id
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| explanation
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1.15k
| question
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1.37k
| answer
sequencelengths 1
4
|
---|---|---|---|---|
110D57 | [
"a. 放射線療法",
"b. 血栓溶解療法",
"c. 抗コリン薬吸入",
"d. 抗癌化学療法の中止",
"e. 副腎皮質ステロイドの全身投与"
] | d. 抗癌化学療法の中止e. 副腎皮質ステロイドの全身投与抗癌剤による間質性肺炎の症例 抗癌剤による間質性肺炎の症例 | 72歳の男性。乾性咳嗽、発熱および労作時呼吸困難を主訴に来院した。1か月前に左肺下葉の原発性肺腺癌に対し抗癌化学療法が開始されていた。治療開始後30日目の昨日、乾性咳嗽、37.5 ℃の発熱および労作時呼吸困難を認め、本日には乾性咳嗽の増悪と安静時の呼吸困難とを自覚するようになったため受診した。 意識は清明。皮膚は湿潤している。下腿に浮腫を認めない。脈拍 112/分、整。血圧 152/102 mmHg。呼吸数 22/分。SpO2 90%(room air)。 血液所見:赤血球380万、Hb 11.9 g/dL、Ht 36%、白血球 8,600(分葉核好中球 68%、好酸球 5%、単球 5%、リンパ球 22%)、血小板 28万。 血液生化学所見:総蛋白 7.2 g/dL、アルブミン 4.2 g/dL、AST 48 IU/L、ALT 52 IU/L、LD 752 IU/L (基準 176~353)、尿素窒素 22 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL、Na 144 mEq/L、K 4.6 mEq/L、Cl 108 mEq/L、Ca 8.0 g/dL。免疫血清学所見:CRP 4.8 mg/dL、β-Dグルカン 10 pg/mL未満(基準 10未満)、サイトメガロウイルス抗原陰性。喀痰を認めないため喀痰培養は実施できなかった。血液培養は陰性。抗癌化学療法開始前の肺野条件の胸部CTと今回来院時の肺野条件の胸部CTとを別に示す。酸素投与を開始した。 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。 | [
"d",
"e"
] |
110D58 | [
"a. 放射線療法",
"b. 抗癌化学療法",
"c. PSA監視療法",
"d. 前立腺全摘除術",
"e. 分子標的薬投与"
] | a. 放射線療法d. 前立腺全摘除術前立腺癌の症例 前立腺癌の症例 | 58歳の男性。PSA高値を指摘され来院した。7年前から人間ドックで定期的にPSAを測定していたが基準値を超えたため受診した。排尿障害を認めない。 直腸指診で前立腺はくるみ大、弾性硬で両葉に小結節を触知する。PSA 6.5ng/mL(基準4.0以下)。骨盤部MRIのT2強調像で前立腺辺縁領域に低信号を認めるため前立腺生検を施行した。病理診断では前立腺左葉の6本中2本、右葉の6本中1本に中分化腺癌(Gleason score 4+4)を認める。骨シンチグラフィでは異常な集積を認めない。 対応として適切なのはどれか。2つ選べ。 | [
"a",
"d"
] |
110D59 | [
"a. HbA1c測定",
"b. 骨盤部MRI",
"c. 腹部造影CT",
"d. 骨シンチグラフィ",
"e. ヒトパピローマウイルス(HPV)検査"
] | a. HbA1c測定b. 骨盤部MRIc. 腹部造影CT子宮体癌の術前検査の問題。子宮体癌 - 病理コア画像 子宮体癌の術前検査の問題。 子宮体癌 - 病理コア画像 | 60歳の女性。1回経妊1回経産婦。性器出血を主訴に来院した。50歳で閉経。1年前から時々性器出血があった。 身長154cm、体重64kg。子宮は手拳大で両側付属器は触知しない。経腟超音波検査で子宮内膜の肥厚を認め手術を行うこととした。子宮内膜生検のH-E染色標本を別に示す。 この患者の術前検査として適切なのはどれか。3つ選べ。 | [
"a",
"b",
"c"
] |
110D60 | [] | 51残気率 = 残気量 / 全肺気量=( 7400 - 3600 ) / 7400 = 0.51 残気率 = 残気量 / 全肺気量=( 7400 - 3600 ) / 7400 = 0.51 | 65歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院し、慢性閉塞性肺疾患が疑われた。 呼吸機能検査を行った結果、全肺気量(TLC)は 7,400 mL、肺活量(VC)は 3,600 mL、一秒量(FEV1)は 1,600 mLであった。 残気率を求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。 | [
"51"
] |
110E01 | [
"a. 血小板が減少する。",
"b. 移植腎が腫大する。",
"c. 移植腎の血流が上昇する。",
"d. 移植後6\r\n時間以内に起きる。",
"e. ドナーのClassⅠ抗原に対するレシピエントの抗体が関与する。"
] | b. 移植腎が腫大する。急性拒絶反応は3ヶ月以内、慢性拒絶反応はそれ以降に起こりうる。急性拒絶反応。マクロファージが異物の侵入をヘルパーT細胞に知らせる。その情報を得たヘルパーT細胞は、細胞障害性T細胞を動員し、移植腎に侵入し攻撃する。a 急性拒絶反応と血小板は関係なし。b 正解。急性拒絶反応で腎腫大。c 血流低下する。d 移植後3ヶ月以内に起こりうる。e classⅡ抗原が関与。 急性拒絶反応は3ヶ月以内、慢性拒絶反応はそれ以降に起こりうる。 急性拒絶反応。マクロファージが異物の侵入をヘルパーT細胞に知らせる。その情報を得たヘルパーT細胞は、細胞障害性T細胞を動員し、移植腎に侵入し攻撃する。 a 急性拒絶反応と血小板は関係なし。 b 正解。急性拒絶反応で腎腫大。 c 血流低下する。 d 移植後3ヶ月以内に起こりうる。 e classⅡ抗原が関与。 | 腎移植の急性拒絶反応で正しいのはどれか。 | [
"b"
] |
110E02 | [
"a. ①",
"b. ②",
"c. ③",
"d. ④",
"e. ⑤"
] | b. ②①注射器ー無理。あぶない。②採尿パックー正解陰部に貼り付けて使用する。③紙おむつー染み込むので無理④紙コップー成人用。無理⑤おまるー常識的に考えて、採尿は無理です。 ①注射器ー無理。あぶない。 ②採尿パックー正解陰部に貼り付けて使用する。 ③紙おむつー染み込むので無理 ④紙コップー成人用。無理 ⑤おまるー常識的に考えて、採尿は無理です。 | 正解 | [
"b"
] |
110E03 | [
"a. 自己導尿の方法を指導する。",
"b. ズボンの脱衣動作法を指導する。",
"c. 長下肢装具を用いて歩行訓練を行う。",
"d. 食事動作のための自助具の使用訓練を行う。",
"e. プッシュアップによる車椅子移乗訓練を行う。"
] | d. 食事動作のための自助具の使用訓練を行う。筋の神経支配から問題を説いていく。a C6以下が傷害されているため指先は動かせない。自己導尿は不可。b 指先が動かせないため、ズボンも不可。c 歩行は不可。d 正解。C5支配の三角筋を動かせる。自助具による訓練は有用。e プッシュアップ(座位にて上肢で座面を押し殿部を持ち上げる動作)はC7支配の上腕三頭筋が動かないと出来ない。不可。 筋の神経支配から問題を説いていく。 a C6以下が傷害されているため指先は動かせない。自己導尿は不可。 b 指先が動かせないため、ズボンも不可。 c 歩行は不可。 d 正解。C5支配の三角筋を動かせる。自助具による訓練は有用。 e プッシュアップ(座位にて上肢で座面を押し殿部を持ち上げる動作)はC7支配の上腕三頭筋が動かないと出来ない。不可。 | 頸髄損傷によって第6頸髄レベル以下の機能が完全に障害されている患者のリハビリテーションで正しいのはどれか。 | [
"d"
] |
110E04 | [
"a. 鉄",
"b. 葉酸",
"c. 脂肪酸",
"d. エタノール",
"e. グルコース"
] | d. エタノールアルコールは、胃および小腸上部で吸収される。消化管内のアルコールは飲酒後1~2時間でほぼ吸収され、吸収とともに分解も速やかに開始される。飲酒後血中濃度のピークは30分~2時間後。 アルコールは、胃および小腸上部で吸収される。消化管内のアルコールは飲酒後1~2時間でほぼ吸収され、吸収とともに分解も速やかに開始される。飲酒後血中濃度のピークは30分~2時間後。 | 胃から吸収されるのはどれか。 | [
"d"
] |
110E05 | [
"a. 血清尿酸10mg/dL",
"b. 血清尿素窒素38mg/dL",
"c. 血清カリウム7.0mEq/L",
"d. 動脈血HCO3- 20mEq/L",
"e. 血清クレアチニン1.8mg/dL"
] | c. 血清カリウム7.0mEq/Lカリウム7.0は致死的な不整脈への以降が危惧される。詳しくはこちらを急性腎不全診療ガイドライン2016 カリウム7.0は致死的な不整脈への以降が危惧される。 詳しくはこちらを 急性腎不全診療ガイドライン2016 | 急性腎不全で血液透析を行うべき検査値はどれか。 | [
"c"
] |
110E06 | [
"a. ①",
"b. ②",
"c. ③",
"d. ④",
"e. ⑤"
] | d. ④Foster Kennedy症候群(前頭蓋底腫瘍による同側視神経萎縮+対側うっ血乳頭)の問題。Foster Kennedy症候群を知らなくても、解けそうですが… Foster Kennedy症候群(前頭蓋底腫瘍による同側視神経萎縮+対側うっ血乳頭)の問題。 Foster Kennedy症候群を知らなくても、解けそうですが… | 頭部造影MRIを別に示す。右側の視神経萎縮と嗅覚脱失、左側のうっ血乳頭をきたしている患者のMRI像はどれか。 | [
"d"
] |
110E07 | [
"a. 主治医の意見は要介護認定に影響しない。",
"b. 地域包括支援センターは在宅医療を提供する。",
"c. 介護老人保健施設は居宅サービスの一つである。",
"d. 調剤薬局の薬剤師は訪問指導をしてはいけない。",
"e. 訪問看護ステーションへの指示書は医師が作成する。"
] | e. 訪問看護ステーションへの指示書は医師が作成する。a 主治医の意見は影響する。あたりまえだよなあ。b 地域包括支援センターは高齢者の介護予防と総合相談支援の拠点c 介護老人保健施設は施設サービス。d 調剤薬局の薬剤師も可能e 訪問看護には医師の指示が必要。すべての看護は医師の指示のもとです。 a 主治医の意見は影響する。あたりまえだよなあ。 b 地域包括支援センターは高齢者の介護予防と総合相談支援の拠点 c 介護老人保健施設は施設サービス。 d 調剤薬局の薬剤師も可能 e 訪問看護には医師の指示が必要。すべての看護は医師の指示のもとです。 | 地域の保健・医療・福祉・介護について正しいのはどれか。 | [
"e"
] |
110E08 | [
"a. 肺胞まで到達する。",
"b. 炎症を起こさない。",
"c. 2.5ng以下の物質をいう。",
"d. たばこの煙には含まれない。",
"e. 大気中濃度の季節変動は小さい。"
] | a. 肺胞まで到達する。肺胞まで到達し炎症を引き起こす。2.5μmの粒子。煙草の煙に含まれる。冬に多め。恐ろしいね。微小粒子状物質(PM2.5)に関する情報 - 環境省 肺胞まで到達し炎症を引き起こす。2.5μmの粒子。煙草の煙に含まれる。冬に多め。恐ろしいね。 | 微小粒子状物質のうちPM2.5について正しいのはどれか。 | [
"a"
] |
110E09 | [
"a. 根拠法は死体解剖保存法である。",
"b. 捜査上の鑑定のために行われる。",
"c. 死因が明らかであっても行われる。",
