青々ずしおおり、ふきより葉が厚くお衚面に぀やがあり、緑色が濃く、茎や葉には綿毛がたくさん付いおいる。たた、ふきのようにふきのずうは出来ず、秋から晩秋にかけお花茎をのばし黄色い花を咲かせる。䜃煮、和えものなど様々な料理に䜿われおおり、「぀わぶきの油炒め」は、぀わぶき料理の䞀぀ずしお日南地方でよく぀くられおいる庶民的な料理である。 ## 食習の機䌚や時季 ぀わぶきは春の食材である。九州での収穫は1月頃からはじたり、若葉がぐんぐん出おくる34月に最盛期を迎え、食べ頃の旬もその頃ずなる。家庭で日垞的におかずずしお食べられおいる。 ## 飲食方法 ぀わぶきは、皮をむき氎にさらしおあく抜きをし、たっぷりのお湯に塩を入れゆでる。ゆでた぀わぶきをよく炒め、油あげなどを加え、醀油、砂糖などで味付けする。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (5人分) - ぀わぶき: 500g - 油揚げ厚揚げ: 1枚 - いりごた: 適量 - 【調味料A】砂糖: 倧さじ2 - 【調味料A】醀油: 倧さじ2 - 【調味料A】サラダ油: 倧さじ3 - 【調味料A】塩: 少々 ## 䜜り方 1. ぀わぶきは皮をむき氎にさらしおアク抜きをする。 2. たっぷりのお湯に塩をふり入れ぀わぶきをゆでる。 3. ゆでた぀わぶきをサラダ油でよく炒める。 4. 短冊切りにした油揚げ、調味料Aを加えさらに炒める。 5. 火を止めた埌、いりごたをふる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土料理集」JA宮厎県女性組織協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/miyazaki_30_1.jpg)
# さ぀たえび雑煮 鹿児島県 **郷土料理名**: さ぀たえび雑煮 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 薩摩半島 ## 䞻な䜿甚食材 焌き゚ビたたは干し゚ビ、人参、干ししいたけ、逅、豆もやし、かたがこ 里芋・春菊 ## 歎史・由来・関連行事 日本各地で、その内容に特色があらわれる「雑煮」。出汁の玠材や味、䞭に入れる具材、逅の圢状など、地域によっおさたざたである。正月の䞉が日に雑煮を食べる颚習は、宀町時代に歊家の間で祝い膳ずしお雑煮が出され、そこから庶民に広たったずいわれおいる。鹿児島県は地域によっお違いがあるが、薩摩地域では怀からはみ出るほど倧きな゚ビがのった「さ぀たえび雑煮」が知られる。「さ぀たえび雑煮」が぀くられるのは、薩摩藩䞻の島接家が「えび雑煮」を食べおおり、それが庶民にも広たったずされおいる。鹿児島県の出氎沖は、叀くから゚ビ持が盛んで、桁打瀬船けたうたせぶねずいう䌝統持法で゚ビをずり、それを炭火で也燥させお焌き゚ビにしたものを島接家に献䞊しおいたずいう。珟圚でも幎末に干物屋の軒先に焌き゚ビが぀るされおいる光景が芋られ、鹿児島県の冬の颚物詩ずなっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 正月の䞉が日に食べられる。゚ビは長寿、里芋は子孫繁栄、そしお“ためため”しく元気で働けるようにず豆もやしが䞻に䜿甚されるのが特城である。 ## 飲食方法 焌き゚ビたたは干し゚ビず干ししいたけは氎で戻したら火にかける。干ししいたけに火が通ったらカツオ節を入れ、出汁をずる。人参は食り切りにしおゆでおおく。焌いた逅ず具材を噚に入れ、だし汁を泚ぎ入れおいただく。゚ビの銙ばしい銙りが口の䞭に広がり、高玚感を感じさせる仕䞊がりになる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 焌き゚ビたたは干し゚ビ: 倧4å°Ÿ - 干しいたけ: 4 枚 - æ°Ž: 1L - カツオ節: 10g - 【A】 淡口醀油: 倧さじ2 - 【A】 地酒: 倧さじ1 - 人参花型: 4 枚 - 豆もやし: 100g - かたがこ: 4 枚 - 逅: 4 切 - 䞉぀葉: 4 枚 - 柚子の皮: 少々 ## 䜜り方 1. 焌き゚ビたたは干し゚ビず干しいたけを1Lの氎で戻し、火にかけ、干しいたけが煮えたら汁ず具に分ける。人参は花型に切り、ゆでる。 2. 1の汁に氎を足しお1 Lにしお火にかけ、沞隰したらカツオ節を入れ、再び沞隰したら火を止め、23 分したらこす。 3. 2に淡口醀油ず地酒で調味し、゚ビ、しいたけを入れ、しばらく煮た埌に豆もやしを加えお、火を通す。かたがこも食り切りしお軜く煮る。 4. 怀に豆もやし、焌いた逅、しいたけ、人参、゚ビ、かたがこを盛り、汁を泚ぎ、䞉぀葉ず柚子の皮をそえる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : NPO法人 霧島食育研究䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_29_1.jpg)
# がね 鹿児島県 **郷土料理名**: がね **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 さ぀たいも、人参、ニラ、小麊粉 ## 歎史・由来・関連行事 「がね」は鹿児島県の特産品ずしお党囜に知られるさ぀たいもを食材ずした郷土料理。党囜1䜍のさ぀たいもの生産量を誇る鹿児島県。鹿児島県は、枩暖な気候に恵たれおいるが、霧島山を陀く倧郚分がシラス台地で非垞に氎捌けが良く、たた台颚が頻繁に襲来するころから、せっかく育おた蟲䜜物に被害が及びやすい。そうした背景から、土壌がやせおいおも育ちやすく、か぀地䞭で成長するため台颚の被害も受けにくいさ぀たいもの栜培が鹿児島県で匷く根づいおきた。さ぀たいもの䌝来に぀いおは諞説あるが、1698幎に皮子島島䞻の皮子島久基が琉球に䜿いを出しおさ぀たいもを持ち垰り、その埌、1705幎に山川の船乗りであった前田利右衛門がさ぀たいもを自分の畑で栜培しお近隣の人々に配ったずころ評刀を呌び、鹿児島県党域に広たったずいわれる。収穫量が倚く、貧しい者の食糧に最適であったこずから“孝行芋”ずも呌ばれた時代があった。同じ鹿児島県の特産品である黒豚は、逌の䞭にさ぀たいもを混ぜお育おられるこずで知られ、たたさ぀たいもを原料にした芋焌酎も鹿児島県を代衚する特産品であり、さ぀たいもは鹿児島県の食文化を支える重芁な食材であるずいえる。そのため、鹿児島県においおは、さ぀たいもを䜿った郷土料理が倚数存圚する。その䞭の䞀぀が「がね」である。「がね」は、さ぀たいもや野菜を倪めの千切りにし、衣を぀けお揚げる料理。その芋た目が“かに鹿児島匁でがねずいう”に䌌おいるこずからこの名が぀いた。砂糖を倚く入れ甘めな味付けが特城で地域により具材や衣の材料は違う。 ## 食習の機䌚や時季 幎間を通しお食べられる。おかずや、お茶うけや子どものおや぀、酒の肎ずしお食べられおいる。そのほかにも、正月料理や葬匏などの冠婚葬祭の際にも振る舞われる。 ## 飲食方法 さ぀たいも、人参を倪めの千切りにし、ニラはさ぀たいも、人参ず同じくらいの長さに切る。小麊粉、もち米粉、砂糖、卵、薄口醀油、塩、氎を加えながら衣が具にたずわり぀く感じになるたで混ぜる。朚杓子の䞊で、暪長のカニのかたちになるようにかたちをずずのえ、170床の油でじっくり揚げる。菜箞で具を攟射状に広げながら油で揚げるのがポむントである。地域や家庭によっお、さ぀たいも以倖に䜿う野菜や、衣の味付けは異なる。地域によっお衣にそば粉を䜿ったり、甘みを出すのに黒砂糖を䜿うこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (810個分) - さ぀たいも: 200g - 人参: 50g - ニラ: 30g - [è¡£]小麊粉: 100g - [è¡£]もち米粉: 50g - [è¡£]砂糖: 40g - [è¡£]卵: 1個 - [è¡£]淡口醀油: 倧さじ1.5 - [è¡£]å¡©: ふた぀たみ - [è¡£]æ°Ž: 80cc皋床 - æ²¹: 適量 ## 䜜り方 1. さ぀たいもは薄く皮を剥きずころどころ皮を残す、5mm角×78cmの现切りにする。ボりルに氎を匵り、さ぀たいもが完党に浞るようにさらしおざるに開ける。人参は薄く皮を剥き、さ぀たいもより短めの23cmに切る。ニラは78cmの長さに切る。 2. ボりルに1ず氎以倖の材料を加えながら衣が具にたずわり぀く感じになるたで混ぜる。 3. 鍋に油を3cm以䞊の深さになるように入れお、170床になるように熱する。 4. 朚杓子で具をすくい、暪長にカニの姿のようにかたちをずずのえる。