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俺を、その指先の爪の裏側に乗せると、俺をそこから連れ出した。
"や。おつとめごくろーさん"
アスカが爪の裏の上に転がる俺を覗き込んで笑った。
もはや視界を埋め尽くすほどに巨大になったアスカの顔だ。
顔のパーツひとつひとつが、10メートル単位の大きさである。
そして俺はハルの手のひらの上に下ろされた。
広大な肌色の大地の中央に下ろされる俺。
頭上からは、とてつもなく巨大なハルの顔がのぞきこんできていた。
瞬きをする目だけでも10m。その整った鼻も高さは20m近い。その下の鼻の穴からはハルが呼吸をするたびに突風が吹きつけてきた。
僅かに開かれた口から時折漏れてくる吐息はとても熱く、それでいていい匂いがした。
"これがお兄ちゃん…"
さすがのハルも驚いているようだった。
俺からすれば、このハルの手のひらですら野球場よりも広いことの方が驚愕だが。
"わぁ~ちっちゃい…でも、ちゃんとお兄ちゃんの形をしてる…"
ハルが感嘆の吐息を漏らしながら 俺を乗せている左手に、右手の指を近づけてきた。
そして、
ズン!指先を押し付けてきた。
"うわ、指先だけで隠れちゃった…"
はぁ~…と息を吐き出しながらグリグリと指を動かしてくる。
その巨大すぎる指先と広大すぎる手のひらの間でゴミクズのように潰される俺は、無意識のうちにこうやって嬲ってくるあたりに、アスカの"元気君"の効果が正しかったことを身を以って痛感する。
"すごい……。あ、写真とってもいいですか?"
"いいよいいよ。ホイ"
自画撮りモードに切り替えたスマホを手渡すアスカ。
それを受け取ったハルは自分の顔の手前に俺を乗せた左手を持ってきて、俺も写るようにした。
そこに、
"いえーい"
と横から入ってきたアスカも入る。
パシャリ
シャッターの音が鳴った。
そして画面を見れば、そこにはハルとアスカの顔と、その手前に出されたハルの左手の上にポツンと乗る点のようなものが写っていた。
"あはは、シュウってば小さすぎてもうなんだかわからないわね。ハルちゃんの手に乗るゴミ?"
"う、うるさいな…"
しかし確かに、写し出されてる画像はどんなに拡大しても、そこに乗っているのが俺だとはわからないだろう。
だがまぁこの地獄もこれでようやくお開きに…。
"じゃあ続きやろうか、お兄ちゃん"
"…は?"
手のひらの上から、その巨大な顔を見上げた。
"え…今の撮影でお開きじゃないのか…?"
"今のはただの記念撮影。それにまだ、この大きさのお兄ちゃんでオナニーしてないし"
ハルは笑いながら言った。
この大きさの俺をオカズにするというのか。
もう指先で触れるだけで潰されてしまいそうなのに…。
などと思っていると俺を乗せるハルの巨大な手は移動を開始してしまった。
どこに向かうのかと思えば着いた先は股間の前だった。
"…"
俺の目の前には、ハルのとてつもなく巨大な陰唇が縦にばっくりと割れていた。
一本一本が数十mもある陰毛が生い茂り、その裂け目からは滝のように愛液があふれ出ている。
すでに何度も絶頂を迎えたそこはぐちょぐちょに濡れていた。
裂け目の最頂上には家よりも巨大なクリトリスがドンと突き出ている。
濡れた岩壁にも見える陰唇はビクンビクンとヒクついていた。"元気君"と、それに伴う快楽のせいだろう。
全長50mほどもありそうな巨大な裂け目が、生物的にヒクヒクと動きながら愛液をジャブジャブと溢れさせる様は恐ろしくおぞましかった。
しかし同時に男の本能を刺激するものでもあった。
その巨大な裂け目から空気を埋め尽くすほどにあふれ出てくる濃密なフェロモン。
むせ返るほどに強烈な妹の匂い。
ハルの、女としての部分が目の前にありえない巨大さで展開されていた。
"ふふ、たっぷり見せてあげるからね…"
言うとハルは、俺を乗せているほうではない右手をこの股間の前に運んできて、その指を割れ目に突っ込んだ。
ぬぷり。そんな音が聞こえてきた。
直径15m、全長60mにもなる巨大な指が、その巨大な割れ目にあっさりと呑み込まれたのである。
そして指はその陰唇を変形させながら中をかき混ぜ、前後に動き出入りし始めた。
ぐちゅ ぐちゅ ぐちゅ
とてつもなく淫らな音が、この股間の谷間に轟いていた。耳をふさいでも飛び込んでくるような爆音だった。
それが、この巨大な指が動くたびに響き渡る。
とてつもない光景が広がっていた。
全長50ほどもある巨大な割れ目に、長さ60mもある巨大な指がぐちゅぐちゅと音を立てながら高速で蠕動しているのだ。
まるで巨大な滝にビルが出入りしているかのような光景だ。
そんな超常現象のような現象が、実際は妹のただのオナニーであると。
"ん…! んん…!"
ハルの喘ぎ声が遠くに聞こえる。
指が動くたびに愛液がじゃぶじゃぶと流れ出てきた。
俺に超至近距離で見られていることでこれまでより更に興奮しているのかも知れない。
俺はその光景に釘付けになっていた。
そして気づけば、ズボンのチャックを開け、自分の棒をしごいていた。
天変地異のような妹のオナニーを前にする自分のオナニーはなんとも卑小でなさけないものだったが、そんなことはどうでもよかった。
"ああ…! あん…!"
ハルの喘ぎ声が大きくなる。
絶頂に向かってのぼっているのだ。
それに伴って指の動きも激しくなり、さきほどから飛び散った愛液の飛沫が俺の周囲にまで跳んできている。
ビチャアアアアアアアアアアアアアン!!
ビチャアアアアアアアアアアアアアン!!
ひとつひとつが5mほどもある愛液の飛沫が俺の周囲に落下しては弾けとんだ。
粘性のあるそれに直撃されれば俺は潰されてしまうかもしれない。
しかし俺は目の前の光景から目を離すことができなかった。
その場を動くことが出来なかった。
飛来する無数の巨大な愛液の飛沫の中で、一心不乱に棒をしごいていた。
しかし、俺が射精することは無かった。
その前に、俺の乗せられている地面でもあるハルの手が動き出したからだ。
"ん……片手じゃダメ……"
ハルは手のひらに乗っていた俺を股間の上にポイと放り出し、左手まで使ってオナニーを始めてしまった。
二つの巨大な手のいくつもの巨大な指で陰唇をまさぐっている。
"ぐ…!"
そして放り出された俺は、妙なところにいた。
墜落の痛みに体を動かせなかったが、なんとか体を起き上がらせて見ればそこは普通の肌とは違うツルンとした場所。
背後には陰毛の樹海が生い茂り、正面には広大な空間が広がっていた。
そして頭上には巨大な二つの手。
つまりここは、ハルのクリトリスの上だった。
家よりも巨大なそのドームのような陰核の上に落下していたのだ。
表面は赤く充血しとても熱かった。まるでフライパンの上にでも放り出されているかのようだ。
しかし移動しようにも未だに痛む体ではこの大揺れの中では満足に動けない。
俺はクリトリスの上に囚われの身となった。