"d. 犯罪の可能性がある場合に行われる。",
"e. 裁判所の許可(鑑定処分許可状)の下に行われる。"
] | a. 根拠法は死体解剖保存法である。司法解剖の根拠法は刑事訴訟法。司法解剖 - Wikipedia 司法解剖の根拠法は刑事訴訟法。 司法解剖 - Wikipedia | 司法解剖について誤っているのはどれか。 | [
"a"
] |
110E10 | [
"a. ①",
"b. ②",
"c. ③",
"d. ④",
"e. ⑤"
] | c. ③a ①生命の危険があるb ②生命の危険は少ないが入院治療を要するc ③受け入れ条件が整えば退院可能d ④検査入院e ⑤その他 a ①生命の危険がある b ②生命の危険は少ないが入院治療を要する c ③受け入れ条件が整えば退院可能 d ④検査入院 e ⑤その他 | 厚生労働省の患者調査(平成23年)における「年齢階級別にみた入院・重症度等の状況別推計入院患者の構成割合」の図を示す。 「受け入れ条件が整えば退院可能」な患者を示すのはどれか。 ただし、「受け入れ条件が整えば退院可能」とは退院は決まっていないが退院可能な状態にあることをいう。 | [
"c"
] |
110E11 | [
"a. 粒子線は深部でブラッグピークを形成する。",
"b. ガンマナイフで治療できる脳転移の数には上限がある。",
"c. 治療後の二次発がんのリスクは小児より高齢者で高い。",
"d. 外科手術の適応がある肺癌に対しても根治的治療が行われる。",
"e. 頭頸部癌の強度変調放射線治療(IMRT)は耳下腺の防護に有効である。"
] | c. 治療後の二次発がんのリスクは小児より高齢者で高い。 二次発がんのリスクは小児で多い 二次発がんのリスクは小児で多い | 悪性腫瘍に対する放射線治療について誤っているのはどれか。 | [
"c"
] |
110E12 | [
"a. 腱板断裂",
"b. Bankart損傷",
"c. 上腕骨骨嚢腫",
"d. 肩関節後方脱臼",
"e. 肩関節ガングリオン"
] | a. 腱板断裂 腱板の黒いスジが途切れて白くなって見えている。MRI T2は水分を高信号として描出するため 腱板の黒いスジが途切れて白くなって見えている。MRI T2は水分を高信号として描出するため | 3か月前に転倒し左肩を打撲後、左肩運動時痛と夜間痛が持続している72歳の男性。この男性の左肩関節MRIのT2強調冠状断像を別に示す。 診断として最も疑われるのはどれか。 | [
"a"
] |
110E13 | [
"a. Alport症候群 ― 尿潜血反応陰性",
"b. 微小変化群 ― 尿潜血反応陽性",
"c. 糖尿病腎症 ― 肉眼的血尿",
"d. IgA腎症 ― 尿中変形赤血球",
"e. 膀胱炎 ― 赤血球円柱"
] | d. IgA腎症―尿中変形赤血球IgA腎症のように糸球体障害がある場合、尿沈渣検査で変形赤血球や赤血球円柱を認める。IgA腎症 – 難病情報センター IgA腎症のように糸球体障害がある場合、尿沈渣検査で変形赤血球や赤血球円柱を認める。 IgA腎症 – 難病情報センター | 疾患と尿所見の組合せで正しいのはどれか。 | [
"d"
] |
110E14 | [
"a. 衛生教育",
"b. 作業の管理",
"c. 労働者の健康管理",
"d. 作業環境の維持管理",
"e. 採用を判断するための健康診断"
] | e. 採用を判断するための健康診断産業医の職務は労働者の健康管理である。詳細は以下産業医とは|日本医師会・認定産業医サイト 産業医の職務は労働者の健康管理である。詳細は以下 産業医とは|日本医師会・認定産業医サイト | 産業医の職務として法令に規定されていないのはどれか。 | [
"e"
] |
110E15 | [
"a. エクリン汗管は毛嚢に開口する。",
"b. アポクリン腺は掌蹠に分布する。",
"c. アポクリン腺は断頭分泌により発汗する。",
"d. エクリン腺発汗量は性ホルモンにより調節される。",
"e. エクリン腺による発汗はアドレナリン作動性である。"
] | c. アポクリン腺は断頭分泌により発汗する。エクリン汗腺とアポクリン汗腺の違いを問う。断頭分泌は離出分泌のことです。細胞質の一部がくびれ、ちぎれて分泌物となるタイプ。汗腺 - Wikipedia エクリン汗腺とアポクリン汗腺の違いを問う。 断頭分泌は離出分泌のことです。細胞質の一部がくびれ、ちぎれて分泌物となるタイプ。 汗腺 - Wikipedia | 発汗について正しいのはどれか。 | [
"c"
] |
110E16 | [
"a. 介護福祉士の資格 ― 介護保険法",
"b. 施設内の分煙の推進 ― 地域保健法",
"c. 母子健康手帳の交付 ― 母体保護法",
"d. 特別養護老人ホームの設置 ― 高齢者医療確保法",
"e. 医療安全支援センターの役割 ― 医療法"
] | e. 医療安全支援センターの役割―医療法a介護福祉士の資格は社会福祉士及び介護福祉士法b施設内の分煙の推進は健康増進法c母子健康手帳の交付は母子保健法d特別養護老人ホームの設置は老人福祉法 a介護福祉士の資格は社会福祉士及び介護福祉士法 b施設内の分煙の推進は健康増進法 c母子健康手帳の交付は母子保健法 d特別養護老人ホームの設置は老人福祉法 | 規定されている内容とその根拠法の組合せで正しいのはどれか。 | [
"e",
"医療法"
] |
110E17 | [
"a. 自殺",
"b. 心疾患",
"c. 悪性新生物",
"d. 脳血管疾患",
"e. 不慮の事故"
] | a. 自殺① 自殺② 悪性新生物③ 心疾患④ 肺炎⑤ 脳血管疾患⑥ 不慮の事故⑦ 老衰 ① 自殺 ② 悪性新生物 ③ 心疾患 ④ 肺炎 ⑤ 脳血管疾患 ⑥ 不慮の事故 ⑦ 老衰 | 平成24年(2012年)の年齢階級別の主な死因の構成割合を別に示す。①で示すのはどれか。 | [
"a"
] |
110E18 | [
"a. 尿素窒素",
"b. ケトン体",
"c. インスリン",
"d. アルブミン",
"e. トリグリセリド"
] | b. ケトン体飢餓状態などにより、エネルギー源として血糖を利用できないと、中性脂肪は遊離脂肪酸に分解される。肝臓中で脂肪酸の分解経路であるβ酸化回路が活性化され、肝臓中の脂肪がβ酸化を経てケトン体となり血中に流出する。ケトン体は、糖に代わるエネルギー源として利用される。 飢餓状態などにより、エネルギー源として血糖を利用できないと、中性脂肪は遊離脂肪酸に分解される。 肝臓中で脂肪酸の分解経路であるβ酸化回路が活性化され、肝臓中の脂肪がβ酸化を経てケトン体となり血中に流出する。 ケトン体は、糖に代わるエネルギー源として利用される。 | 摂食量の低下が持続した際に血液中の濃度が上昇するのはどれか。 | [
"b"
] |
110E19 | [
"a. 更衣",
"b. 排泄",
"c. 移動",
"d. 服薬管理",
"e. 認知機能"
] | d. 服薬管理ADL(日常生活動作)が食事、排泄、入浴など日常生活の基本的な動作を指すのに対し、IADLは買物、電話、金銭管理などの複雑な動作を行う能力を指す。手段的日常生活動作 - Wikipedia日常生活動作の覚え方 - 医学語呂なう ADL(日常生活動作)が食事、排泄、入浴など日常生活の基本的な動作を指すのに対し、IADLは買物、電話、金銭管理などの複雑な動作を行う能力を指す。 手段的日常生活動作 - Wikipedia 日常生活動作の覚え方 - 医学語呂なう | 手段的日常生活動作(IADL)に含まれるのはどれか。 | [
"d"
] |
110E20 | [
"a. 蕁麻疹",
"b. 水疱性類天疱瘡",
"c. アトピー性皮膚炎",
"d. アレルギー性接触皮膚炎",
"e. Schonlein-Henoch紫斑病"
] | e. Schonlein-Henoch紫斑病アレルギーの型を問う問題。Ⅲ型アレルギーは、抗原・抗体・補体などが互いに結合した免疫複合体が原因としたものである。この免疫複合体が血流に乗り、周囲の組織を傷害する。Ⅲ型アレルギーの代表的な疾患は、血清病・全身性エリテマトーデス・急性糸球体腎炎等。 アレルギーの型を問う問題。 Ⅲ型アレルギーは、抗原・抗体・補体などが互いに結合した免疫複合体が原因としたものである。この免疫複合体が血流に乗り、周囲の組織を傷害する。 Ⅲ型アレルギーの代表的な疾患は、血清病・全身性エリテマトーデス・急性糸球体腎炎等。 | Ⅲ型アレルギーによる疾患はどれか。 | [
"e"
] |
110E21 | [
"a. 婚姻数は増加している。",
"b. 出生率は上昇している。",
"c. 粗死亡率は低下している。",
"d. 乳児死亡率は上昇している。",
"e. 年齢調整死亡率は低下している。"
] | e. 年齢調整死亡率は低下している。少子化、晩婚化、高齢化、医療の発達。による変化である。 少子化、晩婚化、高齢化、医療の発達。による変化である。 | 平成元年(1989年)と比較した平成25年(2013年)の我が国の人口動態で正しいのはどれか。 | [
"e"
] |
110E22 | [
"a. 肝硬変",
"b. 劇症肝炎",
"c. 肝内胆管癌",
"d. 胆道閉鎖症",
"e. 原発性硬化性胆管炎"
] | c. 肝内胆管癌肝内胆管癌はリンパ行性転移が多く、肝移植後も早急な再発をきたすため予後不良。そのため、肝内胆管癌に対する肝移植は相対的禁忌とされていた。実際に1990年台には、肝移植後3年生存率は20%・再発率は57%と不良。なので、国試的には上記が正解なのです。しかし、最近の報告だと術前補助化学放射線療法とかすると予後は割りと良いらしいです。今後は相対的禁忌ではなくなるかもしれないですね。胆道癌に対する肝移植 - J-STAGE Journals 肝内胆管癌はリンパ行性転移が多く、肝移植後も早急な再発をきたすため予後不良。そのため、肝内胆管癌に対する肝移植は相対的禁忌とされていた。 実際に1990年台には、肝移植後3年生存率は20%・再発率は57%と不良。 なので、国試的には上記が正解なのです。 しかし、最近の報告だと術前補助化学放射線療法とかすると予後は割りと良いらしいです。今後は相対的禁忌ではなくなるかもしれないですね。 胆道癌に対する肝移植 - J-STAGE Journals | 相対的禁忌 | [
"c"
] |
110E23 | [
"a. 婦人相談所は家庭内暴力を契機に設置された。",
"b. 保健所には必ず医師を置かなければならない。",
"c. 地方衛生研究所は地域保健法に基づき設置されている。",
"d. 市町村保健センターは伝染病の予防のために設置されている。",
"e. 町村は地域保健対策を円滑に実施するための人材の確保又は資質の向上の支援に関する計画を定める。"
] | b. 保健所には必ず医師を置かなければならない。医師は臨床医だけではなくて…地域の為に働く公衆衛生医師もいます。病院で働くだけが医師ではない。 医師は臨床医だけではなくて…地域の為に働く公衆衛生医師もいます。病院で働くだけが医師ではない。 | 地域保健について正しいのはどれか。 | [
"b"
] |
110E24 | [
"a. 児童福祉法 ― 児童手当の支給",
"b. 障害者福祉法 ― 身体障害者手帳の交付",
"c. 生活保護法 ― 葬祭に必要な費用の支給",
"d. 母子保健法 ― 小児慢性特定疾病の医療費助成",
"e. 老人福祉法 ― 在宅福祉サービスの提供"
] | d. 母子保健法 ― 小児慢性特定疾病の医療費助成小児慢性特定疾病の医療費助成は児童福祉法による。 小児慢性特定疾病の医療費助成は児童福祉法による。 | 社会福祉に関する法律とその内容の組合せで誤っているのはどれか。 | [
"d"
] |
110E25 | [
"a. 胡椒",
"b. 食塩",
"c. レバー",
"d. コーヒー",
"e. マーガリン"
] | c. レバープリン体は体内で代謝され、痛風の原因となる尿酸へ変化する。↓そのプリン体を多く含む食べ物↓レバー・白子・煮干しが挙げられる。美味しい物に含まれる。※ビールが特別多いわけではない。おいしいプリン(pudding)とプリン体(purine)は違います。 プリン体は体内で代謝され、痛風の原因となる尿酸へ変化する。↓そのプリン体を多く含む食べ物↓レバー・白子・煮干しが挙げられる。美味しい物に含まれる。 ※ビールが特別多いわけではない。 おいしいプリン(pudding)とプリン体(purine)は違います。 | プリン体 | [