菜箞で向こう偎に抌すように鍋に萜ずし、2、3分でひっくり返し、さ぀たいもの甘い匂いがしおきお党䜓がき぀ね色になったら揚げ䞊がり。バットにキッチンペヌパヌを敷き、立おお䞊べるず油の切れが良い。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : NPO法人霧島食育研究䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_11_1.jpg)
# ぀けあげ 鹿児島県 **郷土料理名**: ぀けあげ **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 魚のすり身、朚綿豆腐、地酒、砂糖、薩摩芋でんぷん ## 歎史・由来・関連行事 「぀けあげ」は、他県で“さ぀たあげ”、“おんぷら”、“揚げかたがこ”などず呌ばれる。その歎史は叀く、江戞時代に薩摩藩28代圓䞻・島接斉圬が、諞藩に䌝わる玀州はんぺんやかたがこにヒントを埗お、高枩倚湿の鹿児島県の気候に合わせお保存性が高たるよう揚げ物にしたのがはじたりだずいう説や、琉球料理の揚げかたがこである“チキアヌギ”がなたっお「぀けあげ」になったずいう説がある。「぀けあげ」は、魚のすり身に豆腐や鹿児島県独特の酒である地酒を混ぜ、油で揚げお぀くる。原材料の魚は、䞻にアゞ、サバ、トビりオが䞀般的。䞊物ずしおは、゚゜やハモ、グチなども䜿われる。鹿児島県の「぀けあげ」は、砂糖を入れお甘口に仕䞊げるのも特城。「぀けあげ」に䜿う地酒は、同じく鹿児島県の郷土料理である「酒ずし」にも䜿われる酒で、枅酒を぀くる過皋のもろみに、灰汁を加えお絞っお぀くる。黒酒たたは灰持酒あくもちざけずも呌ばれ、みりんの代わりに䜿ったり、おずそずしおも飲たれおいる。鹿児島県は枩暖な気候のため、昔は䞀般的な枅酒づくりは適さず、代わりにこの黒酒灰持酒の補造が盛んになった。火いれをしないため、アミノ酞が豊富に残り、「぀けあげ」の魚の旚味を匕き出しおくれる。 ## 食習の機䌚や時季 特に時期は問わず、幎間を通しおよく食べられおいる。おかずの䞀品ずしおのほか、酒の肎ずしおも奜たれおいる。たた、野菜炒めや卵ずじの具材など、幅広く䜿われる食材である。 ## 飲食方法 フヌドプロセッサヌで魚の身をすり぀ぶし、そこぞ氎切りした豆腐、卵、薩摩芋でんぷん、砂糖、地酒の灰持酒などを入れおさらにすり、最埌に塩を加える。党䜓が銎染んだら、棒状や角型、小刀型などに成圢し、160℃くらいの油で衚面が黄金色になるたで揚げる。人参やごがう、れんこんなど、奜みの野菜を入れるず、たた違った食感や味わいが楜しめる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 魚すり身: 240g - å¡©: 小さじ1匱 - 朚綿豆腐: 80g - 卵党卵: 1個 - 片栗粉: 倧さじ1 - 【A】 地酒: 倧さじ2 - 【A】 淡口醀油: 倧さじ1 1/2 - 【A】 砂糖䞊癜糖: 倧さじ2 - 【A】 æ²¹: 倧さじ1 1/2 ## 䜜り方 1. すり身をすり鉢でよくすり、塩を加え、粘りが出るたでさらによくする。豆腐は湯通ししおからかたく絞っお氎気を切り、すり鉢でよくする。※フヌドプロセッサヌを䜿甚しおも良い。 2. 1に卵、片栗粉、Aを加えおよくすり、棒状や角型、小刀型などにかたちをずずのえ、䞭枩160℃くらいで色よく十分揚げる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 鹿児島県孊校栄逊士協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_7_1.jpg)
# 鶏飯 鹿児島県 **郷土料理名**: 鶏飯 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 奄矎地域 ## 䞻な䜿甚食材 米、鶏肉、干ししいたけ、卵、パパむダの味噌挬け、ねぎ、みかんの皮、のり ## 歎史・由来・関連行事 「鶏飯」は、ほぐした鶏肉、干ししいたけ、錊糞卵、パパむダの味噌挬け、みかんの皮などを、癜いごはんの䞊にのせ、鶏ガラのスヌプをかけお食べる、奄矎地域を代衚する郷土料理である。か぀お、奄矎矀島が薩摩藩の支配䞋に眮かれおいた時代、鹿児島本土からやっおくる圹人たちの嚁圧的な態床を少しでも和らげるために぀くられたのがはじたりだずいわれる。圓時、非垞に貎重なものであった鶏を䜙すこずなく䜿っお぀くった「鶏飯」で圹人たちをもおなしたずいう。たた、このころはただスヌプをかける颚習はなく、鶏の炊き蟌みごはん颚にしお食べおいた。昭和に入っおから鶏ガラのスヌプをかけお食べるアレンゞが浞透し、いたではそれが䞀般的ずなっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 幎間を通しおよく食べられおいる。祝い事やもおなしの垭などでよく぀くられ食されおいる。 ## 飲食方法 氎が入った鍋に、鶏ガラ、しょうがを入れ、火にかけたら、ここぞ鶏肉ささみを入れおゆでる。鶏肉に火が通ったら、冷たしお现く裂き、残った汁はこしおスヌプにする。しいたけ、さやいんげんは千切り、卵は錊糞卵にしたら、「パパむダの味噌挬け」などずずもに、皿にきれいに䞊べる。ごはんを甚意したら、そこぞ具材を圩りよく盛り付け、スヌプをかけお食べる。この時、ごはんは少なめ、スヌプ倚めにしお、さらさらずかきこむようにしお食べるのが良しずされる。鶏ガラからしっかりずったスヌプは、コラヌゲンの旚味なども盞たっお、非垞にコクのある仕䞊がりになる。家庭で簡略しお぀くる堎合は鶏ガラスヌプの玠を䜿うこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ç±³: 320g - æ°Ž: 480cc - 鶏ガラ: 240g - æ°Ž: 800cc - しょうが薄切り: 少々 - 鶏ささみ: 60g - 【A】 å¡©: 少々 - 【A】 æž…é…’: 小さじ2 - 【A】 淡口醀油: 倧さじ1 - 【A】 本みりん: 小さじ2 - 干ししいたけ: 8g - 干ししいたけ戻し汁: 80cc - 【B】 淡口醀油: 小さじ2 - 【B】 本みりん: 小さじ1 - 卵: 2個 - 【C】 砂糖䞊癜糖: 少々 - 【C】 å¡©: 少々 - さやいんげん: 80g - å¡©: 少々 - 葉ねぎ: 20g - パパむダの味噌挬け: 40g - みかんの皮: 少々 - 焌きのり: 少々 ## 䜜り方 1. 䞋ごしらえ干ししいたけは掗っお氎で戻し、戻した汁はだし汁ずしお䜿う。米は炊く30分前にずいで、分量の氎に浞しおおく。鶏ガラはよく掗っお䜙分なものを取り陀く。葉ねぎ、パパむダの味噌挬け、みかんの皮はみじん切りに、焌きのりは千切りにする。 2. 米は普通に炊く。 3. 氎800ccをはった鍋に、鶏ガラ、皮付きのしょうがを入れお火にかける。 4. アクを取り陀きながら匱火で1時間くらい煮たら、鶏ささみを入れおゆでる。 5. 鶏ささみは取り出しお现かく裂き、だし汁はこし、Aを入れおスヌプずしお䜿う。 6. Bず干ししいたけの戻し汁を火にかけ、千切りにしたしいたけを煮含める。 7. さやいんげんは塩ゆでし、现めの千切りにする。 8. 鶏ささみ、しいたけ、錊糞卵、さやいんげん、葉ねぎ、パパむダ挬け、みかんの皮、のりを皿にきれいに盛り付ける。 9. ごはんを茶碗に盛り、8をかたち良くのせお5のスヌプをたっぷりかけおいただく。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土食の料理集」公益瀟団法人 党囜孊校栄逊士協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_6_1.jpg)
# さ぀た汁 鹿児島県 **郷土料理名**: さ぀た汁 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 鶏肉、干ししいたけ、こんにゃく、ごがう、人参、倧根、里芋、味噌、ねぎ ## 歎史・由来・関連行事 「さ぀た汁」ずは、鶏肉を䜿った具だくさんな味噌汁のこず。『薩摩旧䌝集』によるず、鶏をしめお煮お食べる颚習は叀くからあったずされる。鹿児島県では、江戞時代から薩摩歊士たちが士颚高揚のため、盛んに闘鶏をおこなっおいた蚘録があり、その際に負けた鶏をその堎でしめ、男たちが野菜ず䞀緒に煮蟌んで食べたのがはじたりだずいわれおいる。たた、闘鶏が犁止された埌も、各家庭で鶏が攟し飌いにされ、来客がある時や祝いの垭のために鶏をしめお調理しお食べおいたずいう。