"c"
] |
110E26 | [
"a. 男性",
"b. 日本人",
"c. 喫煙者",
"d. 飲酒歴",
"e. 家族歴"
] | b. 日本人非喫煙者、女性、東洋人ではEGFRの遺伝子変異をもつ割合が高いという事を知っているか問う問題。「日本人」という選択肢にやや違和感、「東洋人」でよかったのでは?EGFR陽性患者に使うイレッサというお薬があります。『副作用の少ない夢の新薬イレッサ』夢の薬と持て囃され、異例の早さで承認されたのだが、副作用の間質性肺炎による死亡者が相次いだ…イレッサ訴訟 - Wikipedia医学語呂なう 【Sで覚える、喫煙と肺がん】 非喫煙者、女性、東洋人ではEGFRの遺伝子変異をもつ割合が高いという事を知っているか問う問題。 「日本人」という選択肢にやや違和感、「東洋人」でよかったのでは? EGFR陽性患者に使うイレッサというお薬があります。『副作用の少ない夢の新薬イレッサ』夢の薬と持て囃され、異例の早さで承認されたのだが、副作用の間質性肺炎による死亡者が相次いだ… イレッサ訴訟 - Wikipedia 医学語呂なう 【Sで覚える、喫煙と肺がん】 | 肺腺癌において上皮成長因子受容体(EGFR)の遺伝子変異と強く関連する因子はどれか。 | [
"b"
] |
110E27 | [
"a. 乳房造影CT",
"b. 全身FDG-PET",
"c. 予防的乳房切除術",
"d. 遺伝カウンセリング",
"e. 67Gaシンチグラフィ"
] | d. 遺伝カウンセリングいきなり侵襲的な検査はしません。乳癌のなかで、遺伝的関連があるものは5-10%ほど。遺伝性乳癌の原因遺伝子はBRCA1,BRCA2の遺伝子異常。 いきなり侵襲的な検査はしません。 乳癌のなかで、遺伝的関連があるものは5-10%ほど。 遺伝性乳癌の原因遺伝子はBRCA1,BRCA2の遺伝子異常。 | 昨年、母が乳癌で亡くなり、1か月前に姉(25歳)も乳癌と診断され、心配で受診した22歳の女性。視触診と乳房超音波検査で異常を認めなかったが、不安を訴えている。
対応として推奨されるのはどれか。 | [
"d"
] |
110E28 | [
"a. 骨盤位",
"b. 微弱陣痛",
"c. 不正軸進入",
"d. 軟産道強靱",
"e. 児頭骨盤不均衡"
] | e. 児頭骨盤不均衡児の頭と骨盤の大きさが合わなければどうしようもないです。 児の頭と骨盤の大きさが合わなければどうしようもないです。 | 帝王切開の絶対的適応となるのはどれか。 | [
"e"
] |
110E29 | [
"a. 妊娠20週以前には四肢の運動を認めない。",
"b. 妊娠32週以前には呼吸様運動を認めない。",
"c. 妊娠36週以前には一過性頻脈を認めない。",
"d. 妊娠32週に比べ正期産期には胎脂の量が減少する。",
"e. 妊娠32週に比べ正期産期には身体全体に占める頭部の比率が増加する。"
] | d. 妊娠32週に比べ正期産期には胎脂の量が減少する。 未熟児では胎脂が多い傾向にある。 未熟児では胎脂が多い傾向にある。 | 胎児発育について正しいのはどれか。 | [
"d"
] |
110E30 | [
"a. 高血圧症では亢進する。",
"b. 心嚢液貯留では亢進する。",
"c. 完全左脚ブロックでは生理的分裂を認める。",
"d. 肺動弁狭窄症(PS)では奇異性分裂を認める。",
"e. 心房中隔欠損症(ASD)では病的分裂を認める。"
] | a. 高血圧症では亢進する。【持続性分裂(吸気時にも分裂)】ⅡPの遅延(右脚ブロック、PS)【固定性分裂】ASD【奇異性分裂(ⅡP→ⅡAの順序)】ⅡAの遅延(AS、左脚ブロック) 【持続性分裂(吸気時にも分裂)】ⅡPの遅延(右脚ブロック、PS) 【固定性分裂】ASD 【奇異性分裂(ⅡP→ⅡAの順序)】ⅡAの遅延(AS、左脚ブロック) | 心音のⅡ音について正しいのはどれか。 | [
"a"
] |
110E31 | [
"a. 麻疹",
"b. コレラ",
"c. ポリオ",
"d. デング熱",
"e. 日本脳炎"
] | c. ポリオポリオは2類感染症。1類感染症は原則入院。2類感染症は入院勧告を ポリオは2類感染症。1類感染症は原則入院。2類感染症は入院勧告を | 感染症法に基づく入院勧告の対象はどれか。 | [
"c"
] |
110E32 | [] | d溶血で上昇するデータはカリウム、LDH、AST。他にも、アルドラーゼ、鉄、葉酸、NSEも溶血で上昇する。 溶血で上昇するデータはカリウム、LDH、AST。 他にも、アルドラーゼ、鉄、葉酸、NSEも溶血で上昇する。 | 基礎疾患を有さない成人の生化学データを示す。
採血時の溶血を示唆するのはどれか。 | [
"d"
] |
110E33 | [
"a. 30歳 民間企業従業員 ― 共済組合",
"b. 40歳 自営業 ― 国民健康保険",
"c. 50歳 公務員 ― 協会けんぽ",
"d. 60歳 大学教員 ― 組合管掌健康保険",
"e. 70歳 年金受給者 ― 後期高齢者医療制度"
] | b. 40歳 自営業―国民健康保険このページがまとまってます。医療保険制度の体系 - 全国健康保険協会 このページがまとまってます。 医療保険制度の体系 - 全国健康保険協会 | 被保険者とその医療保険制度の組合せで正しいのはどれか。 | [
"b"
] |
110E34 | [
"a. セフェム系",
"b. ペニシリン系",
"c. マクロライド系",
"d. ニューキノロン系",
"e. アミノグリコシド系"
] | c. マクロライド系d. ニューキノロン系難問。他にQT延長症候群に気をつける薬剤としては、Ⅰa・Ⅲ群の抗不整脈薬、三環系抗うつ薬、抗真菌薬、抗ヒスタミン薬、フェノチアジン系抗精神病薬などなど。 難問。 他にQT延長症候群に気をつける薬剤としては、 Ⅰa・Ⅲ群の抗不整脈薬、三環系抗うつ薬、抗真菌薬、抗ヒスタミン薬、フェノチアジン系抗精神病薬 などなど。 | QT延長に注意すべき抗菌薬はどれか。2つ選べ。 | [
"c",
"d"
] |
110E35 | [
"a. 腸球菌",
"b. 緑色連鎖球菌",
"c. 表皮ブドウ球菌",
"d. 黄色ブドウ球菌",
"e. A群β溶血性連鎖球菌"
] | d. 黄色ブドウ球菌e. A群β溶血性連鎖球菌外毒素によるショックを引き起こす細菌として、2つだけ覚えておけばOKです。毒素性ショック症候群 - Wikipedia 外毒素によるショックを引き起こす細菌として、2つだけ覚えておけばOKです。 毒素性ショック症候群 - Wikipedia | 外毒素がショックの原因となるのはどれか。2つ選べ。 | [
"d",
"e"
] |
110E36 | [
"a. ①",
"b. ②",
"c. ③",
"d. ④",
"e. ⑤"
] | c. ③e. ⑤a 粘膜下腫瘍である。b 潰瘍。制酸剤が有効。c 静脈瘤。d 進行胃癌(潰瘍浸潤型)e 早期胃癌(隆起型) a 粘膜下腫瘍である。 b 潰瘍。制酸剤が有効。 c 静脈瘤。 d 進行胃癌(潰瘍浸潤型) e 早期胃癌(隆起型) | 上部消化管の内視鏡像を別に示す。
経口による内視鏡治療の適応となるのはどれか。2つ選べ | [
"c",
"e"
] |
110E37 | [
"a. IgA ― 胎盤通過性を有する。",
"b. IgD ― 5量体を形成する。",
"c. IgE ― Ⅲ型アレルギーに関与する。",
"d. IgG ― 4つのサブクラスがある。",
"e. IgM ― 感染早期に産生される。"
] | d. IgG ― 4つのサブクラスがある。e. IgM ― 感染早期に産生される。 a 胎盤を通過する抗体はIgGのみです。 a 胎盤を通過する抗体はIgGのみです。 b 5量体を形成するのはIgMです。 b 5量体を形成するのはIgMです。 c IgEはⅠ型アレルギーに関与。 c IgEはⅠ型アレルギーに関与。 IgGMADE - 医学語呂なう IgGMADE - 医学語呂なう | ヒト免疫グロブリンとその特徴の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。 | [
"d",
"e"
] |
110E38 | [
"a. 引き起こしで頭部の立ち直りを認める。",
"b. 覚醒時の自発運動が乏しい。",
"c. 四肢の関節は伸展している。",
"d. 手を固く握りしめている。",
"e. Moro反射が出現する。"
] | 正解なしいろいろと曖昧な問題。採点除外問題。 いろいろと曖昧な問題。採点除外問題。 | 生後1か月の健常乳児の所見で正しいのはどれか。2つ選べ。 | [
"正解なし"
] |
110E39 | [
"a. 臍帯静脈血は臍帯動脈血より酸素分圧が低い。",
"b. 胎児期の静脈管の血流は左心房に流入する。",
"c. 胎児期の卵円孔の血流は右心房から左心房に流入する。",
"d. 出生後に肺血管抵抗は急速に上昇する。",
"e. 出生後に動脈管の収縮は血中酸素分圧の上昇に反応して起こる。"
] | c. 胎児期の卵円孔の血流は右心房から左心房に流入する。e. 出生後に動脈管の収縮は血中酸素分圧の上昇に反応して起こる。a 臍帯静脈は胎盤から胎児へ血液を送る静脈。酸素分圧は高い。b 静脈管の血流は下大静脈に合流する。c 正解d 出生後に肺血管抵抗が低下。そのため肺血流が増加。e 正解 a 臍帯静脈は胎盤から胎児へ血液を送る静脈。酸素分圧は高い。 b 静脈管の血流は下大静脈に合流する。 c 正解 d 出生後に肺血管抵抗が低下。そのため肺血流が増加。 e 正解 | 胎児期から出生直後にかけての循環生理で正しいのはどれか。2つ選べ。 | [
"c",
"e"
] |
110E40 | [
"a. グルカゴン",
"b. アドレナリン",
"c. コルチゾール",
"d. バソプレシン",
"e. 副甲状腺ホルモン"
] | a. グルカゴンb. アドレナリンc. コルチゾール血糖を上げるホルモンはグルカゴン、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールの他、成長ホルモン、ソマトスタチンが挙げられる。 血糖を上げるホルモンはグルカゴン、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールの他、成長ホルモン、ソマトスタチンが挙げられる。 | 低血糖時に血中濃度が上昇するホルモンはどれか。3つ選べ。 | [
"a",
"b",
"c"
] |
110E41 | [
"a. 手指衛生",
"b. 予防接種",
"c. 嗜好品確保",
"d. 毎日の血圧測定",
"e. 公衆無線LAN環境の整備"
] | a. 手指衛生手洗いは大切です。ネット環境がないと、不穏になるひともいる?大規模災害時における公衆無線LANの無料開放に関するガイドライン第4版について 手洗いは大切です。 ネット環境がないと、不穏になるひともいる? 大規模災害時における公衆無線LANの無料開放に関するガイドライン第4版について | 台風の影響で大雨特別警報が発表された。これまでに経験したことのないような大雨となっており、土砂崩れや浸水による重大な危険が差し迫った異常事態である。市町村は、河川の水位の上昇に伴い、避難指示を発表した。地域の住民約50人は指定避難所に避難し、台風が通過し雨がやみ河川の水位が低下するまで避難生活をすることになった。 避難所で住民の健康を維持するために最も優先すべきなのはどれか。 | [
"a"
] |
110E42 | [
"a. 抗菌薬を中止する。",
"b. 抗真菌薬を追加する。",
"c. 副腎皮質ステロイドを追加する。",
"d. 抗菌薬をカルバペネム系に変更する。",
"e. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を追加する。"
] | a. 抗菌薬を中止する。抗生剤を原因とした発熱を考える。抗生剤の中止が望ましい。 抗生剤を原因とした発熱を考える。抗生剤の中止が望ましい。 | 41歳の女性。尿路感染症の治療のため入院中である。5日前に 38.3 ℃の発熱で外来を受診した。左の肋骨脊柱角に叩打痛があり、尿検査で白血球が増加しGram陰性桿菌を認めた。即日入院となり、セフェム系抗菌薬の静脈内投与を開始した。入院3日目に一旦解熱したが、入院4日目から再び 38.5 ℃の発熱が出現した。このときは肋骨脊柱角に叩打痛を認めなかった。尿沈渣に白血球を認めず、血液検査にも異常を認めなかった。入院5日目に 38.2 ℃、入院6 日目の本日も 38.6 ℃の発熱を認めている。体温は一旦 37 ℃前後に下がるが抗菌薬投与後に 38 ℃以上に上昇することを繰り返している。比較的元気な様子で食欲も良好である。 意識は清明。体温 38.5 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 122/76 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 98%(room air)。皮疹を認めない。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。咽頭に発赤や滲出液を認めない。項部硬直を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。左右の肋骨脊柱角に叩打痛を認めない。 血液所見:赤血球 460万、Hb. 13.8 g/dL、Ht 39%、白血球 8,600(桿状核好中球 21%、分葉核好中球 45%、好酸球 12%、好塩基球 1%、単球 1%、リンパ球 16%)、血小板 20万。血液培養は陰性。胸部エックス線写真で異常を認めない。腹部超音波検査で肝膿瘍などの異常を認めない。 現時点の対応として最も適切なのはどれか。 | [
"a"
] |
110E43 | [
"a. 解離",
"b. 転換",
"c. 離人症",
"d. 被影響体験",
"e. させられ(作為)体験"
] | b. 転換精神科特有の言葉の定義を知っているかを問う問題。ストレスなどの心理的要因が、身体症状に転換されている・・・。という意味で使われる。今回の症例は、部活動のトラブルによる不安が、発声できないという身体症状に転換された。転換性障害 - Wikipedia 精神科特有の言葉の定義を知っているかを問う問題。 ストレスなどの心理的要因が、身体症状に転換されている・・・。という意味で使われる。 今回の症例は、部活動のトラブルによる不安が、発声できないという身体症状に転換された。 転換性障害 - Wikipedia | 20歳の女性。声が出なくなったことを主訴に友人とともに来院した。今朝、いつもどおりに大学に行ったが、1限目の講義が終了したころから声がかすれるようになり、1時間後には全く声が出なくなった。友人とともに保健管理室で相談したところ、医療機関へ行くことを勧められたため受診した。 1年前から部活動での人間関係のトラブルを契機として、不安感や情動の不安定性が出現し治療を受けていた。受診時、筆談は可能で理解力は保たれ、意識は清明と考えられた。発声できないこと以外に神経学的所見に異常を認めない。血液生化学所見、脳波および頭部CTで異常を認めない。 この患者にみられるのはどれか。 | [
"b"
] |
110E44 | [
"a. 時間的分散",
"b. 多相性電位",
"c. 脱神経電位",
"d. 伝導ブロック",
"e. ミオトニー放電"
] | c. 脱神経電位 筋萎縮性側索硬化症の症例 筋萎縮性側索硬化症の症例 | 68歳の男性。食べ物が飲み込みにくいことを主訴に来院した。2か月前から、食事の際にむせやすくなり、最近、重い物が持ちにくくなったため受診した。65歳ころから自宅近くの診療所で高血圧症の治療を受けている。 意識は清明。身長172cm、体重68kg。体温36.4℃。脈拍88/分、整。血圧146/82mmHg。眼球運動に異常を認めない。舌に軽度の萎縮と線維束性収縮とを認める。徒手筋力テストで頸部前屈筋群4、三角筋4である以外は正常で、握力は右28kg、左24kgである。腱反射は上下肢ともに軽度に亢進している。 血液生化学所見に異常を認めない。上腕二頭筋で施行した安静時の針筋電図を別に示す。 針筋電図で認められるのはどれか。 | [
"c"
] |
110E45 | [
"a. 脳",
"b. 肺",
"c. 肝臓",
"d. 動脈管",
"e. 消化管"
] | d. 動脈管NSAIDを内服した妊婦の症例。NSAIDは動脈管を収縮させる。 NSAIDを内服した妊婦の症例。 NSAIDは動脈管を収縮させる。 | 30歳の初妊婦。妊娠35週。胎動減少を主訴に来院した。妊娠33週までの妊婦健康診査では特に異常を認めなかった。10日前から持病の腰痛のため毎日非ステロイド性抗炎症薬を含有した市販薬(貼付薬と内服薬)を使用していた。昨日から胎動が少ないという。 胎児心拍数陣痛図では胎児心拍数基線は140/分で正常な基線細変動を認めるが、一過性頻脈は認めない。腹部超音波検査を開始したが、胎盤や羊水量に異常を認めない。 超音波検査で注意して観察すべき胎児の部位はどれか。 | [
"d"
] |
110E46 | [
"a. 胃洗浄",
"b. 酸素吸入",
"c. 抗菌薬投与",
"d. 全身の除染",
"e. アドレナリン投与"
] | a. 胃洗浄接触後1時間以内であるため胃洗浄の適応ではあるが・・・ 接触後1時間以内であるため胃洗浄の適応ではあるが・・・ | 46歳の男性。全身のしびれと悪心とを主訴に来院した。初夏のある朝、朝食にアサリの味噌汁、焼魚および山菜を食べた。アサリと魚は汽水域で採ったもの、山菜は近くの山野で採取したものである。食べて10分後に口唇がしびれるのを感じ、20分後にはしびれが全身に広がり悪心も生じたため朝食後40分して受診した。一緒に食事をした妻も口唇のしびれを訴えている。 来院時、意識は清明。体温36.0℃。脈拍84/分、不整。血圧116/70mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98%(room air)。顔面と四肢とに知覚異常がある。瞳孔径は両側6 mmで、対光反射は正常。呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音はやや亢進している。 胸部エックス線写真で異常を認めない。心電図モニターで心室性期外収縮が観察されている。 優先すべき処置はどれか。 | [
"a"
] |
110E47 | [
"a. 肺気腫",
"b. 肺化膿症",
"c. 気管支喘息",
"d. 特発性肺線維症",
"e. アレルギー性気管支肺アスペルギルス症"
] | c. 気管支喘息 アスピリン喘息のベースに鼻ポリープや慢性副鼻腔炎があるときもある。 アスピリン喘息のベースに鼻ポリープや慢性副鼻腔炎があるときもある。 | 42歳の女性。臭いがわかりにくいことを主訴に来院した。半年前から臭いがわかりにくくなり、また両側の鼻閉も出現してきたため受診した。左鼻腔内視鏡写真と副鼻腔CTとを別に示す。 この患者で注意すべき合併症はどれか。 | [
"c"
] |
110E48 | [
"a. 補体の低下を認める。",
"b. Ⅳ型アレルギーである。",
"c. IgM抗体が関与している。",
"d. 鼻汁中に好酸球が増加する。",
"e. マクロファージが関与している。"
] | d. 鼻汁中に好酸球が増加する。 アレルギー性鼻炎の症例 アレルギー性鼻炎の症例 | 25歳の男性。水様性鼻汁と眼の痒みとを主訴に来院した。2月中旬から水様性鼻汁、くしゃみ及び眼の痒みが出現するようになり、3月上旬から症状が増悪したため受診した。3年前から同様の症状を2月中旬から4月にかけて認めていた。症状は外出時に増悪する。 体温36.5℃。眼球結膜の充血を認める。咽頭に発赤を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。 この患者の病態として正しいのはどれか。 | [
"d"
] |
110E49 | [
"a. 溢流性",
"b. 機能性",
"c. 切迫性",
"d. 反射性",
"e. 腹圧性"
] | d. 反射性経過より反射性が考えられる。 経過より反射性が考えられる。 | 61歳の女性。尿失禁を主訴に来院した。3年前から遺伝性脊髄小脳変性症で治療を受けている。2か月前から突然の尿意を伴わない尿失禁が出現したため受診した。くしゃみでは尿は漏れない。 意識は清明。構音障害、協調運動障害および失調性歩行がある。 腹部は平坦、軟で、圧痛を認めない。 尿所見:蛋白(-)、糖(-)、沈渣に赤血球1~4個/1視野、白血球1~4個/1視野。腹部超音波検査で残尿を認めない。 考えられる尿失禁の種類はどれか。 | [
"d"
] |
110E50 | [
"a. ①",
"b. ②",
"c. ③",
"d. ④",
"e. ⑤"
] | e. ⑤⑤は輪状暗点である。網膜色素変性症の症例で認める。 ⑤は輪状暗点である。網膜色素変性症の症例で認める。 | 45歳の男性。夜盲を主訴に来院した。10年前から両眼の夜盲を自覚していたが徐々に進行してきたため受診した。両眼の眼底写真と網膜電図とを別に示す。 右眼の視野検査の結果のうち、この患者の視野はどれか。 | [
"e"
] |
110E51 | [
"a. 塩分の摂取量は10g/日未満とする。",
"b. 総エネルギー量は2,200kcal/日とする。",
"c. 食物繊維の摂取量は20g/日以上とする。",
"d. コレステロールの摂取は3g/日未満とする。",
"e. 蛋白質の割合は総エネルギー量の50%とする。"
] | c. 食物繊維の摂取量は20g/日以上とする。高血圧、高血糖、脂質異常症患者の食事a 塩分は6g以下b 2200kcalは多いc 正解d コレステロールは200mg以下e 蛋白質の割合は20%ほど 高血圧、高血糖、脂質異常症患者の食事 a 塩分は6g以下 b 2200kcalは多い c 正解 d コレステロールは200mg以下 e 蛋白質の割合は20%ほど | 38歳の男性。人間ドックで血糖値と肝機能検査値の異常を指摘されたため来院した。自覚症状はない。職業はデスクワーク中心の会社員で通勤は自家用車を使用している。2年前の健康診断から高血糖を指摘されていたがそのままにしていた。 既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。飲酒歴と喫煙歴はない。 身長 170 cm、体重 82 kg。脈拍 72/分、整。血圧 168/94 mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液生化学所見:AST 42 U/L、ALT 68 U/L、クレアチニン 0.6 mg/dL、血糖 138 mg/dL、HbA1c 6.9%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 250 mg/dL、トリグリセリド 140 mg/dL、HDL-コレステロール 40 mg/dL。 この患者に対する食事療法の方針で適切なのはどれか。 | [
"c"
] |
110E52 | [
"a. 「乳癌の検査が必要です」",
"b. 「人工乳で育てた方が良いです」",
"c. 「細菌培養検査で乳腺炎の確認をします」",
"d. 「出産後数日の母乳は淡黄色なのが普通です」",
"e. 「うつ乳の可能性があるので乳房マッサージが必要です」"
] | d. 「出産後数日の母乳は淡黄色なのが普通です」初乳は淡黄色である。 初乳は淡黄色である。 | 20歳の女性。昨日、第1子を分娩し入院中である。搾乳した母乳が白色ではなく、淡黄色であることを心配している。妊娠40週3日、2,800gの女児を正常経腟分娩した。 家族歴と既往歴とに特記すべきことはない。発熱はない。乳房に発赤や圧痛はない。明らかな腫瘤を触知しない。 説明として適切なのはどれか。 | [
"d"
] |
110E53 | [