珟圚にいたるたで鶏の飌育が盛んな鹿児島県。県を代衚する地鶏のさ぀た若しゃも、さ぀た地鶏、黒さ぀た鶏は「かごした地鶏」ずしおブランド化されおいる。かごした地鶏は薩摩鶏を原皮ずし、肉の匟力、甘み、色合いが非垞に良く、ブランド鶏ずしお人気がある。薩摩鶏は、江戞時代に闘鶏甚に飌育され、珟圚は芳賞甚ずしおのみ飌育されおいる。このように、叀くから鶏は鹿児島県においお自絊の食料ずしお根づいおいたこずから、「さ぀た汁」のほかにも、「鶏刺し」や「鶏飯」、「煮こみ料理」、「やきずり」など、さたざたな鶏料理が芪したれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 叀くは、祝いの垭など特別な日に鶏をしめお぀くられるこずが倚かった。珟圚は、特に決たった時期はないが、具だくさんで䜓が枩たるため、寒い冬によく食べられおいる。 ## 飲食方法 鶏肉、しいたけ、こんにゃく、ごがう、倧根などの具材を炒めたら、だし汁を入れ、煮えたら味噌や調味料を加えお味をずずのえおいただく。奜みでねぎやしょうがなどの薬味を加えおも良い。鶏肉の出汁が味噌汁に染み出し、滋味に富む味わいを楜しめる。味付けや鶏肉以倖に入れる具材は、家庭や季節によっお異なる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - æ²¹: 小さじ1 - 鶏もも肉小間切れ: 60g - 干ししいたけ氎で戻し千切り: 4g - こんにゃく短冊切り: 60g - ごがう小さめささがき: 60g - 人参0.5cm幅いちょう切り: 60g - 倧根0.5cm幅いちょう切り: 80g - だし汁しいたけ戻し汁氎: 800cc - 里芋1cm幅いちょう切り: 120g - 生揚げさいの目切り: 60g - 麊味噌: 60g - 黒砂糖: 少々 - 酒: 少々 - 葉ねぎ小口切り: 適宜 ## 䜜り方 1. 干ししいたけは掗っお氎で戻す。戻した氎はだし汁ずしお䜿う。 2. 鍋に油を熱し、鶏肉、しいたけを炒め、こんにゃく、ごがう、人参、倧根ずかたい野菜の順に炒める。 3. 2にだし汁を加え、さらに里芋ず生揚げを加え、煮る。 4. 野菜が煮えたら味噌ずその他の調味料を入れ、味をずずのえる。 5. 怀ぞ盛り付け最埌にねぎを倩盛にする。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 鹿児島県孊校栄逊士協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_2_1.jpg)
# ぶり倧根 鹿児島県 **郷土料理名**: ぶり倧根 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 倧根、ブリ ## 歎史・由来・関連行事 鹿児島県の特産品であるブリず倧根を䜿った「ぶり倧根」は冬の定番料理ずしお芪したれおいる。ブリの旚味ず倧根の甘みが䞀䜓ずなった、冬の定番料理である。内湟が倚く、ブリの皚魚のモゞャコがずれる鹿児島県はブリの逊殖生産量で党囜1䜍を誇る。なかでも逊殖ブリの生産量日本䞀を誇る長島町では、厳しい管理基準を蚭け育った逊殖ブリを「鰀王」ず名付け、囜内のみならず、海倖ぞの茞出もおこなっおいる。たた、垂氎たるみず垂や鹿屋かのや垂、南倧隅町などでもブリの逊殖は盛んにおこなわれおいる。1950幎代、垂氎垂では県内でもいちはやく逊殖業がはじたり、地元の牛根持業協同組合が育おたブリは「ぶり倧将」ずしおブランディングされおいる。家庭では䞀般的な倧根で぀くられるこず倚い「ぶり倧根」だが、県の特産品の桜島倧根を䜿っお぀くるず、さらに矎味しさが増す。桜島倧根は、甘みがあっお、身は非垞に緻密で柔らかく、煮厩れしにくいため煮物料理に向く。「ぶり倧根」はもちろんのこず、「おでん」や「ふろふき倧根」、「田楜」ずいった楜しみ方のほかに、サラダや挬物など、幅広い料理に䜿われる ## 食習の機䌚や時季 逊殖ブリは1幎を通しお手に入るが、倩然のブリは冬が旬。昔は、寒ブリずしお芪したれ、出䞖魚ずいうこずもあり、瞁起物ずしお正月料理の食材ずしおも䜿われおいた。桜島倧根は、12月末から2月にかけお収穫されお垂堎に流通するため、この時期の桜島倧根を䜿った「ぶり倧根」は栌別である。 ## 飲食方法 倧根は茪切りで面取りをしお味が染みるように隠し包䞁を入れる。ブリは熱湯にくぐらせ、血合いなどをずる。鍋に酒、しょうが、ブリ、倧根を入れお煮たあず調味料を加え煮詰める。千切りしょうがをいれおいただく。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 () - ブリの切り身: 50g×4切れ - ブリのあら: 200g - 倧根: 500g - しょうが: 50g - 酒: 50cc - 【A】 濃口醀油: 倧さじ23 - 【A】 淡口醀油: 倧さじ2 - 【A】 本みりん: 倧さじ45 - 【A】 砂糖: お奜みで ## 䜜り方 1. 倧根は3cm厚さの茪切りで面取りをし、片面に十字に浅く切り目を入れ䞋ゆでする。しょうがは半分を薄切りにし、残りは千切りにする。 2. ブリは氎掗いし、熱湯にくぐらせ、血合いやぬめりを取る。 3. 鍋に倧根・ブリ・酒・薄切りのしょうがを入れ、ひたひたになる皋床に氎を加え、匷火で煮立お、沞隰したら䞭火にしおアクをずりながら15分ほど煮る。 4. Aの調味料を加え、味が染みるたで匱火で煮る。甘みが匷い方が良い堎合は奜みで砂糖を加える。䞀晩おくず倧根に煮汁が染みこんでさらに矎味しくなる。 5. 噚に盛り付け、千切りのしょうがを食る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : NPO法人霧島食育研究䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_30_1.jpg)
# 黒糖 鹿児島県 **郷土料理名**: 黒糖 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 奄矎地域 ## 䞻な䜿甚食材 ずうきび ## 歎史・由来・関連行事 「黒糖」は、ずうきびを现かくカットし、圧搟機にかけお絞り出した汁を煮詰めお぀くる砂糖のこず。奄矎地域および沖瞄県の特産品ずしお知られる。奄矎矀島は、16䞖玀たでは琉球王囜統治䞋に眮かれおいたずされ、江戞時代には薩摩藩䞋に入り、さらに戊埌はアメリカ統治䞋に眮かれるなど、時代に翻匄されおきた地域である。「黒糖」は非垞に高玚な食材であったこずから、その歎史の流れの䞭で倧きな圱響を受けおきた。薩摩藩に属しおいた時期は、幎貢を米から圓時非垞に高䟡だった「黒糖」で代玍させ、薩摩藩が「黒糖」を独占した。そのため、島民は「黒糖」の生産を優先せざるを埗なくなり、日々の食糧の生産に手が回らなくなる“黒糖地獄”ずいう過酷な状況を぀くり出した。たた戊埌は、囜内産糖に力を入れるため倧型の補糖工堎が建蚭され、奄矎地域の䌝統的な「黒糖」づくりの文化が途絶える危機に瀕した。このように奄矎地域の「黒糖」づくりも時代ずずもに翻匄され続けおきたが、奄矎矀島および鹿児島本土の食文化を底から支える甘味料ずしお匷く根づいた。「黒糖」は蜜を倚く含むため、かたたりやすく、䞀般的に売られおいるものは砕いたブロック状のものが倚い。カラメルのような深いコクず颚味があるため、䞊癜糖に比べるず汎甚性は高くないが、その「黒糖」の颚味を生かした料理が広く芪したれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 「黒糖」は、さたざたな料理の味付けに䜿われるほか、小腹が空いた時やお茶うけに、そのたた食べるこずも倚い。ビタミンやミネラルを豊富に含んでいるため、栄逊補絊に食されるこずもある。 ## 飲食方法 ずうきびの茎から汁を絞り、煮詰めお氎分を蒞発させたら冷やし、かためる。「豚骚」などのおかずから「げたんは 」「ふくれ菓子」ずいった菓子類、そしお「黒糖焌酎」などの酒類たで、鹿児島県を代衚する郷土料理の倚くに「黒糖」は䜿甚されおいる。特に、九州地方、沖瞄県では、「黒糖」颚味のお菓子が非垞に倚く、倧人から子どもたで幅広い幎代から愛されおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## レシピ提䟛元 Not found ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_28_1.jpg)
# みき 鹿児島県 **郷土料理名**: みき **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 奄矎地域 ## 䞻な䜿甚食材 米粉、癜砂糖、さ぀たいも、氎 ## 歎史・由来・関連行事 「みき」は、米ずさ぀たいも、砂糖を䜿った乳酞菌発酵飲料で、奄矎地域の他に沖瞄県でも飲たれおいる。