"a. 粗大運動",
"b. 微細運動",
"c. 協調運動",
"d. 対人関係",
"e. 言語発達"
] | e. 言語発達「簡単な命令に対する行動ができる」のは1歳半の評価項目。 「簡単な命令に対する行動ができる」のは1歳半の評価項目。 | 1歳 6か月の男児。定期健康診査で来院した。 在胎40週、身長50cm、体重3,100g、正常分娩で出生した。歩行は可能だが三輪車には乗れない。積み木を2、3個積める。スプーンを使った一人での食事はできない。排尿したことを伝えない。人見知りをして、親から離れて遊ぶことができない。単語を数語話すが、二語文や自分の年齢は言えない。声かけにすぐ反応するが、簡単な命令に対する行動はなく、聞かれた絵を指で示せない。 発達として遅れているのはどれか。 | [
"e"
] |
110E54 | [
"a. PET/CT",
"b. 腹部造影CT",
"c. 腹部血管造影検査",
"d. カプセル内視鏡検査",
"e. 下部消化管内視鏡検査"
] | b. 腹部造影CT急性虫垂炎を疑う症例への検査。 急性虫垂炎を疑う症例への検査。 | 78歳の男性。悪心と腹痛とを主訴に来院した。腹痛は朝から生じ、徐々に右下腹部に移動し、増強してきたため受診した。 身長 160 cm、体重 54 kg。体温 37.8 ℃。脈拍 92/分、整。血圧 148/84 mmHg。呼吸数 20/分。腹部は平坦で、右下腹部に圧痛と反跳痛とを認める。 血液所見:赤血球 365万、Hb 13.2 g/dL、Ht 35%、白血球 12,100(桿状核好中球 10%、分葉核好中球 72%、好酸球 1%、単球 3%、リンパ球 14%)、血小板 19万。血液生化学所見:尿素窒素 18 mg/dL、クレアチニン 0.9 mg/dL。CRP 1.2 mg/dL。腹部エックス線写真で異常を認めない。腹部超音波検査では腸管ガスのため所見は不明瞭であった。 次に行うべき検査はどれか。 | [
"b"
] |
110E55 | [
"a. デング熱",
"b. マラリア",
"c. Chagas病",
"d. エボラ出血熱",
"e. 変異型Creutzfeldt-Jakob病"
] | b. マラリア海外旅行者および海外で生活した方 - 日本赤十字社ルールを知らないと解けない問題。難問。マラリア流行地を旅行したことのある方は『原則として帰国後1年間』、マラリア流行地に1年を越える長期滞在をしたことがある方は『帰国後3年間』、献血をご遠慮いただいています。 海外旅行者および海外で生活した方 - 日本赤十字社 ルールを知らないと解けない問題。難問。 マラリア流行地を旅行したことのある方は『原則として帰国後1年間』、マラリア流行地に1年を越える長期滞在をしたことがある方は『帰国後3年間』、献血をご遠慮いただいています。 | 50歳の男性。献血を希望して献血センターを訪れた。アフリカの森林で3か月間、鳥類の生態の研究を行ってきたが、その間に体調を崩すことはなかった。帰国後も健康上の問題はなく、帰国して5か月たってから献血センターを訪れた。アフリカ以外の国に滞在経験はない。担当医は感染症の可能性があるために献血はできないと説明した。 想定される感染症はどれか。 | [
"b"
] |
110E56 | [
"a. 「今すぐ専門医に連れて行ってもらってください」",
"b. 「時間があるときに医療機関を受診してください」",
"c. 「出勤して良いですが運転はしないでください」",
"d. 「今までどおり勤務を続けて大丈夫です」",
"e. 「自宅で休んでください」"
] | a. 「今すぐ専門医に連れて行ってもらってください」一過性脳虚血発作の症例である。産業医の職務は労働者の健康管理である。詳細は以下産業医とは|日本医師会・認定産業医サイト 一過性脳虚血発作の症例である。 産業医の職務は労働者の健康管理である。詳細は以下 産業医とは|日本医師会・認定産業医サイト | 47歳の男性。定期健康診断で高血圧症を指摘され産業医面談に訪れた。話をよく聞くと、2週前に右片麻痺と言語障害が出現したが、1時間後にはすべての症状が消失した。その後は症状がないためそのままにしていたという。このことは家族、会社には話していない。路線バスの運転手で、時々長距離ツアーバスの運転をしている。残業は月10時間程度である。 定期健康診断の結果は以下のとおりである。身長 170 cm、体重 71 kg。血圧 182/96 mmHg。血液所見:赤血球 490万、Hb 14.8 g/dL。血液生化学所見:AST 15 U/L、ALT 22 U/L、γ-GTP 32 U/L(基準 8~50)、空腹時血糖 132 mg/dL、総コレステロール 211 mg/dL、トリグリセリド 144 mg/dL、HDLコレステロール 40 mg/dL。心電図と胸部エックス線写真で異常を認めない。 最も適切な指示はどれか。 | [
"a"
] |
110E57 | [
"a. A型―A型",
"b. A型―O型",
"c. AB型―O型",
"d. O型―A型",
"e. O型―AB型"
] | e. O型―AB型血液型判定が間に合わない場合。血球は抗原を持たないO。凍結血漿は抗体を持たないABを選ぶ。 血液型判定が間に合わない場合。血球は抗原を持たないO。凍結血漿は抗体を持たないABを選ぶ。 | 24歳の初妊婦。妊娠34週。これまで自宅近くの診療所で妊婦健康診査を受けていた。交通外傷のため救急車で搬入された。出血性ショックがあり、血液型判定結果を待たずに緊急輸血を行うことになった。携帯していた母子健康手帳によると、血液型はA型RhD(+)、不規則抗体(-)である。輸血開始時の赤血球液LR と新鮮凍結血漿LRの組合せで適切なのはどれか。 赤血球液LR―新鮮凍結血漿LR | [
"e"
] |
110E58 | [
"a. 嗄声",
"b. 複視",
"c. 難聴",
"d. 髄液漏",
"e. 顔面の知覚低下"
] | c. 難聴d. 髄液漏側頭骨骨折の症例。 側頭骨骨折の症例。 | 23歳の男性。バイクを運転中に転倒して頭部を受傷したため救急車で搬入された。 意識は清明。体温36.6℃。脈拍100/分、整。血圧130/80mmHg。呼吸数24/分。SpO2 99%(room air)。胸部と腹部とに異常を認めない。右側頭部を強打しており右外耳からの出血がある。 血液検査と尿検査とに異常を認めない。頭部CTで内耳道に達する側頭骨骨折と気脳症とを認める。 出現が予想される症状はどれか。2つ選べ。 | [
"c",
"d"
] |
110E59 | [
"a. 母乳栄養",
"b. 仰向け寝",
"c. 母親の喫煙",
"d. 柔らかい寝具",
"e. 厚着による高温環境"
] | c. 母親の喫煙d. 柔らかい寝具e. 厚着による高温環境乳幼児突然死症候群(SIDS)について|厚生労働省 乳幼児突然死症候群(SIDS)について|厚生労働省 | 生後4か月の乳児。心肺停止状態で救急車で搬入された。2時間前の授乳時は元気で、特に気になる様子はなかったという。授乳後すぐ眠ったので母親は家事をしていたが、気が付くと全身がチアノーゼを呈して反応がないため救急車を要請した。1週前の乳児健康診査では特に問題を指摘されていない。 来院時は体温34.4℃で、視診では栄養状態は良好で外傷を認めなかった。心肺蘇生に全く反応せず、死亡を確認した。解剖では頭蓋内出血を含め死因を特定できるような異常所見は認めなかった。 想定される疾患のリスクファクターはどれか。3つ選べ。 | [
"c",
"d",
"e"
] |
110E60 | [
"a. 進行流産",
"b. 排卵日の遅延",
"c. 卵管妊娠の破裂",
"d. 着床後早期の妊娠",
"e. 最終月経の記憶違い"
] | b. 排卵日の遅延d. 着床後早期の妊娠e. 最終月経の記憶違い進行流産、子宮外妊娠であればhCGが上昇。 進行流産、子宮外妊娠であればhCGが上昇。 | 23歳の女性。月経予定日を3日過ぎて月経が発来しないので来院した。月経周期は28日型、整。尿妊娠反応は陰性であった。この妊娠判定試薬は排卵後14日以降の自然妊娠に対して100%が陽性を示すように作られている。 この時点で考えられるのはどれか。3つ選べ。 | [
"b",
"d",
"e"
] |
110E61 | [
"a. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)",
"b. B群連鎖球菌(GBS)",
"c. 緑色連鎖球菌",
"d. リステリア",
"e. 肺炎球菌"
] | a. メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
c. 緑色連鎖球菌 | 72歳の男性。発熱と全身の倦怠感を主訴に来院した。 現病歴:2か月前に37℃台の発熱があり、かかりつけ医から抗菌薬を処方された。7日後に解熱したが、倦怠感と食欲低下は持続していた。10日前から38℃台の発熱があり、再度かかりつけ医を受診した。抗菌薬と解熱薬とを処方されたが、発熱と倦怠感が持続するため受診した。 既往歴:高血圧症と糖尿病で内服治療中。 生活歴:一人暮らし。無職。喫煙は20本/日を50年間。飲酒はビール1,000~1,500mL/日を50年間。 家族歴:父親が胃癌で死亡。母親が大腸癌で死亡。 現症:意識は清明。身長 182 cm、体重 90 kg。体温 38.0 ℃。脈拍 108/分、整。血圧 138/80 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(room air)。皮膚は乾燥している。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は乾燥が著明である。頸静脈の怒張を認めない。表在リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸蠕動音は正常。肋骨脊柱角に叩打痛を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。 検査所見:尿所見:蛋白 1+、糖 3+、ケトン体 1+、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 440万、Hb. 15.1 g/dL、Ht 44%、白血球 14,500 (桿状核好中球 2%、分葉核好中球 88%、好酸球 0%、好塩基球 0%、単球 4%、リンパ球 6%)、血小板 32万、PT 87%(基準 80~120)。血液生化学所見:総蛋白 7.1 g/dL、アルブミン 3.5 g/dL、総ビリルビン 0.5 mg/dL、直接ビリルビン 0.2 mg/dL、AST 57 U/L、ALT 43 U/L、LD 355 U/L(基準 176~353)、ALP 349 U/L(基準 115~359)、γ-GTP 109 U/L(基準 8~50)、アミラーゼ38 U/L(基準 37~160)、CK 76 U/L(基準 30~140)、尿素窒素 38 mg/dL、クレアチニン 1.1 mg/dL、尿酸 9.0 mg/dL、血糖 284 mg/dL、HbA1c. 9.6%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 174 mg/dL、トリグリセリド 179 mg/dL、Na. 135 mEq/L、K 4.9 mEq/L、Cl 105 mEq/L。CRP 11 mg/dL。心電図で洞性頻脈を認める。胸部エックス線写真で異常を認めない。 その後の経過:精査のため入院とし、腹部超音波検査で肝膿瘍を認めた。超音波ガイド下膿瘍刺吸引検査を行い、採取した刺液を培養検査に提出し、抗菌薬の投与を開始した。培養検査ではGram陽性球菌が検出された。 | [
"a",
"c"
] |
110E62 | [
"a. 肝切除術",
"b. 免疫グロブリン製剤投与",
"c. 内視鏡的逆行性胆道ドレナージ",
"d. 超音波ガイド下膿瘍穿刺ドレナージ",
"e. インスリンによる血糖コントロール"
] | d. 超音波ガイド下膿瘍刺ドレナージ