沖瞄県では、さ぀たいもではなく麊を䜿う。「みき」は「神酒」ず曞き、祭り事の際に神に捧げられた口噛み酒がルヌツであるずいう。口噛み酒は、若い女性が口に含み、2噛みから3噛みほどした米を混ぜお぀くった酒のこずである。幕末の薩摩藩士・名越巊源倪なごや さげんたが蚘した『南島雑話なんずうざ぀わ』ずいう本にも「みき」に぀いおの蚘述があり、このころにはすでに「みき」が぀くっお飲たれおいたこずがうかがえる。たた、この本の䞭には、米を煮おさ぀たいもをすり䞋ろしお぀くる、珟圚の「みき」の぀くり方に通ずる内容にも觊れられおいる。 ## 食習の機䌚や時季 叀くは蟲䜜物の豊䜜を願う、豊幎祭などに぀くられ神に捧げられおきた。近幎は、「みき」を専門に぀くる店舗が増え、幎間を通しお飲たれるようになった。特に、食欲が䜎䞋する倏や颚邪の時の栄逊補絊ずしお飲たれるこずが倚いずいう。 ## 飲食方法 お湯が入った倧きな鍋に米粉を入れ、さらに砂糖を入れお加熱しながらかき混ぜる。すり䞋ろしたさ぀たいもから絞り汁をずり、鍋の䞭身が30℃くらいに䞋がったら入れ、蓋をしお冷暗所に眮いおおく。数日経っお発酵したら冷蔵庫で冷やし、グラスに泚いで飲む。甘いおかゆ、もしくは甘酒のような味わいがある。できたおはずおも甘いが、日が経぀に぀れお酞味が増しおいく。奄矎地域では、酞味がある「みき」の方が奜たれる傟向があるずいう。そのたた飲んでも矎味だが、フルヌツゞュヌスやお酒で割っお飲んだり、果物を入れおデザヌト颚にしお食べるなど、飲み方、食べ方のアレンゞも豊富である。怍物性の乳酞菌がたくさん含たれおいる飲み物ずしお、近幎の健康志向の高たりから泚目を集めおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (パック1本分) - 米粉: 500g - æ°Ž: 1.4L - さ぀たいも: 100gなるべく色が薄いもの - 癜砂糖: 100g ## 䜜り方 1. 倧きな鍋に湯を沞かし、その䞭に米粉を少しず぀入れおよくかき混ぜおいく。米粉が溶けたら砂糖を入れお1520分間、加熱しながらかき混ぜる。 2. さ぀たいもをすり䞋ろし、絞り汁をずっおおく。 3. 1の鍋を30℃くらいに冷たし、さ぀たいもの絞り汁を入れお混ぜる。 4. 壺やパックなどに入れ、ふたをしお冷暗所におく。倏は䞀晩、冬は二䞉晩おく。途䞭、朚べらなどでかき混ぜる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「奄矎の食ず文化」久留ひろみ著 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_27_1.jpg)
# ミズむカのマダ汁 鹿児島県 **郷土料理名**: ミズむカのマダ汁 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 奄矎地域 ## 䞻な䜿甚食材 ミズむカ、むカの墚袋マダ、味噌、カツオ節 ## 歎史・由来・関連行事 ミズむカはアオリむカの別称で、胎長40cmにもなる比范的倧きなむカである。透き通るような姿をしおいるため、鹿児島県ではミズむカず呌ばれるこずが倚い。鹿児島本土の南郚、奄矎矀島が属する南西諞島が日本における䞻な持堎になっおいる。代衚的なむカ釣りの手法ずしお、゚ギングがあるが、これは逌朚えぎに英語の進行圢のingをかけあわせた造語であり、奄矎倧島が発祥だずいわれおいる。江戞時代䞭期に、皮子島を経由しお薩摩藩にもその方法が䌝わったずされおおり、叀くから奄矎地域ではむカ持が盛んであったこずがわかる。珟圚も幎間を通しおむカ釣りができ、県倖からもむカを目圓おに釣り人がやっおくる。ミズむカを䜿った代衚的な奄矎地域の料理が「ミズむカのマダ汁」である。“マダ”ずは、墚袋のこずで、叀くから奄矎地域ではのがせや血圧を䞋げるず考えられおおり、薬ずしお買う人も倚かったずいう。味噌汁にむカの身ず墚を入れお飲むのは、奄矎地域ならではで、そのたろやかな甘みずコクを味わえる「ミズむカのマダ汁」は倚くの人から芪したれおいる。 ## 食習の機䌚や時季 ミズむカは1幎を通しお釣るこずができるので、時期を問わず食べられおいる。 ## 飲食方法 カツオ節で出汁をずったら、豚の䞉枚肉を入れ味噌を溶き入れる。䞋凊理をしたむカを食べやすい倧きさに切っおだし汁の䞭に入れる。最埌にむカ墚を墚袋から絞り出しお入れ、党䜓を混ぜる。噚に盛ったら、ハンダマなどの葉野菜などを散らしおいただく。むカのマダは塩分が少し含たれおいるため、味噌は薄めにするず良い。たたむカの身は火を通し過ぎるずかたくなっお味も悪くなるので、手早く぀くっお食べるのがポむントである。家庭によっお汁の味わいや入れる具材が異なる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 豚䞉枚肉ブロック: 100g - ミズむカ: 200g - むカの墚袋マダ: 少々 - 味噌: 40g - カツオ節: 1カップ - ハンダマ氎前寺菜、金時菜: 少々 - æ°Ž: 800cc ## 䜜り方 1. カツオ節で出汁をずる。 2. 1に䞉枚肉を入れ、アクをすくう。 3. 味噌を溶き入れる。 4. ミズむカを適圓な倧きさに切っお入れる。身がかたくならないよう火は匱火にする。 5. 匱火のたたマダを入れる。 6. ハンダマの半分量を手でちぎっお入れ、火を止める。 7. 噚に盛っおから残りのハンダマを食る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「奄矎の食ず文化」著・久留 ひろみ 氏、「奄矎の䌝統料理」著・泉 和子 氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_26_1.jpg)
# 豚骚野菜 鹿児島県 **郷土料理名**: 豚骚野菜 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 奄矎地域 ## 䞻な䜿甚食材 豚肉、ツワブキ、昆垃、倧根、人参、コシャマン ## 歎史・由来・関連行事 「豚骚野菜」は、倧きく切った骚付きの豚肉ずツワブキ、昆垃、倧根、人参、コシャマン里芋の圚来皮を倧鍋で煮こんだもので、奄矎地域においお、倧晊日から正月にかけお欠かせない料理である。別名「りァンフィネダッセ」ずもいう。“りァン”は豚、“フィネ”は骚、“ダッセ”は野菜のこずを指す。奄矎地域では、叀くから毛が黒い島豚が飌育されおいた。か぀おは島豚は、各家庭で1頭ず぀飌っおいお、貎重なタンパク源ずしお食べられたずいう。党おの郚䜍を無駄にしないために、幎越し料理の「豚骚野菜」のほか、保存がきく「豚味噌」や塩挬け、炒め物や焌き物などにしお、党おを䜙すこずなく料理にした。島豚は非垞に矎味だが、成長に時間がかかるため埐々に飌育数が枛り、ほずんど芋られなくなった。珟圚は、「豚骚野菜」甚に、幎末になるず塩挬けした骚付き豚肉がスヌパヌマヌケットや粟肉店に䞊ぶ。 ## 食習の機䌚や時季 倧晊日に「豚骚野菜」を食べ、翌日の1月1日は独自の颚習である「䞉献さんごん」で新幎を迎えるのが、奄矎地域の習わしずなっおいる。 ## 飲食方法 ツワブキはしっかりアク抜きをする。豚骚は塩挬けにしおおき、「豚骚野菜」を぀くる圓日に塩抜きをしたら鍋に入れ、軜く焌いお焌き色を぀ける。肉が隠れるくらいの氎を入れ柔らかくなるたで煮こんだら、食べやすい倧きさに切った野菜を入れ、醀油などの調味料を入れおさらに煮こむ。党䜓に味が染み蟌んだら倧きな噚に盛っお、取り分けお食べる。醀油をしっかりきかせたものやシンプルな塩味のもの、黒砂糖を入れお甘みを匷めたものなど、家庭によっお味付けはさたざたである。たた䜿う島野菜も家ごずに異なる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 黒豚豚骚: 8個 - ツワブキツバシャ: 300g - 切り干し倧根: 200g - 煮干し: 30g - 醀油: 倧さじ3 - 島ザラメ: 30g - å¡©: 適宜 - みりん: 倧さじ2 ## 䜜り方 1. 豚骚はぬるた湯で23回で掗う 2. 鍋に豚骚を入れお浞かるぐらいの氎でゆでる。沞隰したらアクが出るので䞀床ゆでこがし、きれいに掗う。鍋もアクが぀いおいるので、よく掗う。 3. きれいに掗った豚骚に薄塩をする。再び1時間ぐらい煮る。 4. 別の鍋に豚のゆで汁を少し取っお、島ザラメ、醀油、塩、みりんを入れお豚骚を入れお煮る。 5. 倚めの煮干しで出汁をずっおおく。 6. ゆがいおおいたツワブキず戻した切り干し倧根は、別の鍋に煮干しのだし汁を入れお煮る。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : NPO奄矎食育食文化プロゞェクト ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_25_1.jpg)
# パパむダ挬け 鹿児島県 **郷土料理名**: パパむダ挬け **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 奄矎地域 ## 䞻な䜿甚食材 パパむダ ## 歎史・由来・関連行事 「パパむダ挬け」は、パパむダの若い実を塩挬けした埌、味噌や醀油などで挬けたもので、家庭で簡単に぀くれる挬物ずしお芪したれおいる。奄矎地域のほか、沖瞄県でも食されおいる。党囜的に知られる「鶏飯けいはん」の薬味ずしおも必ずそえられるほか、お茶うけにしたりず汎甚性も高い。奄矎地域におけるパパむダの歎史は比范的新しく、第二次䞖界倧戊埌、奄矎矀島がアメリカの統治䞋に眮かれおいた際に沖瞄から持ち蟌たれたのがはじたりだずいわれおいる。幎間を通しお枩暖な奄矎地域の気候はパパむダ栜培に適し、その匷い繁殖力で簡単に栜培ができたこずから䞀気に広たり、戊埌の食糧難の時代を支えた。そうした背景から奄矎地域では、パパむダを矎味しく食べるための工倫がされ、その䞭で「パパむダ挬け」も誕生したず考えられる。奄矎地域や沖瞄県では、皮が黄色くなっお熟したパパむダを果物ずしお食べるこずもあるが、どちらかずいうずただ青い未熟果を野菜ずしお䜿うこずの方が倚い。 ## 食習の機䌚や時季 パパむダは、倏から秋にかけお垂堎に出回るため、パパむダ料理はこの時期に぀くられるこずが倚いが、「パパむダ挬け」は保存食のため、もう少し長い間楜しめる。 ## 飲食方法 熟す前の青パパむダを瞊半分に切り、皮ず皮を取ったら塩をたぶし、重石をしお2日から3日ほど䞋挬けをする。䞋挬けから取り出したら氎気をずり、味噌ず砂糖を混ぜたものずパパむダを亀互に重ねお重石をし、10日間ほど寝かしたら食べられる。味噌挬けのほか、醀油挬け、粕挬けなども芪したれおいる。食べる時は薄切りにし、ごはんのおずもずしおはもちろん、お茶挬けにしたり、おにぎりの具にしお食べられおいる。たた、酒の肎にもよく合う。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (挬物容噚1個分) - パパむダの䞋挬け: 適量 - 青パパむダ: 3kg - å¡©: 150g - パパむダの味噌挬け: 適量 - パパむダの䞋挬け: 3kg - 味噌: 1kg - 砂糖: 50g ## 䜜り方 1. [パパむダの䞋挬け1] 青パパむダは瞊半分に切り、皮ず皮をずる。 2. [パパむダの䞋挬け2] 挬物容噚に1を入れ、塩を振りながら重石をしお挬け蟌む。 3. [パパむダの䞋挬け3] 23日埌、「パパむダの䞋挬け2」を取り出しお、倩日に1日干しお氎気をずる。 4. [パパむダの味噌挬け1] 味噌ず砂糖はよく混ぜおおく。 5. [パパむダの味噌挬け2] 挬物容噚に䞋挬けしたパパむダず「パパむダの味噌挬け1」を亀互に重ねお重石をする。 6. [パパむダの味噌挬け3] 10日目くらいから食べられる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「奄矎の食ず文化」著・久留 ひろみ氏、「奄矎の䌝統料理」著・泉 和子氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_24_1.jpg)
# 䞉献 鹿児島県 **郷土料理名**: 䞉献 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 奄矎地域 ## 䞻な䜿甚食材 䞀の膳逅、しいたけ、かたがこ、卵二の膳癜身魚の刺身䞉の膳鶏肉たたは豚肉、倧根、人参 ## 歎史・由来・関連行事 正月料理ずいえばおせち料理や雑煮であるが、奄矎地域では「䞉献」が食される。逅入りの吞い物の赀怀、鶏肉もしくは豚肉の吞い物の黒怀、刺身の䞉぀の料理を献䞊するこずからその名が぀いた。赀怀、刺身、黒怀の順番で食し、各膳の合間に家族党員に焌酎の杯を回しお飲むのが䞀連の儀匏の流れである。安政の倧獄を機に幕府から目を付けられた西郷隆盛が奄矎倧島に身を朜めた際、倧島随䞀の名家の嚘である愛加那あいかなず結婚し、その際、「䞉献」で祝蚀をあげたずいわれおいる。もずもず「䞉献」は日本料理の䞀぀の本膳料理であり、宀町時代に確立され、江戞時代に発展しおいくが、珟圚は冠婚葬祭などの特別な堎でおこなわれるのみになっおおり、若い䞖代を䞭心に銎染みがない。しかし、奄矎地域では、正月におこなわれる行事ずしお、いたも根づいおいる。 ## 食習の機䌚や時季 正月に「䞉献」をおこなう家庭が倚い。ほかにも結婚匏や、入孊匏・卒業匏ずいった祝いの垭でおこなわれるこずもある。 ## 飲食方法 元旊の朝、家長の「オショりロさしあげたしょう」の掛け声で䞉献の儀匏ははじたる。たず赀怀に入った䞀の膳。逅が入っおおり、そのほかにかたがこや魚、゚ビなどを入れた吞い物を食べる。次は二の膳で、癜身魚の刺身を食べるのが䞀般的だが、タコの刺身が出る家庭も倚い。最埌に䞉の膳。黒怀に鶏肉もしくは豚肉が入ったお吞い物を食す。䞀膳食べるごずに焌酎を飲む。たた「䞉献」の儀匏の間で、塩、さきむカ、昆垃からなる 「シュヌムリ塩盛」や干物を食べる家庭もある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 䞀の膳: 適量 - 逅: 4個 - 魚: 4切れ - かたがこ: 4枚 - 卵: 2個 - 干ししいたけ: 4枚 - 車゚ビ: 4å°Ÿ - ねぎ: 適宜 - 出汁昆垃: 1枚 - カツオ節: 30g - だし汁しいたけの戻し汁ず合わせる: 800cc - å¡©: 小さじ1 - 薄口醀油: 小さじ1/2 - 地酒たたはみりん: 小さじ1 - 二の膳: 適量 - 癜身の魚刺身甚: 4切れ - å¡©: 適宜 - 薄切りしょうが: 8枚 - 酢: 適宜 - 醀油: 適宜 - 䞉の膳: 適量 - 鶏肉なるべく芪鶏: 1矜 - 倧根: 400g - 人参: 150g - ねぎ: 1本 - å¡©: 小さじ1/2 - 濃口醀油: 小さじ1 ## 䜜り方 1. [䞀の膳 䜜り方1]干ししいたけは、ひたひたの氎に入れお戻す。戻したら石づきを取り陀き、十字に切り目を入れる。 2. [䞀の膳 䜜り方2]鍋に800ccの氎に切り目を入れた昆垃を぀けおおく。戻ったら火を入れお沞隰盎前に昆垃は取り出す。4等分にしおおく。鍋にカツオ節を入れお沞隰したら火を止める。静かにこしおからしいたけの戻し汁ず合わせお800ccにする。しいたけを加えお沞隰させおから塩小さじ1、薄口醀油、みりんで味を付ける。 3. [䞀の膳 䜜り方3]魚は薄塩をしお焌いおおく 4. [䞀の膳 䜜り方4]車゚ビは竹䞲で取り、少し塩を入れた熱湯でさっずゆでおおく。 5. [䞀の膳 䜜り方5]卵はゆでおから半分に切るか、花圢にする。4個にする。 6. [䞀の膳 䜜り方6]逅は焌いおおく。 7. [䞀の膳 䜜り方7]かたがこは切っおおく。 8. [䞀の膳 䜜り方8]ねぎは小口切りにするか、ゆでお結びねぎにする。 9. [䞀の膳 䜜り方9]カツオ出汁を入れお「䞀の膳 䜜り方2」の鍋に車゚ビを入れお少し煮る。かたがこも盎前に入れお枩める。 10. [䞀の膳 䜜り方10]怀に昆垃を敷く。しいたけ、魚、かたがこ、車゚ビ、卵、逅をを入れおから熱いだし汁を静かに泚ぎ、最埌に青身を食る。 11. [二の膳 䜜り方1] 刺身甚の新鮮な魚は薄塩をしおおく。 12. [二の膳 䜜り方2] 刺身甚に切る。 13. [二の膳 䜜り方3] 皿に2切れの刺身を䞊べ、薄切りのしょうがを1枚のせる。そこに酢醀油をかけおいただく。 14. [䞉の膳 䜜り方1]鶏は4等分にしお氎から火にかけ1時間煮お鶏のだし汁スヌプをアクを取りながらおいねいに぀くる 15. [䞉の膳 䜜り方2]倧根ず人参はさいの目に切る。 16. [䞉の膳 䜜り方3] ねぎは小口切り。 17. [䞉の膳 䜜り方4]鍋に鶏スヌプを1000cc入れ、䞀口倧に切った鶏肉、倧根、人参を入れお煮る。 18. [䞉の膳 䜜り方5]倧根、人参が柔らかくなったら味を付ける。 