e. インスリンによる血糖コントロール | 72歳の男性。発熱と全身の倦怠感を主訴に来院した。 現病歴:2か月前に37℃台の発熱があり、かかりつけ医から抗菌薬を処方された。7日後に解熱したが、倦怠感と食欲低下は持続していた。10日前から38℃台の発熱があり、再度かかりつけ医を受診した。抗菌薬と解熱薬とを処方されたが、発熱と倦怠感が持続するため受診した。 既往歴:高血圧症と糖尿病で内服治療中。 生活歴:一人暮らし。無職。喫煙は20本/日を50年間。飲酒はビール1,000~1,500mL/日を50年間。 家族歴:父親が胃癌で死亡。母親が大腸癌で死亡。 現症:意識は清明。身長 182 cm、体重 90 kg。体温 38.0 ℃。脈拍 108/分、整。血圧 138/80 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(room air)。皮膚は乾燥している。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は乾燥が著明である。頸静脈の怒張を認めない。表在リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸蠕動音は正常。肋骨脊柱角に叩打痛を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。 検査所見:尿所見:蛋白 1+、糖 3+、ケトン体 1+、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 440万、Hb. 15.1 g/dL、Ht 44%、白血球 14,500 (桿状核好中球 2%、分葉核好中球 88%、好酸球 0%、好塩基球 0%、単球 4%、リンパ球 6%)、血小板 32万、PT 87%(基準 80~120)。血液生化学所見:総蛋白 7.1 g/dL、アルブミン 3.5 g/dL、総ビリルビン 0.5 mg/dL、直接ビリルビン 0.2 mg/dL、AST 57 U/L、ALT 43 U/L、LD 355 U/L(基準 176~353)、ALP 349 U/L(基準 115~359)、γ-GTP 109 U/L(基準 8~50)、アミラーゼ38 U/L(基準 37~160)、CK 76 U/L(基準 30~140)、尿素窒素 38 mg/dL、クレアチニン 1.1 mg/dL、尿酸 9.0 mg/dL、血糖 284 mg/dL、HbA1c. 9.6%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 174 mg/dL、トリグリセリド 179 mg/dL、Na. 135 mEq/L、K 4.9 mEq/L、Cl 105 mEq/L。CRP 11 mg/dL。心電図で洞性頻脈を認める。胸部エックス線写真で異常を認めない。 その後の経過:精査のため入院とし、腹部超音波検査で肝膿瘍を認めた。超音波ガイド下膿瘍刺吸引検査を行い、採取した刺液を培養検査に提出し、抗菌薬の投与を開始した。培養検査ではGram陽性球菌が検出された。 | [
"d",
"e"
] |
110E63 | [
"a. 運動器リハビリテーション",
"b. 訪問入浴サービス",
"c. 訪問薬剤管理",
"d. 配食サービス",
"e. 自宅改装"
] | c. 訪問薬剤管理
d. 配食サービス | 72歳の男性。発熱と全身の倦怠感を主訴に来院した。 現病歴:2か月前に37℃台の発熱があり、かかりつけ医から抗菌薬を処方された。7日後に解熱したが、倦怠感と食欲低下は持続していた。10日前から38℃台の発熱があり、再度かかりつけ医を受診した。抗菌薬と解熱薬とを処方されたが、発熱と倦怠感が持続するため受診した。 既往歴:高血圧症と糖尿病で内服治療中。 生活歴:一人暮らし。無職。喫煙は20本/日を50年間。飲酒はビール1,000~1,500mL/日を50年間。 家族歴:父親が胃癌で死亡。母親が大腸癌で死亡。 現症:意識は清明。身長 182 cm、体重 90 kg。体温 38.0 ℃。脈拍 108/分、整。血圧 138/80 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 96%(room air)。皮膚は乾燥している。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。口腔内は乾燥が著明である。頸静脈の怒張を認めない。表在リンパ節を触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸蠕動音は正常。肋骨脊柱角に叩打痛を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。 検査所見:尿所見:蛋白 1+、糖 3+、ケトン体 1+、潜血(-)、沈渣に白血球を認めない。血液所見:赤血球 440万、Hb. 15.1 g/dL、Ht 44%、白血球 14,500 (桿状核好中球 2%、分葉核好中球 88%、好酸球 0%、好塩基球 0%、単球 4%、リンパ球 6%)、血小板 32万、PT 87%(基準 80~120)。血液生化学所見:総蛋白 7.1 g/dL、アルブミン 3.5 g/dL、総ビリルビン 0.5 mg/dL、直接ビリルビン 0.2 mg/dL、AST 57 U/L、ALT 43 U/L、LD 355 U/L(基準 176~353)、ALP 349 U/L(基準 115~359)、γ-GTP 109 U/L(基準 8~50)、アミラーゼ38 U/L(基準 37~160)、CK 76 U/L(基準 30~140)、尿素窒素 38 mg/dL、クレアチニン 1.1 mg/dL、尿酸 9.0 mg/dL、血糖 284 mg/dL、HbA1c. 9.6%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 174 mg/dL、トリグリセリド 179 mg/dL、Na. 135 mEq/L、K 4.9 mEq/L、Cl 105 mEq/L。CRP 11 mg/dL。心電図で洞性頻脈を認める。胸部エックス線写真で異常を認めない。 その後の経過:精査のため入院とし、腹部超音波検査で肝膿瘍を認めた。超音波ガイド下膿瘍刺吸引検査を行い、採取した刺液を培養検査に提出し、抗菌薬の投与を開始した。培養検査ではGram陽性球菌が検出された。 | [
"c",
"d"
] |
110E64 | [
"a. 職業歴",
"b. 手術歴",
"c. 海外渡航歴",
"d. 歯科治療歴",
"e. ペット飼育歴"
] | a. 職業歴 | 60歳の男性。胸部痛を主訴に来院した。 現病歴:1か月前から持続性の右胸部痛が出現した。1週前から息切れも自覚するようになった。自宅近くの医療機関を受診し、胸部エックス線写真で異常を認めたため紹介されて受診した。 既往歴:胃潰瘍の治療歴あり。 生活歴:喫煙は20本/日を40年間。飲酒はビール 350mL/日を40年間。 家族歴:父親が糖尿病で治療中。 現症:意識は清明。身長 161 cm、体重 59 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 126/82 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 97%(room air)心音に異常を認めない。呼吸音は右側で減弱している。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。 検査所見:血液所見:赤血球 480万、Hb. 15.4 g/dL、Ht 44%、白血球 8,500、血小板 40万。血液生化学所見:総蛋白 7.3 g/dL、アルブミン 3.0 g/dL、総ビリルビン 0.4 mg/dL、AST 25 U/L、ALT 25 U/L、LD 337 U/L(基準 176~353)、ALP 369 U/L(基準 115~359)、γ-GTP 60 U/L(基準 8~50)、尿素窒素 10 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、尿酸 5.8 mg/dL、血糖 96 mg/dL、Na. 140 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 105 mEq/L、CEA 1.7 ng/mL(基準 5以下)、CYFRA 1.1 ng/mL(基準 3.5以下)、CA19-9 8.8 U/mL(基準 37以下)。CRP 4.6 mg/dL。胸部エックス線写真と胸部CTとを別に示す。 | [
"a"
] |
110E65 | [
"a. 心エコー",
"b. 胸腔穿刺",
"c. 呼吸機能検査",
"d. 気管支内視鏡検査",
"e. 上部消化管内視鏡検査"
] | b. 胸腔穿刺 | 60歳の男性。胸部痛を主訴に来院した。 現病歴:1か月前から持続性の右胸部痛が出現した。1週前から息切れも自覚するようになった。自宅近くの医療機関を受診し、胸部エックス線写真で異常を認めたため紹介されて受診した。 既往歴:胃潰瘍の治療歴あり。 生活歴:喫煙は20本/日を40年間。飲酒はビール 350mL/日を40年間。 家族歴:父親が糖尿病で治療中。 現症:意識は清明。身長 161 cm、体重 59 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 126/82 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 97%(room air)心音に異常を認めない。呼吸音は右側で減弱している。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。 検査所見:血液所見:赤血球 480万、Hb. 15.4 g/dL、Ht 44%、白血球 8,500、血小板 40万。血液生化学所見:総蛋白 7.3 g/dL、アルブミン 3.0 g/dL、総ビリルビン 0.4 mg/dL、AST 25 U/L、ALT 25 U/L、LD 337 U/L(基準 176~353)、ALP 369 U/L(基準 115~359)、γ-GTP 60 U/L(基準 8~50)、尿素窒素 10 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、尿酸 5.8 mg/dL、血糖 96 mg/dL、Na. 140 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 105 mEq/L、CEA 1.7 ng/mL(基準 5以下)、CYFRA 1.1 ng/mL(基準 3.5以下)、CA19-9 8.8 U/mL(基準 37以下)。CRP 4.6 mg/dL。胸部エックス線写真と胸部CTとを別に示す。 | [
"b"
] |
110E66 | [
"a. 膿瘍",
"b. 腫瘍",
"c. 嚢胞",
"d. 胸膜炎",
"e. 胸膜プラーク"
] | b. 腫瘍 | 60歳の男性。胸部痛を主訴に来院した。 現病歴:1か月前から持続性の右胸部痛が出現した。1週前から息切れも自覚するようになった。自宅近くの医療機関を受診し、胸部エックス線写真で異常を認めたため紹介されて受診した。 既往歴:胃潰瘍の治療歴あり。 生活歴:喫煙は20本/日を40年間。飲酒はビール 350mL/日を40年間。 家族歴:父親が糖尿病で治療中。 現症:意識は清明。身長 161 cm、体重 59 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 80/分、整。血圧 126/82 mmHg。呼吸数 20/分。SpO2 97%(room air)心音に異常を認めない。呼吸音は右側で減弱している。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。下腿に浮腫を認めない。 検査所見:血液所見:赤血球 480万、Hb. 15.4 g/dL、Ht 44%、白血球 8,500、血小板 40万。血液生化学所見:総蛋白 7.3 g/dL、アルブミン 3.0 g/dL、総ビリルビン 0.4 mg/dL、AST 25 U/L、ALT 25 U/L、LD 337 U/L(基準 176~353)、ALP 369 U/L(基準 115~359)、γ-GTP 60 U/L(基準 8~50)、尿素窒素 10 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL、尿酸 5.8 mg/dL、血糖 96 mg/dL、Na. 140 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 105 mEq/L、CEA 1.7 ng/mL(基準 5以下)、CYFRA 1.1 ng/mL(基準 3.5以下)、CA19-9 8.8 U/mL(基準 37以下)。CRP 4.6 mg/dL。胸部エックス線写真と胸部CTとを別に示す。 | [