19. [䞉の膳 䜜り方6]塩、濃口醀油、地酒かみりんで味をずずのえる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : NPO奄矎食育食文化プロゞェクト ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_23_1.jpg)
# 油ゟヌメン 鹿児島県 **郷土料理名**: 油ゟヌメン **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 奄矎地域 ## 䞻な䜿甚食材 豚肉、そうめん、ニラ、いりこ、だし汁 ## 歎史・由来・関連行事 「油ゟヌメン」は、豚肉ず野菜、そうめんを炒めた郷土料理である。沖瞄の「そうめんチャンプルヌ」に䌌おいるが、奄矎地域の「油ゟヌメン」は、炒める時にだし汁を入れるのが特城である。炒め油ずだし汁が乳化し、そうめんに絡むので喉越しが良い。小麊の栜培をしおおらず、そうめんの生産をおこなっおいるわけではない奄矎地域でなぜそうめんが根づいたのかに぀いおは諞説あるが、薩摩藩統治時代に薩摩から持ち蟌たれ、也麺で保存がきくこずから奄矎地域でよく食べられるようになったのではないかずいう説があるが、定かではない。明治以降、「油ゟヌメン」は䞀般家庭にも広がり、いたでは県倖の旅行者からも人気のある郷土料理ずなっおいる。 ## 食習の機䌚や時季 祝いの垭や田怍え、皲刈りなど、たくさんの人が集たる時によく぀くられた。特に鹿児島県の䞀郚の地域でおこなわれおいる「八月螊り」の際に欠かせない料理である。八月螊りは集萜によっお数十以䞊の歌があり、これらを歌っお螊るこずで神に豊䜜を感謝、祈願する。この時に人が倧勢集たるため、「油ゟヌメン」を倧皿に盛り、皆で取り分けお食べるずいう。 ## 飲食方法 现切りにした豚肉を油で炒めたら、いりこずゆでたそうめんを入れ、だし汁をたわしかける。油ずだし汁が乳化したら最埌にニラを入れ、醀油などの調味料で味をずずのえお食べる。だし汁が少し䜙るくらいがちょうど良い。地域や家庭、店舗によっお䜿うだし汁や量が異なり、「鶏飯」のスヌプず同様の鶏スヌプのだし汁を䜿うこずもあれば、キビナゎの出汁を䜿うこずもある。たた、汁を少なめに仕䞊げるずころもあれば、にゅうめんのように倚めにするずころもある。具材に぀いおも、ニラのほかに、身近な野菜を入れるこずもある。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 塩豚肉豚もも肉でも良い: 120g - そうめん: 180g - ニラ: 180g - いりこ: 12g - サラダ油: 倧さじ2 - だし汁: 2カップ - 醀油: 倧さじ1・1/2 - 塩、こしょう: 各少々 - ごた油: 小さじ1/2 ## 䜜り方 1. 塩豚肉の぀くり方䞉枚肉のかたたり300gの衚面党䜓に塩をすりこむようにしおたぶす。ビニヌル袋に入れお冷蔵庫で保存する1週間皋床保存できる。 2. 豚肉は熱湯で䞉床塩抜きをする。 3. 豚肉は现切りにしおおく。 4. そうめんは少しかためにゆでお、ざるに䞊げおおく。 5. ニラは2cmの長さに切っおおく。 6. 䞭華鍋に油を匕き、豚肉を炒める。 7. 6にいりこずそうめんを入れ、混ぜながら炒める。 8. 7にだし汁をたわし入れる。 9. 8に醀油を回し入れる。 10. 9に塩、こしょうをふり、ニラを入れ混ぜ、最埌にごた油を入れる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「郷土の味」鹿児島県食生掻改善掚進員連絡協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_22_1.jpg)
# ふくれ菓子 鹿児島県 **郷土料理名**: ふくれ菓子 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 小麊粉、重曹、粉黒糖、卵、酢、はちみ぀ ## 歎史・由来・関連行事 小麊粉重曹黒糖などを混ぜお蒞した郷土菓子の「ふくれ菓子」。重曹を䜿っおふっくらず仕䞊げるため「゜ヌダ菓子」ずも呌ばれるほか、「ふくらかん」「ふくれかん」ずもいう。鹿児島県においお黒糖が甘味料ずしお匷く根づいたのは江戞時代ずいわれおいる。琉球王囜を支配しおいた薩摩藩が、琉球や奄矎地域でおこなわれおいるさずうきびの栜培や黒砂糖の補造を独占し、薩摩藩の有力な財源ずしおいたこずがきっかけだず考えられおいる。幎貢を米から、圓時非垞に高䟡だった黒糖で代玍させ、黒糖を独占するこずで財政は䞀気に回埩した。䞀方、島民は黒糖の生産を優先せざるを埗なくなったため、日々の食糧の生産に手が回らなくなり、“黒糖地獄”ず呌ばれる過酷な状況を぀くり出した。このような歎史を経お、鹿児島県では黒糖が浞透し、それにずもない、黒糖を䜿ったさたざたな郷土料理が誕生した。菓子類では「げたんは」なども黒糖を䜿った鹿児島県の郷土料理ずしお知られおいる。 ## 食習の機䌚や時季 か぀おは、豊䜜を願う祭りの垭や蟲䜜業時のお茶うけずしお食べられおいた。珟圚は、特に時期を問わず食べられ、老若男女から人気がある。 ## 飲食方法 小麊粉ず重曹を合わせた粉の䞭に、溶き卵、粉黒糖、はちみ぀、酢、氎を入れお混ぜ合わせる。小さめのざるに生地を流し入れ、40分ほど蒞しお䞭たでしっかり火が通ったらいただく。生地によもぎやかがちゃを緎ったものを混ぜたり、サネン月桃の葉を敷いお蒞しお、葉の銙りを楜しむ地域もある。家庭や地域、店舗によっお、さたざたなアレンゞが楜したれおいる。枩かいずふんわりした食感で、冷めるずもっちりずした食感になる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (小さめのざる1個分) - 小麊粉: 120g - 重曹: 小さじ1 - 粉黒糖: 140g - 卵: 1個 - 酢: 小さじ1 - はちみ぀: 倧さじ0.5 - æ°Ž: 80cc ## 䜜り方 1. 小麊粉ず重曹は合わせお振るっおおく。 2. ボりルで卵を溶き、粉黒糖、酢、はちみ぀、氎を入れお混ぜ合わせる。 3. 2に1を数回に分けお入れ、ダマが無くなるように混ぜ合わせる。 4. ざるにさらし垃を敷き、3を流し蟌み、蒞気の䞊がった蒞し噚で40分蒞す。蒞し噚の蓋は必ずさらし垃で包み、生地に氎滎が萜ちないようにする。 5. 竹䞲で4の䞭心郚を刺し、生地が付いおこなければ蒞し䞊がり。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : NPO法人 霧島食育研究䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_21_1.jpg)
# 癜熊 鹿児島県 **郷土料理名**: 癜熊 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 氷、緎乳、小豆、果物 ## 歎史・由来・関連行事 「癜熊」は、削った氷に緎乳をかけ、その䞊にチェリヌやレヌズン、みかん、パむン、小豆、寒倩ず、色ずりどりのトッピングをのせた氷菓子のこずで、その名は党囜に知られる。「癜熊」は、昭和20幎代に創業した老舗飲食店が発祥であるずいわれおいる。発売圓初は、癜蜜、赀蜜をかけたシンプルなかき氷だったが、いちごに牛乳をかけおみるず矎味しかったこずにヒントを埗お、緎乳をかけたものの、今床は甘すぎおしたたったため、改良を重ねおさっぱりずした緎乳ミルク颚味のシロップにたどり着いたずいう。たた、圩りを加えるために、アンれリカ、チェリヌ、レヌズンを倖偎にトッピングしたが、それが䞊から芋た時に癜熊に䌌おいたこずから、「癜熊」ずいうメニュヌ名が぀いた。圓時、䞀般的なかき氷が20円ほどだったのに察し、「癜熊」は50円ず高䟡で、庶民の憧れの氷菓ずなった。戊埌の食糧難の時代が萜ち着き、食に莅を求めるこずができるようになったこずを象城する料理であるずもいえる。 ## 食習の機䌚や時季 鹿児島県の倏の颚物詩ずしお、よく食べられおいる。子どもから倧人たで幅広い幎代から芪したれおいる。 ## 飲食方法 氷を削っお、その䞊に加糖緎乳をかけたら、食べやすくカットした奜みのフルヌツなどを盛り付け、さらに小豆をのせる。色あざやかにトッピングするのがポむントである。緎乳の甘みが氷によっおほどよく薄たり、さらに盛り付けたフルヌツが良いアクセントになっお、さたざたな食感、味わいを楜しめる。 チョコレヌトをかけたものやプリンをのせたものや、抹茶シロップをかけたものなど、さたざたなアレンゞも楜したれおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## レシピ提䟛元 Not found ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_20_1.jpg)
# ぞちた汁 鹿児島県 **郷土料理名**: ぞちた汁 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 ぞちた、そうめん、麊味噌、だし汁 ## 歎史・由来・関連行事 「ぞちた汁」は、ぞちた入りの味噌汁を、そうめんが入った噚の䞭に入れお食べる鹿児島県の郷土料理である。ほかの地域ではたわしや化粧氎ずしお䜿われるこずが倚いぞちただが、鹿児島県では叀くからぞちたを食べおおり、1802幎の『成圢図説』島接重豪が぀くらせた癟科事兞にも、ぞちた料理に぀いおの蚘述がある。ぞちたは熱垯アゞア原産のりリ科の怍物で、高枩倚湿な環境を奜むこずから、日本では沖瞄県や南九州を䞭心に栜培されおいる。ぞちたは、その繊維の倚さから“糞瓜いずうり”ずもいわれ、これが埌に“ずううり”ず略され、“ず”がむロハ順で“ぞ”ず“ち”の間にあるため、ぞちたず呌ばれるようになったずもいわれおいる。食甚には、あたり繊維が発達しない品皮を栜培する。成長しすぎるず繊維がかたくなっおしたうので、䜓長20cm未満の若い実を収穫する。鹿児島県では倏になるずぞちた料理が登堎する。「ぞちた汁」はその代衚栌であるが、ほかにも炒め物などの料理にもぞちたはよく甚いられる。 ## 食習の機䌚や時季 ぞちたの旬が7月から9月のため、䞻に倏に倚く流通する。鹿児島県では倏野菜ずしお芪したれ、倏の食卓によく䞊がる。たた「ぞちた汁」は、お盆の粟進料理にも欠かせないメニュヌである。 ## 飲食方法 だし汁に味噌を溶き入れたら、食べやすい倧きさに切ったぞちたを入れお、柔らかくなるたで煮る。ゆでたそうめんが入った噚に、ぞちたの味噌汁を泚ぎ入れ、奜みで薬味みょうがの千切りなどをそえおいただく。ぞちたのずろりずした食感ず自然な甘味が麊味噌の甘さず盞たっお、倏バテで食欲がない時期でもするするず食べられる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ぞちた: äž­1本 - そうめん: 12束 - 煮干し: 30g - 麊味噌: 60g - æ°Ž: 800cc - みょうが: 適宜 ## 䜜り方 1. 氎に煮干しを加え、30分くらいしたら火にかけ、沞隰しお3分くらい煮お味噌を溶き入れる煮干しは取り出しおもそのたたでも良い。 2. ぞちたは皮を剥き、倧きめの䞀口倧に切っお味噌汁に加え、トロッずなるたで煮る。 3. そうめんをゆで、汁怀に盛り、䞊からぞちたの入った味噌汁をかけ、奜みでみょうがの千切りをそえるそうめんは也麺のたた味噌汁の䞭に盎接入れお煮おも良い。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : NPO法人霧島食育研究䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_19_1.jpg)
# 豚汁 鹿児島県 **郷土料理名**: 豚汁 **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 豚肉、倧根、人参、里芋、こんにゃく、厚揚げ、味噌 ## 歎史・由来・関連行事 鹿児島県の特産品の䞀぀である豚肉。飌育頭数は党囜1䜍で、かごした黒豚がブランド豚ずしお党囜に知られおいる。江戞時代は殺生を忌む仏教の圱響で、獣肉食は犁忌ずされおいたが、薩摩藩では豚やむノシシ、鹿などがよく食べられおいたずいう。奄矎地域においおも島豚ず呌ばれる圚来皮が飌育されおいた。江戞ず遠距離であったこずず、薩摩藩領であった琉球は貿易をおこなっおいたため、薩摩藩に海倖の文化が入っおきおその圱響を受けたからではないかず考えられおいる。黒豚も、江戞時代に薩摩の名歊将であった島接家久によっお、琉球から入っおきたずいわれおいる。その埌、明治時代に入っおむギリスのバヌクシャヌ皮ず亀配させ、改良を進めた。䞀時、成長が早い癜豚の飌育が増え、黒豚の飌育が枛った時期もあったが、柔らかく、旚味の匷い黒豚の振興を進めるこずで、いたのかごした黒豚のブランドが確立された。たた、鹿児島県はその枩暖な気候から麊味噌の生産も盛んである。鹿児島県の麊味噌は麹の量が倚く、塩分が少なめで、甘みが匷い。このような背景から、鹿児島県では「豚骚」や「豚味噌」など、豚肉や味噌を䜿った料理が倚く、「豚汁」もその代衚栌である。 ## 食習の機䌚や時季 幎間を通しお食べられおいるが、特に冬堎は䜓を枩めるために぀くる機䌚が増える。 ## 飲食方法 豚肉のほか、倧根、人参、里芋などの具材は食べやすい倧きさにカットし、だし汁で煮こむ。火が通っお柔らかくなったら味噌を入れ、噚に取り分けたら、小口切りにしたねぎや千切りにしたしょうがなどをそえお食べる。豚肉以倖の具材は、残りの野菜などでも良い。家庭によっおさたざたである。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - 豚肉薄切り: 80g - 倧根: 100g - 人参: 50g - 里芋: 100g - こんにゃく: 50g - 厚揚げ: 50g - 【薬味】 小ねぎ、しょうが: 適量 - 【汁】 いりこ: 20g - 【汁】 æ°Ž: 3カップ - 【汁】 麊味噌: 50g - æ²¹: 適宜 ## 䜜り方 1. 氎にいりこを入れ、30分したら火にかけ、沞隰埌3分でいりこを取り出すいりこ出汁。 2. 材料は食べやすい倧きさに切り、鍋に油をひき、豚肉を炒め、その埌小ねぎ・しょうが以倖の食材も加え、党䜓に油が回ったら、1のいりこ出汁を加え、アクを取りながら煮る。柔らかくなったら麊味噌を溶かし入れる。 3. 噚に盛り、小口ぎりの小ねぎず千切りのしょうがをのせる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : NPO法人霧島食育研究䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_18_1.jpg)
# さ぀たすもじ 鹿児島県 **郷土料理名**: さ぀たすもじ **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 米、干ししいたけ、干しきくらげ、切り干し倧根、ごがう、人参、たけのこ、さ぀た揚げ、蒞しかたがこ、さやえんどう、地酒 ## 歎史・由来・関連行事 鹿児島県では「ちらしずし」のこずを、か぀おの宮䞭の女房蚀葉から「すもじ」ずいう。鹿児島県のすしには「酒ずし」ず「さ぀たすもじ」があるが、「酒ずし」が海や山の幞をふんだんに䜿った豪華な料理ずしお䞻に殿様や䞊流歊士が食べおいたのに察し、「さ぀たすもじ」は高玚な材料は䜿わず、身近でずれる季節の食材を䜿っお぀くる庶民のすしずしお芪したれおきた。しかし、祝いの垭で食べる料理のため、10皮類前埌の食材を䜿っお色あざやかに仕䞊げる。いわゆる「ちらしずし」、「ばらずし」であるが、地酒を䜿うのが鹿児島県の特城である。地酒は黒酒、灰持酒あくもちざけず呌ばれるもので、枅酒を぀くる過皋のもろみに、灰汁を加えお絞っお぀くる。鹿児島県では、みりんの代わりに䜿ったり、おずそずしおも飲たれおいる。鹿児島県は枩暖な気候のため、昔は䞀般的な枅酒づくりは適さず、代わりにこの地酒の補造が盛んになった。䞀床も火いれをせずに぀くるため、アミノ酞や有機酞、ミネラルが壊れるこずなく豊富に含たれ、料理の旚味を匕き出すずいわれおいる。「酒ずし」はこの地酒を぀かっお発酵させお぀くるが、「さ぀たすもじ」では手を地酒にひたし、その手で具材ず米を豪快にかき混ぜお぀くる。 ## 食習の機䌚や時季 叀くから春の行事の際に食べられおおり、珟圚も雛祭りや卒業匏、入孊匏など、春先の祝いの垭に欠かせない料理である。この「さ぀たすもじ」に加え、玅癜の逅、型菓子などで祝ったずいう。 ## 飲食方法 季節の玠材に加え、干ししいたけやきくらげ、さ぀た揚げ、かたがこを现かく切り、合わせ酢を合わせたごはんに混ぜお、さらにそこぞ地酒を振りかけお混ぜる。噚に盛ったら、錊糞卵やさやえんどう、玅しょうが、朚の芜などを圩りよく䞊べ、取り分けお食べる。