"b"
] |
110E67 | [
"a. 2",
"b. 3",
"c. 4",
"d. 5",
"e. 6"
] | c. 4 | [
"c"
] |
|
110E68 | [
"a. 人工換気",
"b. 抗菌薬投与",
"c. 脳室ドレナージ",
"d. 抗てんかん薬投与",
"e. 副腎皮質ステロイド投与"
] | a. 人工換気 | 検査所見:尿所見:蛋白(-)、糖(-)、血液所見:赤血球 424万、Hb. 13.8 g/dL、Ht 48%、白血球 8,600、血小板 21万。血液生化学所見:総蛋白7.2 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、総ビリルビン 0.6 mg/dL、AST 21 U/L、ALT 28 U/L、尿素窒素 16 mg/dL、クレアチニン 0.8 mg/dL、血糖 85 mg/dL、Na 142 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 102 mEq/L。CRP 1.2 mg/dL。動脈血ガス分析(リザーバー付マスク 10L/分酸素投与下):pH 7.20、PaCO2 64 Torr、PaO2 62 Torr、HCO3- 24 mEq/L。胸部エックス線写真と骨盤部エックス線写真とで異常を認めない。頭部単純CTで異常を認めない。 この患者に行うべきなのはどれか。 | [
"a"
] |
110E69 | [
"a. 失調",
"b. 片麻痺",
"c. 嚥下障害",
"d. 排便障害",
"e. 行動障害"
] | e. 行動障害 | その後の経過:翌日に撮影された頭部MRIのFLAIR像で脳梁を中心とした白質に小さな高信号領域の散在を認めた。受傷後4日目に開眼し、受傷後5日目には意識レベルはJCSⅠ-1となった。リハビリテーションを進め自宅退院を目指すことになった。 退院後も長期に認められる可能性があるのはどれか。 | [
"e"
] |
110F01 | [
"a. 異状死体",
"b. 食中毒患者",
"c. 被虐待児童",
"d. 麻薬中毒患者",
"e. 医薬品による副作用"
] | a. 異状死体それぞれ届け出↓異状死体 医師法食中毒患者 食品衛生法被虐待児童 児童虐待防止法麻薬中毒患者 麻薬及び向精神薬取締法医薬品による副作用 医薬品医療機器等法 それぞれ届け出↓ 異状死体 医師法 食中毒患者 食品衛生法 被虐待児童 児童虐待防止法 麻薬中毒患者 麻薬及び向精神薬取締法 医薬品による副作用 医薬品医療機器等法 | 医師の届け出義務が医師法に規定されているのはどれか。 | [
"a"
] |
110F02 | [
"a. 「今日はどうなさいましたか」",
"b. 「動悸の症状についてもう少し詳しく教えてください」",
"c. 「前の病院の結果についてはどのようにお考えですか」",
"d. 「最近職場で起こった出来事について自由にお話しください」",
"e. 「その症状が起こってから睡眠時間が極端に短縮していますか」"
] | e. 「その症状が起こってから睡眠時間が極端に短縮していますか」開放型質問は決まった答えの無い質問です。例:今日はどうされました?閉鎖型質問は yes or no で答えられる質問です。例:お腹痛いですか? 開放型質問は決まった答えの無い質問です。例:今日はどうされました? 閉鎖型質問は yes or no で答えられる質問です。例:お腹痛いですか? | 医師から患者への閉鎖型質問はどれか。 | [
"e"
] |
110F03 | [
"a. 降圧薬の血中濃度を測定する。",
"b. 認知機能評価の心理テストを行う。",
"c. 診療録に記載された血圧の推移を確認する。",
"d. 再受診時に飲み残した薬剤を持参してもらう。",
"e. お薬手帳で他の医療機関の処方薬を確認する。"
] | d. 再受診時に飲み残した薬剤を持参してもらう。dが最も確実な方法である。他は間違い。 dが最も確実な方法である。他は間違い。 | 降圧薬を服用中の高齢患者から「時々、薬を飲み忘れます」と申告があった。
この患者の服薬アドヒアランスの把握と指導のために最も有用なのはどれか。 | [
"d"
] |
110F04 | [
"a. 食後の採血では血清K値は上昇している。",
"b. 血清Na値と血清Cl値の差は48前後が正常である。",
"c. 高Na血症を認めた場合、まず行うべきなのは塩分制限である。",
"d. 血清Ca値の異常を認めた場合、血清蛋白の異常の有無を確認する。",
"e. 血清P値の異常を認めた場合、次に確認すべき電解質は血清Na値である。"
] | d. 血清Ca値の異常を認めた場合、血清蛋白の異常の有無を確認する。補正Ca値 (mg/dl) = 実測Ca値 (mg/dl) + (4 - アルブミン値 (g/dl)) 補正Ca値 (mg/dl) = 実測Ca値 (mg/dl) + (4 - アルブミン値 (g/dl)) | 血液生化学検査について正しいのはどれか。 | [
"d"
] |
110F05 | [
"a. 生後1週で出生時体重に回復",
"b. 生後1か月時の体重増加が1日30g",
"c. 生後8か月で出生時体重の2倍",
"d. 生後9か月時のKaup指数16",
"e. 1歳で出生時体重の3倍"
] | c. 生後8か月で出生時体重の2倍生後8ヶ月では8.5 kg程です。 生後8ヶ月では8.5 kg程です。 | 正期産児における体重増加不良の所見はどれか。 | [
"c"
] |
110F06 | [
"a. 病歴聴取と身体診察とを並行して行う。",
"b. 問診票の記載に基づいて経過を確認する。",
"c. 時系列に沿って患者に病歴を説明してもらう。",
"d. 主訴と関連のない情報も含めて系統的に聴取する。",
"e. 医療面接で得られた情報を要約して患者に確認する。"
] | d. 主訴と関連のない情報も含めて系統的に聴取する。Review of system(ROS)は 各臓器を系統的に聴取する事です。 Review of system(ROS)は 各臓器を系統的に聴取する事です。 | 医療面接におけるシステムレビュー〈review of systems〉はどれか。 | [
"d"
] |
110F07 | [
"a. 右軸偏位",
"b. 心房細動",
"c. 補充調律",
"d. 左脚ブロック",
"e. Ⅰ度房室ブロック"
] | e. Ⅰ度房室ブロックPQ間隔が0.20秒を越えてるので。あと、右脚ブロックと左軸偏位もあります。精査が必要。 PQ間隔が0.20秒を越えてるので。 あと、右脚ブロックと左軸偏位もあります。 精査が必要。 | 心電図を別に示す。
認められる所見はどれか。 | [
"e"
] |
110F08 | [
"a. JCSⅡ-30―GCS5(E3V1M1)",
"b. JCSⅡ-20―GCS5(E3V1M1)",
"c. JCSⅡ-20―GCS11(E4V1M6)",
"d. JCSⅡ-10―GCS10(E3V1M6)",
"e. JCSⅡ-10―GCS11(E4V1M6)"
] | d. JCSⅡ-10―GCS10(E3V1M6)イラスト : 看護師かげさま(@877_727ばななのかわそうこ) イラスト : 看護師かげさま(@877_727ばななのかわそうこ) | 閉眼しているが名前を呼ぶと容易に開眼し、眼球は左方に偏位し、発語は一切無く、左上下肢には合目的な運動があり、左手は離握手に応じるが右半身は完全麻痺であった。 この患者のJapan Coma Scale(JCS)とGlasgow Coma Scale(GCS)の組合せで正しいのはどれか。 | [
"d"
] |
110F09 | [
"a. 食後の座位保持",
"b. 流動食の推奨",
"c. 摂食嚥下訓練",
"d. 栄養評価",
"e. 口腔ケア"
] | b. 流動食の推奨流動食は誤嚥しやすい。とろみ食を推奨するべき。 流動食は誤嚥しやすい。とろみ食を推奨するべき。 | 嚥下機能検査にて経口摂取が可能であると判断された誤嚥性肺炎の既往を持つ高齢者への対応として適切でないのはどれか。 | [
"b"
] |
110F10 | [
"a. 0.45%",
"b. 0.9%",
"c. 4.5%",
"d. 9.0%",
"e. 20.0%"
] | a. 0.45%検査後確率 = 9÷2007×100≒0.45ベイズの定理による診断 - 医療電卓 ベイズの定理による診断 - 医療電卓 | ある疾患に罹患している検査前確率が0.1%と推測される患者に、感度90%、特異度80%の検査を行う。検査後確率を計算するための2×2表を示す。検査が陽性だった場合の検査後確率で正しいのはどれか。 | [
"a"
] |
110F11 | [
"a. 幻覚",
"b. 興奮",
"c. 錯覚",
"d. 知能低下",
"e. 意識障害"
] | d. 知能低下せん妄とは、認知機能や意識レベルが急性かつ一過性に障害される病態である。 せん妄とは、認知機能や意識レベルが急性かつ一過性に障害される病態である。 | せん妄の症候でないのはどれか。 | [
"d"
] |
110F12 | [
"a. 「すべて国民は、個人として尊重される」",
"b. 「何人も、いかなる奴隷的拘束も受けない」",
"c. 「すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ」",
"d. 「国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない」",
"e. 「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」"
] | e. 「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」第25条では国民の生存権を規定している。 第25条では国民の生存権を規定している。 | 生存権及び国民生活の社会的進歩向上に努める国の義務に関する日本国憲法第25条に規定されているのはどれか。 | [
"e"
] |
110F13 | [
"a. 腟",
"b. 子宮頸部",
"c. 子宮峡部",
"d. 子宮体部",
"e. 卵管"
] | d. 子宮体部オキシトシンには子宮収縮作用と射乳作用あります。 | 妊娠末期の女性生殖器におけるオキシトシンの作用部位はどれか。 | [
"d"
] |
110F14 | [
"a. 骨折",
"b. 気胸",
"c. 大動脈径",
"d. 臓器損傷",
"e. 体腔内出血"
] | e. 体腔内出血 | 外傷の初期診療において迅速簡易超音波検査(FAST)で確認するのはどれか。 | [
"e"
] |
110F15 | [
"a. 母指球",
"b. 顎下正中",
"c. 額部正中",
"d. 下腿後面",
"e. 上腕伸側"
] | e. 上腕伸側 | 成人の栄養状態評価に用いられる皮下脂肪厚の計測部位はどれか。 | [
"e"
] |
110F16 | [
"a. 低血糖",
"b. 低血圧",
"c. 心房細動",
"d. 大動脈解離",
"e. 頸動脈硬化症"