䜿甚する食材や味付けは家庭によっお異なるが、季節の食材を䜿うこず、地酒を振りかけるのは共通しおいる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - ç±³: 280g - æ°Ž: 380cc - 穀物酢: 45cc - 砂糖䞊癜糖: 倧さじ2 - å¡©: 少々 - 干ししいたけ千切り: 8g - 干しきくらげ千切り: 2g - 【A】 砂糖䞊癜糖: 小さじ1 - 【A】 淡口醀油: 倧さじ1 - 【A】 本みりん: 倧さじ1/2 - 切り干し倧根1cm角切り: 40g - ごがうささがき: 50g - 人参1cm角切り: 100g - たけのこ氎煮1cm角切り: 50g - だし汁: 適量 - 【B】 砂糖䞊癜糖: 倧さじ1 - 【B】 淡口醀油: 倧さじ1 - さ぀た揚げ1cm角切り: 30g - 蒞しかたがこ1cm角切り: 50g - 卵: 2個 - å¡©: 少々 - 砂糖䞊癜糖: 少々 - さやえんどう千切り: 16g - しょうが甘酢挬け玅しょうが千切り: 適量 - 地酒: 60cc - 朚の芜: 適量 ## 䜜り方 1. 䞋ごしらえ干ししいたけず干しきくらげは掗っお戻し、戻し汁をずっおおく。切り干し倧根は掗っお、ぬるた湯で戻す。だし汁を甚意しおおく䜕の出汁でも良い米は掗っお氎気を切っおおく。さやえんどうはゆでお千切りにする。 2. 米はかために炊き、桶に取り䞊げお合わせ酢を振りかけ、切るように混ぜお冷たす。 3. 戻ししいたけ、きくらげは、戻し汁をひたひたに加えお氎煮しおからAを加えお煮詰め、千切りにする。 4. ひたひたのだし汁でごがうを煮お、たけのこ、人参、切り干し倧根を加えおBで薄めの味付けをする。 5. さ぀た揚げ、蒞しかたがこは地酒を加えおさっず火を通す。 6. 卵は割りほぐしお塩、砂糖を加えお薄焌きにし、4cmの長さの錊糞卵にする。 7. すし飯に具を混ぜお地酒をふり、よく混ぜる。 8. 6を噚に盛り、錊糞卵、さやえんどう、玅しょうが、朚の芜を圩りよく食る。 9. 湯気の立った蒞し噚に入れ、玄20分蒞す。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「䌝えたい行事食」公益瀟団法人党囜孊校栄逊士協議䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_17_1.jpg)
# かしゃもち 鹿児島県 **郷土料理名**: かしゃもち **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 奄矎地域 ## 䞻な䜿甚食材 よもぎ、重曹、もち米粉、さ぀たいも、黒砂糖、クマタケランの葉 ## 歎史・由来・関連行事 「かしゃもち」は、奄矎地域で぀くられる、よもぎを䜿った逅菓子のこずである。“かしゃ”ずは、クマタケランの葉のこずで、これで逅を包むこずから「かしゃもち」ず呌ばれるようになったずいわれおいる。「ふっ぀もち」「ふちもち」「フツィムチ」「フチダク」ずいうこずもある。奄矎地域ではよもぎがよくずれ、昔から薬草ずしお煎じたりしお食されたり、その殺菌効果から匂い消しなどにも利甚されおきた。たた、クマタケランもショりガ科の怍物であるこずから、殺菌効果、防虫効果の䜜甚があるずいわれおいる。奄矎地域のいたるずころで自生しおおり、「かしゃもち」のほかにも、おにぎりを包んだりもされおいる。よもぎ、黒砂糖、クマタケランの葉ず、身近でずれる高い効胜を持぀玠材で぀くる先人の知恵が぀たった菓子であるずいえる。奄矎地域では、クマタケランの葉に逅がべったり぀くこず、たたそれぞれの玠材の盞乗効果でより颚味が増すこずから、仲の良いパヌトナヌ同士のこずを“逅ずカシャのようだ”ずたずえるこずもあるずいう。 ## 食習の機䌚や時季 か぀おは旧暊の3月3日に食べられおいたが、珟圚は時期を問わず食べられる。春によもぎをずっお冷凍しおおき、クマタケランや月桃の葉で包んで぀くる。 ## 飲食方法 よもぎを氎で掗い、汚れをずったら重曹を入れたお湯で軜くゆでる。ゆでたよもぎは䞀晩氎に浞し、アクを抜く。氎を切ったよもぎずゆでたさ぀たいもをミキサヌなどに入れおペヌスト状にし、黒砂糖、もち米粉、氎を入れお、さらに緎り蟌む。掗っお20cmくらいの長さにしたクマタケランの葉に逅生地を包んで、蒞し噚で20分ほど蒞したらいただく。クマタケランのほのかな芳銙が逅に移り、よもぎず黒砂糖の颚味がさらに増す。食べる時は、クマタケランの葉を倖し、䞭のよもぎ逅だけを食べる。かたくなっおしたった時は、少し蒞すずたた柔らかい状態で食べられる。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (4人分) - よもぎ: 120gかたくゆでお絞ったもの - 重曹: 小さじ1 - もち米粉: 150g - 黒砂糖粉: 160g - さ぀たいも: 100g - æ°Ž: 80100cc - クマタケランの葉: 56枚 ## 䜜り方 1. よもぎはきれいに掗い、葉をちぎる。たっぷり湯を沞かし、重曹を入れおさっずゆでる。 2. ゆで䞊がったら䞀晩氎に぀けおさらし、アクを抜く春のよもぎはアクが少ない。 3. 2をかたく絞る。 4. さ぀たいもはゆでお皮を剥き、぀ぶす。 5. スピヌドカッタヌミキサヌなどに3を入れおペヌスト状にする。 6. 5に4を入れおさらにペヌスト状にする。黒糖粉、もち米粉、氎も入れお党おの材料をペヌスト状にする。 7. クマタケランの葉は、掗っお20cmほどの長さに切っおおく。 8. 6を食べやすい倧きさに手で䞞めお、クマタケランの葉で包む。 9. 湯気の立った蒞し噚に入れ、玄20分蒞す。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : 「奄矎の食ず文化」著・久留 ひろみ 氏、「奄矎の䌝統料理」著・泉 和子 氏 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_16_1.jpg)
# げたんは 鹿児島県 **郷土料理名**: げたんは **郜道府県**: 鹿児島県 ## 䞻な䌝承地域 県内党域 ## 䞻な䜿甚食材 薄力粉、重曹、黒糖 ## 歎史・由来・関連行事 「げたんは」は、か぀お米の集荷地であった暪川町珟・霧島垂に集たる人をもおなすためのお茶うけずしお぀くられた鹿児島の郷土菓子の䞀぀。この独特な名前は、泥に汚れた䞋駄の歯に䌌た芋た目であったこずからこのように呌ばれるようになったず説がある。たた、圓時は「䞉角菓子」ずも呌ばれおいいた。濃厚な黒糖の颚味が口の䞭に広がる「げたんは」は、生地にも、呚りのコヌティングにも莅沢に黒糖を䜿甚する。鹿児島県においお黒糖が甘味料ずしお匷く根づいたのは、江戞時代、琉球王囜を支配しおいた薩摩藩が、琉球や奄矎地域でおこなわれおいるさずうきびの栜培や黒砂糖の補造を独占し、薩摩藩の有力な財源ずしおいたこずがきっかけだず考えられおいる。幎貢を米から、圓時非垞に高䟡だった黒糖で代玍させ、黒糖を独占するこずで財政は䞀気に回埩したずいう。䞀方、島民は黒糖の生産を優先せざるを埗なくなったため、日々の食糧の生産に手が回らなくなり、“黒糖地獄”ず呌ばれる過酷な状況を぀くり出した。このような歎史を経お、鹿児島本土で黒糖が浞透し、それに䌎い、黒糖を䜿ったさたざたな郷土料理が誕生した。「げたんは」もこうした背景から、黒糖を䜿った菓子ずしお誕生し、庶民に芪したれおきたず考えられる。 ## 食習の機䌚や時季 特に時期を問わず、幎間を通しお䞻におや぀ずしお食べられおいる。 ## 飲食方法 小麊粉ず重曹を合わせた粉の䞭に、氎で溶かした黒糖を入れおよく混ぜる。オヌブンの倩板に生地を広げ、20分皋床焌く。取り出しお粗熱をずったら二等蟺䞉角圢になるよう切り、黒糖の蜜にくぐらせお食べる。衚面は黒糖の蜜のシャリッずした食感、䞭はしっかりずしたかたさの生地に時間ずずもに黒糖の蜜が染みこんでいく。衚面の黒糖は、也燥させずにしっずりずさせたたたにするのがポむントである。 ## 保存・継承の取組 Not found ## 材料 (オヌブンの倩板1枚分) - 薄力粉: 500g - 重曹: 小さじ2.5 - 黒糖: 200g - æ°Ž: 200cc - 【蜜】 黒糖: 300g - 【蜜】 æ°Ž: 150cc ## 䜜り方 1. 小麊粉ず重曹は合わせお振るう。 2. 黒糖に氎を入れお溶かし(溶けにくい時は煮溶かし冷たしおおく)。 3. 1に2を入れ、粉っぜさがなくなるたで、よく混ぜる。 4. 倩板の倧きさにクッキングペヌパヌを敷き、3を手氎を付けた手で広げながら均䞀になるように䌞ばす。 5. 4を190床のオヌブンで20分皋床焌く。 6. 蜜の材料を合わせ煮溶かす。 7. 5の粗熱がずれたら䞉角圢に切り、6をくぐらせる。 ## レシピ提䟛元 レシピ提䟛元名 : NPO法人 霧島食育研究䌚 ![料理画像](https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/img/kagoshima_15_1.jpg)