] | d. 大動脈解離突然の移動する背部痛を認めている。 突然の移動する背部痛を認めている。 | 76歳の男性。背部痛と右上下肢の脱力とを主訴に来院した。今朝、午前7時ころ突然の背部から左頸部へ移動する痛みを自覚した。その後、徐々に疼痛が緩和してきたため、消炎鎮痛薬の貼付剤で様子をみていた。10分程して右上肢の脱力も出現した。ソファで休もうとしたところ、右下肢にも脱力があることに気付いた。横になって約30分でいずれの症状も改善したが、心配した家族とともに午前10時に受診した。高血圧症と糖尿病で内服治療中である。 意識は清明。身長172cm、体重68kg。体温36.5℃。脈拍88/分、整。右上肢血圧136/70mmHg、左上肢血圧110/62mmHg。呼吸数18/分。SpO2 98%(room air)。神経学的所見に異常を認めない。 最も考えられるのはどれか。 | [
"d"
] |
110F17 | [
"a. 「内服を寝る前に変更してください」",
"b. 「いつもの時間で内服してください」",
"c. 「鎮痛薬と一緒に内服してください」",
"d. 「明日の朝食後から内服してください」",
"e. 「担当医と連絡がとれるまで内服しないでください」"
] | e. 「担当医と連絡がとれるまで内服しないでください」 治験において、副作用の出ている薬の内服指示はするべきでない。 治験において、副作用の出ている薬の内服指示はするべきでない。 上記問題の治験薬は、脂質異常症の治療薬であるスタチン系orフィブラート系と思われる。副作用である横紋筋融解症(頻度0.01%)は有名ですね。 上記問題の治験薬は、脂質異常症の治療薬であるスタチン系orフィブラート系と思われる。副作用である横紋筋融解症(頻度0.01%)は有名ですね。 因みに筋肉痛の副作用は5%と多いので、日常診療でも遭遇します。 因みに筋肉痛の副作用は5%と多いので、日常診療でも遭遇します。 脂質異常症の治療薬で横紋筋融解症の副作用があるようですが、よく見られるものですか - 日本心臓財団 脂質異常症の治療薬で横紋筋融解症の副作用があるようですが、よく見られるものですか - 日本心臓財団 エパチーくん エパチーくん | 38歳の男性。全身の筋肉痛と倦怠感とを主訴に来院した。生来健康だったが、半年ほど前に脂質異常症であることが判明し、自宅近くの診療所で内服治療を行っていた。3か月前から治験に参加し、治験担当医でもあるかかりつけ医から治験薬を投与されていた。3日前から全身に軽度の筋肉痛があり倦怠感が出てきたため、夕食後に総合病院の救急外来を受診した。 血液生化学所見:CK 400IU/L(基準30~140)、尿素窒素20mg/dL、クレアチニン1.2mg/dL。治験担当医に連絡をしようとしているときに、患者から「今日の夕食後の治験薬をまだ飲んでいないがどうすれば良いか」と質問された。 救急外来の医師の対応として適切なのはどれか。 | [
"e"
] |
110F18 | [
"a. 担当医が死体検案書を作成する。",
"b. 担当医が死亡診断書を作成する。",
"c. 警察医が検視後に死体検案書を作成する。",
"d. 警察医が司法解剖後に死体検案書を作成する。",
"e. 病院での死後画像診断に基づき死亡診断書を作成する。"
] | b. 担当医が死亡診断書を作成する。明確に判断された内因死であるので、異常死ではない。死亡診断書を作成する。死後画像検査は必須ではない。 明確に判断された内因死であるので、異常死ではない。死亡診断書を作成する。 死後画像検査は必須ではない。 | 92歳の男性。要介護5。腰椎圧迫骨折で3年前からベッド上での生活が主となり家族の要請で訪問診療を開始した。過去1年間に誤嚥性肺炎で2度入院した。最近3か月は食事の摂取が困難で著しい衰弱状態となっていた。さらに唾液の誤嚥による発熱を繰り返すため、注射での抗菌薬投与が在宅で随時実施されていた。訪問診療の担当医から家族に対しては、「衰弱が著しく脱水症もしくは肺炎などで突然命を落とす可能性が高い」と伝えられていた。担当医の最後の診察は昨日であった。本日午前6時に家族が患者を起こそうとして、患者の呼吸が止まっていることに気付き、すぐに担当医に連絡した。30分後に担当医が到着し診察した時点では、異状死体の所見を認めず、死後数時間が経過していると考えられた。 必要な対応はどれか。 | [
"b"
] |
110F19 | [
"a. 経過観察",
"b. 腰椎穿刺",
"c. 止血薬静注",
"d. 降圧薬内服",
"e. 頭部CT血管造影検査"
] | e. 頭部CT血管造影検査walk inで来院されるくも膜下出血の人もいるというメッセージ。必修にしてはムズい問題。 walk inで来院されるくも膜下出血の人もいるというメッセージ。必修にしてはムズい問題。 | 50歳の女性。頭痛を主訴に来院した。2日前の夕食中に突然の頭痛を自覚した。翌日も頭痛は続き、37.8℃の発熱もあったため、自宅近くの診療所を受診した。鎮痛薬を処方され内服したが、頭痛が改善しないため救急外来を受診した。 意識は清明。身長156cm、体重57kg。体温36.8℃。脈拍84/分、整。血圧126/70mmHg。神経学的診察で脳神経に異常を認めない。項部硬直とKernig徴候とを認めない。四肢の運動系に異常を認めず、腱反射は正常でBabinski徴候を認めない。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。頭部単純CTを別に示す。 対応として適切なのはどれか。 くも膜下出血 | [
"e"
] |
110F20 | [
"a. 医師法",
"b. 医療法",
"c. 介護保険法",
"d. 健康保険法",
"e. 地域保健法"
] | b. 医療法医師法・医療法の大雑把な覚え方。・医師に関する事は医師法・医療機関に関する事は医療法。例外:インフォームドコンセントは医療法。 医師法・医療法の大雑把な覚え方。 ・医師に関する事は医師法・医療機関に関する事は医療法。 例外:インフォームドコンセントは医療法。 | 28歳の女性。突然の腹痛を自覚したため受診できる医療機関をインターネットで探したところ、都道府県のウェブサイトで内科の診療所や病院を検索できるようになっていた。この情報提供システムは、法律に基づいて設置されていると記載されていた。根拠法として正しいのはどれか。 | [
"b"
] |
110F21 | [
"a. 主治医ごとに作成される。",
"b. 我が国ではほとんど普及していない。",
"c. 記載されている日程は変更できない。",
"d. 主な目的は平均在院日数の短縮である。",
"e. 医療者と患者の間で情報共有に活用できる。"
] | e. 医療者と患者の間で情報共有に活用できる。クリニカルパス(クリティカルパス)についての説明。厚生省ホームページより引用 クリニカルパス(クリティカルパス)についての説明。厚生省ホームページより引用 | 72歳の男性。散歩中に転倒し、左腰部の疼痛と歩行不能のため救急車で搬入された。精査の結果、左大腿骨頸部骨折が認められ、人工股関節置換術を行うことになった。入院時の患者に対する説明は表を用いて行った。その表には入院から手術前、手術当日、手術後および退院までの日程と、それぞれの期間における到達目標、治療内容および安静度が記載されている。 この表の説明で正しいのはどれか。 | [
"e"
] |
110F22 | [
"a. 羊水過多症",
"b. 妊娠糖尿病",
"c. 胎児発育不全",
"d. 妊娠週数の誤り",
"e. 妊娠高血圧症候群"
] | c. 胎児発育不全表を見ると胎児が不良なのがわかる。 | 28歳の初妊婦。妊娠33週5日。妊婦健康診査のため来院した。自宅近くの医療機関で妊婦健康診査を受けていたが急に転居となり、今後の妊娠・分娩管理を希望して受診した。診療情報提供書は持っていない。持参した母子健康手帳の記載を別に示す。 認められる可能性が高いのはどれか。 | [
"c"
] |
110F23 | [
"a. 特に何もしない。",
"b. 保健所に報告する。",
"c. 報道機関に公表する。",
"d. 家族を呼んで謝罪する。",
"e. インシデントとして報告する。"
] | e. インシデントとして報告する。 インシデントは、医療事故などが発生するおそれのある事態。 インシデントは、医療事故などが発生するおそれのある事態。 | 52歳の女性。脳梗塞による意識障害でICUに入院中である。担当医が静脈路から薬剤を注入しようとしたが、その前に誤った薬剤が準備されていることに気付いた。すぐに正しい薬剤に取りかえて予定された処置を行った。 事後の対応として適切なのはどれか。 | [
"e"
] |
110F24 | [
"a. 喫煙の状況",
"b. 摂食の状況",
"c. 胆嚢摘出の手術歴",
"d. 甲状腺疾患の治療歴",
"e. 抗精神病薬の服薬の有無"
] | b. 摂食の状況 ビタミンB1欠乏によるウェルニッケ脳症です。アルコール中毒で偏食の人だとなる。 ビタミンB1欠乏によるウェルニッケ脳症です。アルコール中毒で偏食の人だとなる。 ウェルニッケ脳症の3徴として意識障害、眼球運動障害、運動失調が有名 ウェルニッケ脳症の3徴として意識障害、眼球運動障害、運動失調が有名 後遺症として、コルサコフ症候群をきたすことがあり。 後遺症として、コルサコフ症候群をきたすことがあり。 コルサコフ症候群の3徴として、見当識障害、記銘力低下、作話も有名。ついでに覚えまよう。 コルサコフ症候群の3徴として、見当識障害、記銘力低下、作話も有名。ついでに覚えまよう。 ウェルニッケ脳症の3徴の覚え方 - 医学語呂なう ウェルニッケ脳症の3徴の覚え方 - 医学語呂なう | 61歳の男性。意識障害のため家族に連れられて来院した。昨日、物が二重に見えると家族に話していたという。今日になり、歩行がふらつき、意識もおかしいと家族が気付き受診した。頭部外傷の既往はない。飲酒は日本酒3合/日を40年間。 意識レベルはJCSⅠ-3。血圧130/80mmHg。眼瞼結膜は軽度貧血様である。眼球運動は左方視にて右眼球の内転が不良で眼振もみられた。歩行不能である。 血液所見:赤血球245万、Hb. 9.6g/dL、Ht 29%、MCV 125.7fL、MCH 41.7pg、MCHC 33.2g/dL、白血球3,500、血小板14万。血液生化学所見:総蛋白6.0g/dL、アルブミン3.3g/dL、AST 47IU/L、ALT 17IU/L、LD 270IU/L(基準176~353)、γ-GTP 102IU/L(基準8~50)、クレアチニン0.7mg/dL、血糖90mg/dL、Na140mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 104mEq/L。CRP 0.1mg/dL。 診断のために再度確認すべきなのはどれか。 | [
"b"
] |
110F25 | [
"a. 肺炎",
"b. 気管支喘息",
"c. 急性気管支炎",
"d. 急性細気管支炎",
"e. クループ症候群"
] | e. クループ症候群 stridorは喉頭の狭窄による音。 stridorは喉頭の狭窄による音。 | 2歳の男児。発熱、咳嗽および喘鳴を主訴に母親に連れられて来院した。今朝から38℃台の発熱と咳嗽が出現した。数時間後には咳嗽は犬吠様となり、吸気性喘鳴と嗄声も出現したため来院した。陥没呼吸を認め胸部にstridorを聴取する。 最も考えられる疾患はどれか。 | [
"e"
] |
110F26 | [
"a. 膝関節造影",
"b. 膝関節MRI",
"c. 膝関節鏡検査",
"d. 67Gaシンチグラフィ",
"e. 関節液偏光顕微鏡観察"
] | e. 関節液偏光顕微鏡観察 | [
"e"
] |
|
110F27 | [
"a. 抗菌薬の内服",
"b. 抗リウマチ薬の内服",
"c. ヒアルロン酸の関節内投与",
"d. 副腎皮質ステロイドの関節内投与",
"e. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服"
] | e. 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服 | [
"e"
] |